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【速報】1週前より1910人増…新型コロナ 愛知の新規感染者3050人 名古屋1350人 死者2人
内容をざっくり書くと
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東海テレビ
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三重県
江戸時代から、お伊勢参り(お蔭参り)の名で知られる伊勢神宮を擁する地域として発展した。令制国では、伊勢国・志摩国・伊賀国の全域と、紀伊国(当初は熊野国)の一部、計4国より構成される。包括する旧律令国の数は、7国を包括する兵庫県に次ぐ。北勢、伊賀、中勢、南勢(伊勢志摩)、東紀州の5地域に区分される。
概要
海、山の豊富な自然に恵まれ、農業・漁業が盛んである。また、江戸時代(御伊勢参り)から現在(F1日本グランプリや、8耐など)に至るまで、観光を産業として成り立たせている。
人口は22番目、面積は25番目、人口密度は20番目である。経済力については中京工業地帯の一部である北勢地域を抱える事から上位の県であり平成期に東京都に次ぐ第2位の経済成長を達成して、1人当たりの GDP の県民経済計算は3位から15位の間の高水準で推移している[1]。本県内で最大の人口を有する市町村は四日市市の約31万人で、国から施行時特例市に指定されている。一方、県庁所在地である津市の人口は約16万人であり、2005年、2006年は県庁所在地としては人口が最小であった。平成の大合併後の人口は約28万人である。本県は東紀州を中心に過疎地域があるほか、津市や松阪市の一部も過疎地域に指定されている。三重県の総人口は約175万人であり、熊本県、鹿児島県、岡山県等と同規模であるが、本県はこれらの県と比較して人口が突出した都市は存在せず、中規模の複数の都市に人口が分散している。
北勢は中京工業地帯であり、主要企業が多い。四日市市では自動販売機が年間で約12万台生産されており、自動販売機の生産量が全国で最も多い。また、石油化学コンビナートの四日市コンビナートは、四大公害病の一つである四日市ぜんそくの原因となり問題になったが、現在は法整備や汚染防止技術向上などの対策が格段に進み、工業地帯周辺の大気状態は改善される。亀山市にはカメヤマローソク(本社は大阪市に移転)や、三重県のハイテク企業誘致策により建設されたシャープ亀山工場がある。なお、三重県はローソクの生産量と鍵の生産量が全国一である。
伊勢神宮や伊賀上野、二見浦、世界遺産の熊野古道などの観光地やナガシマスパーランド、なばなの里、志摩スペイン村、鈴鹿サーキットなどのテーマパークがある。特に伊勢・志摩地区は観光地としても名高い。本県は地理的に、近畿圏と中京圏の中間に位置しているため、両地域からの観光客が多い。なお、伊勢・志摩地区にも路線を有する近畿日本鉄道(近鉄)は大阪や名古屋から伊勢・志摩地区への観光客に向けた企画乗車券を販売するなど誘客に努めている。
方言は三重弁が話されており、その中でも伊勢弁・伊賀弁・志摩弁・紀州弁に分けることができる。三重弁は近畿方言に属しており、大部分の地域が京阪式アクセントである。三重県は特に北部において、愛知県と経済面・物流面での関係が見られるが、方言は愛知県・岐阜県との間に大きな違いがある。
三重県は、滋賀県、福井県、岐阜県とともに「日本まんなか共和国」を設立し、知事サミットや文化交流事業などを行っている。
名古屋名物になっている天むすや味噌カツは元々は三重県発祥のものであり、他にも、ひつまぶしといわれる言葉は三重発祥との説がある(名古屋発祥との説もある)。
地理・地域
三重県は南北の長さは約180km、東西の幅は108kmと、細長い形をしている。伊勢平野をはじめとする平野部から、鈴鹿山脈などの山脈、青山高原などの高地、盆地、低地など様々な地形を有する。北側の愛知県や岐阜県、南側の和歌山県など、6府県と隣接する。伊勢湾から松阪市飯高町にかけて中央構造線が通っており[2]、飯高町月出では大規模な露頭が見つかっている。2002年に「月出の中央構造線」として国の天然記念物に指定された。2007年には長野県大鹿村とともに日本の地質百選「中央構造線(月出)」に選定された。
- 東 - 伊勢平野が広がっており、東側には伊勢湾と熊野灘が開けている。
- 西 - 鈴鹿山脈・信楽山地・台高山脈および紀伊山地を隔てて、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県と接する。但し奈良県との県境は険しい山々に阻まれ直接往来ができない自治体が多い(松阪市→川上村、紀北町→上北山村、熊野市→十津川村など)。また、京都府との県境は僅か3km程度であり、県境部は関西本線や国道163号が通っているが、往来はあまり便利ではない。布引山地の西側には上野盆地が広がる。
- 南 - 熊野川を境に、和歌山県と接している。
- 北 - 養老山地と木曽三川を境に、岐阜県や愛知県と接している。
位置
三重県庁(津市) | 東端(鳥羽市) | 西端(熊野市) | 南端(紀宝町) | 北端(いなべ市) | |
経度 | 東経136度30分31秒 | 東経136度59分15秒 | 東経135度51分12秒 | 東経135度58分29秒 | 東経136度31分42秒 |
緯度 | 北緯34度43分49秒 | 北緯34度32分53秒 | 北緯33度51分33秒 | 北緯33度43分22秒 | 北緯35度15分28秒 |
隣接都道府県とその自治体
括弧内はその自治体に隣接する三重県内の自治体。
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|
国土整備行政上は福井県、滋賀県と同様、近畿圏、中部圏のいずれにも含まれている[3]。また伊賀市と名張市の属する伊賀地域を近畿地方(大阪圏)、北勢地域を東海地方(名古屋圏)とする区分もある。
全国八地方区分で公式に複数の地方に跨っている都道府県はこの三重県(近畿地方と東海地方、各々の場合ごとに扱われる)と山梨県(関東地方と中部地方<甲信越地方を含む>。こちらも各々の場合ごとに扱われる)の2県のみである。
地形
- 主な川
- 主な山
その他:
- 主な島
- 湾
- 伊勢湾 - 三重県の北部から中部に面した湾。四日市港など大規模港が存在する。
- 英虞湾 - 志摩市にある湾。真珠の養殖が盛んである。
- 的矢湾 - 志摩市と鳥羽市に囲まれた湾。的矢かきで知られる。
- 五ヶ所湾 - 度会郡南伊勢町にある湾。真珠養殖が盛んである。
- - 尾鷲市に面した湾。重要港湾の尾鷲港がある。
- 熊野灘 - 三重県の志摩市大王崎から和歌山県潮岬にかけての海域の名称
- - 尾鷲市賀田に面した湾
この他にも、志摩半島南部から熊野市にかけての海岸は、リアス海岸になっているので、多数の湾がある。
- 半島
- 山脈・山地
気候
三重県は南北に長く、長い海岸線を持ち山岳地帯や盆地など多彩な地形を持つため、各地域によって気候がさまざまである。東紀州(南部)は、潮岬からの台風の直撃を受けることが多く「台風銀座」と呼ばれている。伊勢湾沿岸から熊野灘沿岸が太平洋側気候(伊勢湾沿岸は東海型に、熊野灘沿岸は南海型に属する)で、伊賀は内陸性気候(瀬戸内海式気候に含める場合もある。)である[4]。
- 鈴鹿山麓(北部) - 鈴鹿山脈の麓に位置するこの地域(四日市市、桑名市など)は、冬は乾燥した晴天の日が多く、強い冬型の気圧配置になると日本海から流れてくる雪雲の影響で局地的な大雪に見舞われることがある。山間部を除けば、県内で最も雪の多い地域で、いなべ市では、1mの降雪記録もある。
- 上野盆地(伊賀) - 山地を除くと1月の平均気温が約3°Cで、県内では最も寒さの厳しい地域。逆に夏の暑さは場所によっては40℃を超えたという記録がある。鈴鹿山麓地域(北部)と同様、強い冬型の気圧配置や南岸低気圧の通過時になると大雪に見舞われることがある。年降水量は1,300〜1,500mmで県内で最も雨の少ない地域である。年間を通じて霧が多く発生する。
- 伊勢平野(中部、伊勢志摩) - 基本的に温和な気候であるが、中南部はしばしば洪水に見舞われる。(宮川豪雨や津市で記録した時間雨量98mmなど)又、津市では夏になると最低気温が25℃を下回らない熱帯夜の日が多くなる。
- 熊野灘沿岸(紀勢東紀州) - 三重県で最南に位置するため、非常に温暖な地域になっている。又、県内は元より、全国的にも雨の多い地域として有名で、上記でも説明した通り、台風がよく通過する。南四国(高知平野を除く)や九州南東部と似ており、志摩半島海岸では年平均気温は約16℃、年降水量は2000〜2500mmとなっている。特に、尾鷲から大台ヶ原山までの一帯は多雨地帯であり、尾鷲市の年降水量の平均は4,000mm程度に達する(⇒尾鷲の雨を参照)。
気象区分
- 北中部
- 南部
平年値 (月単位) | 北部 | 伊賀 | 中部 | 伊勢志摩 | 紀勢東紀州 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
いなべ市 北勢 | 桑名 | 四日市 | 亀山 | 伊賀市 上野 | 名張 | 津 | 松阪市 粥見 | 伊勢市 小俣 | 鳥羽 | 志摩市 阿児 | 南伊勢 | 大台町 宮川 | 紀北町 紀伊長島 | 尾鷲 | 御浜 | ||
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 27.3 (8月) | 26.2 (8月) | 26.1 (8月) | 25.8 (8月) | 27.1 (8月) | 25.4 (8月) | 26.6 (8月) | 26.7 (8月) | 26.2 (8月) | 26.0 (8月) | 26.1 (8月) | |||||
最寒月 | 4.5 (1月) | 4.0 (1月) | 4.0 (1月) | 3.0 (1月) | 5.1 (1,2月) | 3.8 (1月) | 4.5 (1月) | 3.4 (1,2月) | 5.7 (1月) | 6.0 (1月) | 6.2 (1月) | ||||||
降水量 (mm) | 最多月 | 308.5 (9月) | 240.0 (9月) | 266.7 (6月) | 289.0 (6月) | 213.6 (6月) | 201.0 (6月) | 286.6 (9月) | 387.5 (9月) | 329.1 (9月) | 406.5 (9月) | 328.7 (9月) | 395.4 (9月) | 625.0 (9月) | 462.3 (9月) | 717.6 (9月) | 575.0 (9月) |
最少月 | 55.1 (12月) | 34.5 (12月) | 37.6 (12月) | 37.9 (12月) | 37.0 (12月) | 36.8 (12月) | 34.4 (12月) | 35.8 (12月) | 39.0 (12月) | 47.9 (12月) | 40.4 (12月) | 45.0 (12月) | 59.7 (12月) | 52.6 (12月) | 91.6 (12月) | 77.3 (12月) | |
降水 日数 (日) | 最多月 | 14.4 (7月) | 13.3 (6月) | 12.8 (6月) | 13.5 (6月) | 12.6 (6月) | 12.7 (6月) | 12.2 (6月) | 14.2 (6月) | 12.9 (6月) | 12.9 (6月) | 13.1 (6月) | 13.9 (6月) | 14.5 (6月) | 14.4 (6月) | 14.8 (6月) | 14.9 (6月) |
最少月 | 8.7 (11月) | 6.3 (12月) | 5.1 (12月) | 6.9 (12月) | 5.6 (12月) | 7.0 (12月) | 4.5 (12月) | 5.9 (12月) | 5.0 (12月) | 5.5 (12月) | 5.4 (12月) | 5.1 (12月) | 6.7 (12月) | 4.8 (12月) | 5.2 (12月) | 6.0 (12月) |
地域区分
県庁は、三重県を北勢、伊賀、中勢、南勢、東紀州の5つの地域に区分している。
自治体は、以下の14市7郡15町(29市町)がある[注釈 1]。「町」の読み方は全て「ちょう」である。2006年1月10日の紀宝町と鵜殿村の合併により、本県内から村がなくなった。
北勢
旧伊勢国北部に当たる地域で、国道1号の沿線。鈴鹿川の流域で、緑茶の大産地として有名である。
四日市以北
江戸時代には東海道(現在の国道1号)の沿線であった。江戸時代には東海道の架橋が禁止されており、かつ洪水も多かったため、木曽三川を越えた尾張国への往来は今程の多さではなかった。しかし、明治以後に架橋が進められて以降は、名古屋の影響も強く受けている。
鈴鹿亀山地域
ホンダの鈴鹿市や、シャープと古河電気工業の亀山市での工業集積が著しい。名阪国道や新名神高速道路の物流が大きい。古代には椿大神社や伊勢国府が置かれるなど、重要拠点であり続けた。鈴亀(れいき)地区などと呼ばれることもある。
伊賀
旧伊賀国に当たる上野盆地の一帯で、名阪国道や国道163号および国道165号の沿線。伊賀市と名張市のこと[注釈 2]。
木津川流域で、布引山地や加太峠よりも西側に位置する地域。そのため、京阪神との結びつきも強い。北部は、名阪国道が通り、大阪と名古屋のちょうど中間に位置し、双方へ車で1時間半で到達できることから、1980年代以降、同国道沿いに工場立地が集中している。南部は、近鉄大阪線が通り、沿線の名張市は1970年代から大阪のベッドタウンとして機能し、人口は増加の一途をたどっていたが、近年は都心回帰の影響で人口は減少傾向にある。そのため、2015年以降の国勢調査では、名張市の属する都市圏は大阪都市圏から伊賀都市圏に変わった。
中勢
旧伊勢国中部に当たる地域で、国道23号の沿線。津市には県庁があり商工業が集積しているが、元来鉄道が津市中心部を迂回しており、さらにモータリゼーションの流れの中、大型ショッピングセンターの郊外への進出、同時に中心部からの撤退などで中心商店街は寂れた。しかし、「アスト津」と呼ばれる高さ94mの高層ビルが津駅前に完成して以来、再び活性化しつつある。津と松阪の両市から、中部国際空港への高速船でのアクセスがある。
なお、松阪市と多気郡を南勢地域に入れる場合もある。
南勢
旧伊勢国南部に当たる地域と旧志摩国の総称で、志摩を分けず「南勢志摩」と呼ぶ場合がある。観光ガイドでは「伊勢志摩」と呼ばれることが多く、大部分が伊勢志摩国立公園に指定されている。国道23号の沿線。
伊勢神宮や二見浦といった大観光地を抱えており、真珠の養殖でも有名である。
東紀州
紀伊国牟婁郡(当初の熊野国)、当初は度会県、後に三重県となった地域。東紀州、熊野、牟婁と呼ばれることも多い。国道42号の沿線。
日本では屋久島と並ぶ多雨地帯として知られ、熊野古道の伊勢路南部である。熊野市以南では新宮市など和歌山県紀南地域との結びつきも強い。
合併済みの市町村
- ここでは、平成の大合併で変更した市町村を記述している。
- 2006年(平成18年)1月10日に宮川村と鵜殿村がそれぞれ大台町、紀宝町と合併したことに伴い、本県内から村がなくなっている。また、多気町、玉城町、明和町、勢和村の4町村が合併する計画があったが、結び付きの強かった多気町と勢和村が合併するに留まった。
