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😷|新型コロナ 宮崎県内で1週間感染確認なし 


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新型コロナ 宮崎県内で1週間感染確認なし 

 
内容をざっくり書くと
21日は、宮崎県と宮崎市であわせて5件のPCR検査が行われ、いずれも陰性でした。
 

宮崎県内では、21日までの1週間、新型コロナウイルスに感染した人は確認されていません。21日は、宮崎… →このまま続きを読む

 テレビ宮崎

「テレビ宮崎」(フジテレビ系列)ニュースのアカウントです。宮崎県の最新ニュースを発信します。


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宮崎県

宮崎県(みやざきけん、: Miyazaki Prefecture)は、日本九州地方に位置する県庁所在地及び最大の都市は宮崎市

県木である「フェニックス」に代表される南国情緒豊かな気候から、1960年代には日南地区を中心とした新婚旅行のメッカだった。現在も春季のプロ野球などのキャンプ地として知られる。

地理・地域

宮崎県は九州の東南端を占め、東経130度42分から131度53分、北緯31度21分から32度50分の間に位置する。

地形

自然公園

気候温度と降雨

全体的に日照時間降水量ともに全国で上位で、特にえびの高原鰐塚山降水量は日本有数となっている。平野部での降雪・積雪は稀であり、宮崎市の気象台では初雪が観測されない年がある一方、九州山地では積雪する地域があり、日本最南端の天然スキー場もある。標高1150mにあるえびの高原は九州屈指の寒冷地とされ、1968年2月26日には−20.2°Cという九州地方における最低気温を記録している[1]。夏は季節風の南東風により蒸し暑い状態が続くものの、海風であるためそれほど高温にはならない。むしろ九州山地などを吹き降ろす南西風が多くなる梅雨末期の方が高温である。夏から秋にかけては台風が襲うが、台風本体が接近していない段階から湿った東風により長期間雨に見舞われることが多いためか被害がさらに拡大することもある。冬は乾いた西風が卓越し、快晴の日が多い。国内で冬に多照となる地域では最も暖かいこの気候を利用し、スポーツチームのキャンプやゴルフ客が多数訪れる。宮崎市以南の日向灘沿岸には無霜地帯が存在する。

台風の上陸数
(都道府県別)
順位都道府県上陸数
1鹿児島県41
2高知県26
3和歌山県24
4静岡県21
5長崎県17
6宮崎県14
7愛知県12
8千葉県9
9熊本県8
10徳島県7
宮崎県各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報
平年値
(月単位)
北部沿岸部北部内陸部南部沿岸部南部内陸部
延岡市
古江
延岡日向高鍋西都高千穂五ヶ瀬町
鞍岡
美郷町
神門
西米良宮崎宮崎市
赤江
宮崎市
青島
日南市
油津
串間都城小林えびの市
加久藤
平均
気温
(°C)
最暖月26.7
(8月)
26.4
(8月)
26.7
(8月)
26.8
(8月)
27.0
(8月)
24.7
(8月)
22.8
(8月)
24.8
(8月)
24.9
(8月)
27.0
(8月)
26.7
(8月)
27.2
(8月)
26.7
(8月)
26.3
(8月)
25.6
(8月)
最寒月7.3
(1月)
6.5
(1月)
7.0
(1月)
7.2
(1月)
6.7
(1月)
3.6
(1月)
1.6
(1月)
3.4
(1月)
4.6
(1月)
7.6
(1月)
8.1
(1月)
8.5
(1月)
7.5
(1月)
5.6
(1月)
4.7
(1月)
降水量
(mm)
最多月369.6
(6月)
374.0
(6月)
375.9
(6月)
406.6
(6月)
437.8
(6月)
402.0
(7月)
408.5
(6月)
566.7
(8月)
506.8
(6月)
315.8
(6月)
457.6
(6月)
449.7
(6月)
382.0
(6月)
455.1
(6月)
539.2
(6月)
最少月34.5
(12月)
40.8
(12月)
45.0
(12月)
37.5
(12月)
42.0
(12月)
36.0
(12月)
66.2
(12月)
40.8
(12月)
50.2
(12月)
51.8
(12月)
53.6
(12月)
63.7
(12月)
52.3
(12月)
51.1
(12月)
49.9
(12月)

自治体

県北、県央、県西、県南の4地域に以下の9市6郡14町3村がある。宮崎県では、町はすべて「ちょう」、村はすべて「そん」と読む。★は出先機関の県税・総務事務所が所在する自治体。

県北
県央
県西
県南

合併済みの市町村

平成の大合併

南那珂郡宮崎郡が消滅。

全国的に行われている市町村合併による新規市制の発足に於いて、新しい名称の市が誕生しなかった数少ない都府県(他に大阪府神奈川県山形県鳥取県)の一つである。

歴史

宮崎県に人々が住み始めたのは、中期旧石器時代の終わり頃の約5万年前頃からである。遺跡としては、西臼杵郡日之影町の出羽(いずるは)洞窟と児湯郡川南町の後牟田(うしろむた)遺跡が発掘されており、前者からは片刃・両刃の礫器、後者からは集石遺構・斜軸尖頭器・鋸歯縁(きょしえん)石器(約5万年前と推定)が出土している[2]

神話

古事記』に「竺紫(つくし)の日向の高千穂のくじふる嶺に天降りまさしめき」とあり、天照大神の孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)が降り立った国(天孫降臨神話)。この神の孫である山幸彦海幸彦の争い(山幸彦と海幸彦神話)、さらに、山幸彦の孫であるカムヤマトイワレヒコが、東征して大和橿原宮にて、天皇に即位し初代天皇神武天皇となった(神武東征神話)等の神話(日向神話)がある。

廃藩置県前

廃藩置県以降

廃藩置県当初(1871年)、飫肥県延岡県高鍋県佐土原県が設置されるが、1871年の府県合併によって美々津県都城県に再編。その後1873年に旧日向国の領域をもって宮崎県(初代)が設置された。県政のため、県庁を県の中央部に設置する必要が認められた結果、当時は寒村であった宮崎郡上別府村(現在地)に県庁が移された。1876年8月21日に宮崎県は鹿児島県に合併され、宮崎県庁は支庁へ格下げされた。

  • 1873年1月15日 - 美々津県と都城県の東半分が合併し、ほぼ旧日向国の領域に宮崎県が置かれる。県名は、県庁の置かれた宮崎郡による。
  • 1876年8月21日 - 宮崎県が鹿児島県に合併され、宮崎支庁が置かれる。
  • 1877年 - 西南戦争により当時鹿児島県であった宮崎県域も戦場となり荒廃する。
    • 戦後、鹿児島県が薩摩大隅地域の復興を優先し日向地域(宮崎県域)の復興を蔑ろにした為、日向国民(宮崎県民)の鹿児島県に対する反感が勃発し、宮崎県再置(分県運動)の一因となった。
  • 1879年 - 宮崎支所管内に宮崎、那珂、諸県、児湯、臼杵の五郡が置かれ、宮崎支所が廃止される。郡役所は、宮崎と那珂は上別府(宮崎支庁の位置)、諸県は上長飯(現在の都城市)、児湯は高鍋、臼杵は岡富(現在の延岡市)に置かれる。
  • 1881年 - 児湯郡役所を廃止し、宮崎郡役所へ統合。

宮崎県再置

1883年5月9日 - 飫肥藩士の川越進[3]らによる分県運動の結果、日向国のうち志布志郷・松山郷・大崎郷[4]を除いた地域をもって、国より再置県が認められ分県が成立した(宮崎県再置[5])。なお、同日に富山県佐賀県も再置されている(「明治16年太政官布告第15号 富山佐賀宮崎三縣設置」参照)。

分県運動は西南戦争の旧薩摩藩士族側の敗北により、鹿児島県及び宮崎支庁での旧薩摩藩士族の影響が少なくなった時点で「鹿児島県所属のままでは、日向国の発展は望まれない」との認識が背景に興り、1880年に徳島県高知県から分離したことで活発になる。旧薩摩藩領であり、西南戦争後の当時は日向国最大の都市であった都城が「表立っての賛成はできないが、運動に反対しない」との立場を採ったことは分県運動への大きな弾みとなった。

1882年に宮崎県再置の案が鹿児島県会に提出されたがこのときは否決。川越進が県議会議長となった後、1883年3月の県議会で再度案は提出され可決し、5月9日に太政官達示により宮崎県再置が成立した[6]

江戸時代の日向国は複数の藩(飫肥藩延岡藩高鍋藩佐土原藩薩摩藩)が分立していた。この為住民の「日向国」としての意識はやや希薄になっており、宮崎県再置の為の鹿児島県からの分県運動は、日向国民(宮崎県民)として一体となって行動した初めての出来事でもあった。当時の日向は薩摩よりも人口密度が低く、県庁が遠い為に何かにつけ不便であった。分県運動が最高潮となった1881年は、金融が逼迫し、自由民権運動も盛んだった時期で、鹿児島県による宮崎支庁への支出が徴収される地方税よりも少ないという悲憤もあった[7]。一方の薩摩側は当初分離に反対の意向を示していたが、分離した方が財政上有利になるとして、分離を受け入れることになった[8]

宮崎県再置後

第二次世界大戦後

人口

Demography45000.svg
宮崎県と全国の年齢別人口分布(2005年)宮崎県の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 宮崎県
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

宮崎県の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

政治・行政

国政

衆議院小選挙区が3。参議院では、全県で1区を構成。(2011年現在)

県政

県のシンボル

詳細は宮崎県公式ウェブサイト[9]を参照。

宮崎県き章
1912年制定
宮崎県旗
宮崎県再置80年を記念して1964年に制定
県の木
「緑のニッポン全国運動」の一環として1966年に県民の投票をもとにフェニックスが県緑化推進委員会で決定され[9]、2003年に全国植樹祭開催を記念して飫肥杉ヤマザクラがそれぞれ制定された。
県の花
宮崎県再置80年を記念してハマユウが1964年に制定
県の鳥
宮崎県再置80年を記念してコシジロヤマドリが1964年に制定。県内では双石山・霧島山に生息する。
宮崎県民歌
現行の県民歌は2代目に当たり、県の再置80周年を記念して1964年に制定された。作詞・酒井祐春、作曲・飯田信夫
キャラクター(ゆるキャラ)
2011年11月11日にシンボルキャラクターとして3匹のみやざき犬(みやざきけん)が設定された。それぞれ「ひぃ」「むぅ」「かぁ」と名付けられている。寺島愛子の作品を元にデザイン化された[17]

