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中国人民銀、ノンバンク決済業界の独占巡る規制強化を提案
内容をざっくり書くと
アントとテンセントは現時点でコメント要請に応じていない。
[北京 20日 ロイター] – 中国人民銀行(中央銀行)は20日、ノンバンク決済業界での独占禁止に向… →このまま続きを読む
ロイター
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テンセント
テンセント(簡体字: 腾讯、繁体字: 騰訊、英語: Tencent、拼音: )は、中華人民共和国広東省深圳市に本拠を置く持株会社で、インターネット関連の子会社を通してソーシャル・ネットワーキング・サービス、インスタントメッセンジャー、Webホスティングサービスなどを提供している。
日本法人はテンセントの100%子会社で、東京都港区に本社を置くテンセント・ジャパン(Tencent Japan合同会社)である。 2020年4月より、主力のゲーム事業、SNS事業に加え、『新サクラ大戦 the Animation』よりテレビアニメ制作事業にも参入した。
概要
1998年にインターネットからポケベルにメッセージを送るためのソフトウェアの販売を計画して創業[2][3]。2004年に香港証券取引所に上場する。2008年には香港ハンセン株価指数の構成銘柄になった[4]。
売上高では世界最大級のゲーム会社であり[5]、アプリの収益は2017年に世界一を誇り[6]、アクティビジョン・ブリザード[7]やユービーアイソフト[8]など他のゲーム会社の大株主でもある。創業者の馬化騰はアジア1位の富豪にもなっており[9][信頼性要検証]、時価総額ではアジア最大の企業だったこともある[10][11][信頼性要検証]。2017年にはアジアの企業で初めて5000億ドルを突破し、フェイスブックを超えてアップル・グーグル(親会社のアルファベット)・アマゾン・マイクロソフトといった世界五大企業に入っている[12]。このうちグーグルとはクロスライセンスで提携している[13]。
世界最大のPCゲーム「League of Legends」を運営する米ライアットゲームズ社、ギネスワールドレコーズから「最も成功したゲームエンジン」[14]と認められたUnreal Engineで知られる米Epic Games社、世界1位のモバイルゲーム[15]「クラッシュ・オブ・クラン」を運営するスーパーセルの親会社でもあり、また、韓国最大のモバイルチャットアプリ「カカオトーク」を提供する韓国企業カカオ、および韓国最大のモバイルゲーム企業であるネットマーブル(CJグループ)の大株主でもある[16]。テンセントも出資[17]するテスラの自動運転車やAmazon Echoのハッキングを実演してセキュリティ面の脆弱性の修正に協力するホワイトハッカーの活動も行っている[18][19][20][21][22]。
スカイダンス・メディア[23]などに出資してハリウッドの映画製作にも携わっており、テンセント・ピクチャーズは漫画やゲームの映画化も手掛けて日本のアニメも製作・配信しているビリビリ動画[24]や日本の漫画を翻訳出版している広州天聞角川動漫[25]にも出資し、絵梦を通じて日本のアニメスタジオの買収[26]や日中合作アニメの制作[27]も行っている。VRの他、AIの研究開発にも力を入れており[28][29]、テンセントの囲碁プログラム「絶芸」はUEC杯や電聖戦など国際大会で優勝している。また、電子決済でもアリババに匹敵するシェアを誇っている[30]。
中国安徽省の蕪湖市で世界初のエレクトロニック・スポーツによるまちづくりを進めており[31]、ゲーム大学や競技場などを建設している[32][33]。また、ゲーム内のチーターの約99%を中国が占めるとゲームの開発者が問題視し[34]、テンセントがローカライズを行っていた「PUBG」(テンセントはデベロッパーBlueholeで創業者に次ぐ大株主でもある[35])のチートツールの製作者や販売者は中国当局との協力で2017年時点で120名超も逮捕されている[36]。中国で全国民14億人の格付け[37][38]のために運用されている社会信用システムをゲーム世界にもテンセントゲームクレジットとして導入しており、模範的なユーザーに特典を与えてチーターやマナーを守らないプレイヤーなどには実名登録されたアカウントにペナルティを与えている[39]。
経歴
- 1998年、馬化騰(現CEO)が深圳で起業
- 1999年、メッセージングサービス「OICQ(現テンセントQQ)」を公開
- 2001年、ナスパーズが株式の46.5%を取得[40]
- 2004年、香港証券取引所に上場
- 2005年、Foxmailを買収
- 2008年、香港ハンセン株価指数の構成銘柄に入る
- 2011年、日本のGREEと提携[41]。テンセントジャパン(Tencent Japan合同会社)を設立。ライアットゲームズを買収
- 2012年、日本のKDDIと提携[42]
- 2013年、日本のバンダイナムコ、集英社と提携[43][信頼性要検証]
- 2014年、日本のガンホー・オンライン・エンターテイメント、ミクシィと提携[44][45]
- 2015年、日本のカプコンと提携[46]。テンセント・ピクチャーズと企鵝影視を設立
- 2016年、Supercellを買収。Tencent Music Entertainment Groupを設立
- 2017年、日本の任天堂、セガゲームスと提携[47][48]。China Literatureが香港証券取引所に上場
- 2018年、日本のスクウェア・エニックス、DeNAと提携[49][50]。Tencent Music Entertainment Groupがニューヨーク証券取引所に上場
- 2019年、米ユニバーサルミュージックの株式10%を買収[51]
- 2020年、日本のプラチナゲームズ、マーベラスと資本提携[52][53]
サービス項目
- WeChat(微信)
- テンセントQQ(騰訊QQ=インスタントメッセンジャー)
- QQ空間(QQ空间=ソーシャル・ネットワーキング・サービス・サイト)
- テンセントゲームズ
- テンセント・ビデオ(騰訊視頻)