新行政名 | 旧行政名 | 合併期日 |
---|---|---|
いなべ市 | 員弁町、北勢町、大安町、藤原町 | 2003年(平成15年)12月1日 |
志摩市 | 阿児町、浜島町、磯部町、大王町、志摩町 | 2004年(平成16年)10月1日 |
伊賀市 | 上野市、阿山町、伊賀町、青山町、大山田村、島ヶ原村 | 2004年(平成16年)11月1日 |
桑名市 | 桑名市、多度町、長島町 | 2004年(平成16年)12月6日 |
松阪市 | 松阪市、嬉野町、三雲町、飯南町、飯高町 | 2005年(平成17年)1月1日 |
亀山市 | 亀山市、関町 | 2005年(平成17年)1月11日 |
四日市市 | 四日市市、楠町 | 2005年(平成17年)2月7日 |
大紀町 | 大宮町、紀勢町、大内山村 | 2005年(平成17年)2月14日 |
南伊勢町 | 南勢町、南島町 | 2005年(平成17年)10月1日 |
紀北町 | 海山町、紀伊長島町 | 2005年(平成17年)10月11日 |
伊勢市 | 伊勢市、小俣町、二見町、御薗村 | 2005年(平成17年)11月1日 |
熊野市 | 熊野市、紀和町 | 2005年(平成17年)11月1日 |
津市 | 津市、久居市、芸濃町、安濃町、河芸町、香良洲町、一志町、白山町、美里村、美杉村 | 2006年(平成18年)1月1日 |
多気町 | 多気町、勢和村 | 2006年(平成18年)1月1日 |
大台町 | 大台町、宮川村 | 2006年(平成18年)1月10日 |
紀宝町 | 紀宝町、鵜殿村 | 2006年(平成18年)1月10日 |
歴史
明治維新以前の伊勢国、伊賀国、志摩国の全域、それに紀伊国牟婁郡(熊野国)の一部よりなる。
原始
大陸と陸続きであった頃、鳥羽市の恐竜化石、伊賀市の大山田地方で発見されたゾウ・ワニの足跡などが知られている。3万年前から1万年前頃の後期旧石器時代の南勢地方、鈴鹿川北岸、鈴鹿市南部、英虞湾や伊雑浦(いぞううら)などの河岸段丘や台地の遺跡からナイフ形石器が出土している。遺跡は50カ所ほど知られているが、遺跡の内容は分かっていない。その中では出張(でばり)遺跡(多気郡大台町)で発掘調査が行われ、ナイフ形石器・削器・尖頭器状石器・細石刃などが出土している。石材の多くは県内のチャートであるが、讃岐岩(サヌカイト)は二上山産のものである[5]。
縄文時代草創期の土器押型文土器が県内100カ所近くの遺跡から出土している。また、早期以降の遺跡は、伊勢湾岸、志摩半島、熊野灘沿岸、伊賀盆地の内陸部にまで広がり、600を超える。押型文土器に伴う石器群は、有茎尖頭器・石鏃などがあり、この2つの石器には時期的差が見られる。この期の住居は竪穴式住居で、直径4メートルほどの平面形は不整円形で、地表面から80センチほど掘り下げ、垂木(たるき)を立てかけて円錐状の屋根を葺いたものと推定される。他には長楕円形または隅丸の二等辺三角形の平面形で、最大長2.6m、最大幅65cmの「煙道付炉穴」と呼ばれる野外炉が併存している。このことは半定住生活していたことを裏付ける[5]。
中期から後期前葉にかけて遺跡数が最も増加し、およそ200カ所の所在が確認されている。中期前半には関東系や瀬戸内系の土器に北陸系や東海系の土器も認められ、海岸沿いに人々の行き来が行われたことを示している。この期の住居は平面形が円形で、住居内には石囲みや土器敷の屋内炉も確認されている。後期には、近畿系の強い影響にありながら、東北・中部・北陸などの土器が見られ、広範に交流が行われていたことが推定できる。津市一志町にある天白遺跡に東西も南北も約50メートルの範囲に広がった、西日本には数少ない配石遺構がある。土器棺墓、60点を超える土偶・岩偶、石棒・石剣など祭祀遺物も多く確認され、葬送儀礼の行われた遺構であると考えられている。晩期に入っては、小規模遺跡が多く、沖積平野部に進出している。後半の土器には粘土紐を肩部や口辺部に貼り付ける東海系の突帯文土器が主流を占めるようになる。住居では、名張市にある下川遺跡から柄鏡形住居が確認されている。遺体を土器に埋葬する25基の土器棺墓郡が集落と離れた場所で見つかっている[5]。
古代
4世紀には本格的に大和王権の支配下に入り、成務朝には島津国造が志摩郡に設置された他、時期不明ながら飯高県造が飯高郡に、壱師県造が一志郡に、佐奈県造が多気郡に、度逢県造が度会郡に、安野県造が安濃郡に、川俣県造が鈴鹿郡に設置された。
雄略朝には度会郡に丹波国造の支族であった磯部氏(度会氏)が到来し、外宮で豊受大神を祀った。
672年、壬申の乱において、三重県域に属する伊勢と伊賀は重要な役割を果たした。
7世紀の終わり頃に班田収授法が実施されたが、三重県下でも条里制の遺構が志摩国の英虞郡を除いて各郡で確認されている。中でも伊賀国では服部川右岸の扇状地、伊勢国では安濃川と櫛田川の下流域に、それぞれ広範囲にわたって連続した地割りが認められた。
伊賀では上野市(現伊賀市)西明寺字長者屋敷に国分寺跡があり、東西210m、南北約250mの方形に土塁が残っている。南から中門・金堂・講堂跡の土壇が並び、西南の隅に塔跡と見られる土壇もある。尼寺はその東200mにある長楽山廃寺が想定されている。伊勢の国分寺は鈴鹿市国分町の台地の南端にあったと見られる。寺域は築地で囲まれ、東西178m、南北184mであった。志摩では阿児町国府の台地上にある護国山国分寺が比定されている。
中世
- 伊勢平氏の根拠地であった。平家滅亡後は伊勢神宮領・奈良の寺社領・貴族の荘園に細かく分割された。伊勢氏・関氏の他源平合戦の恩賞で源氏方の武士が北勢や中勢などに移住してきた。伊勢平氏由来の伊藤家や伊勢神宮由来の斉藤氏や荒木田氏や度会氏など三重県の有名家系が成立した。南北朝時代には南朝から北畠氏が伊勢国の国司に任命された[6]。室町幕府から伊勢国は北畠氏が伊賀国は仁木氏が守護に任命された。後に北畠家が戦国大名になり、大河内氏・木造氏・田丸氏・・・・・などの分家が江戸時代も旗本として存続した。[7]
戦国時代〜安土桃山時代
- 伊勢国は北畠氏(中勢地方を支配)・神戸氏(鈴鹿郡が勢力圏)が、志摩国は九鬼水軍の九鬼氏が戦国大名として統治していた。
- 織田信長は永禄11年(1568年)に、北伊勢の神戸具盛と講和して、三男の織田信孝を神戸氏の養子として送り込んだ。また、長野具藤を内応により追放して、信長の弟の織田信包を長野氏の当主とした。北畠家とは大河内城の戦いで対戦し、大河内城を大軍を率いて攻略し、次男の織田信雄を養嗣子として送り込み北伊勢地域を統治させた。また、信長は長島一向一揆との戦いや天正伊賀の乱(織田家の伊賀国侵攻)で伊賀・伊勢の豪族や一向宗を信じる北勢地域の農民を大量殺戮した。その後、徳川家康の伊賀越えで協力した伊賀忍者を徳川氏が登用して江戸時代に活躍する。
- 北勢地域(伊勢国北部)では以下の北勢四十八家と呼ばれた豪族が統治していた。三重県北部に多い伊藤や水谷の名字のルーツである。織田信長の北伊勢侵攻で滅んだ。
- 関氏(亀山城)
- 長野氏(長野城)
- 千種氏(千種城)
- 赤堀氏(赤堀城・羽津城・中野城)
- 楠氏(楠城)
- 稲生氏(稲生城)
- 矢田氏(走井城)
- 田丸氏
- 後藤氏(宇野部城・別所城・糖田城)
- 沼木氏(柿城)
- 大矢知氏(大矢知城)
- 片岡氏(上深谷城)
- 水谷氏(大鳥井城)
- 栗田氏(縄生城)
- 高井氏(小山城)
- 小串氏(猪飼城)
- 草薙氏(御衣野城)
- 横瀬氏(広永城)
- 江見氏
- 毛利氏(桑部城)
- 富永氏(長深城)
- 保々氏(保々城)
- 多湖氏(笠田城)
- 治田氏(治田城)
- 片山氏(上木城)
- 西野氏(野尻城)
- 野村氏(島田城)
- 浜田氏(浜田城)
- 小阪氏(梅戸城)
- 近藤氏(白瀬城・深谷部北狭間城)
- 安藤氏(深谷部柳が島城)
- 西松氏(柚井城)
- 森氏(中江城)
- 片岡氏(堺村城)
- 南部氏(富田城)
- 朝倉氏(茂福城)
- 松岡氏(上井城・城井戸城・金井城)
- 種村氏(大泉金井城)
- 田原氏(羽津城・赤堀城)
- 春日部氏(伊坂城・星川城・萱生城)
- 伊藤氏(桑名城・松ヶ島城)
近世(江戸時代)
江戸時代に置かれた藩には伊勢国には、桑名藩、長島藩、伊勢亀山藩、神戸藩、菰野藩、久居藩、津藩、志摩国の鳥羽藩、津藩の支城の伊賀上野城、津藩の一族の名張陣屋、紀州藩の支城の田丸城、松阪城がある。
近代・現代
度会府設置
- 1868年8月23日(慶応4年7月6日) - 度会府が設置される
- 1869年7月25日 - 10月24日(明治2年6月17日 - 9月20日) - 版籍奉還により桑名藩・亀山藩・長島藩・神戸藩・菰野藩・津藩・久居藩・鳥羽藩の8藩が設置される
- 1869年8月24日(明治2年7月17日) - 度会府が度会県に改称
- 1871年8月29日(明治4年7月14日) - 廃藩置県により桑名県・亀山県・長島県・神戸県・菰野県・津県・久居県・鳥羽県の8県が設置される
- 1872年1月2日(明治4年11月22日) - 第1次府県統合により安濃津県(桑名県・亀山県・長島県・神戸県・菰野県・津県)と度会県(久居県・鳥羽県・度会県)に統合される。安濃津県は県庁を安濃郡津大門町(現在の津市大門)、度会県は県庁を度会郡山田岩淵町箕曲(現在の伊勢市岩渕二丁目、近鉄宇治山田駅前)に置いた。
- 1872年3月17日(明治5年4月24日) - 安濃津県は、倒幕の論功行賞に不満を持つ旧津藩士らの住む県南端の安濃津から県中央の三重郡四日市の四日市陣屋(現在の四日市市立中部西小学校)に県庁を移設し、郡名を取って三重県へ改称する
- 1873年(明治6年)12月10日 - 三重県庁舎が手狭となり、かつ、度会県との合併を見越して、県庁を安濃津へ戻す。県名はそのままであった。そのことについては1875年(明治8年)に「他郡ノ称ヲ以テ県名トナスハ則名ノ正シキモノニ非ス」と県名改称を申し立てる者が現れたが、他県にも類似の問題があり、そのままになった[9]。
三重県発足
- 1876年(明治9年)4月18日 - 第2次府県統合により三重県と度会県が合併して、現在の三重県となった。初代県令(知事)は岩村定高(佐賀県士族)であった。
- 1876年(明治9年)12月 - 1873年(明治6年)7月より行われた地租改正に、農民が反対する地租改正反対一揆(伊勢暴動)が発生する。
- 1878年(明治11年)1月17日 - 伊勢新聞創刊。
- 1887年(明治20年) - 木曽三川の分流工事が着工。
- 1888年(明治21年) - 四日市市に関西鉄道株式会社が設立。木曽三川の橋の建設が開始。
- 1894年(明治27年)7月5日 - 関西鉄道の四日市〜桑名仮停車場間が開通。東海道本線の草津駅までが繋がる。
- 1895年(明治28年)5月24日 - 関西鉄道の桑名仮停車場〜桑名間が延伸。名古屋〜前ヶ須(弥富)間が開通。
- 1895年(明治28年)11月7日 - 関西鉄道の桑名〜前ケ須(弥富)間が開通。初めて愛知県へ陸上移動することが可能となった。
- 1900年(明治33年)4月22日 - 木曽三川の分流工事の成工式が行われた。
- 1925年(大正14年)6月1日 - NHK大阪放送局が仮放送を開始。三重県でラジオの聴取が始まる。
- 1925年(大正14年)7月15日 - NHK名古屋放送局がラジオ第一放送を開始。
- 1929年(昭和4年)1月30日 - 伊勢電気鉄道(現在の近畿日本鉄道)により四日市・桑名間が開通。
- 1930年 - 1932年(昭和5年及び昭和7年)大阪電気軌道は桜井駅 - 名張駅 - 参急中川駅(現・伊勢中川駅) - 宇治山田駅間(本線、現・近鉄大阪線・近鉄山田線)および、中川駅 - 津駅間(津支線、現・近鉄名古屋線の一部)を開業。
- 1932年(昭和7年) - 大阪電気軌道と参宮急行電鉄が、大阪上本町駅 - 宇治山田駅を2時間1分で走破する直通特急電車の運転開始。
- 1933年(昭和8年)11月8日 - 現在の桑名市長島町と愛知県弥富市との間の木曽川に尾張大橋が開通し、供用を開始。
- 1934年(昭和9年) - 現在の桑名市長島町と桑名市中心部との間の長良川と揖斐川に伊勢大橋が開通し供用を開始。これにより徒歩や自動車によって愛知県へ移動することが可能となった。
- 1938年(昭和13年)6月26日 - 関西急行電鉄(現在の近鉄名古屋線)により桑名〜関急名古屋間が開通。
- 1944年(昭和19年)12月7日 - 尾鷲市沖約20kmを震源とする東南海地震が発生して、尾鷲市や熊野灘沿岸一帯が津波で壊滅的な被害を受ける。死者・行方不明者は全部で推定1223人であった。
- 1945年(昭和20年)1月14日、7月28日 - アメリカ軍が宇治山田市(現在の伊勢市)へ空襲(宇治山田空襲)。死者192人(7月28日)。
- 1945年(昭和20年)6月18日 - アメリカ軍が四日市市へ空襲(四日市空襲)。死者736人。市街地のほとんどが廃墟になる。
- 1945年(昭和20年)7月24日 - 7月28日 - アメリカ軍が津市へ空襲(津大空襲)。死者1,239人。旧市街や工場地帯が焼失。
- 1951年(昭和26年)9月1日 - 中部日本放送(略称CBC、現在のCBCラジオ)と新日本放送(略称NJB、後の毎日放送。現在のMBSラジオ)が本放送を開始。三重県で民間放送によるラジオの聴取が始まる。
- 1953年(昭和28年)10月 - ラジオ三重が設立、12月にコールサインJOXR、略称RMC、周波数860kc(kHzと同義)・出力1kWで津市から本放送を開始。
- 1954年(昭和29年)3月1日 - NHK名古屋放送局とNHK大阪放送局がテレビ放送を開始。三重県北中部でテレビの視聴が始まる。
- 1955年(昭和30年)- 三重県立四日市高等学校が第37回全国高等学校野球選手権大会で初出場初優勝。
- 1956年(昭和31年)12月1日 - 中部日本放送テレビ(現在のCBCテレビ)と大阪テレビ放送(略称OTV、現在の朝日放送テレビ)が本放送を開始。三重県北中部で民間放送によるテレビの視聴が始まる。
- 1957年(昭和32年)11月 - ラジオ三重が 近畿東海放送(略称KTB)に社名変更。
- 1959年(昭和34年)4月29日 - 御在所ロープウェイが開業。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 紀勢本線が全通。
- 1959年(昭和34年)11月20日 - 近畿東海放送が岐阜県のラジオ東海(略称RTC)と合併し、名古屋市に東海ラジオ放送を設立。
- 1959年(昭和34年)9月26日 - 伊勢湾台風が襲来して甚大な被害を被る。
- 1960年(昭和35年)3月 - 東海ラジオ放送の津放送局が閉局。
- 1960年(昭和35年) - 四日市コンビナートが排出した亜硫酸ガスによる大気汚染で、四大公害病の一つ、四日市ぜんそくの被害が広がる。
- 1962年(昭和37年)9月 - 鈴鹿サーキットが開園。
- 1965年(昭和40年)3月1日 - 紀勢本線経由で名古屋駅 - 天王寺駅間に特急「くろしお」が運転開始。
- 1965年(昭和40年)12月16日 - 三重県初の自動車専用道路として名阪国道が開通。
- 1966年(昭和41年)3月 - ナガシマスパーランドが開園。
- 1969年(昭和44年)11月3日 - 三重テレビ放送が放送を開始。
