日経平均株価(にっけいへいきんかぶか、英語: Nikkei stock average)は、日本の株式市場の代表的な株価指標の一つ。単に日経平均や日経225(にっけいにひゃくにじゅうご、にっけいにーにーご)とも呼ばれる。
英語圏の報道機関ではNikkei 225と表記される。
東京証券取引所が第二次世界大戦敗戦後再開した1949年5月16日時点での採用銘柄の単純平均株価176円21銭[2]からスタートしたダウ式平均株価[注 1]であったが、2005年6月に算出方法が大きく変わり、現在はダウ式ではない。
現在、東京証券取引所第一部に上場する約2,000銘柄の株式のうち225銘柄を対象にしている。銘柄を選定、5秒毎(2017年以降)に算出し公表する[3]。
日本の株価指標としては東証株価指数 (TOPIX) と並んで普及している。最も知名度の高い株式指標であるため、純粋に民間が作成している経済指標でありながら、日本国政府の経済統計としても使われていた[4]。
日本経済新聞社の登録商標である(登録番号第2569182号)。
概要
日経平均株価は、東証第一部上場銘柄のうち取引が活発で流動性の高い225銘柄を、日本経済新聞社が選定し算出する。2005年6月6日まではダウ式で算出していたが、6月7日から算出方法が大きく変更されたため、これ以後は日経平均株価はダウ式平均株価ではない。
日本の株式市場の開いている平日の毎日更新される(年末年始期間の12月31日から1月3日を除く)。業種のバランスなども考慮しながら、定期的に見直される。株式分割などの際も連続性を保つようにしている[5](銘柄変更を参照)。
2013年1月4日に、東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所(大証)が経営統合して、両取引所を傘下に置く持株会社日本取引所グループ (JPX) が発足したが、大型銘柄であるにもかかわらず旧・大阪証券取引所での取引が中心であった銘柄は日経平均株価に組み込まれていない(任天堂・村田製作所・ベネッセホールディングス・日本電産・ローム・シマノなど)。ただし東証・大証が2013年7月に市場統合したため、今後旧大証を取引の中心としていた銘柄も選定される可能性がある[6][注 2]。
日経平均を使用した金融商品は、株価指数先物(日経225先物取引、日経225オプション取引ほか)など、世界中で多数発売されている。また、日経平均株価を東証株価指数で割った値を「NT倍率」という。詳しくは、東証株価指数の項目を参照(→東証株価指数#日経平均株価との関係)。東京証券取引所が開いており株式の取引できる、平日の午前9時から午前11時30分(前場)と、午後0時30分から午後3時まで(後場)の時間帯で定義される。
沿革
- 1950年9月7日 - 東京証券取引所が現在の算出方式(修正平均株価)で計算を開始(名称は「東証第1部修正平均株価」。取引所再開時の1949年5月16日までさかのぼって算出)。
- 1969年7月1日 - 東京証券取引所が東証株価指数の公表を開始。
- 1970年6月30日 - 東京証券取引所が修正平均株価の公表を打ち切り。
- 1970年7月1日 - 日本経済新聞社が指数の算出・公表を引き継ぎ。
- 1971年7月1日 - 日本短波放送(現・日経ラジオ社=ラジオNIKKEI)が「NSB225種平均株価」の名称で公表を開始。
- 1975年5月1日 - 日本経済新聞社とダウ・ジョーンズが提携し、「日経ダウ平均株価」と名称を変更。
- 1985年5月1日 - 「日経平均株価」と名称を変更。(日経ダウ平均を指標とする金融指標先物取引実施の動きに対し、デリバティブに否定的な立場だったダウ・ジョーンズが難色を示したため)。
- 1985年10月1日 - 公表値の更新頻度が1分毎になる。
- 1986年9月3日 - シンガポール国際金融取引所(現・シンガポール証券取引所)にて日経平均先物取引開始。
- 1988年9月3日 - 大阪証券取引所にて日経225先物取引取引開始。
- 1989年6月12日 - 大阪証券取引所にて日経225オプション取引開始。
- 1989年12月29日 - 算出開始以来の最高値(ザラ場 38957.44円、終値38915.87円)[7]。
- 1990年9月25日 - シカゴ・マーカンタイル取引所にて米ドル建ての日経225先物の取引開始。
- 1990年10月1日 - 最高値からわずか9か月で一時2万円割れ。バブル経済崩壊へ。
- 2000年4月24日 - 30銘柄にも及ぶ大量の入れ換えを実施。物議を醸す(詳細は後述)。
- 2001年7月13日 - 東京証券取引所、大阪証券取引所に日経平均の上場投資信託が上場。
- 2001年9月12日 - アメリカ同時多発テロ事件翌日、1984年以来の1万円割れ。
- 2003年4月28日 - 最高値以後での最安値(ザラ場7603.76円、終値7607.88円)。
- 2004年2月23日 - シカゴ・マーカンタイル取引所にて円建ての日経225先物の取引開始。
- 2005年6月7日 - この日以後、増資などがあった際の算出株価が、それまでの分母修正方式=ダウ式から、みなし額面を修正する独自の分子修正方式に変更された。