グループ企業
- 騰訊計算機(Tencent Computer)[54]
- 騰訊科技(Tencent Technology)
- 深圳市世紀凱旋科技有限公司(Shenzhen Shiji Kaixuan Technology Company Limited)
- 騰訊數碼(天津)有限公司(”Tencent Cyber (Tianjin) Company Limited”)
- Tencent Asset Management Limited
- 騰訊科技(北京)有限公司(”Tencent Technology (Beijing) Company Limited”)
- 南京網典科技有限公司(Nanjing Wang Dian Technology Company Limited)
- 北京英克必成科技有限公司(Beijing BIZCOM Technology Company Limited)
- 北京市掌中星天下信息技術有限公司(Beijing Starsinhand Technology Company Limited)
- 騰訊數碼(深圳)有限公司(”Tencent Cyber (Shenzhen) Company Limited”)
- 騰訊科技(上海)有限公司(”Tencent Technology (Shanghai) Company Limited”)
- 騰訊科技(成都)有限公司(”Tencent Technology (Chengdu) Company Limited”)
- 騰訊科技(武漢)有限公司(”Tencent Technology (Wuhan) Company Limited”)
- 騰訊雲計算(北京)有限責任公司(”Tencent Cloud Computing (Beijing) Company Limited”)
- 添曜有限公司(Morespark Limited)
- 北京騰訊文化傳媒有限公司(Beijing Tencent Culture Media Company Limited)
- Riot Games, Inc.
- 閱文集團(China Literature)【58%】
- 富途控股(Futu holdings)【38.2%】
- Tencent Music Entertainment Group【49.36%】
- Supercell【66.24%】
- HUYA【50.9%】[55]
脚注
- ^ 騰訊の筆頭株主、一部株式を769億$で売却NNA ASIA(2018年3月26日)2018年3月28日閲覧
- ^ テンセント 知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌. プレジデント社. (2019-10-15). ISBN 978-4833423373
- ^ “リブラは「急進的」に見えるが「用意周到で合理的」AlipayやWeChat Payの脅威となる:テンセント”. CoinDesk Japan (2019年10月25日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ 中国市場を席巻する騰訊
- ^ “テンセントとはいかなる企業か? 時価22兆円、ゲーム世界一、WeChat11億人の脅威”. ビジネス+IT (2016年6月20日). 2016年7月6日閲覧。
- ^ “アプリの収益、世界一はテンセント――App Annieがランキングを発表”. TechCrunch Japan (2017年3月19日). 2017年3月8日閲覧。
- ^ Activision buys itself back from Vivendi for $8 billion joystiq.com, Retrieved 2014-02-28.
- ^ “【社説】中国に新関税、iPhoneが示す問題とは”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2018年3月23日). 2018年3月23日閲覧。
- ^ “テンセントの馬化騰氏、アジア1の富豪に、個人資産500億ドル超える―米華字メディア” (プレスリリース), Record China, (2018年1月22日) 2018年1月23日閲覧。
- ^ “テンセント、時価総額アジア最大に 中国SNS大手” (プレスリリース), 日本経済新聞, (2016年9月7日) 2017年6月19日閲覧。
- ^ “アリババの時価総額がアジアトップに、「新三大エンジン」に注目集まる―中国” (プレスリリース), Record China, (2016年9月20日) 2017年6月19日閲覧。
- ^ “中国テンセント、時価総額でフェイスブック抜く-世界5大企業入り”. ブルームバーグ. (2017年11月22日) 2017年11月24日閲覧。
- ^ “米グーグルと中国テンセント、特許クロスライセンス契約締結”. ブルームバーグ. (2018年1月19日) 2018年1月20日閲覧。
- ^ “First videogame created with the Unreal Engine”. Guinness World Records. 2018年1月23日閲覧。
- ^ “中国テンセント、86億ドルで世界1位のモバイルゲーム会社買収”. 中央日報 (2016年6月22日). 2016年7月6日閲覧。
- ^ “韓経:韓国ゲーム輸入した中国テンセント、世界1位に…韓国は世界10位圏外”. 中央日報 (2016年6月23日). 2017年12月27日閲覧。
- ^ “中国テンセントが米テスラに出資、自動車関連技術で存在感”. ロイター (2017年3月29日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “Amazon Echoを“盗聴器”にする新たなハッキング手法、中国の研究チームが発見”. WIRED (2018年8月16日). 2018年12月28日閲覧。
