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🥾|【関西】初心者に人気のグランピング施設5選!手軽にアウトドア体験を


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【関西】初心者に人気のグランピング施設5選!手軽にアウトドア体験を

 
内容をざっくり書くと
焚き火や薪ストーブ・囲炉裏BBQなど、アウトドア要素の詰まった一時を天候や季節に左右されることなく楽しむことができます。
 

1.【滋賀県】GLAMP ELEMENT伊吹山を眺望できる池のほとりという海外のリゾート地を思わせる… →このまま続きを読む

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薪ストーブ

薪ストーブ(まきストーブ、: wood-burning stove)は、燃料とする暖房器具地球温暖化による影響が取り沙汰された頃に石油暖房の代替として世界的に広く普及した。その後ばい煙による大気汚染悪臭と、それらによる健康被害(呼吸器疾患心疾患等)が各国の保健機関から報告されるようになり、欧米等では規制が強化され、汚染が少ない電気式のクリーン暖房(ヒートポンプ(en: heat pump)など)への移行が進んでいる(#国外)。

歴史

防寒調理の目的では古来より生活に欠かせない存在だった。焚き火が発達し、屋内でも火が焚けるようにしたものが囲炉裏であったが、煙の出口がなかったため、後にフードと煙突の付いた囲炉裏が考案された。それを元に囲炉裏をの中に埋め込むことで暖炉が発明された。アメリカでは移民ヨーロッパ(とくにイギリス風)の暖炉を持ち込み、家庭で使っていたが従来の暖炉は暖房効率が低く燃料を大量に消費した[1][2]

1742年政治家発明家として知られるベンジャミン・フランクリンが暖炉の暖房効率を改善するため前面以外の5面を鉄板で囲ったフランクリン・ストーブ(ペンシルバニア暖炉)を発明。バッフル板が装着されたこのストーブは暖房効率が高く好評で、多くのメーカーから同様の暖炉が販売され主流となった。後にフランクリンストーブは改良により現在の薪ストーブのように扉が付けられた。それが現在の薪ストーブの始まりである。アメリカではその後、一旦は石炭・石油の発達により、薪ストーブの人気は下降したが、石油危機をきっかけに復活した[1][2]

その他、紀元前の中国では煙突付きの青銅製のストーブがすでに存在していた事が知られている。

仕組み

主に輻射式、対流式の二つの暖房方式がありほとんどの製品はその両方の機能を併せ持っている。材質鋳鉄製と鋼板製が多い。[1]。扉の付いた鉄のに煙突が取り付けられた構造が薪ストーブの基本的な形態である。暖炉や焚火との違いは、前者が空気の出入りが開放的であるのに比し、薪ストーブは密閉的であることである。暖炉や焚火が燃焼に必要な空気の数十倍の量の空気を吸い込み排気するのに対し、薪ストーブは小さな空気の入り口を調整し燃焼に必要な空気を取り入れ、煙突からの排出も調整される。そのため取り入れられる空気は燃焼に必要な量の2〜3倍に制限される。前者がほぼ火そのものの輻射熱しか感じさせないのに対し、薪ストーブでは本体内の燃焼によって生じる熱を本体表面からの輻射熱や、本体周囲を対流する暖かい空気によっても部屋を暖めることができる。薪ストーブには燃焼調整のために空気弁、煙突ダンパーといった機能が付与され、近年では燃焼効率や趣味性を上げたり、燃焼ガスの環境規制を通過するために、ガラス扉、二次燃焼、触媒、バッフル板などの機能が付与されるようになった[1]