- 2006年7月18日 - 大阪証券取引所にて日経225mini取引開始。
- 2006年8月14日 - 首都圏で発生した大規模停電の影響を受け、日中に算出停止のトラブル(1970年以来初)。
- 2010年1月4日 - 公表値の更新頻度が1分毎から15秒毎になる。
- 2017年7月18日 - 公表値の更新頻度が15秒毎から5秒毎になる。
- 2020年10月1日 - arrowhead のシステムトラブルで、終日取引停止。
採用銘柄ルール
1991年9月までは、算出対象銘柄は非常に単純であった。すなわち、「裁量的な銘柄の入れ替えはせず、採用銘柄が倒産したり合併されて消滅した場合にのみ銘柄を補充して225銘柄にする」、というものである。1970年の富士製鉄除外から1990年11月の三菱鉱業セメント除外まで、このルールに沿っている。唯一の例外措置は、1987年4月の日本電信電話上場時で、超であったことから特例的に採用され、このためにオーミケンシが外れた。
1990年ごろから、株価指数先物取引の存在が大きくなり、現物と先物の間のさや取りが行われ始めた。先物を1単位売り、現物の225銘柄を全部1単位ずつ買う、といった手法である。この場合、225銘柄のうち、発行済株式総数の少ない銘柄は、この現物先物間の裁定取引や、日経平均連動型投信からの買いのために、まったく想定されていないほどの品薄株となり、本来の企業価値とは著しくかけはなれた株価になってしまった。また、この高株価・品薄株は、日経平均への寄与度が異様に高まってしまい、これらの銘柄の価格に日経平均が振り回され始めた。そのために、「採用銘柄が空いたら補充する」というルールに「著しく流動性を欠く銘柄は除外し、その分他銘柄を補充する」というルールが追加された。このルールに沿い、1991年10月に台糖、片倉工業、帝国繊維、松坂屋、松竹、東宝が、1992年10月に合同酒精、大東紡織、髙島屋が流動性が低いという理由で除外され(業績とは関係ない)、他銘柄が補充された。この結果、最大の特徴であった指数の連続性は弱まった。
しかし、それ以外は特段に変更はなく、一度採用された銘柄は、ずっと採用され続けていた。採用銘柄が非採用銘柄に吸収合併された場合は除外(例としては、1997年9月に、採用銘柄の三井東圧化学が非採用銘柄三井石油化学に吸収合併されて三井化学となり算出から除外され、東洋ゴム工業が追加採用)となっていたが、継続性重視の意味から、この例は、新会社をそのまま継続採用すること、と変更された。このために、合併があっても新陳代謝は進まず、現在でいうオールド・エコノミーの銘柄が多くを占め続けた。オールド・エコノミーの銘柄が多くを占め続けたために、日経平均株価は、市場全体との体感がずれていった。
2000年4月24日に、この問題を正すため、採用銘柄を30銘柄入れ替えた。この際に、発表から実施までタイムラグが1週間あり、除外30銘柄が売り浴びせられる一方、新採用30銘柄が買い込まれて高騰した後に指数採用となったため、大きな不連続性が発生した。しかも、この時に除外される銘柄の多くは低位株、新採用の銘柄の多くは値がさ株だった。そのため、現物株を買い付ける日経平均連動型投資信託(インデックスファンド)は、除外銘柄を売却しただけでは新採用銘柄を買い付ける資金が足りなかった。追加資金捻出のためには、全銘柄を等株売却して買付資金の差額分を捻出する必要があった。これらの動きが複合した結果、最終的に日経平均株価は「銘柄入れ替え」が原因で、約15%も指数が下落してしまった。
当時の大蔵省や経済白書では、これをもって日経平均株価の不連続性を認めている。以上の経緯のために、入れ替え以前の数字との単純な比較ができなくなっている。この反省から、2001年以降は、毎年9月から10月に日経平均株価の構成銘柄を1~2銘柄ほど、定期的に入れ替えるようになっている(詳細は後述)。
銘柄の入れ替えで比率が高まった、いわゆるハイテク株の値動きに左右されやすい「ハイテク株指数」ともなっている。また、ダウ修正方式の影響で、値がさ株の影響を強く受け、除数も当初の1割ほどの数字になり相場全体の動きが誇張した形で表れる傾向がある。
採用の事業会社が持ち株会社の傘下に入る形になる形態変更では、採用は継続される。この場合、事業会社除外時と、それを埋める持ち株新会社採用時に時間的隙ができて、数日間224銘柄以下になる時がある。たとえば、2010年3月29日から4月2日までは「223銘柄」で計算された。また、一度は外れた三井東圧の流れを汲む三井化学は2005年5月に、高島屋も2001年3月に、東宝も2006年10月に再度採用され返り咲きしている。
また、東京電力の代わりに関西電力などを採用する、大阪市場の主要銘柄250社で算出される「大証平均株価」は、2000年4月の大規模銘柄入れ替えは行われなかった。
問題点
基本的に225銘柄の単純平均なので、値がさ株の影響を強く受ける[8]。日経平均株価が東京証券取引所全体の動きを反映していない「歪んだ株価指数だ」という見方により、世界の投資家は日経平均株価ではなく、東証株価指数を重視している[8]。
