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🥾|「気持ちよく走ってくれれば」富士山女子駅伝を前にコースを掃除 静岡・富士市


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「気持ちよく走ってくれれば」富士山女子駅伝を前にコースを掃除 静岡・富士市

 
内容をざっくり書くと
1時間ほどかけて落ち葉やタバコの吸い殻、ペットボトルを拾い集めた職員たちは「富士市の景色を目に焼き付けながら、気持ちよく走ってくれれば」と話していました。
 

12月30日の富士山女子駅伝を前に、福祉施設の職員がコースの清掃活動を行いました。 大学女子日本一を… →このまま続きを読む

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ペットボトル

ペットボトル: PET bottle)とは、合成樹脂(プラスチック)の一種であるポリエチレンテレフタラート (PET) を材料として作られている容器

ペットボトルの約9割は飲料用容器に利用される。他に、調味料化粧品にも用いられている。それまでガラスなどに入れられていた物の一部がペットボトルに置き換えられた。ペットとも呼ばれる。上記は日本での呼称・発音で、英語圏では通常、素材の違いを細分せず(PEボトルやPVCボトルと区別せず)plastic bottle と呼ぶ(ペットボトルを構成する素材であるPETについては、英語圏では普通はピートもしくはそのままピー・イー・ティーと読む)[1]

歴史

1967年デュポンのアメリカ人科学者: Nathaniel Wyeth炭酸飲料向けプラスチック容器の開発を始め、1973年にペットボトルの特許を取得した。デュポン社のペットボトルは1974年にペプシコーラの飲料容器に採用され、世界初のペットボトルの応用例となった[2]

日本では当初は食品衛生法にPET樹脂の記載がなかったため清涼飲料用には使用できなかった[2]。1977年にキッコーマン吉野工業所醤油の容器を開発し、その後1982年に飲料用に使用することが認められ、同年より日本コカ・コーラ(1983年から全国展開)、1985年からはキリンビバレッジ(当時麒麟麦酒)が1.5リットルペットボトル入り飲料を発売。以来、多くのメーカーで使われるようになり、それまでガラス瓶入りが主流であった1リットル以上の大型清涼飲料の容器はペットボトルに取って代わられた。1996年には自主規制の緩和で500ミリリットル以下の小型サイズも解禁された[3][4]

容器の形態

素材

ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethyleneterephthalate)を主原料にしている[5]。ポリエチレンテレフタレートは石油由来のテレフタル酸エチレングリコールを高温・高真空下で化学反応させた樹脂である[5]

2016年、アサヒ飲料は、三ツ矢サイダーの一部製品(1.5Lボトル4万箱分)に植物由来の原料を使用したオールバイオペットボトルの採用を開始した[6]

なお、ペットボトルのキャップはポリオレフィン系のポリプロピレンポリエチレンで出来ている。[5]。また、ラベルはポリスチレンポリオレフィン系のポリプロピレンやポリエチレンでできている[5]リサイクルしやすさや使用する資源量削減といった環境配慮から、ラベルのないペットボトル入り飲料も発売されている[7]

ペットボトルと他のプラスチック製のボトルは外観だけでは見分けることが困難な場合がある[8]。そのため、日本では指定表示品目(清涼飲料水、醤油、酒類)の指定ペットボトルには三角形の識別表示マークが付けられている[8]

色を付けるのは容易であり、世界では着色ペットボトルも珍しくない。しかし、日本で生産されるボトルについては、2001年のPETボトルリサイクル推進協議会の自主設計ガイドラインの改定に伴って、着色ボトルを全面禁止し、全て無色透明化された[9]。無色のペットボトルから作られた白い繊維は、衣類の原料として使用可能であるが、着色ペットボトルから作られた着色の繊維の需要は限られ、このルールが定められた[10]。着色ボトルが流通している国家では、無色と着色を選別する工程が必要になる[11]

なお、日本のペットボトルには口部が白いものがある。着色ではなく結晶化を用いて白くしている[8]