- ^ “テスラ「モデルS」をハッキング、中国研究チームが実演”. AFPBB (2016年9月21日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “テスラのモデルSはハック可能、ハッカーにやりたい放題される危険性”. GIGAZINE (2016年9月21日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “中国のセキュリティーラボが、テスラ車を「ハッキング」した瞬間”. WIRED (2016年9月24日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “こうしてTesla車を遠隔ハッキングした、中国Tencentが詳細を公開”. 日経BP (2017年7月28日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “ターミネーターに助け求めたテンセント”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2018年1月29日). 2019年1月1日閲覧。
- ^ “オタク人口2億人 中国で始まった「国産アニメ」制作バブル”. フォーブス. 2018年2月17日閲覧。
- ^ “カドカワ中国合弁にテンセントが出資、マンガ作品など展開加速へ”. ロイター. (2016年9月6日) 2018年2月17日閲覧。
- ^ “絵梦、子会社アニメーションスタジオ・アートランドの全株式譲渡 連結対象から外す”. アニメーションビジネス・ジャーナル (2017年9月1日). 2017年12月27日閲覧。
- ^ “日中共同企画TVアニメ「霊剣山 星屑たちの宴」、2016年1月スタート! 原作は中国のオンライン小説/マンガ「從前有座霊剣山」”. アキバ総研 (2015年11月20日). 2016年7月6日閲覧。
- ^ “中国・騰訊HD(テンセント・ホールディングス)、VR(仮想現実)やAI(人工知能)に注力”. ロイター (2016年9月25日). 2017年6月29日閲覧。
- ^ “人工知能分野への投資で、中国企業が米国を追い越す勢い”. MIT Tech Review (2017年1月18日). 2017年6月29日閲覧。
- ^ “テンセント、中国の電子決済でアリババ猛追”. 日本経済新聞. (2017年11月22日) 2018年3月21日閲覧。
- ^ “Tencent developing “esports town” in China”. eSports Pro. (2017年5月18日) 2018年1月5日閲覧。
- ^ “テンセントが中国でe-Sports地域活動を展開、「ゲーム大学」など予定”. GameSpark. (2017年5月17日) 2017年12月18日閲覧。
- ^ “電子ゲームブームが中国を席巻 eスポーツの発展を促進”. 中国網. (2017年12月14日) 2017年12月18日閲覧。
- ^ “『PUBG』チーターの99%は中国のユーザであることが判明。累計プレイヤー数3000万人を突破したメガヒット作ならではの苦難”. AUTOMATON. (2017年12月22日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “Tencent May Invest $470 Million To Become PUBG Dev's Second Largest Shareholder”. Shacknews. 2018年7月31日閲覧。
- ^ “PUBGチートツールで逮捕者。中国当局にテンセントが協力、取り締まりを強化”. Engadget. (2018年1月17日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “14億人を格付けする中国の「社会信用システム」本格始動へ準備”. ニューズウィーク (2018年5月2日). 2018年5月14日閲覧。
- ^ “ネットや現実の違反行為で点数を付け個人の信用レベルを格付けしブラックリスト化する恐るべき全人民監視計画”. GIGAZINE (2016年11月30日). 2018年5月14日閲覧。
- ^ “テンセント、ゲームの世界にも信用スコアを導入”. CNET. (2018年4月10日) 2018年4月12日閲覧。
- ^ “The CEO of Naspers — one of the world’s most powerful and lowest-flying investment firms — is coming to Disrupt” (英語). TechCrunch. 2020年5月26日閲覧。
- ^ グリーと中国テンセント、ソーシャルアプリの相互展開で提携
- ^ KDDI、中国最大のSNS事業者テンセントとスマホアプリで提携
- ^ 中国ポータルサイト大手、集英社・バンダイと業務提携=海外進出図る―中国メディア
- ^ ガンホー、テンセントと事業提携
- ^ ミクシィ、中国テンセントと提携 「モンスターストライク」を独占提供
- ^ 株式会社カプコン | vol.05 小野 義徳(開発者インタビュー2014)
- ^ セガ、中国でPCゲーム配信 テンセントと連携
- ^ Nintendo News: On the Stock Jump, the Tencent Partnership, and 'Honor of Kings' for the Switch
- ^ スクウェア・エニックス・グループ騰訊グループとの戦略的提携を発表
- ^ DeNA、テンセントゲームズと提携--スマホゲーム「Arena of Valor」日本版を配信
- ^ 中国のテンセントがユニバーサルミュージックの株を10%取得
- ^ プラチナゲームズ、中国テンセントからの出資を受け入れ資本提携,GAME Watch,2020年1月7日
- ^ マーベラス、テンセントの完全子会社と資本業務提携に係る契約を締結,GAME Watch,2020年5月25日
- ^ “2019年報”. Tencent Holdings. 2020年5月27日閲覧。
- ^ Transcribing, Motley Fool (2020年8月12日). “Tencent Holding Ltd. (TCEHY) Q2 2020 Earnings Call Transcript” (英語). The Motley Fool. 2020年8月20日閲覧。