特に、ファーストリテイリング1社の値動きが日経平均株価指数全体の値動きの8%を占め[8]、さらに株価寄与度上位のKDDI・ファナック・ソフトバンクグループ・京セラを入れると、株価指数全体の20%を占めることになる。一方、時価総額最大のトヨタ自動車の指数影響度が2%以下に留まるなど、5社の株価銘柄の値動きが過度に影響を及ぼしており、日経平均株価は「5桁クラブ」「ユニクロ指数」とも呼ばれ、あくまで「スーパー企業の成績表」であり[9]、日本の株式市場全体の動きを反映していないとの批判がある[10]。
また、これら寄与度の大きい銘柄の株価を意図的に動かすことにより、日経平均株価を自己の有利な価格に誘導する投機的な取引もしばしば行われており、問題とされている。
株価全般の注意点として、不況時には金融緩和が行われがちであるため上がりやすい。2020年にはCOVID-19によるコロナ不況にもかかわらず日経平均は伸び続け、実体経済との乖離が鮮明となった[9]。
みなし額面
株式の額面制度は2001年の商法改正で廃止されたが、日経平均では各銘柄について「みなし額面」を定めている。株価は市場価格をそのまま用いず、みなし50円額面に換算して計算している。大半の「みなし額面」は50円だが、株式分割または株式併合の影響で、これが50円にならない例もある[11]。日本経済新聞社では、みなし額面一覧を公表している[11][12]。
構成銘柄除外及び採用の歴史
ここに記載されている社名はいずれも当時のもの。
- *は合併、経営統合に伴う銘柄の変更によるもの
- △は上に伴わない上場廃止基準(倒産や株式公開買付け)によるもの
- ↓は東証二部への降格(指定替え)によるもの
年 | 除外 | 採用 |
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1970年 | *富士製鉄 | 沖電気工業 |
1971年 | *三菱江戸川化学、△大映 | 湯浅電池、富士通 |
1972年 | *明治商事、*汽車製造、*国策パルプ工業 | 大隈鉄工所、髙島屋、住友商事 |
1975年 | △興人、*鉄興社 | 鉄建建設、大和ハウス工業、 |
1978年 | 日華油脂、△北海道炭鉱汽船、△チッソ | 日本信販、日興證券、野村證券 |
1979年 | 大日本精糖、*日本パルプ工業 | トヨタ自動車販売、リコー |
1980年 | 明治製糖 | 三光汽船 |
1982年 | *トヨタ自動車販売、△秋木工業 | 日本電装、住友電気工業 |
1984年 | △リッカー | 大日本製薬 |
1985年 | △三光汽船 | 山之内製薬 |
1986年 | *丸善石油 | 全日本空輸 |
1987年 | オーミケンシ | 日本電信電話 |
1989年 | *ジャパンライン | 川崎重工業 |
1990年 | *三菱鉱業セメント | パイオニア |
1991年 | 東宝、松竹、松坂屋、帝国繊維、片倉工業、台湾製糖 | 山九、日商岩井、トーメン、トピー工業、住友重機械工業、熊谷組 |
1992年 | *日本ステンレス、髙島屋、大東紡績、合同酒精 | 青木建設、西華産業、ミネベア、間組 |
1993年 | *山陽国策パルプ、△日活 | 井関農機、塩野義製薬 |
1995年 | 日本毛織 | 丸井 |
1996年 | *東京銀行、*本州製紙 | 中部電力、三和銀行 |
1997年 | *三井東圧化学 | 東洋ゴム工業 |
1998年 | 明治海運、*日本セメント | KDD、あさひ銀行 |
1999年 | *ナビックスライン、*三菱石油 | クラリオン、NTTデータ |
2000年 | *三井信託銀行、三井倉庫、山九、丸善、岩谷産業、西華産業、日本ピストンリング、東京製綱、昭和電線電纜、志村化工、三菱製鋼、日本電工、日本冶金工業、日本金属工業、品川白煉瓦、ノリタケカンパニーリミテド、日本カーボン、東洋ゴム工業、日本油脂、旭電化工業、日本合成化学工業、日本化学工業、日本カーバイド工業、ラサ工業、東邦レーヨン、富士紡績、ホーネンコーポレーション、日本甜菜製糖、住友石炭鉱業、三井鉱山、ニチロ、東燃、*富士銀行、*第一勧業銀行、*日本興業銀行、KDD、日本証券金融、鉄建建設 | 大和証券グループ本社、NTTドコモ、DDI、東日本旅客鉄道、住友海上火災保険、安田信託銀行、住友信託銀行、静岡銀行、東海銀行、大和銀行、日本興業銀行、ジャスコ、イトーヨーカ堂、セブン-イレブン・ジャパン、東京エレクトロン、富士重工業、三菱自動車工業、松下電工、太陽誘電、京セラ、ファナック、カシオ計算機、アドバンテスト、松下通信工業、ミツミ電機、TDK、テルモ、エーザイ、第一製薬、花王、日本たばこ産業、資生堂、新光証券、東洋信託銀行、横浜銀行、アルプス電気、セコム、*みずほホールディングス |
2001年 | *日本製紙、*東洋信託銀行、*三菱信託銀行、*東海銀行、*三和銀行、*東京三菱銀行、*さくら銀行、*住友海上火災保険、京浜急行鉄道、井関農機、△新潟鐵工所、*大和銀行、青木建設 | 日本航空、ヤマト運輸、クレディセゾン、髙島屋、*日本ユニパックホールディング、*UFJホールディングス、*三菱東京フィナンシャルグループ、西日本旅客鉄道、藤沢薬品工業、積水ハウス、住友不動産、ダイキン工業、*大和銀ホールディングス |
