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🍺|音楽フェスとビール「Michael Kanekoインタビュー」fromハイライフ八ヶ岳AIDラジオ


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音楽フェスとビール「Michael Kanekoインタビュー」fromハイライフ八ヶ岳AIDラジオ

 
内容をざっくり書くと
居酒屋のジョッキ生ビールはもちろん、IPAやペールエールなどクラフトビールも好きだという。
 

フェスやライブ会場で、好きな音楽に身を委ねてビールを飲むのが至高の時間という人にとっては、あと少し。… →このまま続きを読む

 日本ビアジャーナリスト協会

お酒の中で最もポピュラーといってもいいビールの種類は100種を超えます。そんなビールがクラフトビールと呼ばれるようになり、若い方から年配の方にまで愛飲され、世界中でローカルビールのムーブメントが起きています。とりあえずビールじゃ面白くない!自分の好みのビール探す冒険にでませんか?我々は、そんなビールの冒険の手助けになるような記事を配信しています。ビール界の今がわかる当会の記事をお楽しみください。


Wikipedia関連ワード

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クラフトビール

クラフトビール (英語: craft beer) とは、英語で「職人技のビール」「手作りのビール」などを意味する表現で、大手のビール会社が量産するビールと対比して用いられる概念。日本語ではクラフトビアと表現されることもある。地ビールとも呼称される。

アメリカ合衆国における「craft beer」

アメリカ合衆国における小規模なビール醸造所(マイクロブルワリー)の業界団体である英語版 (BA) は、クラフト・ブルワリー (craft brewery) を 「小規模、独立、伝統的 (small, independent and traditional)」と定義している[1][2][3]。具体的には、年間生産量が600万バレル(米国ビール用バレル)(約70万キロリットル)以下、自身がクラフト・ブルワーではない他の酒類製造業者の支配する資本(株式)が25%未満、伝統的手法に革新を盛り込んだ原料と発酵技法を用いることがクラフト・ブルワリーの条件とされている[1]

ブルワーズ・アソシエーションの定義は、2011年1月までは、年間生産量の上限を200万バレルとしていた。クラフト・ブルワリーとして最大規模であったサミュエル・アダムズを製造する英語版がこの基準を超える見込みとなったことを受けて、基準が引き上げられた[3]。この上限引き上げによって、それまでは規模の上でクラフト・ブルワリーとされていなかったイングリングが、最大のクラフト・ブルワリーということになった[4]

クラフト・ブルワリーの製造するビールがクラフトビールということになるが、その製造にあたっては伝統的な原料、手法が尊重されながらも、併合される添加物によって様々な風味などが工夫され、多様な製品が生まれることもクラフトビールの特徴とされる[1]

一応の定義を提示しているブルワーズ・アソシエーションだが、他方では「ブルワーズ・アソシエーションがクラフト・ビールの定義を定めていないのは、何がクラフト・ビールかは飲み手次第だと考えるからであるが、ビール醸造を主な事業としている限り、どのようなタイプのビールをクラフト・ブルワーが醸造するかで区別をするようなこともない。(Since the Brewers Association doesn’t define craft beer — that idea remains up to the beer drinker — the definition doesn’t differentiate on what type of beer craft brewers brew, as long as the majority of what they make is beer.)」とも述べている[5]

クラフティ・ビール

ブルワーズ・アソシエーションの定義から外れるビールであっても、クラフトビールと呼ばれることもある。「クラフト風ビール」という意味で、「クラフティ・ビール (crafty beer)」という表現がなされることもある[6][7]

大手ビール会社が、クラフトビールに準じる手法で生産しているブランドの例としては、 (MillerCoors) が生産するブルームーンアンハイザー・ブッシュジーゲンボック、ショック・トップ (Chock Top) などがある。元々は独立していたブルワリーが大手ビール会社の傘下に入った例としては、ミラークアーズ傘下の英語版やアンハイザー・ブッシュ傘下のグースアイランド・ブルワリーなどの例がある[7]カナダケベック州で生産されている英語版も、元々は独立したブルワリーであったが、その後、サッポロビールの傘下に入って合衆国での流通が増え、同様の位置付けになっている[7]