財政

2012年度(平成24年度)

  • 財政力指数 0.30(都道府県平均 0.46)
    • Eグループ(財政力指数0.300未満)12自治体中1位
  • 標準財政規模 3251億5925万円
  • 経常収支比率 92.9%(都道府県平均 94.6%)
  • 将来負担比率 153.8%(都道府県平均 210.5%)
  • 実質公債費比率 17.1%(都道府県平均 13.7%)
  • 人口100,000人当たり職員数 1,384.77人(都道府県平均 1,110.90人)
  • ラスパイレス指数 105.8(都道府県平均 107.4)

地方債残高

  • 普通会計分の債務 1兆536億5900万円
  • 上記以外の特別会計(公営企業会計)の債務 410億7100万円

2011年度(平成23年度)

  • 財政力指数 0.30(47都道府県平均 0.47)
    • Dグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)12自治体中12位

県内の主な施設

裁判所

裁判所
検察審査会
  • 宮崎
  • 延岡
  • 都城


簡易裁判所


防衛

防衛省

経済・産業

総県民所得 約3兆16億円(全国第36位 国民所得に占める割合0.77% 2000年度調べ。本項目において、以下同じ)、1人当たり県民所得 約256万円(全国第37位 全国平均約308万円の約83% 国内最高である東京都約440万円と比較すると約58%)と低所得の自治体に位置するが、物価水準もそれに伴って低い[18]ため、所得格差ほどの生活水準の低さはない。

県民所得に占める第一次産業の比率が国内で最も高い(5.6% 全国平均は1.2%)。

第一次産業

農業

日本有数の農業県であり、平成29年の統計では、農業産出額全国5位である[19]。温暖な気候を利用し、稲作においては超早場米の生産地として有名であり、また、野菜果実等の促成栽培葉たばこサツマイモ等の商品性作物の生産が盛ん。また、牧畜業乳牛肉牛の全てにおいて日本有数の生産高を誇る。以前はそれほど知名度が高くなかった農畜産物も、2007年に知事に就任した東国原英夫の全国規模のマスメディア露出により急速に知名度を上げている。

県中央部に広がる宮崎平野では、冬季の日照に恵まれた温暖な気候を利用して様々な野菜が栽培されている[20]。1953年から1960年にかけてビニールハウスが普及した[21]

ダイコンの作付け面積は日本国内3位であり、特に秋冬物の生産量は日本一である。切り干し大根は古くから作られていたが、1906年、愛知県から宮崎郡住吉村(現在の住吉地域自治区)へ移住した長谷川弥七らによって本格的な生産が始められた。大正時代に鉄道や港湾が整備されると北部九州方面あるいは東京方面へも出荷されるようになった。初期の産地は宮崎市周辺であったが、後に周辺部へ移り、現在は国富町清武町が主要産地となっている。作付面積は1,000ヘクタール以上、生産量5,500トン、生産額23億円は日本一である[22]

キュウリは1895年、宮崎市上野町(現在は小戸地域自治区に属する)で栽培が始まった。現在では宮崎市西都市国富町新富町綾町が主要産地であり大阪、東京、福岡県へ出荷される。2007年における生産量は60,700トン、生産額は185億円で群馬県に次いで日本国内2位、特に冬春物は1位である[23]

ピーマン昭和初期、高知県からの移住者により本格的な生産が始められ、昭和40年代以降に普及した[24]。現在では西都市、宮崎市、新富町、日南市、国富町が主要産地であり大阪、東京、名古屋へ出荷される。2007年における生産量は29,400トン、生産額は110億円で茨城県に次いで日本国内2位、特に冬春物は1位である[25]

漁業

油津港細島港等を本拠とした沖合遠洋漁業が盛んであり、近海カツオ一本釣り・沿岸まぐろはえ縄ウルメイワシについては漁獲量日本一を誇るが、大消費地に近い漁港で水揚げを行うため、県内の漁港の水揚げ量は少ない。近年では鹿児島県と共に九州産のウナギの養殖でも知られるようになってきている。

林業

国産建築材料の供給基地としての役割を担っている。県木に指定されている飫肥杉シロアリの殺蟻活性成分を持ち、生産高は全国一の生産高を占める。

第二次産業

宮崎県は隣県の大分県と共に、東九州地域を医療機器産業の拠点として整備をする東九州地域医療産業拠点構想(通称・東九州メディカルバレー構想)を発表している。

農産品加工業
焼酎、木工家具、ワイン乳製品など
化学工業
県北の延岡市旭化成発祥の地であり、戦前より九州山地の水資源を活かした水力発電を利用して近代産業化を推し進め、市街地には工場群や関連企業が多数立地し企業城下町を形成している。また、同じ県北の日向市細島港近辺にも、小規模ながら複数の生産拠点を置いている。

近年、同社の製造拠点海外化等の影響を受け生産量は縮小気味であるが、医療・電子の先進分野に力を入れている。

その他
宮崎市郊外・東諸県郡では、空港への至近性と純度の高い水資源を活かした半導体PDPソーラーパネル医薬品等の先端産業が立地している。

第三次産業

商業

県の経済規模が小さいほか、交通の便などの事情もあり商圏が県内一円にほぼ限られるため、地域商業の域を出ていない。有力な地元百貨店がなく、顧客の鹿児島・熊本・福岡への流出が見られる。また、地元のスーパーチェーンも有力なものがなく、イオングループ等進出に対する地元商業の状況は非常に厳しい。

主要な企業

県内に本社または拠点事業所を置く主要な企業を挙げる。

生活・交通

警察

交通

空港

宮崎市に宮崎ブーゲンビリア空港が所在する。なお、高千穂町など北部山間部では阿蘇くまもと空港、えびの市などでは鹿児島空港のほうが至近である。

鉄道路線

鉄道はJR線5路線があるが、北に隣接する大分県とともにJR線(旧国鉄)以外の普通鉄道がない。なお、2007年まで延岡駅から第三セクター鉄道高千穂鉄道高千穂線が分岐していた。鉄道事業者が県内に1つしかないのは宮崎県・大分県のほかは沖縄県がある。

  • 九州旅客鉄道(JR九州)
    • 日豊本線(延岡・宮崎・都城を結び、北九州・大分・鹿児島方面に接続する)
    • 日南線(宮崎市から日南・串間を南下し、鹿児島県志布志市に至る)
    • 宮崎空港線(宮崎空港と宮崎市街地を結ぶ)
    • 吉都線(都城市から小林・えびのを経由し鹿児島県湧水町に至る)
    • 肥薩線(県内の駅はえびの市の真幸駅のみ。宮崎県最初の開通路線)

以上の路線は全区間単線となっており、徳島県と並んで単線のみの県となっている。ただし、徳島県の佐古駅徳島駅間は単線並列区間であるため、狭義での複線区間がない県は宮崎県のみである。また、県内は長らくJR九州管内でSUGOCASuica等の鉄道系IC乗車カードで乗車可能な駅が全く無い区域となっていたが、2015年11月14日より宮崎駅を中心とする12駅にてSUGOCAの利用が可能となっている。特急列車も含めた県内の鉄道のほとんどがワンマン運転を実施している。

過去の鉄道路線

バス事業者

宮崎県に事業拠点を置く路線バス事業者。ほぼ宮崎交通の独占となる。

高速バス・特急バス路線

道路

宮崎県は九州で最も道路改良率の低い県となっている[27]高規格幹線道路の供用率は61%(2013年3月末現在)で、これも九州平均 (72%) を下回る[28]

高速道路・自動車専用道路・一般有料道路等
九州縦貫自動車道
鹿児島線 : 九州自動車道E3) ※宮崎線との重複区間を含む。
宮崎線 : 宮崎自動車道E10
九州横断自動車道
延岡線 : 九州中央自動車道E77
東九州自動車道E10/E78
東九州自動車道並行路線
九州中央自動車道並行路線
宮崎東環状道路一ツ葉道路(北線、南線(E98))・広瀬バイパス春田バイパス
宮崎環状道路住吉道路
都城志布志道路都城道路都城東環状線
延岡インターアクセス道路
一般国道

県内には18の一般国道が通過しているが、そのうち国が管理する路線(指定区間)は国道10号国道220号の2路線のみである。2012年4月1日現在の改良率は83.9%。全路線舗装済みであるが、そのうち21.8%は簡易舗装である[29]。なお、県内だけで完結する国道は1つもなく、どの路線も県外を経由する区間が存在する。

  • 国道10号 - 延岡・宮崎・都城の3市を結び、大分・鹿児島とも連絡する
  • 国道218号 - 延岡市から熊本へ向かう。県北を横断
  • 国道219号 - 宮崎市から西都・西米良を経由し、熊本県球磨地方へ向かう
  • 国道220号 - 宮崎市から日南・串間を経由し、鹿児島県大隅地方へ向かう
  • 国道221号 - 都城市から小林・えびのを経由し熊本県人吉市へ向かう
  • 国道222号 - 日南市と都城市を結ぶ
  • 国道223号 - 高原町から霧島山を経由し鹿児島県霧島市へ向かう
  • 国道265号 - 小林市から西米良・椎葉を経由し熊本県阿蘇地方へ向かう、九州山地縦断ルート
  • 国道268号 - 宮崎市と小林・えびのを結ぶ
  • 国道269号 - 宮崎市と都城市を結び、鹿児島県大隅地方へ向かう
  • 国道325号 - 高千穂町と熊本県阿蘇地方を最短距離で結ぶ
  • 国道326号 - 延岡市と大分を最短距離で結ぶ
  • 国道327号 - 日向市と椎葉村を結ぶ
  • 国道388号 - 九州山地横断ルートと延岡市以北の日豊海岸に沿うルートがある
  • 国道446号 - 日向市東郷町と美郷町南郷区を結ぶ
  • 国道447号 - えびのから鹿児島県伊佐市へ向かう
  • 国道448号 - 日南・串間の海岸線を通る
  • 国道503号 - 五ヶ瀬・諸塚を飯干峠で結ぶ
県道

県は197の県道を指定しており、そのうち48路線が主要地方道(路線番号が1から54)、149路線が一般県道(路線番号が102から454)である[30]。2012年4月1日現在の改良率は主要地方道が71.5%、一般県道が46.9%である。路線名については宮崎県の県道一覧を参照。また、宮崎県道路公社が管理する有料道路として一ツ葉有料道路がある。かつて小倉ヶ浜有料道路も同社が管理をしていたが、2013年5月9日に償還が完了したため無料開放された。