2002年 | *あさひ銀行、△佐藤工業、フジタ、*ジャパンエナジー、*川崎製鉄、*NKK、*日本航空、*松下通信工業、極洋、飛島建設 | 千葉銀行、日本コムシス、トレンドマイクロ、オリンパス光学工業、伊勢丹、三井トラスト・ホールディングス、CSK、*JFEホールディングス、*新日鉱ホールディングス、*日本航空システム |
2003年 | *日本コムシス、ハザマ、東亜建設工業 | 日揮、*コムシスホールディングス、コナミ |
2004年 | メルシャン、不二越、日本車輌製造 | ソフトバンク、電通、日本ハム |
2005年 | *東急百貨店、*山之内製薬、*藤沢薬品工業、△カネボウ、*セブンイレブン・ジャパン、*イトーヨーカ堂、森永製菓、*三菱化学、*UFJホールディングス、*第一製薬、*三共 | *アステラス製薬、中外製薬、ヤフー、三井化学、*セブン&アイ・ホールディングス、ファーストリテイリング、新生銀行、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、T&Dホールディングス、*三菱ケミカルホールディングス、*第一三共 |
2006年 | *帝国石油、*トーメン、東映、日本製粉 | *豊田通商、*国際石油開発帝石ホールディングス、東宝、東急不動産 |
2007年 | *スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、日清オイリオグループ、トピー工業 | *スカパーJSAT、J.フロント リテイリング、SUMCO |
2008年 | *日興コーディアルグループ、*三越、*伊勢丹、*三井住友海上火災保険、*三菱UFJニコス、熊谷組、東亞合成 | ふくおかフィナンシャルグループ、ユニー、*三越伊勢丹ホールディングス、*三井住友海上グループホールディングス、松井証券、大平洋金属、日立建機 |
2009年 | *明治製菓、*明治乳業 | *明治ホールディングス、マルハニチロホールディングス |
2010年 | △日本航空、*新日本石油、*新日鉱ホールディングス、*損害保険ジャパン、*三菱レイヨン、クラリオン | 東海旅客鉄道、日新製鋼、*JXホールディングス、*NKSJホールディングス、日本電気硝子、東京建物 |
2011年 | *三洋電機、*パナソニック電工、*住友信託銀行、*みずほ信託銀行、*みずほ証券、*CSK | 安川電機、大日本スクリーン製造、第一生命保険、あおぞら銀行、ソニーフィナンシャルホールディングス、アマダ |
2012年 | *住友金属工業、*日新製鋼、*日本軽金属 | トクヤマ、*日新製鋼ホールディングス、*日本軽金属ホールディングス |
2013年 | *東急不動産、三菱製紙 | 日東電工、*東急不動産ホールディングス |
2014年 | *マルハニチロホールディングス | *マルハニチロ |
2015年 | 平和不動産、日東紡績 | ディー・エヌ・エー、長谷工コーポレーション |
2016年 | *横浜銀行、↓シャープ、*ユニーグループ・ホールディングス、日本曹達 | *コンコルディア・フィナンシャルグループ、ヤマハ発動機、*ファミリーマート、楽天 |
2017年 | *ミツミ電機、↓東芝、北越紀州製紙、明電舎 | 大塚ホールディングス、セイコーエプソン、リクルートホールディングス、日本郵政 |
2018年 | 古河機械金属、*日新製鋼 | サイバーエージェント、DIC |
2019年 | △パイオニア、*昭和シェル石油、↓千代田化工建設、東京ドーム | オムロン、*出光興産、バンダイナムコホールディングス、エムスリー |
2020年 | △ソニーフィナンシャルホールディングス、日本化薬、△ファミリーマート、△NTTドコモ | 日本取引所グループ、ソフトバンク、ネクソン、シャープ |
225銘柄一覧
食品(11銘柄)
繊維(4銘柄)
パルプ・紙(2銘柄)
化学工業(17銘柄)
医薬品(9銘柄)
石油(2銘柄)
ゴム(2銘柄)
窯業(8銘柄)
鉄鋼業(4銘柄)
非鉄金属・金属製品(11銘柄)
機械(15銘柄)
電気機器(28銘柄)
造船(2銘柄)
自動車・自動車部品(10銘柄)
精密機器(5銘柄)
その他製造(4銘柄)
水産(2銘柄)
鉱業(1銘柄)
建設(9銘柄)
商社(7銘柄)
小売業(7銘柄)
銀行(11銘柄)
証券(3銘柄)
保険(5銘柄)
その他金融(2銘柄)
不動産(5銘柄)
鉄道・バス(8銘柄)
陸運(2銘柄)
海運(3銘柄)
空運(1銘柄)
倉庫・運輸関連(1銘柄)
情報・通信(6銘柄)
電力(3銘柄)
ガス(2銘柄)
サービス業(12銘柄)
各種記録
日次の推移
項目 | 該当日・解説 |
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1日最大の上昇幅 | 1990年10月2日 +2,676.55円 終値22,898.41円 (+13.24%)。上昇率でも算出開始以来2番目の数値。バブル景気が崩壊しかけていた時期で、前日に2万円を割り込んだ反動と、橋本龍太郎大蔵大臣(当時)の株価対策発表による。 |
1日最大の上昇率 | 2008年10月14日 +14.15% 終値9,447.57円 (+1,171.14円)。世界的な金融危機が起こっていた時期で、前週に1週間で3000円以上下落していた反動に加え、取引前日に相次いで発表されたG7各国の金融危機回避策が好感されたため。 歴代上昇率上位10位