燃料

精製されていない木質燃料であるは、品質に非常にばらつきがある燃料であり、扱いには注意を要する。特に乾燥状態が重要であり、生木のような湿った薪、すなわち含水率が高い薪を燃やすとススが大量に発生し、煙道火災や著しい大気汚染を引き起こすので特に注意する必要がある。 薪が湿っている場合は十分に乾燥させてから使い、また薪の乾燥状態を維持するために雨が当たらず湿度の安定した場所に保管する必要がある。 こうした汚染を防ぐため、ドイツでは法律で含水率25%以上の薪の使用を禁じるなど、燃料の品質に対して厳しい規制を行っている。しかし薪は通常の環境では含水率を20%以下に落とすことは困難であるためクリーンバーン(完全燃焼)は困難であり、化学的に精製された燃料と比較してエネルギー効率が悪く、また大気を汚染する燃料として位置づけられている(#ドイツを参照)。

問題点

森林破壊

木質燃料である再生可能エネルギーとして位置づけられ、カーボンニュートラルでありCO2負荷が小さく、持続可能であるとされる。 しかしそれは無尽蔵であることや無条件に持続可能であることを意味せず、消費速度が再生速度を上回った場合森林破壊を引き起こし、最終的に枯渇する。 人類による需要に対し森林の総面積は小さく、また人類による燃料としての消費速度に対し森林の再生速度(樹木の成長速度)は遅く、世界の森林面積は急速な減少を続けている。貧困のために薪を燃料として使用している発展途上国ではすでに森林崩壊が進みカーボンニュートラルも持続可能性も成立していない。[3]。 よって薪ストーブを使用することは森林破壊の加速を意味している。 そのため、(en:Sustainable forest management)に基づいた薪の認証制度の必要性が認識されているが、フランスなどのごく僅かな国が実施する計画を建てているのみで、持続可能な薪にアクセスする手段は極めて限られる。(#フランスも参照)

大気汚染

薪ストーブの燃料として用いられる精製されていない不純物の多い燃料であり、さらに薪ストーブは清掃工場のような高度な燃焼制御システムを持たないため不完全燃焼となる。同様に高度な排煙管理システム(フィルタサーマルオキシダイザー等)も備えていない。そのため、PM2.5などの粒子状物質を含むばい煙悪臭といった有害物質が発生し、それらは無害化されずに全て周囲へ放出されることになる。日本の環境省が作成した薪ストーブガイドブックによって、薪ストーブによる粒子状物質の放出量データが公開されている。 一般的な石油暖房による粒子状物質排出量を基準とした場合、

  • ペレットストーブ - 37倍
  • EPA認証薪ストーブ - 107倍
  • 非EPA認証薪ストーブ - 353倍
  • 暖炉 - 2153倍

の粒子状物質を排出し、大気を汚染する[4]。 また、アメリカ合衆国環境保護庁(en: United States Environmental Protection Agency, EPA)から木材燃焼に対する健康への警告が発表されている[5]

屋外空気の汚染

汚染物質を含むばい煙は煙突から外部に放出されるが、一般家屋では清掃工場のような高く長い煙突を設置することは不可能であるため、煙はそのまますぐに地上へと落下し、周囲に充満する。特に薪ストーブが用いられる冬期は大気中に逆転層が生じるため、ばい煙は長時間地上に滞留することとなり、空気は広範囲かつ高濃度、長時間汚染されることとなる[6]。その結果健康被害を引き起こす。

室内空気の汚染

ばい煙は屋外だけでなく室内空気も汚染する。2020年にイギリスのシェフィールド大学の研究者により行われた実験では、薪ストーブの使用開始から4時間で室内空気中の粒子状物質の濃度は3倍に上昇し、ピーク時には195μg/mに達した。(WHO:世界保健機関により設定されている規制値は24時間で25μg/m)[7]

健康被害

薪ストーブの煙はたばこの煙(副流煙)と同様に有害であり、米国胸部疾患学会(American Thoracic Society)により「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine」に発表されたメキシコでの研究では薪ストーブの煙を吸い込んでいる人はタバコ喫煙者と同じ臨床経過(慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症、呼吸困難によるQOLの低下、死亡)をたどることが確認されている[8]。 また、木の燃焼により生じる煙はタバコの煙よりも多環芳香族炭化水素(PAHs))を多く含むために、発がんリスクはタバコの煙を上回っていることが判明している[9]カナダ保健省(en: Health Canada)とカナダ環境省(en: Environment and Climate Change Canada)は木煙は以下のような有害物質が含まれると説明する。