海運

港湾

重要港湾の一覧。

定期就航路線

医療・福祉

災害拠点病院
保育所

教育

大学

国公立

私立

短期大学

私立

専修学校
特別支援学校
高等学校
中学校
小学校
幼稚園

マスメディア

新聞

宮崎県全域を対象とする地方紙として宮崎日日新聞があり、県北部(延岡・日向)を中心に夕刊紙の夕刊デイリー新聞が発刊されている。

読売・朝日・毎日は宮崎版、西日本新聞は南九州ワイド(宮崎・鹿児島の2県)内で県内の記事を扱う。南日本新聞は鹿児島県の地方紙であるが県西部(諸県)においても販売されており、宮崎県政・県西部の話題についても「鹿児島県内のニュース」と同様に扱うことがある。なお、西日本新聞は2018年3月31日をもって宮崎・鹿児島両県での発行を終了した(西日本スポーツも同様)。

テレビ

宮崎県は、他県で多くの放送局(平成新局)が開局しチャンネル数が増加した後も、放送対象地域とする民間放送フジテレビ系列がメインのテレビ宮崎 (UMK) とTBS系列の宮崎放送 (MRT) の2局のみである。なお 1990年代に第3民放テレビ局ができる予定だったが、断念しており、現在も新局開局の予定・目途は立っていない(別項詳述参照)。

民放が2局しかない県は他に(福井県山梨県)があるが、これらの県は共聴設備・ケーブルテレビ (CATV) または直接の地域外受信により隣県の放送局が視聴可能な地域が大半である。これに対し、本県では後述のように民放数の割にはケーブルテレビの普及率が低いこと、また地域外受信もえびの市・都城市・串間市・三股町などの一部で鹿児島県を放送対象地域とする民放[31]が、五ヶ瀬町などの一部で熊本県を放送対象地域とする民放[32]が視聴できるにとどまっていることから、日本国内では相対的な情報格差が存在するとされている。

なお、民放が2局しかないためテレビをつけているときは視聴中でない方の局を「裏」または「反対」と呼ぶことがある[33]

宮崎県は民放が2局しかない県の中ではケーブルテレビの普及率が最も低い[34][35]が、その一方で衛星放送加入率が高い[36][37]

ビデオリサーチによる通常の視聴率調査が行われていない都道府県の一つとなっている[38]

親局がある鰐塚山は、標高が1,119メートルと送信条件が良好であることから宮崎県外(特に鹿児島県の大隅地方)を含めて広範囲をカバーしている。

1960年7月のNHK宮崎放送局開局までは、宮崎市内においては鹿児島局を、鹿児島局開局以前は広島局を電離層反射を利用して受信していた[39]ほか、五ヶ瀬町や椎葉村では熊本局が視聴されていた[40]。五ヶ瀬町の事情については五ヶ瀬中継局を参照。

一方で、民放各局は上述の通り現在も宮崎県で直接視聴できるチャンネルが2局しかない(周辺県の局が視聴できる場合はこの限りにあらず)ので、ケーブルテレビ局の多くは、テレビ宮崎のクロスネットのサブ系列であるANN(テレビ朝日)系列とNNSNNN(日本テレビ)系列のフルネットを行う周辺県(鹿児島県熊本県が主)の放送を区域外再放送で受信するところも存在する(別項詳述参照)。

3局目の民間放送局構想

1990年に民放第3局の割り当て(宮崎21ch)がなされ、約400件の免許申請があった[41]。その中でも日本テレビ沖縄とともに放送局設置計画を掲げていた(沖縄については南西放送を参照)が、バブル景気崩壊後の不況による影響や衛星放送へ資金を注入する必要があったことから、1993年4月までに「番組は無償で提供するが、開局支援はせずネット補償金は一切与えない」(スポンサーを自ら探さなければならないことを意味する。)としてキー局としての宮崎への進出を断念した[42][43]そのため、後にテレビ朝日をキー局とする案も出されたがテレビ朝日側は難色を示したため、[要出典]第3局の設置構想は暗礁に乗り上げた形となり2000年9月6日には電波割り当てが取り消された[44]。なお、宮崎新局のために確保されていた用地はのちに駐車場となっている。県としては、放送局などの民間企業の意向に一任し、行政主体で第3局の開局を推進することは困難であるという立場を取っている[45]

なお、東国原前知事もマニフェストにテレビ局の増設を掲載していた[46]が、これは必ずしも地上波民放のことではなく、インターネットテレビのようなものもイメージしていたという[47]。これに対し、早稲田大学マニフェスト研究所はこのマニフェストを「かなり遅れている、または方針転換」にあたるC評価(A・B・Cの3段階で最低)と判断している[48]

地上デジタル放送

地上デジタル放送は2006年12月に鰐塚山親局から本放送を開始し、2008年7月の飯野・真幸中継局開局によりすべての市で、2009年10月までに西米良村(ほぼ全域が共同受信)を除く全市町村で直接受信が可能となった[49]。こちらもアナログ放送同様宮崎県外、特に鹿児島県の大隅地方でも視聴可能である。

テレビ局の送信所

宮崎県内のテレビ局は鰐塚山に親局となる送信所を設置しており、県内の7割以上をカバーしている。鰐塚山からの電波が届きにくい地域には約50の中継局が設置されているが、送信出力や重要性に基づき中継局ごとに分類がなされている。プラン局以外[50]は地元自治体が建設費の一部を負担しており(これを宮崎方式と呼称する。後述)山間部の一部でも直接受信することができる。中継局のない地域では共同受信設備を各々で設置しており、特に西米良村ではほぼ全域で共同受信設備を利用している。

プラン局[51]と呼ばれる中継局は、中継局の設置によりカバーエリアの大幅な拡大が見込めることから、基本的に放送局ごとが単独で設置している(地上デジタル放送では一部は共建となる)。宮崎県内では延岡高千穂串間飯野(えびの市)が該当し、放送局によっては日向・青島・日之影も追加される。

微小局はアナログ放送における送信出力が10W以下、0.5W以上の中継局を指し、難視聴地域のうち数百世帯をカバーする。日向・真幸は当初微小局に分類される中継局であったが、地上デジタル放送では重要中継局とされ、大規模中継局とほぼ同等の扱いとされた。

ミニサテライト局はアナログ放送における送信出力が0.1Wの中継局を指し、数十世帯をカバーする。宮崎県内では美々津に最初に設置され、その後20ほどの中継局が設置された。地上デジタル放送においては一部の中継局は設置されない。

宮崎方式

テレビ送信所の宮崎方式とは、中継局の設置費用の一部を受益者となる地元自治体が負担することである。

民間放送局としてはプラン局の設置だけで県内カバー率はほぼ100%となることから、山間部への中継局設置は費用対効果が見込めないものであった。これが設置の方向となったのは1973年に入郷地区(現在の美郷町・日向市東郷町・諸塚村・椎葉村)の自治体が設置費用の一部の負担を放送局側に申し入れたことによる。これにより入郷日向西郷・東郷(1973年度)、北諸塚・南諸塚・椎葉(1974年度)に中継局が設置された。以後宮崎県内で設置された中継局に対しては基本的にこの方式が採用されている。

ケーブルテレビ

宮崎県におけるケーブルテレビは情報格差の是正(不足している系列局の補充)が主な目的である[52]

地上デジタル放送区域外再放送は、ケーブルメディアワイワイBTV宮崎ケーブルテレビQTnet各4社によるサービスとして実施されている。その他のケーブルテレビ局において、「自局のチャンネルサービス」として取り扱うのは県内のテレビ(NHK宮崎総合・EテレUMKテレビ宮崎MRT宮崎放送)のみであり、区域外再放送は上記4社からのサービス提供を受ける形をとっている。

区域外再放送を実施しているケーブルテレビ局
旧・テレビネットワーク延岡。延岡市・日向市・門川町・都農町・川南町をサービスエリアとする。熊本県の民放局のうち熊本県民テレビ (KKT) と熊本朝日放送 (KAB) を再送信。セットトップボックス (STB) が必要[53]。後述する高千穂町・日之影町・美郷町も事実上エリアに含まれる。
旧・きららビジョン。美郷町をサービスエリアとする。熊本県民テレビと熊本朝日放送を再送信。旧北郷村(北郷区)による村営のケーブルテレビ局が前身[54]。2010年度にエリアを美郷町全域(西郷区・南郷区)に拡大。宮崎県の地上波放送・BSデジタル放送は美郷町が、熊本民放2波・CSデジタル放送はオプションとしてケーブルメディアワイワイが実施している[55]
  • (HCN)
日之影町の全世帯を対象とした「ひのかげケーブルネットワーク整備事業」により、光ファイバーを活用したケーブルテレビ局を2011年5月に設置[56][57][58]。「チャンネルリース」としてケーブルメディアワイワイが県内地上波を除く(熊本県民テレビ・熊本朝日放送を含む)サービスを提供する。
  • (テレビ高千穂)
高千穂町の全世帯を対象とし、光ファイバーを活用したケーブルテレビ局を2011年6月に設置[59][60]。「チャンネルリース」としてケーブルメディアワイワイが県内地上波を除く(熊本県民テレビ・熊本朝日放送を含む)サービスを提供する。
宮崎市・西都市・国富町・綾町・高鍋町・新富町をサービスエリアとする。鹿児島県の民放局のうち鹿児島放送 (KKB) と鹿児島讀賣テレビ (KYT) を再送信。STBが必要。
  • BTV(BTVケーブルテレビ)
旧・都城ケーブルテレビ。県内には都城局・日南局・西諸局が設置されている。都城局は都城市・三股町・鹿児島県曽於市財部町、日南局は日南市、西諸局は高原町・小林市のうち旧野尻町をサービスエリアとする。都城局は鹿児島県の民放すべて(MBC南日本放送KTS鹿児島テレビ・KKB鹿児島放送・KYT鹿児島讀賣テレビ)を再送信しているが、日南局・西諸局については2局のみ(KKB鹿児島放送・KYT鹿児島讀賣テレビ)の再送信となっている[61]。STB は不要(地上デジタル放送に対応したテレビのみで視聴可能)[62]
株式会社QTnetが展開している光放送サービス。2018年1月4日より、宮崎市内のBBIQ光インターネット提供エリアにてサービスを開始した[63]。地上波について、当初は県内4チャンネル(NHK宮崎総合・Eテレ、UMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送)のみの提供であったが、2020年7月1日より鹿児島放送 (KKB) と鹿児島讀賣テレビ (KYT) の区域外再放送を開始[64][65]。KKBとKYTを視聴するにはSTBが必要。
区域外再放送を非実施のケーブルテレビ局
  • (かてーりネット)
地上波放送のデジタル化に伴う難視聴対策として、光ファイバーを活用し2010年4月に設置[66]。全世帯が対象。区域外再放送は実施されていないが、将来的に熊本波の再送信を予定している。[67][68]
  • (もろつか光ネット)
諸塚村内の全世帯を対象に2011年4月に設置[69]。設置段階では区域外再放送は実施されていない[70]