2021年2月現在[13]。 順位 | 年月日 | 前日終値(円) | 当日終値(円) | 上昇率(%) |
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1 | 2008年10月14日 | 8,276.43 | 9,447.57 | +14.15 | 2 | 1990年10月02日 | 20,221.86 | 22,898.41 | +13.24 | 3 | 1949年12月15日 | 98.50 | 109.62 | +11.29 | 4 | 2008年10月30日 | 8,211.90 | 9,029.76 | +9.96 | 5 | 1987年10月21日 | 21,910.08 | 23,947.40 | +9.30 | 6 | 2020年03月25日 | 18,092.35 | 19,546.63 | +8.04 | 7 | 1997年11月17日 | 15,082.52 | 16,283.32 | +7.96 | 8 | 1994年01月31日 | 18,757.88 | 20,229.12 | +7.84 | 9 | 2008年10月29日 | 7,621.92 | 8,211.90 | +7.74 | 10 | 2015年09月09日 | 17,427.08 | 18,770.51 | +7.71 |
|
1日最大の下落幅 | 1987年10月20日 -3,836.48円 終値21,910.08円 (-14.90%)。ブラックマンデーのため(東証1部銘柄の約49%がストップ安)。 |
1日最大の下落率 | 1987年10月20日 -14.90% 終値21,910.08円 (-3,836.48円)。ブラックマンデーのため。 歴代下落率上位10位
2021年2月現在[13][14]。 順位 | 年月日 | 前日終値(円) | 当日終値(円) | 下落率(%) |
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1 | 1987年10月20日 | 25,746.56 | 21,910.08 | -14.90 | 2 | 2008年10月16日 | 9,547.47 | 8,458.45 | -11.41 | 3 | 2011年03月15日 | 9,620.49 | 8,605.15 | -10.55 | 4 | 1953年03月05日 | 378.24 | 340.41 | -10.00 | 5 | 2008年10月10日 | 9,157.49 | 8,276.43 | -9.62 | 6 | 2008年10月24日 | 8,460.98 | 7,649.08 | -9.60 | 7 | 2008年10月08日 | 10,155.90 | 9,203.32 | -9.38 | 8 | 1970年04月30日 | 2,315.43 | 2,114.32 | -8.69 | 9 | 2016年06月24日 | 16,238.35 | 14,952.02 | -7.92 | 10 | 1971年08月16日 | 2,740.98 | 2,530.48 | -7.68 |
|
年次の推移
2020年末現在。
年 | 前年大納会 終値(円) | 当年大納会 終値(円) | 騰落率 (%) |
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1950年 | 109.91 | 101.91 | -7.28 |
1951年 | 101.91 | 166.06 | +62.95 |
1952年 | 166.06 | 362.64 | +118.38 |
1953年 | 362.64 | 377.95 | +4.22 |
1954年 | 377.95 | 356.09 | -5.78 |
1955年 | 356.09 | 425.69 | +19.55 |
1956年 | 425.69 | 549.14 | +29.00 |
1957年 | 549.14 | 474.55 | -13.58 |
1958年 | 474.55 | 666.54 | +40.46 |
1959年 | 666.54 | 874.88 | +31.26 |
1960年 | 874.88 | 1,356.71 | +55.07 |
1961年 | 1,356.71 | 1,432.60 | +5.59 |
1962年 | 1,432.60 | 1,420.43 | -0.85 |
1963年 | 1,420.43 | 1,225.10 | -13.75 |
1964年 | 1,225.10 | 1,216.55 | -0.70 |
1965年 | 1,216.55 | 1,417.83 | +16.55 |
1966年 | 1,417.83 | 1,452.10 | +2.42 |
1967年 | 1,452.10 | 1,283.47 | -11.61 |
1968年 | 1,283.47 | 1,714.89 | +33.61 |
1969年 | 1,714.89 | 2,358.96 | +37.56 |
1970年 | 2,358.96 | 1,918.14 | -18.69 |