煙の吸入は体内の炎症を引き起こし、がん心疾患脳卒中糖尿病肥満早老などの関連疾病の原因となり、地域の平均寿命を縮めている[9][10]。 カナダ肺協会(en: Canadian Lung Association)は薪を燃やした煙の吸入が喘息慢性閉塞性肺疾患(COPD)等の、呼吸器疾患の悪化、再燃を引き起こし呼吸困難に陥る可能性を警告し、住宅地で薪を使用しないことを推奨している[11]。 米国肺協会(en:American Lung Association)は、薪ストーブにより近所の空気が汚染されている場合、子供や高齢者、肺疾患を持つ人は室内にいるよう促し、窓や換気口を閉めるなどの対策が必要という。特に肺疾患を持つ人は防塵マスクの使用および医師への相談を勧めている[12]ナバホ族をはじめとする多くの農村や部族社会では、屋内での木質燃焼による屋内の空気汚染が幼児の呼吸器系感染症の主な原因となっている。[13] また、アメリカの保健当局部門であるアメリカ疾病予防管理センター(en: Centers for Disease Control and Prevention :CDC)により、木煙にさらされることでCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)を含む呼吸器感染症にかかりやすくなる可能性があるとの警告を発している[14]

火災

薪ストーブの燃料である薪は大量のすすタールを発生する。それが煙突にこびりついていくため、定期的なメンテナンスを実施する必要がある。環境省は毎シーズン初めまたは終わりに煙突の清掃、3年から5年に一度専門業者によるフルメンテナンスを行う必要があるとしている。清掃を怠った場合、煙の室内への逆流、タール漏れ、煙道火災(煙突火災)といった事態に至る[15]

メンテナンス上の注意

煙突にこびりついたすす、タールは発がん性がある有害物質であり、過去には煙突掃除人癌職業病問題を引き起こしていること、高所の作業であること、メンテナンスが不十分だと火災を引き起こすなどの理由から、専用の装備を整えた専門業者が行うことが望ましい[16]

各国の状況および規制

日本

国は地球温暖化対策の名目で薪ストーブを推進する姿勢を見せており、自治体も追随している。環境省は「木質バイオマスストーブ環境ガイドブック」を作成、農林水産省は省内に薪ストーブを設置し「木とストーブのある暮らし展」を開催した[17]。また、薪ストーブの導入にあたり補助金制度を設けている[18][19][20][21][22]

法的規制

2022年現在、日本では法的規制は全く存在していない。機器認証制度による排煙規制や、Smoke Control Areaの設定、薪などの燃料の品質規制も行われていない。

近隣被害

環境省が制作した「木質バイオマスストーブ環境ガイドライン」でのアンケート調査から、次のようなトラブル例が紹介されている。

  • 乾燥した薪を使い煙突も十分高くしたつもりだったが隣人から悪臭と息苦しさのクレームが付き、さらに1メートル煙突を高くしたが改善されなかった
  • 薪ストーブによる煙の被害に対し被害者が訴訟を起こした。薪ストーブ利用者側が敗訴し使用禁止を命じる判決が下った
  • 近所からクレームが付き、市役所に相談したら住民同士で解決してくれと言われた。近所の人に年間10回ほどだけ使用する許可を求めたが拒否され、近所に不快な思いをさせたくはないので自主的に使用をやめた
  • 薪ストーブ利用者がゴミやプラスチック、生木を燃やした
  • 煙が逆流し、火災報知器が作動した
  • 薪ストーブから出火、火災を起こし家が全焼、火傷した

[15]

自治体による注意喚起

薪ストーブによる大気汚染で近隣住民とのトラブルが多発している事態を受け、多くの自治体から注意喚起が行われている[23][24][25]が、法整備が追いついていないため強制力はない。自治体から発せられた注意としては、次のようなものがある。