無色透明なものに色を付けたように見せる手法として、中身の液体の色を利用する方法、色付きラベルをペットボトル周囲に貼り付ける方法がある。

形状

正式に定められたものではないが、大きく分けて以下のように分類することができる。

耐圧ペットボトル:凸半球型ペットボトル(従来型・炭酸飲料用)
1982年に登場した初期の炭酸飲料用ペットボトル。現在のような底面をペタロイド形状(後述)に加工する技術がなく凸半球に膨れていたので、樹脂製のベースカップを底面に接着して立たせていた。容量は1.5Lボトルのみであった。
  • 前期型では、それまでのガラス瓶との流用でキャップの口径が広く金属製のキャップで閉められていて、ラベルもシールが貼られていた。
  • 後期型では、キャップの口径が小さくなって樹脂製のキャップで閉められるようになり、ラベルもフィルムが巻かれるようになった。
耐圧ペットボトル:ペタロイド形状ペットボトル(炭酸飲料用)
コーラサイダーなどの炭酸飲料に用いられている。ペタロイドとは花弁のことであり、5本足のペタロイドによって自立する形状になっている[5]。口部は透明である[5]。従来の凸半球型ペットボトルの底面をペタロイド形状に形成してベースカップなしに立たせている。この加工技術の発達と1996年の規制緩和で500mL以下の小さいボトルが作られるようになった。これは炭酸の圧力により底面が膨れて容器が倒れる事を防ぐための形状である[12][13][14]
耐熱圧ペットボトル:ペタロイド形状ペットボトル(炭酸用)
果汁入り炭酸系飲料に用いられており充填後に熱水で殺菌できるようになっている[5]。口部は白色である[5]
耐熱ペットボトル(非炭酸飲料用)
果汁飲料スポーツドリンク等の非炭酸飲料に用いられている。ホット充填する内容物使用するため、口部に耐熱プラスチックを用いており口部が白いのが特徴[15]。底部は凹型である[5]。密封後に減圧されるため、独特の凹凸模様や角をつけて補強している。また、従来の円柱から直方体に加工することで、容量が3割増えて2Lボトルが登場した。
無菌充填用ペットボトル(非炭酸飲料・無菌充填用)
お茶スポーツドリンク等の非炭酸飲料に用いられている。内容液を殺菌後に常温で冷却するいわゆる無菌充填の専用ボトル。底部は凹型、口部は透明である[5]。常温で充填できるため他のペットボトルに比べて壁厚が極端に薄い。そのため、凹凸やビード、パネル成型を行って補強している。
  • サントリーから発売されている伊右衛門の店頭用500mLタイプは、くびれた竹筒の形をしている。
  • キリンビバレッジから発売されている生茶は「ペコロジーボトル」を採用(2Lボトルのみ)しており、通常より肉厚が薄く潰しやすいものとなっている。

ペットボトルの形状によって、商品イメージや販売数に影響が出るようにもなってきており、特に飲料メーカーは各社しのぎを削っている。

容量

日本で流通している主要な飲料用ペットボトルの容量は以下のとおり(注:ペットボトル自体の容量ではなく、そこへ入れる内容量を主体として分類した)。多く見受けられるものにはこめじるしを付した。

  • 280mLこめじるし - ホット(加温)対応飲料の多く(キャップがオレンジ色)
  • 350mLこめじるし - コールド(冷却)対応飲料の多く
  • 500mLこめじるし - コールド(冷却)対応飲料の多く
  • 900mLこめじるし - アイスコーヒーの多く
  • 1Lこめじるし (1000mL) - 主に醤油
  • 1.5Lこめじるし (1500mL) - 炭酸飲料の大容量版
  • 1.8L (1800mL)- 主に焼酎清酒調味料
  • 2Lこめじるし (2000mL) - 主に飲料水、日本茶ウーロン茶など非炭酸飲料の大容量版、炭酸飲料では一部地域でコカ・コーラが存在する。
  • 2.7L (2700mL) - 主に焼酎、ウイスキーワイン
  • 4L (4000mL) - 主に焼酎、ウイスキー
  • 5L (5000mL) - 主に焼酎

重量

用途や容量にもよるが、20 - 50 g程度が多い。小型の物でも20 - 30 g程度で、350 mLアルミニウム缶の16 g程度に比べると重い。最近では薄肉・軽量化が進み500 mLでも12 - 15 g前後の物も多くなって来ている。

容器の特性

包装容器であり、品質保全性、安全性、衛生性、便利性、商品性、経済性、作業性、環境対応性などが要求される[2]。また、飲料・液体食品包装であるため、特にガスバリア性[16]、透明性、自立性などが要求される[2]。ペットボトルは軽くて丈夫で柔軟性があり、軽度のへこみであれば自ら元に戻る性質を持つ。ペットボトルには耐熱用、耐圧用、耐熱圧用、無菌充填用など特性をもたせたものがある[5]

透過性

多くのペットボトルはPET単層ボトルである[2]。PET樹脂は、ポリオレフィン樹脂に比べると、ガスバリア性に優れているが十分ではなく、一定の気体透過性がある[2]。そのため、長期間保存した場合、内容物の酸化、炭酸飲料の場合は炭酸圧の低下、臭気のある環境では臭気の混入が起こる。そのため、一般的な金属缶や飲料の賞味期限が1年なのに対して、ペットボトル飲料の賞味期限は半年~9か月に設定されている。