1971年 | 1,918.14 | 2,713.74 | +41.48 |
1972年 | 2,713.74 | 5,207.94 | +91.91 |
1973年 | 5,207.94 | 4,306.80 | -17.30 |
1974年 | 4,306.80 | 3,817.22 | -11.37 |
1975年 | 3,817.22 | 4,358.60 | +14.18 |
1976年 | 4,358.60 | 4,990.85 | +14.51 |
1977年 | 4,990.85 | 4,865.60 | -2.51 |
1978年 | 4,865.60 | 6,001.85 | +23.35 |
1979年 | 6,001.85 | 6,569.47 | +9.46 |
1980年 | 6,569.47 | 7,116.38 | +8.33 |
1981年 | 7,116.38 | 7,681.84 | +7.95 |
1982年 | 7,681.84 | 8,016.67 | +4.36 |
1983年 | 8,016.67 | 9,893.82 | +23.42 |
1984年 | 9,893.82 | 11,542.60 | +16.66 |
1985年 | 11,542.60 | 13,113.32 | +13.61 |
1986年 | 13,113.32 | 18,701.30 | +42.61 |
1987年 | 18,701.30 | 21,564.00 | +15.31 |
1988年 | 21,564.00 | 30,159.00 | +29.04 |
1989年 | 30,159.00 | 38,915.87 | +29.04 |
1990年 | 38,915.87 | 23,848.71 | -38.72 |
1991年 | 23,848.71 | 22,983.77 | -3.63 |
1992年 | 22,983.77 | 16,924.95 | -26.36 |
1993年 | 16,924.95 | 17,417.24 | +2.91 |
1994年 | 17,417.24 | 19,723.06 | +13.24 |
1995年 | 19,723.06 | 19,868.15 | +0.74 |
1996年 | 19,868.15 | 19,361.35 | -2.55 |
1997年 | 19,361.35 | 15,258.74 | -21.19 |
1998年 | 15,258.74 | 13,842.17 | -9.28 |
1999年 | 13,842.17 | 18,934.34 | +36.79 |
2000年 | 18,934.34 | 13,785.69 | -27.19 |
2001年 | 13,785.69 | 10,542.62 | -23.52 |
2002年 | 10,542.62 | 8,578.95 | -18.63 |
2003年 | 8,578.95 | 10,676.64 | +24.45 |
2004年 | 10,676.64 | 11,488.76 | +7.61 |
2005年 | 11,488.76 | 16,111.43 | +40.24 |
2006年 | 16,111.43 | 17,225.83 | +6.92 |
2007年 | 17,225.83 | 15,307.78 | -11.13 |
2008年 | 15,307.78 | 8,859.56 | -42.12 |
2009年 | 8,859.56 | 10,546.44 | +19.04 |
2010年 | 10,546.44 | 10,222.92 | -3.01 |
2011年 | 10,228.92 | 8,455.35 | -17.34 |
2012年 | 8,455.35 | 10,395.18 | +22.94 |
2013年 | 10,395.18 | 16,291.31 | +56.72 |
2014年 | 16,291.31 | 17,450.77 | +7.12 |
2015年 | 17,450.77 | 19,033.71 | +9.07 |
2016年 | 19,033.71 | 19,114.37 | +0.42 |
2017年 | 19,114.37 | 22,764.94 | +19.10 |
2018年 | 22,764.94 | 20,014.77 | -12.08 |
2019年 | 20,014.77 | 23,656.62 | +18.20 |
2020年 | 23,656.62 | 27,444.17 | +16.01 |
項目 | 該当年・解説 |
---|
1年の最大の上昇率 | 1952年 +118.38% 大発会終値166.06円 大納会終値362.34円 (+196.28円)。戦後初の株式ブームによる[15]。 |
1年の最大の下落率 | 2008年 -42.1% 大発会終値15,155.73円 大納会終値8,859.56円 (-6296.17円)。リーマンショックのため。 |
その他の記録
項目 | 解説 |
---|