流通

アメリカ国内では、ビールを含むアルコール類を州外に出荷するためには当局の承認が必要になること。また、ビールの製造会社はアメリカ財務省(酒類タバコ税貿易管理局)からラベルに関する認証を得る必要があるなどの製造・流通に関する制限があり、小規模なクラフトビールの製造会社の負担は大きくなる。2018年末から2019年初頭にかけて長期間の政府閉鎖が行われた際には、一部クラフトビール製造会社が政府の認証を取れなくなり、出荷ができない状態に陥った[8]

日本におけるクラフトビール・地ビール

2018年時点で、日本にはクラフトビール・メーカーが141社ある(帝国データバンクの調査)[9]

日本では、1994年酒税法改正によりビールの最低製造数量基準が2,000キロリットルから60キロリットルに引き下げられ、全国各地にマイクロブルワリーに相当する小規模なビール醸造会社が登場して、「地ビール」と総称されるようになり、一時は300社以上の地ビール会社があった[10][11]。当初のブームは2003年頃には終息し、地ビール会社の数は200社ほどに落ち着いたが[10]、以降は「地ビール」に代えて、「小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造っているビール」、「品質を重視して、ビール職人が手塩にかけて造るビール」といった含意で「クラフトビール」をキーワードとし、小規模ビール生産者のビールを市場に送り出す取り組みが拡大し、ヤッホーブルーイング2004年から取り組んだ電子商取引を中心に規模拡大に成功したことなどを契機に、新たにクラフトビール市場が成長し始めた[10]。特に2010年代に入るとクラフトビールの人気が一層高まったとされており、統計によっては10%を超える成長を見せた年もあった[12]

日本の文脈では、「地ビール」という呼称が優勢であった初期から、これを「craft beer」と同じものと見なす用語法があり、社名やブランド名に「クラフトビール」を盛り込んだ地ビール会社も、[13]月夜野クラフトビール[14]など、1990年代から存在していた。日本地ビール協会もその英文の正式名称を「The Japan Craft Beer Association (JCBA)」としていた(後に「The Craft Beer Association」と改称)[15]。『新明解国語辞典』は1997年の第5版から「地ビール」を語彙として収録しているが、その語釈は「ドイツ、イギリス、アメリカなどで、その土地の需要を満たす目的で作られる(比較的)生産量の少ないビール。」(カッコ内は第6版で削除)などというもので、諸外国の事例に言及することによって「地ビール」を「craft beer」と同じものと見なす用語法を支持している[16]。また、全国地ビール醸造者協議会 (Japan Brewers Association, JBA) は、「個性あふれるビールを少量生産するメーカーのビールを「地ビール」といいますが、特に酒税法等の法律で定められた用語ではありません。クラフトビールと呼ばれることもありますが、双方、明確な定義はありません。」とし、この二つの用語が同義で置き換えられることもあるが、双方とも「明確な定義」はないとし、語義に曖昧なズレが生じ得ることも示唆している[16]

しかし、地ビール・ブーム衰退の反省から品質重視を前面に出したクラフトビールへと転換したことを踏まえ[11]、両者の違いを強調し、地ビール・ブームと2004年以降のクラフトビール・ブームの担い手の違いが強調されることも[17]、さらに後述のように2015年ころから大手ビール会社が本格的にクラフトビール市場に参入したことを踏まえて担い手の違いが強調されることもある[18]

アメリカ合衆国におけるブルワーズ・アソシエーションの定義は、そのままでは日本のブルワリーには当てはまらないと考えられている[3]。日本では、クラフト・ブルワリーとはみなされないオリオンビールも、ブルワーズ・アソシエーションの定義における規模の条件は満たすことになる[19]。また、地ビールの中には、黄桜の「京都麦酒」[20]木内酒造の「常陸野ネストビール」など大小の日本酒メーカーが生産している例や[21]、日本酒メーカーや大手ビール会社が出資している例も、少なからずあり、事業の資本的独立が重視されているわけではない。

なお、日本の酒税法は、原材料によって税率の異なる酒類を複数設けており、クラフトビールの中でもフルーツビールなどは税法上のビールにはならず、発泡酒とされていた[22]2017年酒税法が改正され、税法上のビールとして認められる麦芽比率が67%以上から50%以上に引き下げられたほか、麦芽の重量に対して5%以下の割合で果実や香辛料等を副原料として使用することが認められることとなり、従来発泡酒と区分されていた一部のクラフトビールも正式にビールと名乗れるようになった[23]