  • 家庭ごみの焼却はしないこと(廃棄物処理法により禁止されている)
  • 接着剤、塗料が使用されている合板など科学処理された木材および建設廃材等は燃やさないこと
  • 薪は十分に乾燥させること(果樹などの剪定枝の場合も同様。針葉樹は半年以上、広葉樹は1年以上乾燥させること。薪が湿っていると燃焼温度が低下し多量の煙やスス、タールを発生させる。乾燥した薪は叩くとカンカンと乾いた音がする)
  • 薪を屋外に保管する場合は地面から離し濡れないように覆いを掛けること
  • 薪割りの騒音にも気をつけること
  • 薪を一度にたくさん入れ過ぎないこと
  • 空気量を適正にし炉内温度を高く保つこと
  • こまめなメンテナンスを行うこと(シーズン前後、シーズン中の清掃、数年に一度専門業者によるフルメンテナンスの実施)
  • 設置前に、煙突の位置、高さ等について専門家と工務店を交えて十分検討、考慮すること。次のような場合は避ける
    • 煙突が隣家に近い
    • 煙突が隣の家よりも低い
  • 設置前に、専門家を伴い近隣への事前説明をし了解を得ること。次のような場合は避ける
    • 近所に呼吸器疾患を持っている住民がいる
  • 定期的に近隣住民に「煙で迷惑がかかっていないか」うかがい、問題があればあらためること

[26][27][28]

廃棄物の焼却

街路樹などの剪定で出た剪定枝や、農家が排出した剪定枝は本来廃棄物であるが、薪ストーブ用として提供する自治体もある。剪定枝の乾燥状態等詳細は不明[29][30][31][32]

国外

アメリカ

機器認証制度

アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)により、薪ストーブへの厳しい認証制度が設けられている。米国では薪ストーブの販売にはEPA認証をクリアすることが義務付けられている。2020年、EPAは排煙中の汚染物質(粒子状物質)の量の上限を2.0g/hに引き下げた[33]

EPAへの批判

米国肺協会(en:American Lung Association)で副会長を務めるローラ・ケイト・ベンダーは、短期的に排出量を減らすことは有益ではあっても科学的に安全な粒子状物質への暴露などというものはなく、長期的な解決策は薪ストーブを完全に廃止することであると指摘している。 また、米国北東部における大気質監視団体であるNESCAUM(Northeast States for Coordinated Air Use Management)による報告書は、EPAの認証プロセスには重大な欠陥があり、実際に薪ストーブを使用した場合とは異なる実験室でのテストによるものであると批判している[13]

各州の保健当局からの勧告
  • オレゴン州環境局は住宅の売却時に未認証の薪ストーブを撤去することを求めており、またその際にヒートポンプを設置することを推奨している。また、保健当局はマルトノマ郡で秋、冬に汚染の高まりに対応して燃焼禁止令を4度発令した。その後、通年で禁止令を出す可能性があると発表している。
  • ポートランドのマルトノマ郡では2021年に木煙公害に関する会議が開かれた後、EPA認定されている薪ストーブであっても使用を控えるよう勧告が出された。
  • カルフォルニアバークレーベイエリア等では厳しい規制が敷かれ、罰金は初犯100ドル、再犯500ドル以上と設定されている。また、薪ストーブ使用を制限する"空気を大事にせよ!"の日が設けられている。

[13][34][35]

置き換えプログラム

米国肺協会はよりクリーンな暖房への切り替えを推奨しており[12]、薪ストーブをクリーンな代替熱源に置き換えるための資金援助プログラムが実施されている。アラスカ州フェアバンクスは米国肺協会から2021年の「State of the Air」の粒子状物質汚染部門で「最も汚染された都市」に認定されたが、その後、薪ストーブの交換プログラムを実施し、大半の人が石油、ガス暖房に切り替えた結果、汚染度を半分に減少させることに成功している[13]ポートランドの非営利団体ベルデは特に低所得世帯を対象に薪ストーブを電気ヒートポンプに置き換えるためのプログラムに資金を提供するよう州に要請した。 State of Washington Department of Ecologyは、薪ストーブによる汚染を低減するため、環境基準に適合したものに買い換える費用として低品質な薪ストーブを300ドルで買い取るキャンペーンを行なっている[36]