連騰日数 | - 2017年10月2日 - 2017年10月24日 (16営業日) 20,400.51円 - 21,805.17円。2017年10月20日日経平均株価は21,457.64円であり56年9ヶ月ぶりに戦後最長に並んだ。そして2017年10月23日には前日の第48回衆議院議員総選挙で与党が大勝したことによる好感触を受け日経平均株価は21,696.65円を記録し戦後最長を更新する15営業日連騰となった。
- 1960年12月21日 - 1961年1月11日 (14営業日) 1,287.89円 - 1,403.06円 (+8.94%)。日本では岩戸景気の好景気期にあった。その後も上昇を続け、半年後の7月18日には1,829.74円まで値を上げた。
|
続落日数 | - 1954年4月28日 - 1954年5月18日 (15営業日) 351.67円 - 323.92円 (-7.89%)。日本では朝鮮特需の終結による反動不況が続いていた時期である。
|
史上最安値 | |
バブル経済崩壊後最安値 | - 2008年10月28日 10:17 最安値 6,994.90円
- 2009年3月10日 終値 7,054.98円。リーマン・ショックによる。
|
史上最高値 | - 1989年12月29日 09:04 最高値 38,957.44円。バブル景気による。
- 1989年12月29日 終値 38,915.87円。バブル景気による。
|
リーマン・ショック後最高値 | - 2021年2月16日 14:09 最高値30,714.52円
- 2021年2月16日 終値 30,468.25円
|
証券取引法に基づく証券取引所開所による初立会 | |
年間推移
単位は円
年 | 大発会始値 | 年間最高値 | 年間最安値 | 大納会終値 |
---|
1986年 | 13,130.37 | 18,996.12 | 12,871.89 | 18,701.30 |
1987年 | 18,702.64 | 26,646.81 | 18,525.86 | 21,564.00 |
1988年 | 21,551.20 | 30,264.36 | 21,148.26 | 30,159.00 |
1989年 | 30,165.52 | 38,957.44 | 30,082.81 | 38,915.87 |
1990年 | 38,921.65 | 38,950.77 | 19,781.70 | 23,848.71 |
1991年 | 23,827.48 | 27,270.33 | 21,123.90 | 22,983.77 |
1992年 | 23,030.66 | 23,901.89 | 14,194.40 | 16,924.95 |
1993年 | 16,980.23 | 21,281.03 | 15,671.97 | 17,417.24 |
1994年 | 17,421.64 | 21,573.21 | 17,242.32 | 19,723.06 |
1995年 | 19,724.76 | 20,023.52 | 14,295.90 | 19,868.15 |
1996年 | 19,945.68 | 22,750.70 | 18,819.92 | 19,361.35 |
1997年 | 19,364.24 | 20,910.79 | 14,488.21 | 15,258.74 |
1998年 | 15,268.93 | 17,352.95 | 12,787.90 | 13,842.17 |
1999年 | 13,779.05 | 19,036.08 | 13,122.61 | 18,934.34 |
2000年 | 18,937.45 | 20,833.21 | 13,182.51 | 13,785.69 |
2001年 | 13,898.09 | 14,556.11 | 9,382.95 | 10,542.62 |
2002年 | 10,631.00 | 12,081.43 | 8,197.22 | 8,578.95 |
2003年 | 8,669.89 | 11,238.63 | 7,603.76 | 10,676.64 |
2004年 | 10,787.83 | 12,195.66 | 10,299.43 | 11,488.76 |
2005年 | 11,458.27 | 16,445.56 | 10,770.58 | 16,111.43 |
2006年 | 16,294.65 | 17,563.37 | 14,045.53 | 17,225.83 |
2007年 | 17,322.50 | 18,300.39 | 14,669.85 | 15,307.78 |
2008年 | 15,155.73 | 15,156.66 | 6,994.90 | 8,859.56 |
2009年 | 8,991.21 | 10,767.00 | 7,021.28 | 10,546.44 |
2010年 | 10,654.79 | 11,339.30 | 8,824.06 | 10,228.92 |
2011年 | 10,398.10 | 10,857.53 | 8,160.01 | 8,455.35 |
2012年 | 8,560.11 | 10,395.18 | 8,295.63 | 10,395.18 |
2013年 | 10,688.11 | 16,320.22 | 10,398.61 | 16,291.31 |