ラジオ

宮崎市にはコミュニティFM局・宮崎シティエフエム (City FM77) があったが、2005年10月31日をもって閉局された。

ラジオ事情はテレビと比べてそれほど悪くなく、特にエフエム宮崎は1984年12月に開局(九州で3番目、全国民放エフエムでも53局中12番目)と比較的早いほうであった。ただ、MRTラジオについては、宮崎に電波割り当てがなされながらも開局の動きがなかったために、南日本放送(MBC、鹿児島県の放送局)が宮崎への中継局設置を計画していたところに、これを阻止するという目的で開局している。

MRTラジオとJOY FMはradikoを通じて、宮崎県内限定との地域制限[71]があるもののインターネット上での聴取も可能となっている。サンシャインFMとシティエフエム都城の自社番組については全世界においてインターネット上で聴取できる(前者はSimulRadio、後者はスマートフォン向けアプリケーション「FM++」経由)。

地域によっては周辺各県のラジオ局も受信できることがある。一例として、熊本放送[72]は高千穂・えびの方面を公式にサービスエリアとしている。

また、ラジオ放送もテレビと同じく県外での聴取が可能であり、MRTラジオは愛媛県南予南部、高知県西南地域、熊本県球磨地方、大分県南部、鹿児島県大隅半島を[73]、エフエム宮崎は高知県西南地域、鹿児島県大隅半島全域、錦江湾沿岸(鹿児島市・指宿市・霧島市・姶良市)、種子島・屋久島などを公式にサービスエリアとしている[74]。鹿児島県の地方紙南日本新聞ではMRTラジオとエフエム宮崎の番組欄が掲載されている。

文化・スポーツ

県民性

宮崎県の典型的男性を表す言葉として「いもがらぼくと」、女性を表す言葉として「日向かぼちゃ」がある。前者は「芋がらで作った木刀」の意であり、見掛けは立派だが芯のないお人よしであることを意味し、後者は、見た目は黒く小ぶりだが味はしっかりしているということを意味しており、民謡(但し、近年の作によるもの)にも歌われる。

そもそも、「県民性」というものがステレオタイプのものであり、多くの例外を含んでいるものであるが、宮崎県は歴史的に明治以前は一体性を欠いていたのに加え、風土も地域によってかなり異なる(例えば、冬季における温暖のイメージは、県西部においては当てはまらない)ことから、単一のイメージには当てはまらない例も多い。

「日向時間」

日向(ひゅうが)時間とは、宮崎県人が良くも悪くものんびり屋で、時間にルーズでありながらも寛大に受け止める言葉。集合の予定時間に自宅を出発する人がいるなど、時間設定の個人間のずれを指す。この習慣から、時間のずれをあらかじめ見込んで、集合時間などを早めに設定する事もある。なお、類似例は南四国や鹿児島・沖縄などの太平洋側に広範囲で見受けられる。

方言

宮崎県の大部分では豊日方言に分類される宮崎弁が話されているが、かつて薩摩藩領だった諸県地方では薩隅方言に分類される諸県弁が話される。2007 - 11年に県知事を務めた東国原英夫が初議会で発言した「どげんかせんといかん」が流行語になったが、これは諸県弁であり、宮崎弁に直せば「どんげかせんといかん」となる。東国原の出身が鹿児島県と隣接する都城市であることから、宮崎県全体では「どんげかせんといかん」の方が通じる。

食文化

郷土料理
ご当地グルメ

伝統工芸

経済産業大臣指定伝統的工芸品
  • 本場大島紬(織物、1975年
  • 都城大弓(竹工品、1994年
伝統工芸品

スポーツ

スポーツチーム

野球
バスケットボール
サッカー
※テゲバジャーロ宮崎はJリーグ百年構想クラブに認定されており、Jリーグ昇格を目指している。
陸上競技

定期開催されるスポーツイベント

野球
ゴルフ
ビーチバレー
マラソン
車いすマラソン
  • 11月:日南市車いすマラソン - (日南市)
トライアスロン
  • 7月:宮崎シーガイアトライアスロン - (宮崎市)
その他

過去開催されたスポーツイベント

スポーツキャンプ・合宿の受入実績

年度団体数参加人数延べ参加人数主な春季プロスポーツキャンプ
国内韓国中国
2005年度[75]898団体22,103人136,594人サッカー日本代表
プロ野球5球団/全12球団中
J1 9チーム/全18チーム中
J2 4チーム/全13チーム中
Kリーグ 1チーム/全14チーム中-
2006年度[76]933団体22,362人151,894人プロ野球5球団/全12球団中
J1 9チーム/全18チーム中
J2 6チーム/全13チーム中
プロ野球 2球団/全8球団中
Kリーグ 1チーム/全14チーム中
プロサッカー 1チーム
2007年度1,041団体27,335人162,148人不明不明不明
2008年度[77]1,122団体27,281人160,858人WBC日本代表
プロ野球5球団/全12球団中
J1 9チーム/全18チーム中
J2 9チーム/全18チーム中
プロ野球 2球団/全8球団中-
2009年度[78]1,129団体30,513人162,767人プロ野球5球団/全12球団中
J1 11チーム/全18チーム中
J2 7チーム/全19チーム中
プロ野球 2球団/全8球団中
Kリーグ 1チーム/全14チーム中
プロサッカー 1チーム
2010年度[79]1,040団体24,424人155,369人プロ野球 5球団/全12球団中
J1 9チーム/全18チーム中
J2 5チーム/全20チーム中
プロ野球 2球団/全8球団中
Kリーグ 1チーム/全14チーム中
-
2011年度[80]1,115団体27,951人166,492人プロ野球 5球団/全12球団中
J1 10チーム/全18チーム中
J2 13チーム/全22チーム中
Kリーグ 2チーム/全14チーム中-
2012年度[81]1,241団体30,540人168,017人WBC日本代表
プロ野球 5球団/全12球団中
J1 10チーム/全18チーム中
J2 9チーム/全22チーム中
プロ野球 1球団/全9球団中
Kリーグ 1チーム/全14チーム中
-
2013年度[82]1,211団体29,738人173,633人プロ野球 5球団/全12球団中
J1 12チーム/全18チーム中
J2 7チーム/全22チーム中
J3 1チーム/全12チーム中
プロ野球 1球団/全9球団中-

観光

1960年代には新婚旅行のメッカとして全国的に有名であり、「観光宮崎」として地域経済に貢献したが、日本人の余暇や観光に対する価値観の変化に対応できず低迷している。また、本県の観光はいわゆる「南国情緒」が売りものであったが、1972年の沖縄返還以降は同様のイメージでは沖縄県と競合、同県は沖縄振興特別措置法に基づく税制面での特例[83][84]が適用されることから、本県の競争力は相対的に低下した。さらに、1990年代以降は円高や規制緩和などにより格安となった海外旅行との競合もある。これらの悪条件に対し、1990年代末までは個人消費の拡大などによって乗り切ったが、ITバブル期を経た2000年代初頭には県内の大型リゾート施設であるシーガイア会社更生法の適用を申請したほか、県内最大の交通企業であり、観光宮崎の牽引役であった宮崎交通産業再生機構の支援を仰ぐことになった。

また有力な観光資源である温泉については、隣県の大分県熊本県鹿児島県とは異なり、本県は西日本火山帯の火山フロント[85]より東側にあることから、火山性温泉にあまり恵まれていない。

県内に国宝がない(県内からの出土品である日向国西都原古墳出土金銅馬具類が東京都五島美術館に所蔵されている)。2018年現在、国宝が1つもない都道府県は、徳島県と当県のみである。

観光業復活の鍵として、プロ野球巨人広島ソフトバンク西武オリックス東京ヤクルト(ファームのみ)楽天(ファームのみ)7球団)・サッカーのキャンプ地巡るツアーや、宿泊を含めたゴルフプランが主催されているほか、近隣国(韓国中国台湾)からの顧客開拓を図っている。2019年の訪日外国人観光客数は166,042人で、最も多かった国籍は香港で49,236人、そして台湾の41,663人、続いて韓国の36,104人という[86]

詳細は「宮崎県の観光地」も参照。

宮崎県は、サーフィンに好適で空港や高速道路からのアクセスの良い海岸に恵まれた日本最南端の県である[87]。このことは、国内の主要サーフィン大会は5月に行われる本県での国際大会(WQS 4-starランク)から始まることや、日本サーフィン連盟協力サーフショップの数が九州で1番多いことからもうかがえる。ただし、一般的にサーフィンは特段の施設を利用しない(天然の海を利用する)余暇であることから、観光業にとっては宿泊と最低限の飲食費以外の経済効果が薄いという見方もある[要出典]

重要伝統的建造物群保存地区

宮崎県内では重要伝統的建造物群保存地区が3か所選定されている。

宮崎県を舞台とした作品

小説

漫画

アニメ・特撮

アニメ
特撮
  • ウルトラマンタロウ(1973年-1974年 TBS)
    • 第12話「怪獣ひとり旅」 - (宮崎市・日向市・えびの市)
    • 第13話「怪獣の虫歯が痛い!」 - (宮崎市・日向市・えびの市)