カナダ

カナダの多くの自治体では家庭での薪ストーブの使用が原因で大気汚染が発生しており、カナダ肺協会(en: Canadian Lung Association)は住宅地で薪を燃やさないことを推奨した[11]

ヨーロッパ

CO2排出削減のための政府によるバイオマス燃焼切り替え補助金プログラムが広く行われていたが、これについて2010年時点で科学者たちにより「薪ストーブや暖炉を使った家庭での薪の燃焼につながる」可能性が警告されていた。2016年には家庭での薪の燃焼がロンドンで排出される粒子状汚染の第2位の原因となり、2018年にはpm2.5の総排出量の45%以上を占めるまでになっていた。 EU内における薪エネルギーの割合は、全エネルギーの内わずか約2.7%に過ぎないにもかかわらず、EU全体の大気汚染物質の約半分が薪の燃焼により放出されている計算となる。その後、EUは2022年に大気汚染に関する規制を強化し、基準に満たない暖房器具は使用禁止となった[37][38]

イギリス

薪ストーブ等木材燃焼の暖房機器を使用しているのはイギリス人全体のうちわずか8%の人々であるにもかかわらず、薪ストーブや暖炉はイギリスの大気汚染の原因のうち17%もの割合を占めており、汚染源としては上位2番目に位置する。これは道路交通が占める割合である13%を上回る。 これまで広範な規制により石炭燃焼、産業、自動車による大気汚染の大幅な減少が達成されたにもかかわらず、その減少分とほぼ同量の汚染が家庭環境での木材燃焼 木質バイオマスの燃焼によって引き起こされていることがわかっている。 喘息の子供や病気の高齢者を家族に抱える人々から、不安の声が寄せられているという。 インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者は「人々は木は自然のものであるから木を燃やすのは無害である、と考えがち」と指摘した。 [9]

イギリス国内のリサーチにおいて、薪ストーブが年間10億ポンド相当の健康被害を引き起こしており、薪ストーブによる社会的損失は他暖房の40倍と試算された。同リサーチは、イギリスにおける大気汚染の半分はが屋内での木質燃焼に起因していること、European Public Health Alliance(EPHA)が暖房と調理による大気汚染を無視していること指摘した。解決策として木質バイオマスを燃料として使うことをやめ、太陽光発電とボイラーの組み合わせに移行することを提案している。他の研究データでも薪ストーブを1年間使用すると、ディーゼル車を約4年間使用した場合と同程度の社会的損失を引き起こすことが示された[37]。別の研究では基準適合の薪ストーブであっても、最新式の輸送トラックの750倍のpm2.5汚染を引き起こす結果が示されており、保健衛生の科学者は「無煙燃料は存在しないため特に都市部では燃焼式暖房を選択するべきではない」と指摘している。[39]

イギリスの環境保護団体Clean Air in Londonの調査によると2010年から2020年の間に薪ストーブの利用が急増しており、「公衆衛生上の大惨事であり薪ストーブの使用、販売を早急に禁止する必要がある」と述べる。 また、別の研究では、都市部において発がん性物質への暴露のうち50%が薪ストーブによるものという結果が出ており、さらに家庭内の空気質汚染レベルを3倍に上昇させているため、薪ストーブの販売には健康への警告表示を義務付けるべきと結論している[40]。 また、同団体はEUによる2022年の薪ストーブの規制強化を評価したが、最終的には木質燃焼を全面禁止するべきとしている[41]