地ビールへの課税については、2003年から時限措置として本来の税額の20%を免除する措置が取られていたが、2010年にはこの優遇措置が原則15%に圧縮された[24]。この措置は税法上のビールだけが対象であり、税法上の発泡酒などには適用されない[22]

大手ビール会社の参入

他方では、大手ビール会社がクラフトビールに関心を寄せて、日本国内やアメリカ合衆国のクラフト・ブルワリーとの提携や買収、自社生産に乗り出す取り組みも少なからず見られる。

アサヒビールは、1994年に子会社として隅田川ブルーイングを設立してマイクロブルワリーの支援業務などに乗り出すとともに、1995年からブルーパブを墨田区吾妻橋で開業しており、これを「東京で初めて販売したクラフトビール」と称している[25]

麒麟麦酒(キリンビール)は、2014年7月に「クラフトビール戦略」を発表して、同年中には国内最大のクラフト・ブルワリーであるヤッホーブルーイングと資本業務提携し[26]2015年には傘下の子会社によってブルーパブ「スプリングバレーブルワリー」を代官山に開店させ[27][28]2016年にはアメリカ合衆国のブルックリン・ブルワリーと業務提携して、ブルワーズ・アソシエーションの定義に抵触しない範囲の24.5%の株式を取得するに至っている[26][29]

サントリーは、2015年に「クラフトビール(に)興味はあるが詳しくないユーザー向け」として缶ビールの「クラフトセレクト」ブランドを立ち上げ、2016年からペールエール、ゴールデンエール、ヴァイツェンを通年商品として供給している[30]

サッポロビールも、子会社であるジャパンプレミアムブリューによって、2015年からクラフトビール市場に参入しており[31]、また上記のように、カナダのを資本傘下に収めている。サッポログループを統括するサッポロホールディングスが2017年8月、米国のプレミアムビール会社であるアンカー・ブリューイングの買収を発表[32]した際に、『日本経済新聞』は「サッポロ、米クラフトビール買収」と報じた[33]

さらに、オリオンビール2015年から「オリオンのクラフトビール」として、季節商品「オリオンクラフトシリーズ」の供給を始めた[34]。その第2弾「琉球ホワイト」は、原材料の関係でビールではなく発泡酒として発売された[35]

大手の参入が盛んになって以降は、品質重視で製造されたビールを、生産者の規模の大小を問わずクラフトビールとし、マイクロブルワリーに相当する大手以外の小規模事業者やそのビールを地ビールとする使い分けも見受けられる[18]

日本国内で手に入りやすいクラフトビールの例

以下のようなクラフトビールは流通しやすい缶パッケージでも販売されており、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでも比較的手に入れやすいビールであるといえるだろう。

横浜のセブンイレブン ハンマーヘッド店ではコンビニエンスストアとは思えないくらい世界じゅうのクラフトビールが販売されている。[36]