ゲーム

テレビドラマ

連続ドラマ
  • たまゆら(1965年-1966年 NHK) - (宮崎市・日南市)
  • 東京警備指令 ザ・ガードマン(1965年-1971年 TBS) - (宮崎市)
  • キイハンター(1968年-1973年 TBS
    • 第105話「世界殺人集団 南国の決斗」(1970年4月4日)
    • 第107話「太陽と緑の国に大追跡」(1970年4月18日)
    • 第174話「黒衣の花嫁 南国の連続殺人」(1971年7月31日)
    • 第178話「南の国へヌードで新婚珍道中」(1971年8月28日)
    • 第183話「九ちゃんのスパイ大作戦」(1971年10月2日)
  • 翔ぶが如く(1990年 NHK大河ドラマ
  • わかば(2004年 NHK) - (日南市・西都市・高鍋町)
  • 砂の器(2004年 TBS) - (日南市・串間市)
  • 危険なアネキ(2005年 フジテレビ) - (宮崎市・都城市・日南市)
  • 龍馬伝(2010年 NHK大河ドラマ) - (高千穂峰)
単発ドラマ
韓国ドラマ
  • ウェディング(2005年 KBS) - (宮崎市・日南市)
  • 雪の華(2006年 SBS) - (宮崎市・日南市・綾町)
台湾ドラマ
  • 夜市人生(2009年-2011年 FTV) - (宮崎市・日南市・串間市・高千穂町)

映画

日本映画
韓国映画
  • 黒水仙(2001年) - (宮崎市・日南市・綾町・高千穂町)
イギリス映画

テレビCM

日本のCM
  • 1996年:山田養蜂場 - (都農町:都農ワイナリー近くの草スキー場横)
  • 1996年:日本航空「JAL機内ビデオ」 出演(赤坂泰彦浜家優子) - (綾町:綾町・照葉樹林・クラフトの城ほか)
  • 1996年:日本コカ・コーラ「爽健美茶」 - (綾町:川中自然公園)
  • 1997年:日本コカ・コーラ「爽健美茶」 - (綾町:川中自然公園)
  • 1998年:Powermax - (綾町:綾南川)
  • 2001年:アサヒ飲料「旨茶」 - (日南市:油津)
  • 2002年:ロト6インフォメーション (美郷町:南郷区)
  • 2002年:サントリー「モルツ」 - (綾町:綾川上流)
  • 2003年:日産自動車プロモーションVTR - (串間市:幸島)
  • 2003年:NTTドコモ九州 出演(山中崇) - (小林市:独立行政法人 家畜改良センター宮崎牧場ほか)
  • 2003年:サントリー「中国緑茶」 出演(水野真紀) - (都城市:関之尾滝)
  • 2004年:ネスレ「ネスカフェ」 - (都城市:関之尾町)
  • 2005年:野田建工 出演(島倉千代子) - (日南市:飫肥の武家屋敷通り)
  • 2005年:アサヒ飲料「三ツ矢サイダー」 - (日南市:飫肥の稲荷神社)
  • 2005年:伊藤園「お~いお茶」- (高千穂町:高千穂峡)
  • 2006年:ANAスカイビジョン - (えびの市:えびの市内の田の神像)
  • 2006年:NTTドコモ九州 - (日南市:日南市立細田小学校・向原河川緑地ほか)
  • 2006年:サントリープレミアビール - (日南市:服部亭・富土海水浴場)
  • 2006年:山形屋お歳暮 - (えびの市:えびの高原ピクニック広場)
  • 2006年:サンヨーパチンコ - (えびの市:狗留孫峡)
  • 2006年:ダイキン工業「うるるとさらら」 - (都城市:関之尾公園)
  • 2006年:ロト6 - (宮崎市:宮崎県庁楠並木)
  • 2007年:シオノギ製薬 - (宮崎市:宮崎県総合運動公園・平和台公園・臨海公園ほか、日南市:富土海水浴場)
  • 2007年:日産自動車CUBE「子鹿編」 - (えびの市:出水観音付近、高原町:皇子原ふるさと林道)
  • 2010年:キリン「キリン一番搾り」 出演(松嶋菜々子) - (宮崎市:大淀川河川敷、西都市:恵屋)
  • 2012年:サントリー「なっちゃん」 出演(松田翔太) - (JR日南線)
  • 2012年:ローソン「おにぎり屋 郷土のうまい!シリーズ」第1弾「黒瀬ぶり照焼」 出演(大野智) - (日向市:美々津・権現崎)
韓国のCM
  • 2005年:缶コーヒー「Maxwell Coffee House」 出演(チョ・インソン) - (小林市:独立行政法人 家畜改良センター宮崎牧場)
台湾のCM
  • 2011年:訪日キャンペーン用CM - (宮崎市:ミヤチク・肉だわら、日南市:鵜戸神宮、高千穂町:国見ヶ丘・高千穂峡・天安河原・高千穂の夜神楽)

宮崎県出身の人物

県民栄誉賞受賞者

※印は県民栄誉特別賞。宮崎県県民栄誉賞の受賞者一覧(外部リンク、宮崎県総合政策部秘書広報課栄典担当)を出典とする。受賞事由等の詳細については同サイト参照のこと。

受賞者氏名職業授賞年月日
井上康生柔道選手2000年10月10日
アイザック・スターンヴァイオリニスト2002年5月18日
田中幸雄プロ野球選手2007年12月27日
松田丈志競泳選手2008年9月1日
青木宣親プロ野球選手2009年4月8日
内田順一(35代木村庄之助大相撲行司2011年10月31日
松田丈志※競泳選手2012年9月11日
第10回全国和牛能力共進会宮崎県推進協議会2012年11月23日
大迫たつ子プロゴルファー2016年5月10日
井上康生※柔道指導者2016年10月13日
松田丈志※競泳選手
羽賀龍之介柔道選手
第11回全国和牛能力共進会宮崎県推進協議会2017年11月23日
青木宣親※プロ野球選手2017年12月26日

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 気象庁「観測所気象年報」「宮崎の気象100年」p155
  2. ^ 長津宗重「文化の曙」 坂上康俊・長津宗重・福島金治・大賀郁夫・西川誠『宮崎県の歴史』山川出版社 1999年 10-11ページ
  3. ^ みやざきの101人 - 宮崎県
  4. ^ 諸県郡から南諸県郡として分離。現在の志布志市大崎町等。
  5. ^ 『宮崎県大百科事典』(宮崎日日新聞社、1983年)等。
  6. ^ 県議会のあゆみ - 鹿児島県議会
  7. ^ 宮崎県企画局『宮崎県経済史』1954年
  8. ^ 『図説 日本の歴史16 図説 富山県の歴史』(1993年10月25日、河出書房新社発行)192ページ『富山県の成立』より。
  9. ^ a b c d e f 宮崎県の紹介 Archived 2013年6月17日, at the Wayback Machine. - 宮崎県
  10. ^ 67年前の観光案内冊子発見 - 宮崎日日新聞(2007年11月25日付)
  11. ^ a b c みやざきゲンキTV - テレビ宮崎(2009年8月16日放送分)
  12. ^ 東九州自動車道 佐伯IC〜蒲江IC 開通のお知らせ〜大分市と宮崎市が高速道路で繋がります!!〜 - 国土交通省九州地方整備局 記者発表資料 平成27年1月15日付
  13. ^ a b 平成27年4月1日 東九州自動車道に新高速バス路線誕生!「宮崎・延岡〜大分・別府線」運行開始 〜38年ぶりの直行バス復活を記念し「愛称」募集します〜 (PDF) - 宮崎交通株式会社 News Release 平成27年2月4日
  14. ^ a b 東九州自動車道経由 高速バス 宮崎・延岡〜大分・別府線 公募の愛称決定しました。いよいよ3/5から予約開始! - 宮崎交通株式会社 News Release 平成27年3月4日
  15. ^ 東九州自動車道(椎田南IC~豊前IC間)は平成28年4月24日(日曜)に開通します - 西日本高速道路 九州支社 2016年2月16日閲覧
  16. ^ 宮崎自動車道『山之口スマートインターチェンジ』が平成28年9月24日(土曜)に開通します ―宮崎県内初のスマートインターチェンジ―”. 西日本高速道路株式会社 (2016年8月10日). 2016年8月10日閲覧。
  17. ^ 宮崎県の新しいシンボルキャラクターの愛称及びデザインを発表します! - 宮崎県、2011年11月11日。
  18. ^ 総務省統計局『平成21年平均消費者物価地域差指数の概況』
  19. ^ 農林水産省 平成29年生産農業所得統計(2007年)は全国6位(九州2位)
  20. ^ 宮崎の野菜史 p.28
  21. ^ 宮崎の野菜2009 pp.66
  22. ^ 宮崎の野菜史 p.5, 8, 82, 141
  23. ^ 宮崎の野菜2009 p.3,66
  24. ^ 宮崎の野菜史編集委員会編・発行 『宮崎の野菜史』 p.58、2006年
  25. ^ 宮崎の野菜2009 p.4
  26. ^ みやざきブランド推進本部完熟マンゴー「太陽のタマゴ」
  27. ^ 目次・道路交通の現況 (PDF) 」『みやざきの道路2013』 宮崎県県土整備部、1頁。
  28. ^ 高規格幹線道路 (PDF) 」『みやざきの道路2013』 9-10頁。
  29. ^ 第3章 道路 (PDF) 」 - 県土整備行政概要(2013年7月) - 宮崎県県土整備部
  30. ^ 道路の整備 (PDF) 」『みやざきの道路2013』 15-16頁。
  31. ^ 宮崎日日新聞では2011年7月23日付まで、鹿児島県の放送局の番組表を(KTS 串間・三股 33)のようにアナログテレビ放送のチャンネル番号とともに掲載していた(えびの市は吉松中継局、都城市は末吉中継局、串間市と三股町は鹿屋中継局)。
  32. ^ 『五ヶ瀬町史』(1981年)。なお、宮崎日日新聞の番組表にはケーブルテレビで再送信されていないテレビ熊本が掲載されている。
  33. ^ 宮崎日日新聞(2006年1月1日付)
  34. ^ ケーブルテレビを取り巻く現状 (PDF) 総務省、2007年10月5日。有線放送による放送の再送信に関する研究会第1回の配布資料。
  35. ^ 九州におけるケーブルテレビの普及状況(2009年6月24日) (PDF) 九州総合通信局。
  36. ^ CAB-J MEDIA DATA 2007 (PDF) 衛星テレビ広告協議会(公式サイト)。ただし、ケーブルテレビ・IP放送の合算。
  37. ^ 朝日新聞(1997年10月26日付、宮崎版)。同記事では、1997年9月末時点でパーフェクTV!(現・スカパー!)の加入率が2.09%で1位(2位は福井県で1.69%)であり、NHK-BSやWOWOWの加入率も上位に位置しているとしている。
  38. ^ 他には、福井県・山梨県・徳島県佐賀県。なお、本県を含むこれらの県は放送局数が少ないことから、視聴率調査が行われる場合は統計学上、民放が3局以上ある地域と比較して高い数値が出ることになる。一例として、『世界まるごとHOWマッチ!!』の関東地区での番組最高視聴率は33.8%だった(クイズ・ゲーム 高世帯視聴率番組 - ビデオリサーチ)が、宮崎地区においては1985年2月の調査(宮崎放送三十年史を参照)で47.9%であった。
  39. ^ 宮崎放送三十年史
  40. ^ 『五ヶ瀬町史』(1981年)および『椎葉村史』(1994年)。いずれも周縁地域であったため受信は困難であったが五ヶ瀬町では「熊本県知事の名前は知っていても、宮崎県知事の名前は知らない」時期がしばらく続いたという。椎葉村では西部で直接受信されており、中心部の上椎葉では1959年に熊本放送を受信するための共同受信組合が設立された。
  41. ^ 朝日新聞(1997年8月8日付、宮崎版)
  42. ^ 宮崎日日新聞(1993年4月21日付、1頁)
  43. ^ 朝日新聞(1993年4月21日付、夕刊8頁、西部本社版)
  44. ^ 宮崎県における一般放送事業者のテレビジョン放送用周波数の変更 - 郵政省(当時)、2000年9月6日
  45. ^ 県に寄せられた主な提言と回答(平成27年度) : 民放3局目の開局について, 宮崎県, 閲覧日:2020年8月16日
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参考文献