イギリスの環境保護団体Mums for Lungsは2027年までに薪ストーブを禁止するよう政府に要請している。英国では薪ストーブの苦情が6年間で19000件以上あるという。[42]


Smoke Control Area

Smoke Control Areaに指定されたエリア内では基準を満たさない燃焼機器、燃料の使用が制限される。違反した場合は1000£の罰金が課せられる[43]

フランス

フランスアルプスでは子供が外で走ることができないほどに広く大気が汚染されている。主な原因は「木を燃やす習慣」であり、汚染の6~8割が薪ストーブや暖炉が原因だと示されている。住民たちによりデモが行われ、薪暖房禁止策が求められた[44]

2018年には、薪ストーブは国全体の粒子状物質による汚染のうちPM2.5では43%、PM1.0では55%を占めた。フランス公衆衛生庁(fr:Agence nationale de santé publique)はこれらに起因する死者は年間4万人に上ると述べる。これら薪ストーブ、暖炉による激しい汚染を受け、フランス環境省は家庭用薪ストーブ等による大気汚染を減少させるための計画を以下のように発表した。

  • 木質燃料の使用が大気に及ぼす悪影響についての教育啓発
  • よりクリーンな暖房装置への買替え促進制度の強化
  • 暖房機器の性能向上。機器に付与される環境性能を表すラベルに、空気質を考慮したグレードを新設。
  • 燃料の品質の向上。低含水率であること、持続可能な森林管理によるものであることを表すラベルを新設。含水率の上限の設定
  • 汚染が激しい地域における木質燃料暖房の規制強化

[45]

ドイツ

ドイツでは1500万台の暖炉および薪ストーブが設置されており、公害の原因となっている。 ドイツではドイツ連邦排出規制法により薪ストーブの使用方法や設置が厳しく規制されており、煙突掃除人によるメンテナンスおよび監査が行われているが、ドイツ西部のアーヘンで働く煙突掃除人による証言では、履き古した靴や油を染み込ませた薪、解体したクローゼットなどのゴミが燃やされていると報告されている。これら薬剤塗料で処理されたものを燃焼させた結果、ダイオキシンが発生し大気や土壌を汚染している。 また薪の品質についても、水分がクリーンバーン(完全燃焼)の妨げになるため、含水率25%以上の薪を燃やすことは禁止されているが、これも完全には遵守されていない。 ドイツ国内において薪ストーブの煙突から排出される汚染物質の量は年間3万トン以上に達しており、アーヘン市環境保護局は公害原因を薪ストーブと定め、薪ストーブの規制を初めとする大気汚染防止プログラムを制定した。

ドイツ連邦環境庁(en:Umweltbundesamt)は、薪はエネルギー効率が非常に悪く、石油や天然ガスなどの他の燃料と比較して著しく大量の汚染物質を放出し、住宅地における大気汚染の原因であること、室内の空気も著しく汚染すること、 また火災の危険もあり使用者自身や近隣住民の健康に悪影響があることを警告している。 具体的には呼吸器疾患、脳卒中、がん、認知症、パーキンソン病などの神経疾患の関連が提示されている。 また連邦排出規制を守らない薪ストーブの使用は軽犯罪ではなく重大な違反行為として扱うべきであり、コミュニケーションを取って解決するべきとしている。具体的には、被害を受けた場合は行為者に対し薪ストーブ規制法および薪ストーブの危険性や、薪の水分測定器を使うべきであること、薪ストーブの使用を控える必要があることなどを苦情として伝えること、その上で苦情が無視されたのであれば自治体や環境保護団体に連絡することを勧めている。 また、迷惑をかけてしまい苦情を受けた行為者に対しては、正直に近所と話し合い解決にもっていくことを勧めている。[46][47]

コペンハーゲン市長は薪ストーブの使用を禁止し新暖房への切り替えを促している。[48]

ギリシャ

ギリシャアテネの大気を1年間採取するリサーチを行った研究者は「薪を燃やすのをやめればよい。薪ストーブは欧州全域で使われており、EUが行動を起こすことは公衆衛生に大きな利益がある」と結論づけている[9]