脚注

  1. ^ a b c Craft Brewer Defined”. Brewersassociation.org. 2017年2月13日閲覧。
  2. ^ What qualifies as craft beer?”. USA Today. 2017年2月13日閲覧。
  3. ^ a b c 藤原ヒロユキ (2012年10月16日). “クラフトビールの定義。クラフトビールとは?”. 日本ビアジャーナリスト協会. 2017年2月13日閲覧。
  4. ^ Brewers Association Lists Top 50 Breweries of 2015, , Brewers Association, (2016年4月5日), https://www.brewersassociation.org/press-releases/brewers-association-lists-top-50-breweries-2015/ 2017年2月13日閲覧。 
  5. ^ Brewers Association updates ‘craft beer’ definition; focus on ownership, adjunct acceptance”. Craft Brewing Business. CBB Media LLC (2014年3月10日). 2017年2月13日閲覧。
  6. ^ Tuttle, Brad (2012年12月27日). “Trouble Brewing: The Craft Beer Vs. ‘Crafty’ Beer Cat Fight”. Time Inc.. 2017年2月13日閲覧。
  7. ^ a b c Hernalsteen, Brian (2013年12月2日). “10 Crafty Beers Made By Big Beer Companies”. Paste Media Group. 2017年2月13日閲覧。
  8. ^ 米政府閉鎖でビールが無駄に? 酒造会社がトランプ政権提訴”. AFP (2019年1月17日). 2019年3月5日閲覧。
  9. ^ 帝国データバンク、クラフトビールメーカー141社の経営実態調査結果を発表日本経済新聞プレスリリース転載サイト(2018年8月8日)2018年9月10日閲覧。
  10. ^ a b c 〈クラフトビール市場〉EC中心に再ブームの兆し/大手4社、事業を続々本格化”. 日本流通産業新聞社 (2015年5月29日). 2017年2月13日閲覧。
  11. ^ a b クラフトビール (craft beer) とは”. クラフトビール東京 (2016年12月22日). 2017年2月13日閲覧。 - 内容は2013年執筆。
  12. ^ 國尾一樹 (2015年1月19日). “クラフトビールはなぜこんなに人気が出たのか?”. HARBOR BUSINESS Online/扶桑社. 2017年2月15日閲覧。 “国内ビール大手5社のビール系飲料の出荷量は10年連続で減少し続けるなか、国税庁が昨年末に発表した「地ビール・発泡酒の製造概況調査」によると、平成25年、製造会社166社の平均販売金額は8700万円近くで、前年比14%増加と好調を維持。... 川野氏は、日本のクラフトビールは「2012年の夏あたりから風向きが変わり、2013〜2014年にかけて人気が出てきた」と言う。”
  13. ^ “独風地ビールレストラン、角田に9月オープン 7農協が建設”. 朝日新聞・朝刊・宮城. (1997年7月30日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  14. ^ “地ビールの生、瓶詰で発売 月夜野町”. 朝日新聞・朝刊・群馬. (1997年11月18日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  15. ^ Craft Beer Association”. The Craft Beer Association. 2017年2月13日閲覧。
  16. ^ a b 地ビールとは?”. 全国地ビール醸造者協議会. 2017年2月13日閲覧。
  17. ^ 大村美香; 長沢美津子. “クラフトビール個性競う 地ビールの進化形”. 朝日新聞・朝刊: p. 18. "日本地ビール協会(兵庫県芦屋市)の小田良司会長は「日本にも、2004年ごろから新たな作り手が現れてきた」と話す。ブーム後も生き残って作り続けてきた地ビールメーカーも活性化した。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  18. ^ a b 高野真吾 (2015年7月11日). “(be report)泡立つクラフトビール”. 朝日新聞・朝刊・週末be: p. 4. "製法や原料にこだわった「クラフトビール」の人気が急上昇している。地ビールと呼ばれていた時代からの製造会社に加え、ビール大手が相次いで参入。関係者からは「2015年はクラフトビール元年」との言葉が飛び交う勢いだ。... 迎え撃つのは地ビール各社だ。「大手と我々の商品には距離がある。消費者はごちゃごちゃにしないで飲んでもらいたい」。地ビールトップで10期連続の増収増益を続けるヤッホーブルーイングの井手直行社長(47)は「市場が盛り上がるのはとても良いことだ」との前置きに続いて、こう語った。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  19. ^ オリオンビールの年間生産能力は、72,000キロリットルとされている。:オリオンビール 株式会社”. 求人おきなわ. 2017年2月13日閲覧。
  20. ^ 地ビール ■京都麦酒■”. 黄桜酒造. 2017年2月13日閲覧。
  21. ^ 木内酒造こだわりホームページ”. 木内酒造. 2017年2月13日閲覧。
  22. ^ a b 知っていました?? 日本ではフルーツビールは全て【発泡酒】”. サンクトガーレン (2011年6月22日). 2017年2月14日閲覧。
  23. ^ 酒税法等の改正のあらまし (PDF)”. 国税庁/税務署. 2021年3月31日閲覧。
  24. ^ 租税特別措置法の改正について (ビールに係る酒税の税率の特例 (PDF)”. 国税庁/税務署. 2017-02-14)閲覧。
  25. ^ 東京初のクラフトビールを醸造した直営レストラン リニューアル お客様と連携したプロジェクトを立ち上げ、ビールと食の新しい魅力を提案”. アサヒビール (2015年7月14日). 2017年2月13日閲覧。
  26. ^ a b 中山 一貴 (2016年10月22日). “キリンが「クラフトビール」に食らいつく理由 ニューヨーク発ビールは若者の心をつかむか”. 東洋経済 online. 2017年2月12日閲覧。
  27. ^ スプリングバレーブルワリー東京”. ジャパン・ビア・タイムズ (2015年3月24日). 2017年2月13日閲覧。
  28. ^ ビールをおもしろくすることで、見えてくる未来がある〜クラフトビール戦略〜”. キリン. 2017年2月13日閲覧。
  29. ^ ブルックリン・ブルワリー社との資本業務提携について (PDF)”. キリンホールディングス (2016年10月12日). 2017年2月12日閲覧。
  30. ^ <番外編>クラフトビールを気軽に楽しむ!~サントリー「クラフトセレクト」”. 東京ビアガーデン情報館 (2016年3月27日). 2017年2月12日閲覧。
  31. ^ 成長著しいクラフトビール市場に専門子会社を通じて参入~“Craft Label 柑橘香るペールエール”発売~”. サッポロビール (2015年3月18日). 2017年2月12日閲覧。
  32. ^ 米国アンカー・ブリューイング・カンパニー社の全持分を取得サッポロHDプレスリリース(2017年8月3日)2017年12月24日閲覧
  33. ^ サッポロ、米クラフトビール買収『日本経済新聞』朝刊2017年8月4日(企業総合面)2017年12月24日閲覧
  34. ^ オリオンクラフトシリーズ第1弾 Ryukyu Pale Ale(琉球ペールエール)発売”. オリオンビール (2015年9月9日). 2017年2月12日閲覧。
  35. ^ Ryukyu White 琉球ホワイト”. オリオンビール. 2017年2月12日閲覧。
  36. ^ 【横浜ハンマーヘッド】セブンイレブンのビールが充実しすぎ!横浜ビール&おつまみなど購入 | ハマのくま横浜散歩”. hamakuma3.com. 2021年8月18日閲覧。