- 1970年(昭和45年)4月6日 - NHK津放送局がFMラジオ放送(呼出符号JONP-FM)を開始。
- 1970年(昭和45年)4月17日 - 四日市IC - 亀山IC間が日本道路公団(現 中日本高速道路)が管理する一般有料道路の国道1号東名阪道路として開通する。
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 東名阪道路が三重県初の高速自動車国道である東名阪自動車道となった。
- 1973年(昭和48年)4月2日 - NHK津放送局が三重県域のテレビ放送を開始。
- 1985年(昭和60年)6月1日 - FM三重が放送を開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により関西本線の亀山駅 - 島ヶ原駅が西日本旅客鉄道。亀山駅 - 長島駅、紀勢本線の亀山駅 - 新宮駅、参宮線、名松線 が東海旅客鉄道となる。
- 1994年(平成6年)4月22日 - 志摩スペイン村が開園。雪が降る。四日市市では、最深積雪53cmを記録した。
- 1998年(平成10年)7月12日 - なばなの里が開園。
- 2000年(平成12年)6月 - 滋賀県、福井県、岐阜県とともに日本まんなか共和国を設立。
- 2000年(平成12年)11月1日 - 四日市市が特例市へ移行。
- 2003年(平成15年)12月1日 - いなべ市が発足(県内で初の平成の大合併) 。
- 2004年(平成16年)7月7日 - ユネスコ世界遺産に「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録される。
- 2004年(平成16年)9月29日 - 台風21号による豪雨で、宮川村(今の大台町)で土石流災害が発生する。死者6人、行方不明者1人。(宮川豪雨)
- 2007年(平成19年)4月15日 - 三重県中部地震が発生し、亀山市や鈴鹿市などで重軽傷者12人。
- 2009年(平成21年)10月8日 - 台風18号による豪雨で東海旅客鉄道(JR東海)名松線の家城駅 - 伊勢奥津駅間の約40箇所で土砂崩れや路盤流出が発生し、バスで代行運転となる
- 2009年(平成21年)11月13日 - マルエーフェリーの「ありあけ」が熊野灘で座礁。
- 2010年(平成22年)6月28日 - 伊勢自動車道の津IC - 伊勢ICと紀勢自動車道の全線で高速道路の無料化社会実験が始まる。
- 2010年(平成22年)10月1日 - 伊勢湾フェリーが三重県・愛知県・鳥羽市・田原市の2県2市から支援を受けて廃止を免れ、新体制での事業を開始。
- 2011年(平成23年)4月 - 鈴木英敬が全国最年少で知事に就任。
- 2011年(平成23年)6月19日 - 伊勢自動車道の津IC - 伊勢ICと紀勢自動車道の全線で行われていた無料化社会実験が終わる。
- 2011年(平成23年)9月5日 - 平成23年台風第12号が襲来し、東紀州が被災。
- 2012年(平成24年)7月9日 - 鳥羽港改修工事について公開した公文書について県の組織ぐるみでの改竄が明らかとなる[10]。
- 2016年(平成28年)5月26日・27日 - 三重県南部地域の志摩市の賢島で第42回先進国首脳会議「伊勢志摩サミット」を開催[11][12][13]。
- 2017年(平成29年)4月21日(〜5月9日まで19日間) - 三重県営サンアリーナとその周辺で第27回全国菓子大博覧会「お伊勢さん菓子博2017」を開催。
- 2018年(平成30年)8月1日(総合開会式) - 三重県を主とした東海地区で平成30年度全国高等学校総合体育大会「2018 彩る感動 東海総体」を開催。
- 2019年(平成31年)4月17日から19日 - 天皇皇后が「神宮に親謁の儀」に臨むため伊勢市と志摩市を訪問。在位中最後の行幸啓。
- 2021年(令和 3年)8月26日 - 当所9月25日から10月5日に開催予定だった国民体育大会「三重とこわか国体」、10月23日から25日に開催予定だった全国障害者スポーツ大会「」の中止が決定。(詳細は「#スポーツ」を参照)
三重県の名称の由来
かつて県庁が置かれていた四日市市(当時は四日市町)が所属していた三重郡に由来する。 ヤマトタケルが東方遠征を終えて尾津前(尾津浜)(桑名市)から能褒野(亀山市)へ向かう途中の三重郡(四日市市)で、『古事記』に「『吾が足は三重の勾がりの如くして甚だ疲れたり』とのりたまいき。故、其地を號けて三重と謂ふ」とあることに由来するとされている。
人口
三重県の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
都市
- 三重県内 市別人口ランキング
県内順位 | 都市 | 地域区分 | 人口 | 県内順位 | 都市 | 地域区分 | 人口 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 四日市市 | 北勢 | 310,283人 | 6 | 伊勢市 | 南勢 | 123,499人 | |||
2 | 津市 | 中勢 | 274,741人 | 7 | 伊賀市 | 伊賀 | 88,895人 | |||
3 | 鈴鹿市 | 北勢 | 197,871人 | 8 | 名張市 | 伊賀 | 77,022人 | |||
4 | 松阪市 | 中勢 | 157,200人 | 9 | 亀山市 | 北勢 | 49,425人 | |||
5 | 桑名市 | 北勢 | 141,045人 | 10 | 志摩市 | 南勢 | 47,676人 | |||
2021年 8~9月現在 |
- 三重県内市別人口密度ランキング(2016年(平成28年)現在)
四日市市(施行時特例市)
政治
県知事
歴代知事については「三重県知事一覧」を参照のこと。
議会
現議員任期:2019年(平成31年)4月28日から2023年(令和5年)4月29日
財政
年度 | 歳入額(単位:百万円) 一般会計と特別会計合算 | 財政力指数 | 経常収支比率 | 実質公社債比率 | 将来負担比率 | ラスパイレス指数 | 起債制限比率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平成27年 | 962,275 | 0.57544 | 97.9 | 14.4 | 184.7 | 100.9 | 未公表 |
平成26年 | 903,389 | 0.56076 | 95.8 | 14.7 | 189.3 | 101.8 | 未公表 |
平成25年 | 922,491 | 0.55413 | 96.1 | 14.6 | 194.8 | 98.3 | 未公表 |
平成24年 | 870,096 | 0.48486 | 93.7 | 18.4 | 209.8 | 95.0 | 未公表 |
平成23年 | 859,050 | 0.49305 | 93.6 | 19.7 | 218.5 | 94.5 | 未公表 |
平成22年 | 918,712 | 0.52140 | 93.6 | 19.6 | 227.8 | 92.8 | 未公表 |
平成21年 | 1,005,740 | 0.54865 | 98.9 | 19.1 | 251.8 | 95.7 | 未公表 |
平成20年 | 882,135 | 0.54638 | 99.1 | 17.6 | 249.8 | 99.4 | 未公表 |
平成19年 | 878,060 | 0.51345 | 98.4 | 16.1 | 未公表 | 99.3 | 13.5 |
平成18年 | 925,960 | 0.47663 | 91.9 | 14.4 | 未公表 | 99.3 | 12.1 |
平成17年 | 923,189 | 0.44358 | 88.6 | 13.0 | 未公表 | 99.4 | 11.1 |
平成16年 | 932,813 | 0.43425 | 86.1 | 未公表 | 未公表 | 99.5 | 9.8 |
経済・産業
農業
- 伊勢茶 - 緑茶の栽培面積、生産量、生産額は、静岡県、鹿児島県に次いで全国第3位。『京都産』とされている抹茶は、実際には京都市が産地ではなく、大半が三重県で生産されていて、それを宇治市で製茶していることが多い。伊勢茶も、行政支援の対象製品として三重ブランドに認定されている。
- 米 - 伊勢平野を抱えているため、米の栽培も盛んである。
- 蜜柑 - 東紀州では栽培が盛んである。
畜産
- 松阪牛 - 松阪市近郊で生産される和牛。日本を代表する高級肉として有名。
- 伊賀牛 - 伊賀地方で生産される和牛。
- 加茂牛 - 鳥羽市加茂地区で生産される肉牛[17]。
- - 三重県内で生産される統一ブランドの豚[18][19][20]。
- 玉城豚 - 玉城町で生産される豚のうち、町内の店舗で販売される高品質豚[21]。
- 熊野地鶏 - 三重県在来種の八木戸とを交配したオスに名古屋コーチンのメスを掛け合わせた高級肉用鶏[22]。
酪農
水産業
- 真珠 - 飛鳥・奈良時代は鮑玉(あわびだま : アワビにできる天然真珠)と阿古屋貝の真珠。昭和になり阿古屋貝の真円真珠養殖が有名になる。
- 伊勢えび
- アワビ - 万葉集にも登場。
- カツオ - 奈良時代に遡ることができる。
- 小女子(こおなご) - 津市の白塚町や河芸町で盛んだったが、2016年以降禁漁が続いている。
- トラフグ - あのりふぐ
- 青のり - 主な生産地は英虞湾、的矢湾、伊勢湾など。
- ヒジキ - 主な生産地は志摩半島。加工は伊勢市など。伊勢ヒジキなどの名称で販売され、三重ブランドとして行政支援の対象になっている。
- カキ - 主な生産地は英虞湾、的矢湾、鳥羽湾など。的矢かき、浦村かき、渡利かきがブランド化している。
- マンボウ - 主な生産地は東紀州。
- 養殖マグロ - 生産地は南伊勢町で、伊勢まぐろ、灘まぐろ、三重まぐろの3ブランドがある[24]。
林業
三重県には製材工場が218工場あり、岐阜県に次ぎ日本で2番目に多い(2016年、木材統計)[25]。
工業
- 都道府県別工業製品出荷額9位[26]。
- 四日市市の石油化学コンビナート群の四日市コンビナート -日本高度経済成長の象徴。公害で悪名を轟かせたが、現在は克服している。四日市コンビナートは三重県経済を支える拠点である。
- 本田技研工業鈴鹿製作所(鈴鹿市)、トヨタ車体(いなべ市)を中心に、輸送用機器の製造品出荷額が最も多い。
- 津市のジャパン マリンユナイテッドは造船を中心に、JFEエンジニアリングは横浜ベイブリッジや本四連絡橋,地元青山高原の風車群など、数々の鉄鋼製品を出荷している。
- 2000年(平成12年)以降、東芝(四日市市)、富士通(桑名市)の半導体工場、シャープの液晶工場(亀山市、多気町)に大規模投資が行われ、電子デバイス関連の製造品出荷額が急伸している。三重県も三重クリスタルバレー構想・三重シリコンバレー構想を掲げ、行政面から工場誘致を進めている。
- 大阪市と名古屋市の中間に位置し、名阪国道が通っている伊賀地方北部には、企業の生産拠点・物流拠点としての工場と工業団地が点在している。
工場を置く主要企業
- 愛知機械工業(松阪市)
- 旭化成(鈴鹿市)
- 味の素(四日市市) - 敷地内にバードサンクチュアリを開設している
- ADEKA(東員町)
- 伊賀越(伊賀市)
- 石原産業(四日市市)
- 井村屋グループ(津市)
- ヴァーレ・ジャパン(松阪市) - 旧 インコ東京ニッケル
- エクセディ(伊賀市)
- NTN(桑名市、松阪市、東員町)
- NTNアドバンスマテリアルズ(亀山市)
- オムロン ヘルスケア(松阪市)
- おやつカンパニー(津市)
- オンキヨー ディベロップメント&マニュファクチャリング(津市)
- カメヤマ(亀山市、津市) - カメヤマローソク創業の地、現本社機能は大阪に移転
- カヤバシステムマシナリー(津市)
- 京セラ(伊勢市)
- 京セラドキュメントソリューションズ(玉城町) - 旧 京セラミタ(三田工業)
- 神戸製鋼所(いなべ市)
- コスモ石油(四日市市)
- サラヤ(熊野市)
- 日本サンガリアベバレッジカンパニー(伊賀市)
- サンジルシ醸造(桑名市) - ヤマサ醤油グループ
- JSR(四日市市)
- JFEエンジニアリング(津市)
- ジェイテクト(亀山市) - 伊賀市に自社試験場
- シャープ(亀山市、多気町) - 液晶パネルの主力工場。「亀山産」「亀山ブランド」を強調した宣伝を行い話題になった。
- 昭和四日市石油(四日市市) - 旧昭和シェル石油グループ。2019年(令和元年)7月事業統合、出光興産グループへ
- シンフォニア テクノロジー(伊勢市、鳥羽市)
- 住友金属鉱山シポレックス(亀山市)
- 住友電装(四日市市、鈴鹿市、津市、亀山市)
- 住友ファーマ(鈴鹿市)
- セントラル硝子(松阪市)
- DIC(四日市市)
- 太平洋セメント(いなべ市)
- 大陽日酸(伊賀市) - ジャパンファインプロダクツ工場
- 宝酒造(四日市市)
- タカラバイオ(四日市市)
- DMG森精機(伊賀市)
- 中外医薬生産(伊賀市)
- チョーヤ梅酒(伊賀市)
- デンソー(いなべ市)
- トーア紡コーポレーション(四日市市)
- TOYO TIRE(東員町) - 工場名は桑名工場
- 東洋紡(四日市市)
- 東芝(朝日町)
- キオクシア(四日市市) - 2017年4月東芝から分社化、2019年10月社名変更
- 常盤薬品工業(伊賀市)
- 凸版印刷(亀山市、津市、松阪市)
- トヨタ車体(いなべ市)
- 日本板硝子(四日市市)
- 日本ハム食品(木曽岬町)
- ノーベル製菓(名張市) - 本社のある大阪から工場機能を移転
- はごろもフーズ(木曽岬町) - 旧マルアイ、2017年、はごろもフーズに吸収合併
- パナソニック - 旧パナソニック電工の工場が多くあったが、2012年に事業再編された
- パナソニック インダストリー(四日市市、玉城町)
- ライフソリューションズ電材三重(津市、紀宝町、大紀町)
- ライティングシステムズ(伊賀市) - 同社製LEDシーリング照明の主力工場
- 浜乙女(東員町)
- 日立金属(桑名市)
- フジクラ(鈴鹿市)
- 富士通(桑名市)
- 富士電機(四日市市、鈴鹿市)
- 富士フイルムマニュファクチャリング(鈴鹿市)
- ブリヂストンサイクル(伊賀市)
- プリマハム(伊賀市)
- 古河電工(亀山市)
- 北越コーポレーション(紀宝町) - 旧紀州製紙、2011年北越製紙に吸収合併
- 本田技研工業(鈴鹿市)
- ホンダオートボディー(四日市市) - 八千代工業四日市製作所を分社化
- マスヤ(伊勢市)
- 三菱ケミカル(四日市市)
- 三菱重工業名古屋冷熱製作所(松阪市)
- 宮崎本店(四日市市)
- 御幸毛織(四日市市)
- ミルボン(伊賀市)
- 美和ロック(伊勢市、玉城町)
- メロディアン(伊賀市)
- 八千代工業(鈴鹿市、亀山市)
- ヤマザキマザック(桑名市、いなべ市)
- ヤマモリ(桑名市、松阪市)
- 横浜ゴム(伊勢市)
- LIXIL(旧INAX:伊賀市・旧トステム:津市、名張市)
- ロート製薬(伊賀市)
- UL Japan(伊勢市)
生活・交通
警察
電力
本県のほとんどが中部電力パワーグリッドの供給区域であるが、熊野市の一部(須野町、甫母町、二木島里町、二木島町、遊木町、新鹿町、波田須町、磯崎町、大泊町を除く)と、南牟婁郡の御浜町と紀宝町は関西電力送配電の供給区域である。