ノルウェー

ノルウェーでは薪の使用による大気汚染が深刻化している[49]。 ノルウェイ大気研究所によると、ノルウェーでは薪ストーブは二番目に普及している暖房器具であり、そのため大気汚染の主因となっている。ノルウェーの大気汚染の内、ほぼ全量が薪ストーブによる粒子状物質によっており、年間pm2.5の排出量は800トン以上にのぼる。 [50]

フィンランド

フィンランドの大気汚染を低減させる上で最も有効な政策を研究するリサーチでは、住宅用暖房での薪の使用を制限することが最も有効であるとしている。[51]

スウェーデン

スウェーデン環境保護庁(SEPA)は、古い薪ストーブは危険な公害の原因であるとして、段階的な廃止を提案した。控えめに見積もっても、毎年約1000人のスウェーデン人が木質燃料暖房による汚染が原因で早死にしているという。また、スウェーデン喘息・アレルギー協会も、深刻な問題があることを確認している。スウェーデン環境研究所とウメオ大学の2018年の研究によると、同国では大気汚染に寄って年間約7600人の早期死亡が発生しており、死者一人につき少なくとも年間560億クローネ(53億ユーロ)の社会的コストがかかっている。[38]

オランダ

オランダユトレヒトでは、薪ストーブや暖炉による汚染のため、クリーン暖房への交換費用として最高2,000ユーロの補助金を提供すると発表した[9]

オセアニア

オーストラリア

オーストラリアアーミデールでの家庭の薪ストーブの健康コスト算出リサーチでは、薪ストーブによる大気汚染が毎年14人の早期死亡につながっていると推定した。 この問題は解決可能であり、すなわち薪を燃やすのをやめればよいと結論付けられ、タスマニアロンセストンでは薪ストーブからの切り替えプログラムが実施された。その結果、冬場の呼吸器系の死亡が28%、心臓系の死亡が20%減少する成果を上げた。この研究に関わったタスマニア大学の教授は「薪ストーブをより汚染度の低い暖房器具に置き換えることはすぐ採算が取れ、薪の煙に関連する病気や死亡を回避することが可能である」という。また、CO2を減らし、かつ大気汚染を低減するには、木質バイオマスを燃焼させることよりも断熱材を厚くすることが効果的とされる。[52]

ニュージーランド

ニュージーランド環境省は、新たな大気汚染規制を発表し、その中には旧式の薪ストーブを規制することや置き換え支援制度の設置が含まれた。WHOが推奨する大気汚染レベルに対応するため。 これらの禁止措置により、10年間で9770万ドルの費用と引き換えに8億2000万ドルの医療費が削減できると見込まれている。大気汚染の原因であるPM2.5への暴露が低減されることで、早死、呼吸器疾患、心疾患、大気汚染による屋外活動の制限が減少することなどによる。[53][54]