参考文献

  • 『クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業』発売日:2015年7月3日 出版社:DU BOOKS 著者:スティーブ・ヒンディ(ブルックリン・ブルーワリー創業者) 翻訳:和田侑子 ISBN 978-4-907583-54-5

外部リンク

エール (ビール)

エール: Ale)は、ビールの一種。上面発酵醸造される。大麦麦芽を使用し、酵母を常温で短期間で発酵させ、複雑な香りと深いコク、フルーティーな味を生み出したビールのスタイルである。

エールのほとんどは、ホップを使用する。ホップはビールの保存を助け、苦味と香りを与えて麦芽の甘味とバランスを取る。ビールの他のスタイルはラガーであり、下面発酵である。

概要

二糖類メリビオース)を発酵に利用できない[1]出芽酵母 (Saccharomyces cerevisiae) と三糖類の麦芽糖(マルトース)やマルトトリオースを発酵に利用できる雑種高次倍数体菌株[2]を用い、常温(15℃から20℃前後)で短い期間で発酵を行う。盛んに炭酸ガスを出すために、最終的に酵母が浮かび上面で層を作るために上面発酵と呼ばれる。独特の香味は二糖類以外も発酵に利用できる菌株の作用と低窒素状態での発酵による[1]と考えられている。

一般に、上面発酵のほうが醸造は容易である。19世紀以降にラガーが爆発的に普及するまでは、ビールといえばエールであった。また、東洋よりが入る以前のイギリスでは、ホップを用いないエールがとならんで最も日常的に飲まれた飲料であったとみられる[3]。当時のイギリスの庶民にとってワインサイダー(リンゴ酒)は日常の飲料ではなかった(これらは高価であったのと同時に、貴族などの上流階級の者達が独占していた事も要因だった)。

エールの歴史

ホップが15世紀にオランダからイングランドに伝わるまで、「エール」という名前はホップが加えられていない醸造酒のみに使われ、「ビール」はホップを加えての醸造を示していたが、この区別はもはや使われていない。

ホップは、一般に苦味を与えて甘味とのバランスを取り、防腐剤の役割を果たす。エールは、概してハーブと香辛料を混ぜたグルート (Gruitをホップの代わりに麦汁で茹でて、苦味をつけていた。

エールは、中世に主食であるパンと一緒に飲む重要な飲み物であった。

英語「ale」は、古英語ealu に由来し、ゲルマン祖語の形は *aluth- である。デンマーク語: ølスウェーデン語: öl (いずれも意味は「ビール」)などと同語源である。