都市ガス
桑名市、東員町、いなべ市、朝日町、川越町、四日市市、鈴鹿市、亀山市、津市、松阪市、伊勢市の市街地は東邦ガスの供給エリアであり、名張市と伊賀市青山地区と志摩スペイン村では大阪ガスグループの名張近鉄ガスが供給している。伊賀市(青山地区以外)では上野都市ガスが供給している。
インターネット
ケーブルテレビによるブロードバンドネットワークを、日本国内では最も早く県全ての市町村に普及させた[27]。
インターネット普及以前にも、1994年4月に開局した県営のパソコン通信「Mieネット」(三重県行政情報提供システム)があり、大手のニフティへも市内料金でゲートウエイのパソコン通信ができたが、2000年問題に伴い廃止された。
交通
交通史
律令時代の五畿七道では、三重県のうち伊勢国と志摩国と伊賀国は東海道として、東紀州のある紀伊国は南海道として区分された。江戸時代にも、太平洋岸の伊勢国は、東海道と伊勢街道の沿線で、日永追分(四日市郊外)で東海道と伊勢街道が分岐した。
- 鉄道
明治22年(1889年)までに建設された東海道本線は、もともと中山道幹線として建設が進められていたものを途中で計画変更したことにより、名古屋・草津間は既に開通していた美濃路・中山道ルートをたどる事になり、本来の東海道が通る三重県内を経由しなかった。県内の交通としては、関西鉄道が東海道に沿う区間に今日の草津線や関西本線などを敷設し、上述の東海道本線と激しい旅客獲得競争を繰り広げたこともあったが、国有化後は一地方幹線と扱われ、国土の動脈として扱われることはなかった。
その他、関西鉄道・参宮鉄道→国有鉄道が敷設されなかった地域には、伊賀鉄道・伊勢鉄道・養老鉄道(何れも現在の同名会社とは別)・三岐鉄道等のような私鉄、それに様々な軽便鉄道が敷設された。それら路線の中には大正以降の道路交通・他鉄道との競合、それに第二次世界大戦中の交通統制の中で不要不急線とされたことにより廃止に至ったものも存在するが、三岐鉄道を除く路線は殆どが関西資本の大阪電気軌道・参宮急行電鉄グループによって買収された。同社は関西急行鉄道を経て1944年(昭和19年)以降には近畿日本鉄道(近鉄)となっている。
高速鉄道の弾丸列車計画では鈴鹿山脈を貫く案も存在したが、戦後の東海道新幹線計画では名古屋以西は工期の都合で米原経由に変更されたため、新幹線は本県内を経由していない。超電導リニアによる中央新幹線が東海道沿いに計画され、高速道路のジャンクションである亀山市付近に駅ができる予定である。
旧伊勢・志摩・伊賀国内へは明治から大正にかけて国鉄ないし私鉄路線が整備されたが、それに対し旧紀伊国エリアへの鉄道整備は遅れ、紀勢本線として全通を見たのは戦後の1959年(昭和34年)である。同線は日本の「本線」という鉄道路線の中でも最後に完成した路線といえる。なお、その紀勢本線を通る本県内から最後の東京への直通列車だった寝台特急「紀伊」は、1984年(昭和59年)2月に廃止された。現在は名古屋駅で新幹線に接続する形で特急・快速列車が運行されている。
近鉄が特急運転の頻度が高いのに対し、JRは他県に比べてその頻度が低く、本数の多い特急として一時は全国に普及した「エル特急」も、JR特急の走らない沖縄県と奈良県を除くと、三重県だけが今日まで一度も設定されたことがない。一方で、JR東海は近鉄線に対抗すべく快速「みえ」を運行するなど改善も進めている。
平成以降は、上述の近鉄に統合された路線のうち、閑散線については分社化・路線譲渡の動きもある。北勢線は三岐鉄道へ譲渡され、また伊賀鉄道・養老鉄道・四日市あすなろう鉄道が近鉄からの経営分離によって発足している。また国鉄路線についても、伊勢線に関しては第三セクター鉄道の伊勢鉄道へ経営が移管されたが、JR名古屋駅からの特急・快速列車は伊勢鉄道経由でJR津駅以南に運行されている。
- 道路
国道1号は、江戸時代の東海道に沿ったルートとなっている。一時は旧東海道に対し、新東海道と呼ばれることもあり、現在でも地図上は国道1号が東海道という表記になっていることがある。
国道23号は、東海道の日永の追分より分岐する伊勢街道に沿ったルートとなっている。大正時代には旧道路法に基づく路線認定では、国道1号「東京市より神宮に達する路線」とされていた。昭和27年の新道路法に基づく路線指定において国道23号に指定される。鈴鹿市の北玉垣町交差点より北は国道1号のバイパスとして整備されたもので名四バイパスと呼ばれていたが、昭和50年に国道23号へ編入され現在に至っている。
このほか東名阪自動車道と奈良県の西名阪自動車道を結ぶ自動車専用道路の名阪国道(国道25号)がある。
高速道路は東名阪自動車道・伊勢自動車道・伊勢湾岸自動車道・紀勢自動車道があるほか、新名神高速道路が亀山ジャンクション (JCT) から西側と、四日市JCTから新四日市JCTを経て東海環状自動車道東員ICが供用されている。2019年3月17日には新名神高速の新四日市JCTから亀山西JCTまで[28] と、東海環状道の東員ICから大安ICまで供用を開始、12月21日には亀山西JCTの 伊勢⇔名古屋 連絡路が開通しフルジャンクション化された[29]。
今後の計画では2024年度に東海環状道の大安ICから北勢ICまで[30]、2026年には北勢ICから岐阜県境を越え、養老ICまで供用開始し名神高速道路へ接続する予定である[31]。
亀山市は新名神・東名阪・伊勢道・名阪国道の4路線が有り、三重県における道路交通の要衝となっている。
港湾
旅客船
伊勢湾フェリーによって鳥羽と伊良湖(愛知県田原市)を結ぶカーフェリー航路が運航されているほか、津エアポートラインにより、2005年の中部国際空港開業にともない、同空港と津を結ぶ高速船が運航されている。 伊勢市または鳥羽市と中部国際空港を結ぶ航路も計画・準備中だったが、現在はその目途が立っていない。
空港
本県内に空港はない。近隣の空港は以下の通り。
- 中部国際空港(愛称セントレア。愛知県常滑市)
- 名古屋空港(通称小牧空港。愛知県豊山町・小牧市・春日井市・名古屋市北区)
- 大阪国際空港(通称伊丹空港。兵庫県伊丹市、大阪府豊中市・池田市)
- 関西国際空港(大阪府泉佐野市・田尻町・泉南市)
ただしドラマ『半沢直樹』では本県内の架空の空港である伊勢志摩空港(茨城空港でロケ)が登場している(所在地も架空の地名である伊勢志摩市)。
鉄道
近畿日本鉄道や東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道によって、県内各地と名古屋・大阪/神戸(大阪市の近鉄大阪難波駅で乗換)・京都が結ばれている。
※駅名記載の無い路線は全線県内通過
東海旅客鉄道(JR東海)
西日本旅客鉄道(JR西日本)・柘植駅以西はアーバンネットワークの範囲内である。
道路
高速自動車国道は中日本高速道路(NEXCO中日本)が、名阪国道は国土交通省が管理している。
新名神高速道路が2008年(平成20年)2月23日に供用を開始したことにより、東京と大阪間の広域的な流動は関ヶ原経由に対して時間短縮が図られた。一方、接続する東名阪自動車道の四日市インターチェンジ (IC) 付近を先頭に渋滞するようになった。2019年3月17日、新名神高速の新四日市ジャンクション - 亀山西ジャンクション間が供用開始。東名阪を経由しないルートと『ダブルネットワーク』化したことで渋滞が大幅に減少することが見込まれている。
紀勢自動車道の紀伊長島ICから尾鷲北ICは、高速道路会社によらない国と地方自治体の負担による新たな直轄事業である新直轄方式で、供用開始後も通行料金の徴収はなされない。
2010年(平成22年)2月2日に伊勢自動車道の津IC - 伊勢ICおよび紀勢自動車道の全線が高速道路の無料化社会実験の対象区間に指定され、2010年(平成22年)6月28日から2011年(平成23年)6月19日まで実施された。
- 高速自動車国道
供用中:
- E23 東名阪自動車道(愛知・三重県境 - 伊勢関IC)
- E23 伊勢自動車道(伊勢関IC - 伊勢IC)
- E42 紀勢自動車道(勢和多気IC/JCT - 尾鷲北IC)
- E1A 伊勢湾岸自動車道(愛知・三重県境 - 四日市JCT)
- E1A 新名神高速道路(四日市JCT - 三重・滋賀県境)
- 自動車専用道路
供用中:
- C3 東海環状自動車道(大安IC - 新四日市JCT)
- E25 名阪国道(亀山IC - 三重・奈良県境)(無料)
- E42 熊野尾鷲道路(尾鷲北IC - 熊野大泊IC)(無料、尾鷲北IC - 尾鷲南IC間 令和3年(2021年)8月29日開通)
- 伊勢志摩連絡道路
事業中:
- C3 東海環状自動車道(岐阜・三重県境 - 大安IC)
- E42 熊野道路(熊野大泊IC - 熊野IC)
- E42 紀宝熊野道路(熊野IC - 紀宝IC)
- E42 新宮紀宝道路(紀宝IC - 三重・和歌山県境)
基本計画区間(調査中):
- 一般有料道路
- 無料開放された道路
- 一般国道
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- 県道
- 冬季閉鎖区間
- 国道306号 : いなべ市藤原町山口 - 鞍掛峠 - 滋賀県犬上郡多賀町 (6.9 km)
- 国道421号 : いなべ市大安町石榑南 - 石榑峠 - 滋賀県東近江市黄和田町 (6.5 km)
- 国道477号 : 三重郡菰野町千草 - 武平峠 - 滋賀県甲賀市土山町大河原 (5.9 km)
- 三重県道25号南濃北勢線 : いなべ市北勢町二之瀬 - 岐阜県海津市南濃町庭田 (3.5 km)
路線バス
近鉄グループの三重交通グループが一部を除き県内全域をカバーする。
同グループが運行する高速バスによって、県内各地と横浜・東京・大宮、北勢地域・伊賀地域・東紀州地域と名古屋、伊賀・北勢地域と大阪・京都、そして北勢地域と中部国際空港が結ばれている。その他にも、各自治体が運行するものもある。
医療・福祉
教育
- 大学
- 短期大学
私立
- 高田短期大学
- 鈴鹿大学短期大学部
- 三重中京大学短期大学部 (2010年より生徒募集終了、2011年10月17日閉学[32])
- 四日市大学短期大学部
- 高等専門学校
- 特別支援学校
国立
県立
私立
- ※三重県専修学校一覧を参照。
- ※三重県高等学校一覧を参照。
- ※三重県中学校一覧を参照。
- ※三重県小学校一覧を参照。
- ※三重県幼稚園一覧を参照。
メディア
新聞
- 地方紙
- ブロック紙
- 全国紙
全国紙は原則的には、名古屋にある中部本社(新聞社によっては中部支社・名古屋本社など)の管轄であるが、地理的な事情により一部大阪本社管轄の地域もあるので、それぞれの社ごとに詳述する。
- 読売新聞については、読売新聞中部支社の発行版が県内の大部分で販売されているが、伊賀市・名張市は読売新聞大阪本社の発行版である。南牟婁郡紀宝町では、中部支社発行版と大阪本社発行版(和歌山県版)が併売されている。
- 朝日新聞については、朝日新聞名古屋本社の発行の朝刊・夕刊セット版が県内の大部分で販売されているが、伊賀市・名張市・熊野市・南牟婁郡の御浜町・紀宝町は朝日新聞大阪本社の発行の朝刊統合版である。
- 毎日新聞については、毎日新聞中部本社の発行版が県内の大部分で販売されているが、伊賀市・名張市・熊野市・南牟婁郡の御浜町・紀宝町は毎日新聞大阪本社の発行版である。
- 日本経済新聞については、日本経済新聞名古屋支社の発行版が県内の大部分で販売されているが、伊賀市・名張市・熊野市・南牟婁郡の御浜町・紀宝町は日本経済新聞大阪本社の発行版である。なお、大阪本社版については番組表は関西版と同じ物を掲載している(在名局の差し替えはなし)。
- 産経新聞については、県内全域が産経新聞大阪本社の発行版である。一部地域には産経新聞の直売所が存在するが、多くの地域では中日新聞の販売店に委託している。
- スポーツ紙
- 県内では中日スポーツ(中日新聞社発行)が地元スポーツ新聞の役割を持っている。
- 日刊スポーツについては、日刊スポーツ新聞西日本の管轄内であるが、伊賀市・名張市・熊野市・南牟婁郡の御浜町・紀宝町のみ大阪本部発行版、それ以外の地域は名古屋本社発行版がそれぞれ販売されている。
- スポーツ報知(報知新聞)については、読売新聞中部支社発行による中部版が県内の大部分で販売されているが、伊賀市・名張市は報知新聞社大阪本社発行による関西版が販売されている。
- スポーツニッポン(スポニチ)とサンケイスポーツ(サンスポ)は全県で大阪本社版が販売されている。なおスポニチは伊賀市・名張市・熊野市・南牟婁郡の御浜町・紀宝町は関西版、それ以外の地域は公営競技面の一部と番組表を差し替えただけの東海版(名古屋で現地印刷)が販売されている。サンスポは全県で近畿圏と同じ物が販売されている為、公営競技や番組表などの差し替えは行っていない。
- デイリースポーツは、伊賀市と名張市の一部コンビニエンスストアにて販売されている。
- 東京スポーツ系列の夕刊紙は、県内の大部分が中京スポーツ、伊賀市・名張市・熊野市・南牟婁郡の御浜町・紀宝町は大阪スポーツがそれぞれ販売されている。
放送
テレビ・ラジオの放送対象地域としては、県域放送のほか、広域放送としての在名圏(名古屋に本局)にも属している。このうち、名古屋市に本社のあるCBCラジオが本県の桑名市に親局(主幹送信所)を置いている[注釈 3] ほか、NHK、東海ラジオも親局は三重県寄りの地域に有り、伊勢平野では本局を受信するほか、伊賀・東紀州地域には中継局を置いている。
テレビ
テレビは地上波の放送のほか、県内全市町でケーブルテレビによる視聴も可能である。在名局は県内各地(いなべ市・伊勢市・鳥羽市・名張市・伊賀市・尾鷲市・熊野市など)に中継局を置いている。
民間放送については、三重テレビのみ独立局である他は、全て放送ネットワークに属している。
- 県域放送局
- 中京広域圏を放送対象地域とする放送局
- 備考
- 伊勢湾沿いの地域では愛知県域放送のテレビ愛知(TVA)(TXN系列)が受信可能であり、一部ケーブルテレビ局でも区域外再放送を行っている。
- 伊賀市、名張市、熊野市、南牟婁郡の御浜町・紀宝町では、テレビ大阪を除く在阪局の各放送局が受信可能な地区があり、ケーブルテレビ局でも区域外再放送を行っている。伊賀市、名張市、熊野市、南牟婁郡の御浜町・紀宝町の新聞のテレビ欄は在阪局のチャンネルをメインに取り扱っている。
- ケーブルテレビ
伊賀市・名張市・熊野市・南牟婁郡の御浜町・紀宝町ではNHK大阪放送局、毎日放送・朝日放送テレビ・関西テレビ・読売テレビとNHK名古屋放送局・東海テレビ・中京テレビ・CBCテレビ・名古屋テレビ(メ〜テレ)の大阪と名古屋の両方のテレビ局の放送が配信されている。
ラジオ
名古屋のNHK名古屋放送局・CBCラジオ(県内に親局がある→CBCラジオ長島送信所)・東海ラジオを直接聴取できる地域が大半だが、伊賀市、尾鷲市、熊野市にも中継局を置いている。
かつては、県域放送の近畿東海放送(開局当初はラジオ三重)があったが、ラジオ東海(旧 岐阜放送)と合併して東海ラジオ放送となった。この後は、本県において県域放送を行う中波放送 (AM) 局は、NHK・民放を含め存在しない(NHKは中継局も設置していない)。
超短波放送 (FM) 放送については、NHK・民放とも県域放送局が存在している。県域放送の親局送信所は、三重テレビも含め津市の長谷山に設置されている。