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  • 『宮崎放送三十年史』 宮崎放送、1984年

関連項目

外部リンク

先代:
美々津県
都城県の一部(日向国
行政区の変遷
1873年 - 1876年 (第1次宮崎県)
次代:
鹿児島県
先代:
鹿児島県の一部(日向国)
行政区の変遷
1883年 - (第2次宮崎県)
次代:
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ポリメラーゼ連鎖反応

ポリメラーゼ連鎖反応(ポリメラーゼれんさはんのう、英語: polymerase chain reaction)とは、DNAサンプルの特定領域を数百万〜数十億倍に増幅させる反応または技術。英語表記の頭文字を取ってPCR法、あるいは単純にPCRと呼ばれ、「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション」と英語読みされる場合もある。

DNAポリメラーゼと呼ばれる酵素の働きを利用して、一連の温度変化のサイクルを経て任意の遺伝子領域やゲノム領域のコピーを指数関数的(ねずみ算的、連鎖的)に増幅することで、少量のDNAサンプルからその詳細を研究するに十分な量にまで増幅することが目的である[1][2][3]医療分子生物学法医学などの分野で広く使用されている有用な技術であり、1983年にキャリー・マリス(Kary Mullis)によって発明され[4][5]ノーベル賞を受賞した。

PCR法が確立したことにより、DNA配列や配列決定、遺伝子変異誘導といった実験が可能になり、分子遺伝学生理学分類学などの研究分野で活用されている他、古代DNAサンプルの解析、法医学親子鑑定などで利用されるDNA型鑑定、感染性病原体の特定や感染症診断に関わる技術開発(核酸増幅検査)、などが飛躍的に進んだ。また、PCR法から逆転写ポリメラーゼ連鎖反応リアルタイムPCRDNAシークエンシング等の技術が派生して開発されている。そのため今日では、PCR法は生物学医学をはじめとする幅広い分野における遺伝子解析の基礎となっている[6][7]

原理

PCR法は、試薬を混交したDNA溶液の温度を上げて下げる、という一連の熱サイクルによって動作する。このDNAサンプルの加熱と冷却の繰り返しサイクルの中で、二本鎖DNAの乖離、プライマーの結合、酵素反応によるDNA合成、という3つの反応が進み、最終的に特定領域のDNA断片が大量に複製される。

PCR法では、増幅対象(テンプレート)のDNAサンプルの他に、大量のプライマー(標的DNA領域に相補的な配列を持つ短い一本鎖DNA(オリゴヌクレオチド))とDNAの構成要素である遊離ヌクレオチド、そしてポリメラーゼの一種であるDNA合成酵素DNAポリメラーゼ)という3つの試薬を使用する。

  1. 最初のステップでは、DNA二重らせんの2本鎖DNAを高温下で変性させ、1本鎖DNAに物理的に分離する。変性が起こる温度は、DNAの塩基構成および長さ(塩基数)によって異なり、一般に長いDNAほど温度を高くする必要がある。
  2. 次に、この1本鎖DNAを含む溶液を冷却して、プライマーを一本鎖DNAの相補配列部位に結合させることで、部分的に2本鎖を作らせる(アニーリング)。冷却が急速であると、長いDNA同士では再結合して2本鎖になることは難しいが、短いDNA断片(オリゴヌクレオチド)は容易に結合できることを利用している。この結果、対象とする長い1本鎖DNAの一部にプライマーが結合したものができる。プライマーをDNAよりも圧倒的に多い状況にしておくことで、DNAとプライマーが結合する傾向はDNAとDNAが結合する傾向よりも、さらに優越的になる。
  3. 次に、溶液を若干加熱して、この2本鎖DNA部位をテンプレートとしてDNAポリメラーゼを働かせることで、プライマーが結合した部分を起点として、遊離ヌクレオチドを利用して1本鎖部分と相補的なDNAが酵素的に合成される。DNAが合成された後、再び高温にして最初のステップに戻り、このサイクルを最初のDNA変性から繰り返すことにより増幅をすすめる。PCR反応が進むことで、生成されたDNA自体が複製のテンプレートとして使用され、元のDNAテンプレートが指数関数的に増幅される連鎖反応が進む。

以上のようにPCR法は、DNA鎖長による変性とアニーリングの進行速度の違いを利用して、反応溶液の温度の上下を繰り返すだけでDNA合成を繰り返し、任意のDNAの部分領域を増幅する技術である。

使用するDNAポリメラーゼが熱に弱い場合、変性ステップの高温下でDNAとともにポリメラーゼも変性してしまい、失活してしまう。そのためPCR法の開発当初は、DNA変性時の毎回にDNAポリメラーゼを酵素として追加しており、手間と費用がかかっていた[8]。現在では、サーマスアクアティカスという好熱菌由来の熱安定性DNAポリメラーゼであるTaqポリメラーゼなどを用いることで、途中で酵素の追加をせずに反応を連続して進めることができる。

手順

準備

増幅対象のDNA領域の両端の塩基配列を決定し、対応するプライマーを人為合成する。このときプライマーは、増幅予定の2本鎖DNAの両鎖それぞれの3'側に結合する相補配列であり、通常20塩基程度である。多くの場合、実験室でカスタムメイドされるか、商業的な生化学サプライヤーから購入可能である。

反応液調製

増幅対象DNA、プライマー、DNAポリメラーゼおよびDNA合成の素材(基質)であるデオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)、そして酵素が働く至適塩濃度環境をつくるためのバッファー溶液を混合し、PCR装置(サーマルサイクラー)にセットする。流通しているPCR試薬キットに付属するバッファー溶液には二価カチオンが含まれていることが多い[9]通常はマグネシウムイオン (Mg2+)であるが、PCR媒介DNA突然変異誘発が高いマンガンイオン(Mn2+)を使用することで、あえてDNA合成の間のエラー率を増加させることも可能である[10]Taq DNAポリメラーゼの場合、一価カチオンとしてカリウムイオン(K-)が入れられることもある[11]。また場合によっては硫酸アンモニウムを加えることもある。アンモニウムイオン(NH4+)は特にミスマッチなプライマーとテンプレート塩基対間の弱い水素結合を不安定化する効果があり、特異性を高めることができる[11]

PCRサイクル

  1. 反応液を94°C程度に加熱し、30秒から1分間温度を保ち、2本鎖DNAを1本鎖に分かれさせる(図①)。
  2. 60°C程度(プライマーによって若干異なる)にまで急速冷却し、その1本鎖DNAとプライマーをアニーリングさせる(図②)。
  3. プライマーの分離がおきずDNAポリメラーゼの活性に至適な温度帯まで、再び加熱する。実験目的により、その温度は60–72°C程度に設定される。DNAが合成されるのに必要な時間、増幅する長さによるが通常1〜2分、この温度を保つ(図③)。
  4. ここまでが1つのサイクルで、以後、①から③までの手順を繰り返していく事で特定のDNA断片を増幅させる。

PCR処理をn回のサイクルを行うと、1つの2本鎖DNAから目的部分を2n-2n倍に増幅する。ただし、通常は20〜40サイクル程度行なう事から、近似的には2nの項は無視できる大きさになる。サイクル数をさらに増やすと、時間経過によりDNAポリメラーゼが活性を失い、またdNTPやプライマーなどの試薬が消費し尽くされるため、反応が制限されて最終的には一連の反応は停止する。

留意点

この反応の成否は、増幅対象DNAとプライマーの塩基配列、サイクル中の各設定温度・時間などに依存する。それらが不適切な場合、無関係なDNA配列を増幅したり、増幅が見られないことがある。また、合成過程において変異が起こる可能性も少なからずあるため、使用目的によっては生成物の塩基配列のチェックが必要である。

PCRの応用

DNAの増幅と定量

PCRはターゲットのDNAの領域を劇的に増幅する技術であり、非常に少量のDNAサンプルであっても、PCRを経ることで分析を可能になる場合がある。このことは、証拠として極微量のDNAしか入手できない法医学などの分野においては、特に重要である。あるいは、例えば数万年前のの分析などにもPCRは威力を発揮する[12]

定量PCR(リアルタイムPCR、あるいは単純にqPCRとも呼ばれる。RT-PCRとは異なることに注意)の技術確立により、サンプル中に存在する特定のDNA配列の量も推定することができる[13]。これは、遺伝子発現レベルを定量的に決定する用途などで利用されている。定量的PCRでは、PCRサイクルのプロセスを実行中に、PCRサイクルの中で増幅されてゆくPCR産物の濃度をリアルタイムで測定していくことで、元々存在したターゲットのDNA領域の存在量を定量化することができる。大きく2つの手法があり、一つは二本鎖の間に非特異的に保持される蛍光色素を使用する方法、もう一つは予め蛍光標識が付加され特定の配列をコードしたプローブを利用した方法である。後者の方法では、プローブとその相補DNAのハイブリダイゼーションが行われることで初めて蛍光を検出することができる。