現代のエール

現代のエールは、使用する酵母の株と発酵温度で一般に定義される。エールは通常上面発酵で醸造されるが、フラーズ (Fullers) および Welton を含む多くのイギリスの醸造所では、上面発酵の特性が顕著でないエール酵母株を使用する。エールを区別する重要な要素は、発酵が高温であり、ラガーより早く発酵することである。

エールは、通常 15〜24 (60〜75°F) で発酵する。この温度で、酵母は大量のエステルおよび付随する風味と香りを生成し、結果として「フルーティー」な生成物となり、リンゴ洋ナシパイナップルバナナスモモ、またはプルーンに似た香りとなる。典型的なエールは、ラガーよりも甘味があり、コクがある。

エールとラガーの分類分けが困難なものもある。 (Steam beerケルシュ、および現在の British Golden Summer Beers はラガーとエールの両方の要素を使用する。バルティック・ポーターとビエール・ド・ギャルドは、ラガーとエールいずれかの手法または両方の組合わせで作られる。しかしながら、ラガーはエールよりすっきりとした切れのよい、軽い味わいである。

エールと分類されるビールは、主に大麦麦芽を使用するが、エールの醸造手法を行う白ビールは、小麦を使用する。

アメリカ合衆国の州、特に西部では、「エール」は発酵法や使用する酵母にかかわらず、「ビール」よりもアルコール度が強い、穀物を発酵した飲み物であると、州法で定義されている。 [4]

多くの国では、アルコール飲料の種類、特にラガーとアルコポップ(果汁や香料を混ぜたアルコール飲料)が増えるにつれ、エールは人気を失った[5]

エールの種類

ペールエール

ペールエール (Pale aleは、英語版を使用して醸造する。伝統的な例はイギリスのパブの『ビター』(英語: Bitter)である。アルコール度数は 4.4%ー5.4%である。ホップの度合いも様々で、ほとんど気づかないレベルからインディア・ペールエールの例のように 100 IBU 超まで幅広い。インディア・ペールエール (IPA) は、当初はイギリスからアジアの植民地に運ぶ間腐敗を防ぐように、ホップを強めて濃い比重で醸造された。しかし、この用語は今日、"session bitter" またはスーパープレミアム・ペールエールを示す。アンバーエールは、やや濃いスタイルを示す北アメリカの用語であり、この名前はフランス語ambrée に由来するとされる。

ライト・エール

イングランドでは、ライト・エールは瓶詰めの基本的なビターである。スコットランドでは、『ライト』は比重が最も軽い樽詰めのビールを示し、色が濃いことが多い。いずれも『低カロリー』を示す語ではない。

レッド・エール

レッド・エールは赤みのある液色をしたエール。アイルランド発祥のもの、ベルギー発祥のもの、アメリカ発祥のものがある。ベルギー発祥のものは酸味があり、アメリカ発祥のものはアイルランド、ベルギーのものに比べて苦味が強い。一般的に低アルコール(一般に4%くらい)であるが、アメリカ発祥のインペリアル・レッドエールのようにアルコール度数が高いもの(8%から10%)もある。

ブラウン・エール

ブラウン・エールは色の濃い大麦麦芽を使用する。イギリスのマイルド・エールベルギーオード・ブラインが例である。ホップが軽く、かなり口当たりのよい風味であり、ナッツの味がすることが多い。イングランド南部では、濃い茶色でアルコール度数は 3〜3.5% であり非常に甘い。北部では赤茶色で 4.5〜5% で甘みが少ない。イギリスのブラウン・エールは1900年代はじめに現れ、マンズ・ブラウンエールとニューキャッスル・ブラウンエールが最も知られている。1980年代前半に北アメリカ地ビールで、このスタイルが人気となった。ピーツ・ウィキッド・エール (en:Pete's Wicked Ale) が例であり、イングランドのオリジナルと同様だがかなりホップが効いている(ピーツ・ウィキッド・エールは2000-2001年醸造シーズンにホップの減量、チョコレート・モルト不使用、およびカラメル・モルトの増量という製法変更を行ったため、それ以前とはかなり異なる味わいとなっている)[6]