コミュニティ放送局が複数存在する。
岐阜県の県域AM局である岐阜放送ラジオ(ぎふチャン)・愛知県の県域FM局であるFM AICHIとZIP-FMは、三重県内においてもradikoの無料サービスにて聴取が可能となっている。
1994年に開催された「世界祝祭博覧会」(まつり博・三重’94)に際しては、臨時に置局した「FMパイレーツ」があった。
- AMラジオ
- FMラジオ
- 県域放送局
- コミュニティ放送局
- CTY-FM(2017年4月1日から名称変更、旧名称エフエムよっかいち (PORT WAVE))
- ads.FM(2018年3月31日付で名称変更、旧名称FMなばり)
- Suzuka Voice FM
- いなべエフエム
文化・スポーツ
方言
食文化
- 郷土料理
伝統工芸
- 伝統工芸品
スポーツ
- 2018年に三重県を主とした東海地区で高校総体「2018 彩る感動 東海総体」が行われた。
- 2021年、9月25日から10月5日の期間で国民体育大会「三重とこわか国体」、10月23日から25日に全国障害者スポーツ大会「」が行われる予定だったが、三重県は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月21日に大会の中止を申し入れた[33]。日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会及び文部科学省(スポーツ庁)、三重県の主催4者による協議が8月25日行われ中止が決定された[34]。
県内に拠点を置くチーム
- サッカー
- 伊賀FCくノ一三重(日本女子サッカーリーグ)
- ヴィアティン三重(日本フットボールリーグ)
- 鈴鹿ポイントゲッターズ(日本フットボールリーグ)
- FC.ISE-SHIMA(東海社会人サッカーリーグ)
- ラグビー
- ハンドボール
- 社会人野球
- 陸上(マラソン・駅伝)
- NTN陸上競技部
- デンソー女子陸上長距離部
公営競技
パチンコ・パチスロ
三重県の遊技機店条例においては全国で唯一、大晦日の終夜営業が認められている。これはコンビニ普及前、伊勢神宮の初詣出参拝客にトイレや休憩施設を提供する名目で制定されたと言われている。また2000年7月までは三重県公安委員会が、パチンコ店へのパチスロの設置を認定していなかった。
観光
江戸時代のお伊勢参りに始まり、現在も鈴鹿サーキットで行われるF1日本グランプリや8耐、風光明媚な志摩のリゾート地、松阪牛、伊賀地方の忍者関連(外国人に人気が高い)、東紀州地方最南端の鵜殿村(現:紀宝町)など、観光資源に恵まれている。
ユネスコ登録遺産
- 山・鉾・屋台行事
- 鳥出神社の鯨船行事:四日市市
- 上野天神祭のダンジリ行事:伊賀市
- 桑名石取祭の祭車行事:桑名市
有形文化財建造物
- 重要伝統的建造物群保存地区
- 関宿 :亀山市
公園
- 県営都市公園
- 北勢中央公園:四日市市、いなべ市、菰野町
- 鈴鹿青少年の森
- 亀山サンシャインパーク
- 県庁前公園:津市
- 大仏山公園:伊勢市、玉城町、明和町
- 五十鈴公園:伊勢市
- 熊野灘臨海公園:紀北町
- 県営森林公園
- 三重県民の森:菰野町
- 上野森林公園:伊賀市
神社・仏閣
- 三重縣護國神社 - 三重県の守り神として県内から篤く崇敬されている。
- 伊勢神宮 - 天照大神を祀る内宮(皇大神宮)と豊受大御神を祀る外宮(豊受大神宮)の2つの正宮の総称。神社本庁傘下の全国神社からは本宗と仰がれている。
- 椿大神社 - 全国の猿田彦神社の総社。伊勢国一之宮。
- 高田本山専修寺 - 真宗高田派の総本山。御影堂と如来堂が2017年11月28日に国宝指定された。
- 伊賀上野 -上野城は、日本一高い石垣の上に天守を持つ。町並みは碁盤目状に整備されている。伊賀忍者の郷・松尾芭蕉の故郷としても知られる。
- 石神社 - 鳥羽市相差にある神明神社の末社で「石神さん」として有名。古くから「女性の願いを叶えてくれる」と海女が信仰してきた。
景勝
- 青山高原 - 本州最大の風力発電施設が存在。伊勢湾と伊勢平野を一望できる。
- 英虞湾 - リアス式海岸。NHK番組『21世紀に残したい日本の風景』で第6位。
- 二見浦(夫婦岩) - 二見興玉神社内の夫婦岩は有名であり、夫婦岩の間からは夏至には富士山の頂上に日の出が拝める。
- 大王崎 - 日本有数の海岸段丘。
- 大杉谷 - 日本三大渓谷。
- - 渓谷が有名。
- 赤目渓谷 - 赤目四十八滝として滝の名所で知られる。
民謡
テーマパーク・レジャーランド
- ナガシマリゾート - 長島温泉「湯あみの島」・ホテル・遊園地「ナガシマスパーランド」・ジャンボ海水プールなどがある西日本最大級のレジャーランド。その他、アウトレットモール「ジャズドリーム長島」や「なばなの里」がある。
- 鈴鹿サーキット - F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースが開催される。エンジンを使った乗り物が中心の遊園地「モートピア」併設。
- 鳥羽水族館 - ラッコを一躍人気者にした。他にも国内最大級の水族館。
- 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス - アザラシ、アシカ、セイウチといった海獣と魚類が数多く飼育展示されている。
- ミキモト真珠島 - 養殖真珠発祥の地に建設。海女の実演が有名。
- ともいきの国 伊勢忍者キングダム - 2019年3月1日に伊勢安土桃山城下街から施設名称を変更。
- 志摩スペイン村 - スペインをテーマにしたテーマパーク「パルケエスパーニャ」をメインに、ホテル志摩スペイン村、天然温泉「ひまわりの湯」の3施設で構成される複合リゾート。
- NEMU RESORT - 三井不動産グループの伊勢志摩リゾートマネジメントが運営。マリンスポーツが中心の総合リゾート施設。
対外関係
姉妹自治体・提携自治体
- 友好国提携
三重県を舞台とした作品
- 「近畿地方を舞台とした作品一覧#三重県」
- 火まつり(映画) - 熊野市が舞台
- 逆境ナイン(映画) - 三重県が舞台
- 寄生獣(映画) - 三重県四日市市及び桑名市が舞台ロケ地
- モスラ対ゴジラ(映画) - ゴジラが四日市工業地帯を破壊する
- ゴジラvsキングギドラ(映画) - キングギドラが四日市工業地帯を破壊する
- ゴジラvsメカゴジラ(映画) - ゴジラが四日市工業地帯を破壊する
- (NHK系ドラマ・単発) - 上野市(現在の伊賀市中心部)が舞台
- 甲賀忍法帖(小説) - 甲賀から駿府(旧静岡市)辺りまでが舞台
- 城のある町にて(小説) - 松阪市が舞台
- 潮騒(小説・映画) - 鳥羽市の離島・神島が舞台(文中では歌島と表記)
- 鰯売恋曳網(歌舞伎)
- 遠い接近(小説・NHK系ドラマ) - 後半からラストは菰野町が舞台
- 赤目四十八瀧心中未遂(小説・映画)
- (ホラー小説) - 伊勢市が舞台
- 小さき勇者たち〜ガメラ〜(映画) - 主に志摩地方が舞台
- 花真珠(日本テレビ系ドラマ) - 伊勢志摩が舞台
- 半分の月がのぼる空(ライトノベル・アニメ・テレビドラマ・実写映画) - 伊勢市が舞台
- トラック野郎・突撃一番星(映画、1978年、東映)
- 歌行燈(うたあんどん)(小説・映画) - 桑名市が舞台
- 西部警察 PART-II 「戦慄のカーニバルー名古屋篇ー」 - クライマックスの爆破カーチェイスを長島温泉内のスパーランド内にてロケ
- 西部警察 PART-III「燃える勇者たち」 - 中盤のカーチェイスシーンを同じくスパーランド内にてロケ(前回と違って爆破はない)
- 刑事貴族2「長良川大追跡」 - 長良川と長島温泉でロケ
- 凪のあすから(アニメ) - 熊野市が舞台
- レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-(レースゲーム) - 鈴鹿サーキットが舞台
- ヤアになる日〜鳥羽・答志島パラダイス〜(BSプレミアムドラマ) - 鳥羽市の離島・答志島が舞台
- ピアノの森の満開の下(ゲーム)- 桑名市の六華苑洋館
- クハナ!(映画) - 桑名市が舞台
- (ゲーム) - 鈴鹿サーキット
- 神去なあなあ日常(小説)、WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜(映画) - 舞台である神去村のモチーフが津市美杉町(旧・一志郡美杉村)。
- 乱鴉の島(小説) - 賢島の手前から車で小一時間の漁港から漁船で渡る架空の島・黒根島が舞台
- (漫画) - 三重県内にある児童養護施設が舞台[35]。
- おしゃれ手帖(漫画)- 第183話にて高嶋先生とヒゲさんが夫婦岩・伊勢神宮・御在所岳カモシカ園・日本一名前の短い県庁所在地 津を紹介する。
- 忍びの国(小説・映画)- 伊賀国が舞台
- 浅田家!(映画)- 津市出身の写真家、浅田政志の代表作「浅田家」原案。
三重県出身の人物
脚注
注釈
出典
- ^ 鈴木英敬三重県知事の政見放送。平成31年4月の選挙での発言。
- ^ “中央構造線はどこを通っている?四国・紀伊半島の中央構造線”. 大鹿村中央構造線博物館. 2020年5月6日閲覧。
- ^ 近畿圏整備法第2条第1項、中部圏開発整備法第2条第1項
- ^ 気象庁 Japan Meteorological Agency
- ^ a b c 駒田利治「三重のあけぼの」、稲本紀昭他『三重県の歴史』、山川出版社、2000年
- ^ 『これでいいのか三重県』7頁から8頁
- ^ あなたの知らない東海地方の名字の秘密104頁森岡浩
- ^ 伊勢の国で対立した国人氏族
- ^ 西川洋「近代三重の成立」 橋本紀昭・駒田利治・勝山清次・飯田良一・上野秀治・西川洋『三重県の歴史』山川出版社 2000年7月 260頁
- ^ 三重県、公文書12件改ざん 公開請求後、組織ぐるみ 朝日新聞 2012年7月9日
- ^ “来年 三重県で開催「伊勢志摩サミット」”. NHKニュース. 日本放送協会 (2015年6月5日 18時37分). 2015年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月7日閲覧。
- ^ “伊勢志摩サミット:警備優位性が決め手…当初から最有力”. 毎日新聞 (2015年6月5日). 2015年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月7日閲覧。
- ^ “2016年は「伊勢志摩サミット」に 首相表明”. 日本経済新聞 (2015年6月5日). 2015年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月7日閲覧。
- ^ 令和3年(2021年)9月14日三重県選挙管理委員会告示第69号(三重県知事選挙の当選人の住所及び氏名) : 『三重県公報』 令和3年9月14日 号外
- ^ “決算概要”. 三重県. 2017年2月1日閲覧。
- ^ “地方公共団体の主要財政指標一覧”. 総務省. 2017年1月31日閲覧。
- ^ 産直牛(加茂牛) - 生活協同組合コープみえ(2012年1月2日閲覧。)
- ^ “みえのお肉に注目!”. 全国農業協同組合連合会三重県本部. 2017年12月14日閲覧。
- ^ “三重の畜産物/みえ豚”. 三重県畜産協会. 2017年12月14日閲覧。
- ^ “東海農政局/みえ豚”. 東海農政局生産部畜産課. 2017年12月14日閲覧。
- ^ 『農トリップ まるっと玉城』株式会社ゼロ(月刊Simple) 編、玉城町、2013年2月5日、30頁。全国書誌番号:22523136
- ^ 成瀬宇平・横山次郎『47都道府県 地鶏百科』丸善出版、2014年7月31日、335頁。ISBN 978-4-621-08801-2。
- ^ “隊長、大内山牛乳が出来るまでを見る!”. ゲンキ3ネット. 特定非営利活動法人サルシカ (2014年5月). 2016年7月18日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年7月18日閲覧。
- ^ 丸山崇志「特産マグロを売り込め 南伊勢で養殖3種の試食会」中日新聞2014年3月26日付朝刊、広域三重19ページ
- ^ “平成28年木材統計”. e-Stat. 総務省統計局. 2017年11月2日閲覧。
- ^ 工業統計調査 平成25年確報(概要版) - 経済産業省
- ^ あの県がブロードバンド日本一!? ネットレイティングス調査から - インプレス INTERNET Watch
- ^ E1A 新名神高速道路 新四日市JCT~亀山西JCTが2019年3月17日(日)16時に開通します NEXCO中日本(2021/5/10閲覧)
- ^ E1A 新名神 亀山西JCTの名古屋・伊勢ランプウェイが完成し、2019年12月21日(土)7時からご利用いただけます NEXCO中日本(2021/5/10閲覧)
- ^ C3 東海環状自動車道(北勢IC-大安IC)の進捗状況 NEXCO中日本(2021/5/10閲覧)
- ^ C3 東海環状自動車道(養老IC-北勢IC)の進捗状況 NEXCO中日本(2021/5/10閲覧)
- ^ a b http://www.mie-chukyo-u.ac.jp/
- ^ 三重とこわか国体・三重とこわか大会の中止の申し入れについて三重県(2021年8月21日)10月29日閲覧
- ^ 三重とこわか国体・三重とこわか大会の主催者4者による協議の結果について 三重とこわか国体2021 (2021年8月25日)10月29日閲覧
- ^ “空地の廃車の日産サニーを空想のシェルターにする、特別施設の子供たち松本大洋『Sunny』”. 幻冬舎plus. 2016年7月19日閲覧。
関連項目
- 三重県出身の人物一覧
- 三重県指定文化財一覧
- 三重県の県道一覧
- 三重県高等学校一覧
- 三重県中学校一覧
- 三重県小学校一覧
- 三重県保育所一覧
- 三重県幼稚園一覧
- 三重県外国人学校一覧
- 三重ブランド
- 日本まんなか共和国
- 南北問題
- 日本の地理、日本の地域
外部リンク
- かんこうみえ - 三重県観光連盟
- 防災みえ.jp
- 社会福祉法人 三重県社会福祉協議会
ウィキトラベルには、三重県に関する旅行ガイドがあります。
先代: 長島県・桑名県・菰野県・ 亀山県・神戸県・津県 度会県 | 行政区の変遷 1871年 - (安濃津県→三重県) | 次代: ----- |
岐阜県
概要
日本の人口重心中央[注釈 1]に位置し、その地形は変化に富んでいる。内陸県である。
名称
「岐阜」の名は諸説あり、一説には、織田信長の命名によるとされる。
政秀寺の僧侶であった沢彦宗恩の案によって、「岐山」(殷が周の王朝へと移り変わる時に鳳凰が舞い降りた山とされ、周の文王はこの山で立ち上がり、八の基を築いた)の「岐」と、「曲阜」(学問の祖、孔子が生まれた集落があった魯国の首府にして儒学発祥の地)の「阜」を併せ持つ「岐阜」を選定して、太平と学問の地であれとの意味を込めて命名したとされる。
『信長公記』(太田牛一)によると、織田信長が美濃国を攻略した際に、稲葉山の城下の井口を岐阜と改めたと書かれている。