2014年 | 16,147.54 | 18,030.83 | 13,885.11 | 17,450.77 |
2015年 | 17,325.68 | 20,952.71 | 16,592.57 | 19,033.71 |
2016年 | 18,818.58 | 19,592.90 | 14,864.01 | 19,114.37 |
2017年 | 19,298.68 | 23,382.15 | 18,224.68 | 22,764.94 |
2018年 | 23,506.33 | 24,270.62 | 19,155.74 | 20,014.77 |
2019年 | 19,561.96 | 24,066.12 | 19,561.96 | 23,656.62 |
年 | 年間最高値 | 年間最安値 |
---|
2000年(平成12年) | 20,833.21 | 13,182.51 |
2001年(平成13年) | 14,556.11 | 9,382.95 |
2002年(平成14年) | 12,081.43 | 8,197.22 |
2003年(平成15年) | 11,238.63 | 7,603.76 |
2004年(平成16年) | 12,195.66 | 10,299.43 |
2005年(平成17年) | 16,445.56 | 10,770.58 |
2006年(平成18年) | 17,563.37 | 14,045.53 |
2007年(平成19年) | 18,300.39 | 14,669.85 |
2008年(平成20年) | 15,156.66 | 6,994.90 |
2009年(平成21年) | 10,767.00 | 7,021.28 |
2010年(平成22年) | 11,339.30 | 8,824.06 |
2011年(平成23年) | 10,857.53 | 8,160.01 |
2012年(平成24年) | 10,395.18 | 8,295.63 |
2013年(平成25年) | 16,320.22 | 10,398.61 |
2014年(平成26年) | 18,030.83 | 13,885.11 |
2015年(平成27年) | 20,952.71 | 16,592.57 |
2016年(平成28年) | 19,592.90 | 14,864.01 |
2017年(平成29年) | 23,382.15 | 18,224.68 |
2018年(平成30年) | 24,448.07 | 18,948.58 |
2019年(平成31年/令和元年) | 24,066.12 | 19,561.96 |
脚注
注釈
- ^ 採用銘柄の株価の単純平均を基準とし、その後の株式分割などを除数を修正して計算する株価指数。
- ^ その後、2019年3月18日にオムロンが採用された。
出典
- ^ 日経平均株価算出要領
- ^ 川北英隆『テキスト 株式・債券投資』(2006年、中央経済社)7-8ページ。
- ^ #外部リンク『日本経済新聞社による説明』
- ^ “統計局ホームページ/日本の統計 2020-第14章 卸売業・小売業”. 総務省統計局. 2020年3月9日閲覧。
- ^ 2008年12月31日付 日経朝刊3面「きょうのことば」
- ^ 「旧大証銘柄」活況 東証大証の市場統合から1週目 - ウェイバックマシン(2014年7月17日アーカイブ分)
- ^ “平成元年(1989年) 日経平均株価、史上最高値 1…:平成の記憶”. 時事ドットコム. https://www.jiji.com/jc/d4?p=hsm100-jpp12803064&d=d4_ftee 2020年12月9日閲覧。
- ^ a b c 飯村真由 (2016年4月3日). “なぜ、海外投資家は日経平均を信用しないか”. PRESIDENT online (プレジデント社). https://president.jp/articles/-/17679 2016年7月31日閲覧。
- ^ a b 蔭山克秀 (2020年12月28日). “コロナ不況で苦しむ企業が多い中、日経平均が絶好調なカラクリ 平均値はボリュームゾーンではない”. PRESIDENT online (プレジデント社). https://president.jp/articles/-/41714 2020年12月28日閲覧。
- ^ 宮川公男 (2016年7月30日). ““5桁クラブ”に振り回される、日経平均の不都合な真実”. WEDGE Infinity (ウェッジ). http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7282 2016年7月31日閲覧。
- ^ a b “みなし額面” (2017年4月21日). 2020年3月9日閲覧。
- ^ “日経平均プロフィル中 「みなし額面一覧 (CSV)」”. 2020年3月9日閲覧。
- ^ a b “日経平均資料室 > 日次・月次・年次データ”. 202-3-9閲覧。
- ^ 2010年12月31日付 日経朝刊13面
- ^ “1950年代:戦後初の大暴落へ” (日本語). 日経平均 読む・知る・学ぶ. 2021年4月3日閲覧。
関連項目
外部リンク