ダーク・エール

ダーク・エールは、濃く焙煎した大麦麦芽を使用して醸造する。ポーターはロンドンのスタイルであり衰退していったが、近年特に北アメリカのシエラ・ネバダ等で復活した。ポーターの色は茶色から黒まで幅広く、アルコール度数の強いものは「スタウト・ポーター」また「スタウト」として知られている。イングランドでは様々なスタウトが醸造された。アルコール度数3.7%で醸造され乳糖が加えられたマッキソンに代表される甘いスイートスタウトから、最大アルコール度数10%の輸出向けの度数が強いスタウトまで幅広い。アイルランドでは、ギネスのような甘くないアイリッシュスタウトが人気となった。「インペリアルスタウト」または「インペリアル・ロシアン・スタウト」は同様に「強い」8〜10% のスタイルで、始めは冬に暖めるためにロシア宮殿に輸出されていた。

スコッチ・エール

スコットランド産のエールは一般に麦芽が効いている。スコットランドではあらゆる種類のエールが作られているが、「スコッチ・エール」はモルトの効いた、色の濃いビールとして世界的に使われている。麦芽は僅かに焙煎、または(ウィスキーのように)燻煙され、タフィーの風味付けがされる。

オールド・エール

イングランドのオールド・エール (Old aleは度数の強いビールで、伝統的に約1年間貯蔵し、鋭く酸味の効いた風味を与える。この語は現在、やや強めのダーク・ビールを示し、伝統的なオールド・エールと同様に扱われている。オーストラリアでは区別することなく、ダーク・ビールの一般的な名前として使われている。ベルギーのオード・ブラインは伝統的なイギリスのオールド・エールと似ている。

他のエール

ベルギー・エール

ベルギーでは様々な特産のエールが生産され、簡単に分類することは困難である。多種の色の薄いエールの生産に加え、全てのトラピストビールとアビィビールのほとんどがエールである。ベルギー・エールの多くはアルコール度数が高いが、蔗糖を多く含むため軽やかで、基本的に自然な風味を保ちアルコール度数を高めている。

トラピストビールは修道院で醸造される。世界中の171のトラピスト修道院のうち7箇所のみがビールを醸造し、その6つがベルギーにあり、もう1箇所はオランダにある。アビィビールは民間醸造所が修道院の名を使用して醸造するが、存在しない修道院も多く、名前を醸造所に認可する場合もある。

ジャーマン・エール

ジャーマンエールは、比較的低温で発酵する傾向があり、麦汁生成の相違によりイギリスやベルギーのエールよりコクがある。伝統的なドイツの麦芽糖化手法により多くのオリゴ糖が生成され、ビールのボディーを生成する。ケルンのペール・エール、ケルシュアルトビールデュッセルドルフが有名であるがドイツ西部の他の地域でも生産される)が最も知られている。ヘーフェヴァイツェンやベルリナー・ヴァイス (Berliner Weisseといった小麦ビールは製法はエールであるが、異なる風味を持つ。特にヘーフェヴァイツェンはバナナに似たエステルの風味が特徴である。

クリーム・エール

クリーム・エールはアメリカンスタイル・ラガーと関連する。一般に軽く爽やかな風味に醸造され、淡い黄色から淡い金色である。ホップと麦芽の風味は通常抑えられるが、幾つかの醸造所はより積極的な特徴を与える。ジェネシー・クリームエールとリトルキング・クリームエールが例である。クリーム・エールは上面発酵であるが、一次発酵が完了した後、通常冷蔵保存または貯蔵期間を持つ。これによりフルーティーなエステルを減らし、爽やかな風味をビールに与える。ある例では冷蔵保存段階でラガー酵母が加えられ、ラガービールとブレンドされることさえある。ボディと風味を軽くするため、トウモロコシ粉や米などが加えられるが、麦芽 100% の例もある。

エールに属するスタイル

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 有村治彦、「ビール酵母」 『日本醸造協会誌』 2000年 95巻 11号 p. 91-802, doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.95.791
  2. ^ 近藤平人、「ビール発酵と発泡酒発酵における酵母の応答と香味形成」 『日本醸造協会誌』 2005年 100巻 11号 p.787-795, doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.100.787, 日本醸造協会
  3. ^ 『茶の世界史』
  4. ^ WordNet
  5. ^ “Bid to make ales 'women-friendly'”. BBC. (2007年8月7日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/6934282.stm 2007年8月9日閲覧。 
  6. ^ "Q. I've noticed a change in Pete's Wicked Ale. Did you change the recipe?", PETE'S WICKED FAQ, en:Pete's Brewing Company.

参考文献

外部リンク


 

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