江戸時代中期の尾張藩の記録の『』(名古屋市蓬左文庫蔵書、旧蓬左文庫所蔵・尾張徳川家蔵書)、『濃陽志略』(別名・濃州志略、国立公文書館所蔵)にも信長命名とあり、長瀬寛二『岐阜志略』(1885年)が『安土創業録』の記述を引用して信長が初めて岐阜と命名したとしている。
同時代史料を確認してみても、「言継卿記」永禄11年11月10日条に「三州徳川左京大夫所へ沢路隼人佑差下、予岐阜へ下向之次也」。また、ルイス・フロイスのにも、5月,「我等は岐阜の町に著きたり、人口約一万なるべし」。という記述があり、信長命名以前に、岐阜という地名が確認できないことが分かる。
他にも、『細川両家記』や『多聞院日記』での岐阜の初見はである。
一方、井口の地名の方は、永禄三年七月廿一日六角承禎の書状に、濃州井口。『歴代古案』、織田信長の書状に、(永錄七年)仍先月濃州相働、井口近所取出。このことから、信長公記にある1568年(永禄11年)に、信長が井口を岐阜と改めた以前に、岐阜であった事実は確認できない。
岐阜は信長命名以前にすでに使用されていたという異論もある。『岐阜市案内』(岐阜市教育会編、1915年)では、「一説には、古来、岐府、岐陽、岐山、岐下と書き、明応永正の頃より旧記に岐阜と見えたれば、信長の命名にあらず」と記載。
『美濃国諸旧記』(の作か?作者が不明である)には、稲葉山城があった稲葉山を岐山、里を岐阜と呼び、信長が岐阜・中節・井ノ口・今泉・桑田を合併して、岐府と称したとし、岐阜は古来の字で、信長は岐府と府の字を使ったと主張されている。
ただし、忠節・今泉は近世地名(江戸時代の地名)であり、岐阜を岐府と別称した文書はない。
また、仁岫録、東陽英朝の語録;少林無孔笛、明応8年孟夏日・土岐成頼画像;東陽英朝賛にいずれも岐阜鐘秀。万里集九の梅花無尽蔵に、岐陽という語句が頻出、岐下風流、雖退去于岐阜陽、とあるが、同書物中では岐陽とは何かについての具体的な説明はなく、梅花無尽蔵注釈;市木武雄において、岐蘇川(木曽川)の陽(北)に位置し、鵜沼・岐阜一帯を指すとするが、同書物中には、木曽川となっており、木曽陽あるいは木陽でないとおかしいし、岐蘇川としても岐蘇陽という表現がないのもおかしいという疑問もある。
※木曽川(岐蘇川)由来説の最大の問題点は、承和2年の太政官符に、「尾張・美濃両国堺墨俣河」という記述があり、古来は墨俣川と呼ばれていることである。
当然、川の名前由来で、岐阜岐陽は、成り立たない。1586年(天正14年)6月24日に、織田家領内の木曽川の大洪水が起こり、古来の河道が大変化をした。ほぼ現状の河川地形となったのである。
また、信長は、井口を岐阜と改めたとしているのに、万里集九の『梅花無尽蔵』には、「濃之井口有祥雲院」という記述があり、井口を岐陽としていない。
さらに、「濃之革県、濃革手」という記述もあり、革手府を岐阜(岐陽)と呼んでいない。井口から相当離れた鵜沼(各務ヶ原市東端)を井口と一帯として岐陽と呼ぶのも無理がある。同書物中には、河陽=駿河国とする記述もあり、となると、岐陽=美濃国=濃陽という広範囲すぎる呼称となり、やはり、信長が井口を岐阜と改めたという事実と矛盾する。
なお、万里集九以前に、五山の学僧に岐陽方秀がおり、道号は初め岐山、のち岐陽と改めた、讃岐国出身であることから、岐山=岐陽=讃岐国を意味するか。岐阜県教育会編『濃飛両国通史』(1923年)、花見朔巳『安土桃山時代史』(1939年)にも、岐阜命名は信長以前説を唱えている。
阿部栄之助の『濃飛両国通史』を見ると、永禄4年に崇福寺の()が斎藤義龍を「岐陽賢太守」と呼んだとするが、出典不明であり、永禄沙汰には「永祿3年12月24日美濃齋藤義龍、同国の禅家をして、伝燈寺に帰附せしむ、尋で、同国崇福寺紹喜(快川)等、之を憤り、国外に出奔す」という記述があり、永禄4年の段階で、美濃国外退去になりすでに崇福寺の住職ではなく、憤慨した相手の斎藤義龍を賢太守と褒めたとは疑問である。
また、『御湯殿上日記』には、天正9年9月6日正親町天皇が、前妙心寺住持快川(紹喜)に大通智勝国師の号を賜ふ、という記述があり、永禄4年の段階で国師であったはずがないなど、明らかにおかしな記述である。
地理・地域
県域のほとんどは旧美濃国と旧飛騨国とで構成される。近年には長野県から旧神坂村・旧山口村を越境編入して県域が変更された。国の境目だった一部村落の分離などの境界変更で一部に旧越前国、旧信濃国、旧尾張国、旧伊勢国だった地域も含まれている。
広袤
国土地理院によると2021年(令和3年)1月18日現在の岐阜県の広袤(こうぼう)は以下の通り[1]。
- 岐阜県庁 -北緯35度23分28秒 東経136度43分20秒 / 北緯35.39111度 東経136.72222度(岐阜市薮田南)
- 東端 -北緯36度18分17秒 東経137度39分11秒 / 北緯36.30472度 東経137.65306度(高山市奥飛騨温泉郷神坂:北穂高岳)
- 西端 -北緯35度39分11秒 東経136度16分35秒 / 北緯35.65306度 東経136.27639度(揖斐郡揖斐川町坂内川上)
- 南端 -北緯35度08分02秒 東経136度40分10秒 / 北緯35.13389度 東経136.66944度(海津市海津町油島付近:揖斐川中央部)
- 北端 -北緯36度27分54秒 東経137度16分44秒 / 北緯36.46500度 東経137.27889度(飛騨市神岡町横山:キラズ山)
地形
北部の飛騨地方の大部分は、標高3,000m級の飛騨山脈をはじめとする山岳地帯で、平地は高山盆地などわずかしかない。
一方、南部の美濃地方は、愛知県の伊勢湾沿岸から続く濃尾平野が広がり、低地面積が広い。特に南西部の木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)合流域とその支流域には、水郷地帯が広がり、海抜0m以下の場所もある。この地域には水害から身を守るための輪中と呼ばれる堤防で囲まれた構造あるいはその集落があり、このような岐阜県の地形の特徴を表して、飛山濃水という言葉で表される。
各県との県境はほとんどが山地山脈である。ただし、愛知県の尾張地方との県境の大部分および三重県との県境の一部は、木曽川、長良川、揖斐川などの河川となっている。
山地
- 主な山
- 飛騨山脈(北アルプス) - 穂高岳、槍ヶ岳、焼岳、乗鞍岳、笠ヶ岳、御嶽山など
- 木曽山脈(中央アルプス) - 恵那山など
- 両白山地 - 白山、大日ヶ岳、能郷白山、冠山など
- 飛騨高地 - 位山、籾糠山など
- 阿寺山地 - 小秀山、三国山(下呂市・中津川市)など
- 伊吹山地 - 伊吹山、金糞岳など
- 養老山地 - 養老山など
- その他 金華山、百々ヶ峰、池田山、三国山(土岐市)、三国山(恵那市)など
高原
- 主な高原
河川
- 太平洋へ注ぐ水系・河川
- 日本海へ注ぐ水系・河川
平地
- 主な平地
その他の地形
- 主要な活断層
自然公園
- 国立公園
- 中部山岳国立公園、白山国立公園
- 国定公園
- 飛騨木曽川国定公園、揖斐関ヶ原養老国定公園
- 県立自然公園
- 千本松原県立自然公園、揖斐県立自然公園、奥飛騨数河流葉県立自然公園、宇津江四十八滝県立自然公園、、胞山県立自然公園、裏木曽県立自然公園、、、、奥長良川県立自然公園、、、、御嶽山県立自然公園
気候
飛騨地方の大部分と美濃地方の一部は日本海側気候、美濃地方の大部分は太平洋側気候、飛騨地方・美濃地方の各一部は中央高地式気候となっており、標高差も大きいため同じ県内であっても気候差が大きい。県内全域で内陸性気候をあわせ持ち、一部地域は豪雪地帯・特別豪雪地帯でたびたび大雪に見舞われる。標高の高い地帯の西側に当たる為に雨雲が発達しやすく、年平均降水量は1700mm~2500mm程度と比較的多い。
冬は乾燥した晴天の日が多く、岐阜県西部では、伊吹おろしという乾燥した冷たい風が吹く。このため体感温度が北日本並みに一気に低下する日もある。強い冬型の気圧配置になると雪雲が流入し、岐阜県西部で局地的な大雪に見舞われることがある。
美濃地方は低い山に囲まれているということもあって、夏は暑く冬は寒いうえ、気温の日較差も大きい。特に東濃の多治見市では、その年の国内最高気温を記録することもある(2007年(平成19年)8月16日、埼玉県熊谷市と並び国内の過去最高気温となる40.9°Cを記録した)。夏期にはの気候に加え、ヒートアイランド現象、さらに西風が吹いた際には、近畿地方の熱風が伊吹山系にぶつかりフェーン現象を起こす。こうして高温を記録することが多い。
飛騨地方は標高も高いこともあり、気温は美濃地方と比べると低いが、高山盆地では夏期に猛暑日を記録することもある。2018年(平成30年)8月6日午後2時2分には、下呂市でも南部に位置する金山地域(旧・益田郡金山町)のアメダス金山観測所において、高知県四万十市と並ぶ日本国内における最高気温歴代2位タイとなる気温41.0℃を観測した[2]。ただし、湿度が低いため比較的すごしやすい。冬期はでは気温が低く、特に高山市荘川町六厩(むまや)は、亜寒帯湿潤気候で本州では寒い地域の1つとも言われており、1981年(昭和56年)2月28日には-25.4度を記録するなど-20°C以下まで下がる日も多い。
飛騨北部 | 飛騨南部 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
白川村 | 飛騨市 | 高山市 | 下呂市 | |||||||||||
飯島 | 御母衣 | 河合 | 神岡 | 桐生町 | 清見 | 六厩 | 栃尾 | 丹生川 | 宮之前 | 萩原 | 宮地 | 金山 | ||
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 23.3 (8月) | 23.1 (8月) | 23.9 (8月) | 23.7 (8月) | 20.0 (8月) | 22.0 (8月) | 20.9 (8月) | 24.2 (8月) | 24.0 (8月) | 24.9 (8月) | |||
最寒月 | −1.1 (2月) | −1.6 (1月) | −0.8 (1,2月) | −1.6 (1月) | −5.2 (1月) | −2.2 (1月) | −3.8 (1,2月) | 0.5 (1月) | 0.2 (1月) | 1.5 (1月) | ||||
降水量 (mm) | 最多月 | 270.6 (7月) | 339.8 (7月) | 255.0 (7月) | 242.2 (9月) | 257.8 (9月) | 314.8 (9月) | 352.5 (9月) | 304.3 (7月) | 254.4 (9月) | 297.3 (7月) | 396.4 (7月) | 396.4 (7月) | 346.1 (7月) |
最少月 | 140.0 (4月) | 171.9 (4月) | 119.5 (4月) | 120.9 (12月) | 79.3 (12月) | 150.8 (10月) | 120.7 (12月) | 89.0 (1月) | 95.8 (12月) | 86.3 (12月) | 67.6 (12月) | 67.7 (12月) | 59.4 (12月) | |
降水 日数 (日) | 最多月 | 22.8 (1月) | 19.1 (1月) | 22.4 (1月) | 20.4 (1月) | 14.7 (1月) | 20.9 (1月) | 20.5 (1月) | 17.4 (1月) | 18.4 (1月) | 17.8 (1月) | 16.6 (7月) | 17.6 (7月) | 16.4 (7月) |
最少月 | 10.9 (8月) | 11.4 (8月) | 11.3 (8月) | 10.9 (8月) | 10.5 (10月) | 11.9 (8月) | 11.9 (10月) | 12.7 (10月) | 12.0 (10月) | 12.1 (10月) | 9.0 (2月) | 10.0 (12月) | 8.8 (12月) |
東濃 | 中濃 | 岐阜 | 西濃 | |||||||||||||
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中津川 | 恵那 | 多治見 | 郡上市 | 美濃 | 美濃加茂 | 岐阜 | 本巣市 樽見 | 揖斐川 | 関ヶ原 | 大垣 | ||||||
駒場町 | 付知 | 長滝 | ひるがの | 八幡 | 美和町 | 上石津 | ||||||||||
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 25.7 (8月) | 25.1 (8月) | 27.1 (8月) | 23.6 (8月) | 24.7 (8月) | 26.4 (8月) | 26.7 (8月) | 27.5 (8月) | 24.5 (8月) | 27.0 (8月) | 26.1 (8月) | 27.6 (8月) | |||
最寒月 | 1.5 (1月) | 1.0 (1月) | 2.9 (1月) | −0.3 (1月) | 0.6 (1月) | 3.1 (1月) | 2.7 (1月) | 4.3 (1月) | 1.4 (1月) | 3.6 (1月) | 3.0 (1月) | 4.5 (1月) | ||||
降水量 (mm) | 最多月 | 277.5 (7月) | 310.2 (9月) | 263.1 (9月) | 239.3 (7月) | 445.9 (7月) | 460.3 (9月) | 378.2 (9月) | 351.3 (7月) | 257.8 (7月) | 273.4 (7月) | 458.6 (9月) | 377.3 (6月) | 286.3 (6月) | 286.1 (6月) | 269.5 (7月) |
最少月 | 48.0 (12月) | 70.8 (12月) | 47.7 (12月) | 40.4 (12月) | 149.1 (12月) | 152.7 (12月) | 84.7 (12月) | 55.0 (12月) | 40.0 (12月) | 47.3 (12月) | 151.3 (12月) | 77.8 (12月) | 100.5 (12月) | 44.9 (12月) | 84.3 (12月) | |
降水 日数 (日) | 最多月 | 16.1 (7月) | 17.1 (7月) | 15.0 (7月) | 13.9 (7月) | 18.4 (1月) | 19.1 (1月) | 16.3 (7月) | 15.3 (7月) | 14.1 (7月) | 12.6 (7月) | 18.2 (1月) | 14.4 (7月) | 15.5 (1月) | 13.8 (7月) | 14.5 (1月) |
最少月 | 7.5 (12月) | 9.4 (10月) | 7.6 (12月) | 6.8 (12月) | 11.7 (10月) | 11.5 (10月) | 11.1 (11月) | 8.5 (12月) | 6.8 (12月) | 6.5 (12月) | 11.5 (10月) | 9.5 (10月) | 10.0 (10月) | 7.8 (11月) | 9.4 (8月) |
行政区画
- 県庁所在地の岐阜市は中核市に指定されている。
- 県北部には国内市町村の中では面積が日本一の高山市(2,177.67km²、東京都とほぼ同じ面積)がある。
- 昭和時代に岐阜県内に多数の町村があり、1987年(昭和62年)に藤橋村(現・揖斐川町)が徳山村を編入合併するまでは100市町村あったが、平成の大合併により自治体数が減少して42市町村となっている。