脚注

  1. ^ a b c d 地球丸「薪ストーブ大全」1996年12月1日
  2. ^ a b Morso 薪ストーブの歴史
  3. ^ エネルギー貧困が引き起こす、環境破壊や煙による健康被害とは|なんとかしなきゃ!プロジェクト
  4. ^ 木質バイオマスストーブ環境ガイドブック 環境省
  5. ^ Wood Smoke | US EPA
  6. ^ どのようなことが起きるか:大気が汚れる|わたしたちの生活と大気環境|大気環境の情報館キッズページ|大気環境の情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構
  7. ^ Wood burners triple harmful indoor air pollution, study finds | Air pollution | The Guardian
  8. ^ Indoor Pollution From Cooking On Wood Stoves Affects Women In Developing Countries -- ScienceDaily
  9. ^ a b c d e Wood burners cause nearly half of urban air pollution cancer risk – study | Air pollution | The Guardian
  10. ^ WHO:環境汚染死因1位は料理用燃料 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  11. ^ a b Residential Wood Burning | the lung association
  12. ^ a b What You Need to Know About Your Wood-Burning Stove and Heater | American Lung Association
  13. ^ a b c d The health risks of wood stoves and smoke pollution | Popular Science
  14. ^ Wood Smoke and COVID-19 | US EPA
  15. ^ a b 木質バイオマスストーブ環境ガイドライン
  16. ^ 木質バイオマスストーブ環境ガイドライン
  17. ^ 木とストーブのある暮らし展:農林水産省
  18. ^ 環境省_平成22年度地域の特徴的温暖化対策機器普及促進事業の採択案件について(お知らせ)
  19. ^ 木材利用ポイント事業:林野庁
  20. ^ 令和4年度旭川市薪ストーブ導入促進事業補助金(申請期間4月19日から5月31日まで) | 旭川市
  21. ^ 木質バイオマスストーブ購入助成|福島県木材協同組合連合会
  22. ^ 薪ストーブ・薪ボイラ-などの購入を助成します/加美町
  23. ^ 薪ストーブ・暖炉の使用にご注意ください
  24. ^ 薪ストーブの使用にご注意ください|田原市
  25. ^ 薪ストーブ使用時の注意点について
  26. ^ 「暖炉」や「薪ストーブ」の適切な使用について(お願い) | 南足柄市
  27. ^ 薪ストーブやペレットストーブの適切な使用について | 逗子市
  28. ^ 薪ストーブ(暖炉等)を設置予定又はお使いの方へのお願い|清瀬市公式ホームページ
  29. ^ 剪定枝、まきストーブ燃料に 福島市、果樹農家と住民マッチング:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
  30. ^ 「伐採木・剪定枝配布」のお知らせ|公園からのお知らせ|新潟県スポーツ公園
  31. ^ 取手市/伐採木を無料で配布します
  32. ^ 果樹剪定枝等まきストーブ活用推進事業について - 長野市ホームページ
  33. ^ Choosing the Right Wood-Burning Stove | US EPA
  34. ^ Health hazards of backyard barbecue | IQAir
  35. ^ Coughing neighbors make California rethink outdoor cooking
  36. ^ April 11 - Kettle Falls wood stove turn-in - Washington State Department of Ecology
  37. ^ a b Home wood burning in UK causes £1bn of health costs a year, report says | Air pollution | The Guardian
  38. ^ a b Sweden mulls banning old wood burning stove
  39. ^ Wood burning stoves: The inconvenient truth about the homely heater
  40. ^ Wood burners emit more particle pollution than traffic, UK data shows | Air pollution | The Guardian
  41. ^ Implementation of Ecodesign Regulations from 1 January 2022 is an important step on the path to banning wood burning – Clean Air in London
  42. ^ Government urged to ban wood-burning stoves by 2027 - Energy Live News
  43. ^ Smoke control areas: the rules - GOV.UK
  44. ^ 仏アルプスで息をのむ理由 絶景と……PM2.5  - BBCニュース
  45. ^ フランス環境省、家庭用薪ストーブ等の微粒子排出半減への行動計画を発表|環境ニュース[海外|EICネット ]
  46. ^ Wood-burning stoves ruining Germany′s air | Environment | All topics from climate change to conservation | DW | 19.09.2013
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  48. ^ Nature News in Brief: Mayor wants to rid Copenhagen of polluting wood-burning stoves - The Post
  49. ^ 車の排ガスだけではない!ノルウェーの大気汚染の原因は冬将軍?なぜ注意喚起が連日続くのか(鐙麻樹) - 個人 - Yahoo!ニュース
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  52. ^ Pollutionwatch: the solvable problem of home wood burners | Air pollution | The Guardian
  53. ^ Government proposes phasing out of high-emitting wood burners and coal burners | RNZ News
  54. ^ Government moves to ban old-style wood and coal-fueled burners to improve air quality - NZ Herald

関連項目

囲炉裏BBQ


     

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