リアルタイムPCRと逆転写反応を組み合わせたRT-qPCR(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)と呼ばれる手法では、DNAではなくRNAの定量を可能にしている。この技術では、まず最初にmRNAをcDNAに変換し、そのcDNAをqPCRによって定量化する。この手法は、がんなどの遺伝病に関連する遺伝子の検出や発現量測定に多く利用されている[14]

生物学研究への応用

PCRは分子生物学遺伝学をはじめとする、様々な研究分野に応用されている。

  • PCRを用いてゲノム中の特定のDNA領域を選択的に増幅し分離することができる。このようなPCRの利用は、サザンブロッティングノーザンブロッティングといったハイブリダイゼーション用プローブの生成や、特定のDNA領域に由来した大量のDNA断片を必要とするDNAクローニングなどで広く行われている。
  • PCRはDNAシーケンスを行う上でもしばしば重要である。様々なPCRにより、例えば完全に未知のゲノムから解析対象の遺伝子配列やDNA領域を抽出して増幅したりできる。
  • PCRは、DNAクローニングなどの古典的な実験プロセスで多く活用されている。例えば大きなゲノムから、特定のゲノム領域をベクターに挿入する際などに利用される。また、すでにベクターに挿入されているDNA断片を分析したり増幅するために利用することもできる。PCRプロトコルを一部変更することで、挿入断片の突然変異を人為的に誘発することもできる。
  • 古代DNAを対象とした研究にも、PCRはよく活用される。このような古代DNAは大部分が紫外線や加水分解により分解されており、極微量の二本鎖DNAしか存在しない場合が多いため、PCRで増幅をかけることではじめて解析を行うことが可能になる。実際にPCRを用いた研究例としては、ネアンデルタール人の骨、4万年前のマンモスの凍結組織、エジプトミイラの脳などがあり、他にはロシア皇帝やイギリス王リチャード3世の同定などが行われている[12]。場合によっては、かなりの程度分解されてしまったDNAサンプルであっても、PCR増幅をかけることである程度元のDNA配列を復元することができる可能性がある。
  • 遺伝子発現のパターンの研究にもPCRが利用される。体組織や個々の細胞をさまざまな時系列段階で分析して、どの遺伝子が活性化/非活性化したのかを調べることができるほか、定量PCRを使用して実際の発現レベルを詳細に定量化することもできる。
  • PCRは遺伝的連鎖の研究にも利用されている。例えば、個々の精子からいくつかの遺伝子座を同時に増幅し、減数分裂後の染色体クロスオーバーを調べた研究が報告されている[15]。この研究では、数千の精子を分析することで、非常に近い遺伝子座間のまれなクロスオーバーイベントが直接観察されている。同様に、異常な欠失、挿入、転座、または反転を分析することができる。
  • PCRを使用して、任意の遺伝子やゲノム領域の部位特異的な突然変異を誘発することができる。これらの変異体を調べることで、例えばタンパク質の機能を解明したり、あるいはタンパク質の機能を変更または改善する研究を進めることができる。

出生前診断

PCRは、子供が生まれる前に特定の遺伝の保因者であるかどうか、あるいは実際に病気に冒されているかどうかをテストする、いわゆる出生前診断に利用することができる[16]出生前検査用のDNAサンプルは、羊水穿刺による絨毛膜絨毛サンプリング、あるいは母親の血流中を循環するごく少量の胎児細胞の分析によって取得できる。PCR分析は着床前診断も不可欠であり、発生中の胚の個々の細胞の突然変異をテストできる。

臓器移植の組織タイピング

PCRは、臓器移植に不可欠な組織タイピングの高感度な試験としても使用できる。血液型に対する従来の抗体ベースのテストをPCRベースのテストに置き換える提案も、2008年にされている[17]

がんの遺伝子分析

がんの多くの形態は、がん発生に関連する各種遺伝子(がん遺伝子)の配列変化を伴うが、PCR技術を活用してこの突然変異を分析することで、治療方針を患者に合わせて個別にカスタマイズできる可能性がある。またPCRは、白血病リンパ腫などの悪性疾患の早期診断を可能にする。がん研究分野で開発が進められており、現在ではすでにPCRは日常的に使用されている。ゲノムDNAサンプルを直接PCRでアッセイすることで、転座特異的悪性細胞を他の方法よりも少なくとも10,000倍高い感度で検出できることが報告されている[18]。PCRはまた、腫瘍抑制因子の分離と増幅も可能にする。たとえば、定量PCRを使用して単一細胞を定量し、DNAやmRNA、タンパク質の存在量と組み合わせを解析することが可能である[19]

感染症の診断

PCRは、細菌やウイルスによって引き起こされる感染症の、高感度で迅速な診断に役立っている[20]。PCRでは、マイコバクテリア嫌気性細菌、または組織培養アッセイや動物モデルからのウイルスなど、培養できない微生物や成長の遅い微生物の迅速な同定も可能である。またPCR診断は、感染性病原体の検出のみならず、その細菌が特定の遺伝子を持っているかどうかを判断することで、非病原性株か病原性株かを区別できる[20][21]。一方で、様々な欠点も報告されている(後述)。

  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)は、発見して根絶するのが難しい標的である。初期の感染診断は、血流中を循環するウイルス抗体の存在に依存していたが、抗体は感染後何週間も経ってからでないと現れず、母体の抗体は新生児の感染を隠してしまい、またHIV治療薬による治療では抗体量が変化しないという問題があった。そこで、50,000以上の細胞DNAサンプル中からわずか1つのウイルスゲノムを検出できる高感度PCRの手法が開発された[22]。この方法により、感染症の早期検出や献血された血液のウイルス検査、新生児の迅速な感染検査か可能になり、また抗ウイルス治療の効果を定量化できるようになった。
  • 結核ようないくつかの病気を引き起こす微生物は、患者からのサンプリングが難しく、また実験室で成長するのが遅いことが知られており、培養ベースの診断では多くの手間暇がかかっていた。PCRによるテストにより、サンプル中から疾患原因微生物を検出できるほか、遺伝子分析から抗生物質耐性の有無等も検出でき、効果的な治療方針の設定や治療効果の評価に繋がる可能性がある。
  • 家畜または野生動物の集団を介した疾患生物の拡散や新しい毒性を持つサブタイプの出現は、PCRテストによって監視できる。
  • ウイルスのDNAの標的配列に特異的なプライマーを使用することで、ウイルスDNAをPCRで検出することができるほか、DNAシーケンスにも使用できる。PCRの感度が高いため、感染直後および病気の発症前であってもウイルス検出が可能な場合がある[23]。早期発見により、医師に治療の重要なリードタイムを与える可能性がある。患者の内部に含まれるウイルス量は、PCRベースのDNA定量技術によっても定量化できる。
  • 百日咳は百日咳菌と呼ばれる細菌によって引き起こされる。この細菌は、さまざまな動物や人間に影響を与える深刻な急性呼吸器感染症を特徴としており、多くの幼い子供の死をもたらしている。百日咳毒素は、2つの二量体によって細胞受容体に結合し、細胞免疫に役割を果たすTリンパ球などと反応する、タンパク質毒素である[24]。PCRにより百日咳毒素遺伝子内にある配列を検出できるため、培養法と比較して非常に効率的に百日咳の診断が可能である[25]

法医学への応用

PCRベースのDNA型鑑定(フィンガープリンティング)は、法医学分野で広く応用されていまる。

  • DNA型鑑定は、世界中の全人口から一人を一意に区別することができる技術である。この技術を応用し、微量のDNAサンプルを犯罪現場から採取して分析し、囚人のから比較することで、容疑者を特定できる場合がある。より簡易な利用方法としては、犯罪捜査中に容疑者を迅速に除外するために利用される。あるいはまた、数十年前もの前の犯罪証拠品をテストすることで、有罪判決を受けた人々の犯行を確認したり、あるいは免罪することにも繋がる。
  • 法医学におけるDNAタイピング(フォレンジックDNAタイピング)は、犯罪現場で発見された証拠の分析から犯罪容疑者を特定または除外する効果的な方法である。ヒトゲノムには、遺伝子配列内またはゲノムの非コード領域に見られる多くの反復領域がある。具体的には、ヒトDNAの最大40%が反復的であることが知られている[26]。ゲノム内のこれらの反復非コード領域には2種類あり、一つは可変長タンデムリピート(VNTR)と呼ばれ、10〜100塩基対の長さである一方で、他方はショートタンデムリピート(STR)と呼ばれ、2〜10塩基対の繰り返しセクションで構成されます。そして、各反復領域に隣接するプライマーを使用してPCR増幅をかけることができる。各個人から取得したいくつかのSTRのフラグメントのサイズの分布を調べると、統計的に高い確率で、各個人を一意に特定することができる[26]。さらに、ヒトゲノムの完全配列はすでに決定されており、この配列情報はNCBI Webサイトから簡単にアクセスできるため、様々な応用がなされている。たとえばFBIでは識別に使用するDNAマーカーサイトのセットを編集しており、これらは結合DNAインデックスシステム(CODIS)DNAデータベースと呼ばれている[26]。このデータベースを使用すると、DNAサンプルが一致する確率を統計的に決定できる。分析に使用するターゲットDNAの量が非常に少なくて済むため、PCRはフォレンジックDNAタイピングに使用する非常に強力で重要な分析ツールである。たとえば、毛包が付着した人間の髪には、1本もあれば分析を行うのに十分なDNAが含まれている。同様に、数個の精子、指の爪の下からの皮膚サンプル、または少量の血液は、決定的な分析に十分なDNAを提供できる[26]
  • 一方で逆に、識別力の低い形式によるDNAフィンガープリンティングは、親子鑑定に活用されている。この場合、身元不明の人間の遺体といった対象者は予想される近親者、すなわち親や兄弟、子供等のDNAと比較される。養子になった(誘拐された)子供の生物学的な両親を確認するためや、新生児の実際の生物学的父親の確認 (または除外)などにも利用される。
  • アメロゲニン遺伝子を対象としたPCRでは、法医学的な骨サンプルからリアルタイムで男女の性決定をする事ができる。これにより、古代標本や犯罪容疑者の性別を判別することができる[27]