- 大垣市は平成の大合併により日本で唯一の二重飛び地を持つ市となった。
- 2005年(平成17年)、中津川市は長野県木曽郡山口村を編入合併し、平成の大合併で唯一の越県合併となった。
- 21市9郡19町2村がある。岐阜県では、県内を5つの地域に分け、それぞれに地域振興局を置いていたが、2015年(平成27年)に廃止した(ただし、県税事務所、保健所等一部の機関では地域単位での設置が続いている)。
- 以下、地域ごとに市町村名を記す。「町」の読み方は全て「ちょう」。「村」の読み方は2村とも「むら」。
美濃地方
- 県南部。およそ旧美濃国部分に当たる。
- 美濃地方を西濃・岐阜・中濃・東濃など4つの地域に区分する場合がある(#行政区画参照)。
- 流通、産業など愛知県との関係が深く、東濃地区は県内の他地区よりも愛知県の尾張地方との関係が深い。
飛騨地方
- 飛騨地域
旧国名
主な旧国名は、「飛騨国」「美濃国」。わずかに「越前国」「信濃国」「伊勢国」「尾張国」の区域も含む。
- 旧伊勢国部分 ⇒ 1883年(明治16年)11月1日、三重県桑名郡金廻村・油島新田・江内村が下石津郡に編入される(後の海津郡大江村→海津町、現・海津市)。
- 旧尾張国部分 ⇒ 1887年(明治20年)7月12日、愛知県海西郡松山中島村が岐阜県海西郡に編入される(後の海津郡東江村→海津町、現・海津市)。
- 旧美濃国部分 ⇒1955年(昭和30年)4月1日 、恵那郡三濃村の大部分(旧・野原村、浅谷村)が愛知県東加茂郡旭村に編入される。
- 旧越前国部分 ⇒ 1958年(昭和33年)10月15日、福井県大野郡石徹白村の一部が岐阜県郡上郡白鳥町(現・郡上市)に編入される。
- 旧信濃国部分 ⇒ 1958年(昭和33年)10月15日、長野県西筑摩郡神坂村の一部が岐阜県中津川市に編入される(馬籠地区は山口村に編入)。
- 旧信濃国部分 ⇒ 2005年(平成17年)2月13日、長野県木曽郡山口村が岐阜県中津川市に編入される。
地方区分分類
人口
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岐阜県と全国の年齢別人口分布(2005年) | 岐阜県の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 岐阜県 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
岐阜県の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
外国人
- 定住者
県南部を中心に、日系ブラジル人やフィリピン人などの外国人が数多く暮らしている。近年では在日中国人も増えている。特に美濃加茂市では人口の1割は外国人で、工場などで労働者として働いているケースが多い。1990年(平成2年)の入国管理法改正以降、急速に増えていった。彼らの最大の問題は子どもの教育で、日本語が理解できないなどのために不就学になる場合もある。ブラジル学校は県内に数校あるが、大半が無認可である。2008年(平成20年)の世界的経済危機を受けブラジル人が母国へ帰国するケースが少なからずあり、岐阜県は彼らの帰国旅行費用について支援している。
- 旅行者
近年は中国人に対する日本入国の条件の緩和などにより、主に高山市や白川村など飛騨地方を中心とする県内の観光地では外国人観光客が大幅に増えている傾向がある。
人口重心
5年ごとに実施される国勢調査の結果、日本の人口重心が決められるが、岐阜県内を東(東京方面)に移動中。
- ちなみに、郡上市 (旧・美並村) に日本まん真ん中センターというのがあるが、1995年の国勢調査に基づいた人口中心に建設されている。
都市
- 岐阜県内 市別人口ランキング
- 岐阜県内市別人口密度ランキング(2016年(平成28年)現在)
隣接都道府県
歴史
先史時代
本県でも約3万年前に始まる後期旧石器時代には、濃尾平野北辺部の段丘上や台地(日野遺跡・寺田遺跡・椿洞遺跡)に人々が活動していた遺跡が確認されている。他にも山中の狭い細尾根にある遺跡(揖斐川町藤橋村徳山寺屋敷遺跡)や低湿地の遺跡(飛騨市宮川村宮ノ前遺跡)が確認されている。 それらの遺跡から石を割ってで切る剥片でつくった石器、例えばナイフ形石器・削器・細石刃・尖頭器など、また調理に使ったと考えられる礫郡、加工痕のある木片などの生活用具が確認されている[3]。
古代
4世紀の前期には、美濃西部が大和政権の勢力下に入り、4世紀後期には飛騨地方にまで支配が及んだ。開化朝に三野前国造が不破郡に設置され、次いで成務朝には三野後国造が各務郡に、額田国造が大野郡に、牟義都国造が武儀郡に、斐陀国造が大野郡に設置された。
その他本巣国造の記載も見られる(『先代旧事本紀』、『古事記』)。
律令制以降は上記の国造国が合併され、令制国の美濃国(18郡・131郷)と飛騨国(3郡・13郷)の二国になった(和名類聚抄)。美濃は「御野」(大宝2年:702の正倉院文書)、飛騨は「裴陀」(養老令)と書かれた。ヒダの国名の表記法が「飛騨」に定着したのは8世紀の前半である。
美濃と飛騨国は、東山道に属し、畿内からの本線は近江・美濃を通り、信濃上野へと向かうから美濃から飛騨へは東山道の支線であった[4]。
この東山道は古くから利用された。ヤマトタケルの征服伝説にも登場する(『古事記』)。
美濃国は、日本のほぼ中心として、東国と畿内を結ぶ重要な軍事拠点であったので、日本の歴史上で重要な合戦が多く起こっている地域である[5]。古くは大海人皇子がこの国を拠点に挙兵した壬申の乱(672年)があり、関ケ原町の藤古川付近で激戦が行われた。
8世紀には、国府が垂井町府中に置かれた。国分寺は大垣市青野町に国分尼寺は垂井町平尾に其々建てられた。一宮は南宮大社(現:垂井町宮代)となった。
中世
中世に入ると、美濃国は土岐氏が、飛騨国は京極氏が守護を務める。戦国時代になると、美濃国は斎藤道三や織田信長の活躍の舞台となる。飛騨国は姉小路氏が支配し、その後羽柴秀吉に従った金森氏が支配した。
徳川家康と石田三成による関ヶ原の戦い(1600年)が関ケ原町、垂井町、大垣市の西濃地域で天下分け目の合戦が行われた。
近世
江戸時代に入ると、先の関ヶ原の戦いによる論功行賞などにより藩の改易・転封などを含めながらも、美濃国は依然として戦略的に重要な地であり石高も多いことから幕府によりいくつかの小藩に分割された。幕府領としては笠松陣屋の美濃郡代が支配した。
美濃国内藩としては、最大でも大垣藩の10万石の他、苗木藩、岩村藩、郡上藩、高富藩、加納藩、大垣新田藩や尾張藩附家老の竹腰氏の今尾藩、尾張藩分家の高須藩が成立する。美濃国外藩としては尾張藩の12万石のほか、磐城平藩、備中岡田藩が領地を有した。
また、旗本知行地としては明知遠山氏や交代寄合の竹中氏陣屋など複数あった。飛騨国は当初飛騨高山藩があったが、元禄期に山林資源や鉱山資源に目をつけた幕府が藩主の金森氏を上山藩に転封し、その後は幕府領として高山陣屋の飛騨郡代が支配した。
また、律令時代から整備された東山道を元として、戦国時代に各地の戦国大名によって整備された道を繋ぎ、中山道が整備された。
近・現代
当初の県庁は笠松陣屋。(この時点では美濃国のみ) 県令は長谷部佳恕連(元福井藩)、権参事は小崎利準(元亀山藩)。その後県庁舎が手狭になり、今泉村(岐阜市)八寺地内に新庁舎を建設。1874年(明治7年)6月21日に移転。
- 1876年(明治9年)8月21日筑摩県のうち、吉城郡、大野郡および益田郡の三郡を合併して飛騨国を含むほぼ現在の形となる。新政府は府県の統廃合に当たり、旧石高で60万石以上になるよう調整したので、美濃と飛騨の合併が実現した。
- 1883年(明治16年)11月1日下石津郡が三重県桑名郡金廻村・油島新田・江内村を編入する。
- 1887年(明治20年)7月12日海西郡が愛知県海西郡松山中島村を編入する。
- 1889年(明治22年)7月1日市制町村制施行。
- 1891年(明治24年)10月28日本巣郡根尾村(現・本巣市)を震源としたM8.0の濃尾地震が起こり、大きな被害を受ける。
- 1912年(大正元年)9月22日暴風雨により、県内で死者114人、全壊家屋6,122戸、半壊家屋3,197戸の大惨事となった[6]。
- 1918年(大正7年)1月 飛騨地方に豪雪。坂下村万波集落で約300人が餓死[7]。
- 1955年(昭和30年)4月1日「岐阜県民の歌」制定。
- 1955年(昭和30年)4月1日恵那郡三濃村の大部分が愛知県東加茂郡旭村に編入。
- 1958年(昭和33年)10月15日郡上郡白鳥町が福井県大野郡石徹白村の大部分を編入。
- 1958年(昭和33年)10月15日中津川市が長野県西筑摩郡神坂村の一部を編入。
- 1959年(昭和34年)9月26日伊勢湾台風が上陸。美濃地方を中心に被害を受ける。
- 1965年(昭和40年)9月 - 10月岐阜県で夏季および秋季国民体育大会(岐阜国体)が開催。
- 1965年(昭和40年)10月岐阜県で第1回全国身体障害者スポーツ大会が開催。
- 1966年(昭和41年)2月11日県庁舎が岐阜市薮田南に完成。岐阜市司町から移転。
- 1969年(昭和44年)9月19日郡上郡奥明方村(現・郡上市)を震源としたM6.6の岐阜県中部地震が発生、被害を受ける。
- 1971年(昭和46年)7月27日鹿児島県と姉妹県になる。
- 1976年(昭和51年)9月12日台風の影響による大雨で安八郡安八町で長良川の堤防が決壊するなど、9.12水害が起こり、大きな被害を受ける。
- 1988年(昭和63年)6月21日中華人民共和国の江西省と友好提携締結。
- 1988年(昭和63年)7月8日 - 9月18日岐阜市でぎふ中部未来博覧会が開催。
- 1995年(平成7年)4月26日 - 6月4日 可児市で花フェスタ'95ぎふが開催。
- 1996年(平成8年)4月1日県庁所在地である岐阜市が中核市に指定。
- 2000年(平成12年)9月11日 - 12日台風による前線の活動の活発化による大雨で、矢作川流域の恵南地域を中心に水害が起こり、被害を受ける(恵南豪雨)。
- 2000年(平成12年)10月21日 - 22日岐阜県で第9回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいぴっく岐阜大会)開催。
- 2005年(平成17年)2月13日中津川市が長野県木曽郡山口村を編入。
- 2005年(平成12年)3月1日 - 6月12日可児市で花フェスタ2005ぎふが開催。
- 2012年(平成24年)1月 - 2月・9月 - 10月岐阜県で冬季および秋季国民体育大会(東日本大震災復興支援第67回国民体育大会 愛称:ぎふ清流国体)が開催。
- 2012年(平成24年)10月岐阜県で全国障害者スポーツ大会(東日本大震災復興支援第12回全国障害者スポーツ大会 愛称:2012ぎふ清流大会)が開催。
- 2014年(平成26年)9月27日御嶽山噴火(2014年の御嶽山噴火参照)。
- 2015年(平成27年)10月10日 -10月12日皇太子殿下(徳仁)の行幸。
- 2017年(平成29年)1月1日 - 12月31日岐阜市で岐阜市信長公450プロジェクト(織田信長の岐阜入城・岐阜命名450周年記念事業)が開催。
政治
行政
県知事
- 歴代知事
- 公選知事
- 初代 武藤嘉門(1947年4月12日 - 1959年10月16日、3期)
- 2代 松野幸泰(1959年10月17日 - 1967年10月16日、2期)
- 3代 平野三郎(1967年10月17日 - 1976年12月14日、3期)
- 4代 上松陽助(1977年2月8日 - 1989年2月5日、3期)
- 5代 梶原拓(1989年2月6日 - 2005年2月5日、4期)
- 6代 古田肇(2005年2月6日 - 在任中、5期目)
財政
年度 | 歳入額(単位:百万円) 一般会計と特別会計合算 | 財政力指数 | 経常収支比率 | 実質公社債比率 | 将来負担比率 | ラスパイレス指数 | 起債制限比率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平成16年 | 932,813 | 0.43425 | 86.1 | 未公表 | 未公表 | 99.5 | 9.8 |
平成17年 | 923,189 | 0.44358 | 88.6 | 13.0 | 未公表 | 99.4 | 11.1 |
平成18年 | 925,960 | 0.47663 | 91.9 | 14.4 | 未公表 | 99.3 | 12.1 |
平成19年 | 878,060 | 0.51345 | 98.4 | 16.1 | 未公表 | 99.3 | 13.5 |
平成20年 | 882,135 | 0.54638 | 99.1 | 17.6 | 249.8 | 99.4 | 未公表 |
平成21年 | 1,005,740 | 0.54865 | 98.9 | 19.1 | 251.8 | 95.7 | 未公表 |
平成22年 | 918,712 | 0.52140 | 93.6 | 19.6 | 227.8 | 92.8 | 未公表 |
平成23年 | 859,050 | 0.49305 | 93.6 | 19.7 | 218.5 | 94.5 | 未公表 |
平成24年 | 870,096 | 0.48486 | 93.7 | 18.4 | 209.8 | 95.0 | 未公表 |
平成25年 | 919,029 | 0.49879 | 93.6 | 17.0 | 202.2 | 98.3 | 未公表 |
平成26年 | 890,748 | 0.50989 | 92.5 | 15.3 | 195.0 | 98.5 | 未公表 |
平成27年 | 974,599 | 0.52358 | 92.2 | 13.6 | 189.7 | 98.7 | 未公表 |
平成28年 | 927,643 | 0.53444 | 94.2 | 11.8 | 195.8 | 99.5 | 未公表 |
平成29年 | 920,505 | 0.54366 | 94.0 | 10.0 | 199.1 | 99.5 | 未公表 |
平成30年 | 1,117,624 | 0.54901 | 93.0 | 8.2 | 206.1 | 99.4 | 未公表 |
県有施設
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- 廃止
議会
県議会
衆議院
- 衆議院議員選挙小選挙区の区割と現在の衆議院議員(小選挙区選出議員)
選挙区 | 区域 | 議員名 | 党派名 |
---|---|---|---|
岐阜県第1区 | 岐阜市(旧柳津町の区域を除く) | 野田聖子 | 自由民主党 |
岐阜県第2区 | 大垣市、海津市、養老郡、不破郡、安八郡、揖斐郡 | 棚橋泰文 | 自由民主党 |
岐阜県第3区 | 岐阜市(旧柳津町の区域に限る)、関市、美濃市、羽島市、各務原市、山県市、瑞穂市、本巣市、羽島郡、本巣郡 | 武藤容治 | 自由民主党 |
岐阜県第4区 | 高山市、美濃加茂市、可児市、飛騨市、郡上市、下呂市、加茂郡、可児郡、大野郡 | 金子俊平 | 自由民主党 |
岐阜県第5区 | 多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市 | 古屋圭司 | 自由民主党 |
参議院
県全域で岐阜県選挙区を構成する。定員2、改選数1。
- 現在の参議院議員(選挙区選出議員)
経済
第一次産業
農業
林業
県の多くが山岳地のために林業が盛ん。ヒノキの産出量では国内有数の量で、県内には木材を扱う業者が多い。また、切り出した木を使用した木工品などの工芸品の生産に力を注いでいる。
酒造
長良川などの清流が県内を流れているため、県を挙げて日本酒・焼酎の生産の振興に乗り出している。
第二次産業
工業
- 各務原市では川崎重工業や三菱重工業などの航空産業や自動車産業に関連した金属加工等の製造業が盛んである。
- 関市周辺では刀剣類の製造が盛んである。
- 土岐市、多治見市、瑞浪市の東濃西部で作られる陶磁器は美濃焼と呼ばれ、全国シェア50%以上。中でも土岐市は陶磁器生産日本一である。
- 明治以降、岐阜市周辺では繊維工業が盛んであったが、昭和40年代以降海外からの輸入による需要の減少で工場の多くが撤退し、衰退した。
- 大規模な紡績工場の跡地(トーア紡の繊維工場(東亜紡織大垣工場)の跡地)は大型商業施設や学校、公共施設、住宅団地などに利用された。
繊維工業
- アパレル産業
岐阜市では戦後、軍服や古着を売る繊維問屋街ができ、さらに布を仕入れて服を作って売るアパレル産業が盛んになり、全国的な産地となった。2000年代中頃以降は東京や名古屋に押されて問屋街は苦戦しており、ファッションの産地としての生き残りを図るには岐阜の個性ある特徴を打ち出すのが課題となっている。岐阜市には一般社団法人岐阜ファッション産業連合会等のファッション産地団体組織があり、定期的にファッションイベントを開催している。
IT産業
ハイテクパークである大垣市ソフトピアジャパン、各務原市VRテクノジャパン(テクノプラザ)を設立し、ベンチャー企業の育成を図るなど、IT産業の育成に力を注いでいる。
第三次産業
商業
恵那市で創業し、多治見市に本部があるバローホールディングスの子会社であるスーパーマーケットバローが県内に71店舗ある(全国では310店舗)。また、バローホールディングスの子会社である中部薬品が運営するV・drugが県内に156店舗存在する(全国では469店舗)。他にスポーツクラブ188店舗(全国)、ホームセンター156店舗(全国)、ペットショップ111店舗(全国)などを運営する(2021年時点)。バローグループは連結売上7,000億円を超える岐阜県を代表する流通企業である。
2010年代後半にはドラッグストアが多く出店し、激戦区となった。V・drugに加え、ゲンキー、クスリのアオキなど県外資本のドラッグストアも出店し、2018年末には店舗数が408店となった。人口10万人あたりの店舗数は約20店(2018年末)で全国最多である[10]。
金融機関
本店を置く金融機関
- 地方銀行
- 信用金庫
- 信用組合
生活・交通
警察
交通
鉄道
道路
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- 主な有料道路
空港
定期便が飛ぶ空港は県内に存在しない。近隣の空港は名古屋飛行場と中部国際空港(いずれも愛知県)、富山空港(富山県)がある。
自動車登録番号標
- 岐阜ナンバー - 美濃地方
- 飛騨ナンバー - 飛騨地方
発電所
医療・福祉
教育
マスメディア
新聞
岐阜県には地元紙の岐阜新聞が存在するが、シェアは愛知県名古屋市に本社を置く中日新聞が圧倒的に強い。
岐阜新聞と中日新聞の仲の悪さは有名な話である。
放送
名古屋市に本社を置く民放各局(県域局のテレビ愛知を除く)およびNHK名古屋Eテレ(教育テレビ)が本県に中継局を設けている。 美濃地方西部の大半や東濃地方の一部(可児市や土岐市以南)では愛知県の県域放送(NHK名古屋総合テレビ[13]、FM放送[要出典]とテレビ愛知[13]、FM AICHI[14]、ZIP-FM[15])や三重県の県域放送(三重テレビ[16]、FM三重[17])が受信可能エリアになる。
- テレビ局
- 県域放送
- 広域放送
- ケーブルテレビ局
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観光
世界遺産
日本遺産
- 『「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜』 2015年4月24日認定(岐阜市)
- 『飛騨匠の技・こころ -木とともに、今に引き継ぐ1300年-』 2016年4月25日認定(高山市)
有形文化財建造物
国宝
重要伝統的建造物群保存地区
名所・旧跡
- 温泉地
- 天然記念物の桜
- 山
- 滝
- 名勝
- 峡谷美
- ドライブスポット
- 伊吹山ドライブウェイ(関ケ原町・揖斐川町)、金華山ドライブウェイ(岐阜市)、池田山(池田町)など
- 古戦場跡
- 岐阜県では、県内のさくらと紅葉の名所を33箇所選出している。
- 岐阜県では、美しい農村風景を代表する棚田を後世に伝えるため、ぎふの棚田21選を選出している。
その他市町村別
- 岐阜城、岐阜公園、金華山、長良川(岐阜市)
- 奥の細道結びの地、墨俣城(大垣市)
- 木曽三川公園三派川地区、岐阜県世界淡水魚園水族館、新境川堤、各務原市航空宇宙博物館、各務原市民公園、内藤くすり博物館(各務原市)
- セラミックパークMINO、多治見市モザイクタイルミュージアム(多治見市)
- 花フェスタ記念公園(可児市)
- 飛騨高山の古い町並み、高山陣屋、飛騨大鍾乳洞、乗鞍スカイライン、新穂高ロープウェイ(高山市)
- 恵那峡ワンダーランド(中津川市)
- 日本昭和村(美濃加茂市)
- 日本大正村、恵那峡(恵那市)
- 郡上八幡城(郡上市)
- 木曽三川公園センター(海津市)
- 養老天命反転地、養老の滝(養老町)
- 南宮大社、朝倉山真禅院(垂井町)
- 神岡鉱山、スーパーカミオカンデ(飛騨市)
- 藤橋城、徳山ダム、華厳寺、横蔵寺(揖斐川町)
- 不破関跡(関ケ原町)
中山道関連
- 馬籠宿、落合宿、中津川宿(中津川市)
- 大井宿(恵那市)
- 大湫宿、細久手宿(瑞浪市)
- 御嶽宿、伏見宿(御嵩町)
- 太田の渡し、太田宿(美濃加茂市)
- 鵜沼宿(各務原市)
- 加納宿、河渡宿(岐阜市)
- 美江寺宿、呂久の渡し(瑞穂市)
- 赤坂宿(大垣市)
- 垂井宿、垂井一里塚、(垂井町)
- 関ヶ原宿、今須宿、(関ケ原町)
文化・名物
祭事・催事
- 岐阜市 - 道三まつり、手力の火祭、池ノ上みそぎ祭り、長良川鵜飼、ぎふ信長まつり、長良川花火大会(全国選抜長良川中日花火大会(7月最終土曜日)、長良川全国花火大会(8月第1土曜日))、こよみのよぶね(冬至の夜)
- 大垣市 - 大垣祭(ユネスコ無形文化遺産)、すのまた桜まつり、十万石まつり、水まつり、七夕まつり、岐阜新聞大垣花火大会(例年7月最終土曜日)
- 各務原市-おがせ池夏まつり、かわしま燦々夏まつり、桜祭り20万人の広場、木曽川うかい、日本ライン夏まつり納涼花火大会、大安寺川ホタル祭り
- 多治見市 - 多治見陶器祭り(4月)、多治見市制記念花火大会、たじみ茶碗まつり(10月)、多治見まつり
- 高山市 - 高山祭(京都の祇園祭・秩父夜祭とともに日本三大美祭の一つ、ユネスコ世界文化遺産)、日本一かがり火祭り
- 関市 - 小瀬鵜飼、刃物祭り
- 中津川市 - 杵振り踊り
- 土岐市 - 土岐美濃焼まつり(日本三大陶器祭の一つ)、駄知どんぶりまつり、下石どえらええ陶器祭り
- 恵那市 - みのじみのりの祭り
- 郡上市 - 長滝の延年(六日祭)、郡上おどり、白鳥おどり
- 山県市 - 山県市ふるさと栗まつり、いじら湖桜まつり、柿野まつり、いじら湖もみじ・野菜祭り、みやま川祭り
- 垂井町 - 「南宮の神事芸能」(国の重要無形民俗文化財)、垂井曳山祭り(子供歌舞伎など)、ふれあい垂井ピア
- 飛騨市 - 古川祭(起こし太鼓、日本三大裸祭りの一つ、国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産)
- 池田町 - みの池田ふるさと祭り
- 揖斐川町 - 谷汲踊り
- 美濃市 - 美濃祭り
- 八百津町 - 久田見祭り
- 白川村 - どぶろく祭り(10月)
方言
食文化
- 郷土料理
名産・特産
名物
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伝統工芸
- 伝統工芸品
スポーツ
サッカー
- FC岐阜 - Jリーグ (J3) に加盟するプロサッカークラブ。
- FC岐阜BELTA - FC岐阜の女子サッカーチーム。1985年(昭和60年)に「岐阜女子フットボールクラブ」として設立、2005年(平成17年)にSSC加盟。
バスケットボール
- 岐阜スゥープス - B3.LEAGUEに所属するバスケットボールチーム。
- 岐阜セイリュウヒーローズ - カンファレンスゲームに所属するバスケットボールチーム。
バレーボール
ハンドボール
- 飛騨高山ブラックブルズ岐阜 - 日本ハンドボールリーグの女子チーム。
対外関係
姉妹自治体・提携自治体
海外
- 友好自治体
国内
- 姉妹自治体
岐阜県を舞台とした作品
CM
出身関連著名人
岐阜県名誉県民
岐阜県名誉県民の称号は、1958年(昭和33年)11月29日に制定された岐阜県名誉県民条例(昭和33年11月29日岐阜県条例第32号)に基づき、「社会文化の興隆に功績があつた者」へ贈られる(条例第1条)[20]。対象者は「公共の福祉の増進又は学術、技芸の発展に寄与し、もつて県民の生活及び文化に貢献し、その功績が卓絶で県民の尊敬を受ける者」、「岐阜県に十年以上居住し、若しくは居住していた者で、広く社会文化の興隆に貢献し、その功績が卓絶で県民が郷土の誇りとしてひとしく尊敬する者」であることが定められているが(条例第2条)、後者の居住期間については特に必要があると認められるときには短縮することが可能である[20]。名誉県民号の贈呈については、岐阜県知事が岐阜県議会の同意を得て選定することが定められている(条例第3条)[20]。名誉県民に選定された者には、表彰状と名誉県民き章が贈呈される(条例第4条)[20]。
受賞者氏名 | 職業 | 選定年月日 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|
武藤嘉門 | 政治家 | 1958年11月29日 | 元岐阜県知事 | [20][21] |
古田好 | 政治家 | 1987年10月7日 | 元岐阜県議会議長 | [20][22] |
上松陽助 | 政治家 | 1989年12月19日 | 元岐阜県知事 | [20][23] |
松野幸泰 | 政治家 | 1996年3月13日 | 元岐阜県知事 | [20][24] |
土屋斉 | 実業家 | 1996年7月4日 | 岐阜県経済界における指導的役割 | [20][25] |
加藤卓男 | 陶芸家 | 1996年7月4日 | 人間国宝 | [20][26] |
田口義嘉壽 | 実業家 | 2013年12月19日 | 元セイノーホールディングス会長 | [20][27] |
脚注
注釈
出典
- ^ “都道府県の庁舎及び東西南北端点の経緯度(世界測地系) (PDF)”. 国土地理院 (2021年2月25日). 2021年7月1日閲覧。
- ^ “岐阜県で今年三度目の41℃台”. ウェザーニュース. (2018年8月6日) 2020年10月18日閲覧。
- ^ 谷口和人「日本の真ん中岐阜のあけぼの」『岐阜県の歴史 県史21』2000年。10ページ
- ^ 谷口和人「日本の真ん中岐阜のあけぼの」『岐阜県の歴史 県史21』2000年。41-42ページ 。
- ^ 『これでいいのか岐阜県』11頁
- ^ 誰か昭和を思わざる 大正ラプソディー (大正元年) Archived 2011年1月25日, at the Wayback Machine.
- ^ 下川耿史 『環境史年表 明治・大正編(1868-1926)』p325 河出書房新社 2003年11月30日刊 全国書誌番号:20522067
- ^ “岐阜県の決算状況”. 岐阜県. 2020年3月12日閲覧。
- ^ “地方公共団体の主要財政指標一覧”. 総務省. 2020年3月12日閲覧。
- ^ “ドラッグストア、岐阜で大増殖の理由”. 産経新聞 (産経新聞社). (2019年8月10日) 2020年7月19日閲覧。
- ^ 中部電力の主な発電所所在地一覧
- ^ 岐阜市にメガソーラー NTT系、東海4県最大級
- ^ a b Dpa放送エリアのめやす(岐阜県岐阜市)
- ^ (FM愛知会社概要)
- ^ “ZIP-FM POWER PROFILE (PDF)”. ZIP-FM. 2014年7月7日閲覧。
- ^ 会社概要(三重テレビ)
- ^ 会社概要(三重エフエム放送)
- ^ 岐阜県:岐阜県と鹿児島県の姉妹県盟約締結 - 岐阜県、2016年1月13日閲覧。
- ^ 岐阜県 - 鹿児島県、2016年1月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 岐阜県名誉県民条例 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
- ^ 武藤嘉門 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
- ^ 古田好 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
- ^ 上松陽助 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
- ^ 松野幸泰 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
- ^ 土屋斉 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
- ^ 加藤卓男 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
- ^ 田口義嘉壽 (PDF) - 岐阜県、2019年7月29日閲覧。
参考文献
- 松田之利・谷口和人・筧敏生・所文隆・上村恵宏・黒田隆志 『岐阜県の歴史 県史21』山川出版社、2000年10月。ISBN 978-4-634-32210-3。
関連項目
- 岐阜県出身の人物一覧
- 岐阜県知事一覧
- 岐阜県の政治家
- 岐阜県の企業
- 岐阜県の大学
- 岐阜県高等学校一覧
- 岐阜県中学校一覧
- 岐阜県小学校一覧
- 岐阜県幼稚園一覧
- 岐阜県保育所一覧
- 岐阜県外国人学校一覧
- 岐阜県の県道一覧
- 岐阜県指定文化財一覧
- 岐阜県の自然景勝地
- 岐阜県の建築物
- 岐阜県の観光地
- 日本まんなか共和国
- 岐阜新聞
- 日本の地理、日本の地域
外部リンク
- 行政
- 観光
- ぎふの旅ガイド - 岐阜県観光連盟
- 地図 - Google マップ
- ソーシャルメディア
- 「清流の国ぎふ」岐阜県ミナモだより (@minamodayori) - Facebook
先代: 野村県・高富県・郡上県・岩村県・ 苗木県・加納県・今尾県・笠松県 筑摩県の一部(飛騨国) | 行政区の変遷 1871年 - | 次代: ----- |