PCRの技術的制約

PCRには原理と実際の作業は非常に簡単で、結果を迅速に得ることができ、また非常に感度が高い、といった多くの利点がある。定量PCR(qPCR、quantitative PCR)ではさらに、ターゲットとなったDNA領域の定量化もできる利点がある。一方で、PCRには様々な技術的制約や限界も知られている。

PCRの技術的な制限の1つに、選択的増幅を可能にするプライマーを生成するために、ターゲット領域の配列に関する事前情報が必要なことが挙げられる[28]。すなわち、PCR実施者は通常、プライマーとテンプレートが適切に結合するように、事前にターゲットとなるDNA領域の前後の配列情報を知っておく必要がある。そのため、配列情報が完全に未知のターゲットに対しては、PCRをかけることは原則的に不可能である。また、他のあらゆる酵素と同様であるが、DNAポリメラーゼ自体もDNA合成時にエラーを起こしやすく、生成されるPCR増幅物の配列に変異が生じることがある[29]。さらに、PCRはごく少量のDNAでも増幅できるため、誤って混入したDNAを元に増幅が起きてしまい、曖昧な結果や誤った結果が生じることがある。

このような問題を回避し、PCR条件を最適化するため、多くの手法と手順が開発されている[30][31]。例えば、サンプルが外来DNAの混入によって汚染されてしまう可能性を最小限に抑えるために、試薬の準備とPCR処理・分析、の各ステップで別々の部屋を利用することで、両者を空間的に分離することが有効である [32]。また、サンプルや試薬の操作には常に使い捨ての新品チューブ類やフィルター付きピペットチップを使用し、作業台や機器は徹底的に洗浄して常にきれいな空間で作業することが有効である[33]。PCR産物の収量を改善して偽産物の形成を回避する上でプライマー設計を見直すこと、バッファーやポリメラーゼ酵素の種類を検討することも、また重要である。バッファーシステムにホルムアミドなどの試薬を添加すると、PCRの特異性と収量が増加する場合がある[34]。プライマー設計を支援するための、理論的なPCR結果のコンピューターシミュレーション(Electronic PCR)も開発されている[35]

感染症診断におけるPCRの特徴

PCRは非常に強力で実用的な研究ツールであり、実際に多くの感染症において、病因の配列決定はPCRを用いて解明されている。この手法は、既知ウイルスや未知ウイルスの識別に役立ち、疾患自体の理解に大きく貢献している。手順をさらに簡素化でき、高感度の検出システムを開発できれば、PCRは今後臨床検査室の重要な位置を占めるようになると考えられている[36]。しかしながら、感染症診断におけるPCRの利用には、利点のみならず様々な欠点も指摘されている。

利点

  • ヒトゲノム(30億塩基対)のような長大なDNA分子を含む検体中から、特定のDNA断片(数百から数千塩基対)だけを選択的に増幅させることができる[1]
  • 極めて微量なDNA量で目的を達成できる。
  • 短時間で増幅反応を完了できる[2]。増幅に要する時間が2時間以下程度と短い。
  • 使用機器(PCR機)等は共通のまま、病原体ごとに特異的なプライマーを用いることで検査が可能である[2]
  • 病原体は死滅していても(感染力を失っていても)標的核酸が保存されていれば増幅でき、危険な病原体でも不活化してから検査することができる[2]
  • Nested PCR、リアルタイムPCRなどを利用することで感度を上げることができる[2]

欠点

  • 臓器や組織など生体材料を検体とする場合、採材部位や材料の前処理によって検出率が異なり、結果が陰性であっても生体における病原体の存在は必ずしも否定できない[2]
  • 核酸の増幅には反応阻害物の生成などによる反応効率の低下などの影響があるため限界があり、核酸が検出可能な量にまで増幅できなければ結果は陰性となるが、そのような場合には病原体の存在を否定できない[2]
  • 血液・糞便など生体材料の検査では検査材料中の阻害物質の影響を受けることがあるため精製作業が必要とされるが、それでも完全ではないとされている[2]。また、検査材料の保存状態や凍結融解の回数、核酸精製の方法・条件などが検査効率や検査結果に大きな影響を与えることがある[2]
  • 検査時の陽性対照からの汚染、以前の検査や実験に由来する汚染、試薬類への核酸の混入が誤った陽性を招く危険性がある(コンタミネーション)[2]

歴史と背景

Kjell KleppeとH. Gobind Khoranaらは、プライマーと短いDNAテンプレートを使用して酵素アッセイをin vitroで行う手法を、1971年にJournal of Molecular Biology(分子生物学ジャーナル)に最初に発表した[37]。これはPCRの基本的な原理を説明したものであったが、当時あまり注目されておらず、ポリメラーゼ連鎖反応の発明は一般的に1983年のKary Mullisの功績によるものとみなされている[38]

1983年にMullisがPCRを開発したとき、彼はカリフォルニア州エメリービルで、最初のバイオテクノロジー企業の1つである社(Cetus Corporation)で働いていた。Mullisは「ある夜、Pacific Coast Highwayを車でドライブ中に、PCRのアイデアを思いついた」と書いている[39]。彼は、DNAの変化(突然変異)を分析する新しい方法を考えていた時、当時すでに知られていたオリゴヌクレオチドとDNAポリメラーゼを用いたDNA合成反応を繰り返すことで核酸の部分領域を増幅することを思いついた[39]

Mullisはこの方法を "polymerase-catalyzed chain reaction"(ポリメラーゼ触媒連鎖反応)と名付け、ネイチャーサイエンスなどの著名な科学雑誌に論文として投稿したが、掲載されなかった。一方、PCR法自体はシータス社の同僚の手により鎌状赤血球症という遺伝性疾患の迅速な診断手段に応用された。サイエンス誌に "Enzymatic amplification of beta-globin genomic sequences and restriction site analysis for diagnosis of sickle cell anemia"として報告され、オリジナル論文より前に世界の科学者の注目を集めることとなった[5]。1987年にようやく、Mullisの論文は Methods in Enzymology 誌に"Specific synthesis of DNA in vitro via a polymerase-catalyzed chain reaction."として掲載された[40]。後にMullisはScientific Americanで、「PCRは、遺伝物質DNAの単一分子から始めて、午後には1,000億の類似した分子を生成できる。反応は簡単に実行できる。試験管、いくつかの簡単な試薬、および熱源を必要とするだけである」と記述している[41]。DNAフィンガープリンティングは1988年に父子鑑定に初めて使用された[42]

この成果を評価され、Mullisはシータス社の同僚と共に、PCR技術を立証してから7年後の1993年にノーベル化学賞を受賞した[43]。また、1985年のR.K. SaikiおよびH.A. Erlichによる“Enzymatic Amplification of β-globin Genomic Sequences and Restriction Site Analysis for Diagnosis of Sickle Cell Anemia”(「鎌状赤血球貧血の診断のためのβグロビンゲノムシーケンスの酵素的増幅および制限部位分析」)の論文が、2017年の米国化学会の化学史部門の化学ブレイクスルー賞を受賞した[44][45]。しかしながら、Mullisの研究に対する他の科学者の貢献や、彼がPCR原理の唯一の発明者であったかどうかに関しては、以下に記述するように、いくつかの論争が残っている。

PCRは当初、大腸菌のDNAポリメラーゼIをズブチリシン処理し、5'-3'エキソヌクレアーゼ活性を除去したクレノー断片を用いて反応を起こすものが大半であった。しかしながらこの酵素は、各複製サイクル後のDNA二重らせんの分離に必要な高温に耐えられず、DNAポリメラーゼが失活してしまうために、サーマルサイクルごとに手作業でこの酵素を加える必要があった[46]。そのため、DNA複製の初期手順は非常に非効率的で時間がかかり、プロセス全体で大量のDNAポリメラーゼと継続的な処理が必要であった。シータス社の研究グループは、この欠点を解決するために、50〜80°Cもの高温環境(温泉)に住んでいる好熱性細菌であるサーマス・アクアティクス(T. aquaticus)[47]から、耐熱性DNAポリメラーゼとしてTaqポリメラーゼを精製し、これを用いたPCRの手法を1976年にサイエンス誌に発表した[6]T. aquaticusから単離されたDNAポリメラーゼは、90 °C (194 °F)超える高温で安定であり、DNA変性後も活性を維持する[48]ため、各サイクル後に新しいDNAポリメラーゼを追加する必要がなくなる[49]。これにより、PCR反応の簡便化と自動化への道が開かれ、幅広く応用可能な手法として発展することになった。

このように、PCR法の応用、発展に関してはシータス社グループ(当初はマリスも含む)の果たした役割が大きいのである。

ただし最初にこの方法を着想し方向性を示したのはキャリー・マリスであるので、マリスがノーベル化学賞を1993年に受賞した。PCR技術はKary Mullis特許を取得し、1983年にMullisが技術を発明したときに働いていたに譲渡された。Taqポリメラーゼ酵素も特許で保護されている。デュポンが提起した不成功の訴訟を含む、この技術に関連するいくつかの有名な訴訟が存在した。スイスの製薬会社エフ・ホフマン・ラ・ロシュは、1992年に特許権を購入したが、現在その特許権は失効している[50]

PCRの種類・応用法

Conventional PCR
1組のプライマーで反応を25〜35サイクル繰り返す通常のPCR[2]
Nested polymerase chain reaction(Nested PCR)
PCRで増幅したPCR産物を改めて次の反応のテンプレートにして、別のプライマーペアを用いてもう一度PCRを繰り返す方法[2]
Loop-Mediated Isothermal Amplification(LAMP法
従来のPCRとは異なる原理に基づいて核酸を増幅する方法[2][51]
Multiplex polymerase chain reaction(Multiplex PCR、マルチプレックスPCR
複数の標的核酸(DNA)のそれぞれのPCR反応を1本の反応チューブ内で同時に行う方法[2]
Reverse transcription polymerase chain reaction(RT-PCR、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応
逆転写酵素によりRNAをcDNAにしてからPCRを行う方法[2]
Real-time polymerase chain reaction(Real-Time PCR、リアルタイムPCR
DNA断片を発光させて専用の光学機器を使って検出する方法[2]
Amplified fragment length polymorphism(AFLP)
標的核酸(DNA)を含むゲノムDNA等を制限酵素で切断し、その切断末端に短い2本鎖DNA(アダプター)を結合させ、その相補的なプライマーを用いてPCRを行う方法[2]

参考文献

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関連項目

外部リンク


 

 

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