酸素による酸化を防ぐため、飲料には酸化防止剤としてビタミンCなどが添加される。ガスバリアPETボトルにはPET単層ボトルにコーティングを施したものとガスバリア樹脂(パッシブバリア材)や酸素吸収性樹脂(アクティブバリア材)を利用した共射出ブロー多層ボトルがある[2]

耐薬品性

有機溶剤性は低い。アルコール濃度は20%が限度であり、それ以上のアルコール濃度を注入するとエステル交換反応という置換反応が起こる。耐性、耐塩基性は非常に低い。ただし、食酢程度の酸解離定数なら問題にならない。ただし、グレードにより耐薬品性の高いものもあり、高濃度のアルコール消毒剤の容器に利用されている。

耐熱・耐寒性

耐熱性は非常に低い。PET自体の耐熱性は50程度であり、真夏の自動車内に放置すると変形してしまう。通常の加熱殺菌には適さないため、限外濾過で無菌化または高温短時間殺菌し、(アセプチック充填)される。耐熱ボトルでも耐熱性は85℃程度であるが、加熱殺菌状態での充填がかろうじて可能である。

耐寒性は、瓶や缶に比べれば低いが、材料としての耐寒性は飲料ではほとんど問題にならない。内容物の凍結による膨張が問題になる。

保存温度帯(販売温度帯)では、ペットボトルは次のように分けられる。

標準温度帯用
常温冷蔵時に利用される、ごく一般的なペットボトル。キャップの色は基本が白だが、特に制約はなく様々な色が存在している(ボルヴィックなど海外製品で特に)。
高温度帯用
などで、ペットボトル容器ごと温めることを想定して作られたペットボトル。高温度でも内容物が変質しないように改良されている。PET樹脂自体は酸素透過性があり、高温になると更に透過性が増大し内容物の酸化劣化をもたらす。しかしながら、高温度帯用の製品では容器の厚みを増やしたり、酸素遮断層をサンドイッチや内面にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティング処理することにより加温時の酸化劣化を防いでいる。缶に比べて熱くなりすぎず、直接手で持っても火傷をすることが少ない。1999年にサンガリアが「あったかいお茶」で商品化に成功、以後は急速に普及した。電子レンジなどで加熱するまでの温度帯になると、形状が変形する物もある。標準温度帯での保存も可能。キャップの色はオレンジ色。
冷凍温度帯用
2003年にサンガリアの氷晶シリーズではじめて商品化された。ペットボトル飲料を凍らせて携帯したいといったニーズに応えて登場。冷凍庫などで、ペットボトル容器ごと冷却することを想定して作られた。冷凍による内容飲料の膨張に耐えられるよう角型のペットボトルを採用した。外装のラベルやキャップにも改良や耐寒対策がされている[17]。標準温度帯での保存も可能である。キャップの色は水色。

耐圧性

炭酸飲料用ボトルは、炭酸ガス圧力に耐えるために丸型(角型は不向き)ボトルを使用し、底に凸凹を設けて、炭酸ガスの圧力を分散させ内部圧力に耐えられるよう補強されている。この底の形状をペタロイド形状という。以前は底が凸半球で、立たせるためにベースカップで覆われていた。

製造直後の炭酸飲料用ボトルの耐圧値は、16気圧程度であるが、傷および経年劣化により耐圧値は下がる。

安全性

米国の国立環境衛生科学研究所の論文審査のある専門誌の『』によると、PETが通常の使い方で内分泌攪乱物質を生じる可能性があると示唆した。[18]

容器の利用

ペットボトルは飲料容器の主要な形態になっている[2]。特に小型のペットボトルは自動販売機コンビニエンスストアでの販売に適しており、リキャップできることや携帯に便利なことから広く普及している[19]。一方でアルミ缶と比較すると遮光性や密封度で劣ることから、賞味期限は短くなる[20]

  • 飲料(ソフトドリンク)
  • 調味料
  • 酒類
    • 日本酒 - 主に香典返し用の200〜300mLのものが多い。
    • 焼酎・ウイスキー - 1.8〜5Lの大型ボトルが多い。
    • 酎ハイ
    • ワイン - 酸素透過性があり不向きとされていたが、海外では以前から安価なテーブルワインでペットボトル入りが存在しており、日本でもアサヒビールが2.7Lの大型ボトルで販売されている。また、景気低迷での低価格化競争のあおりを受けて、2009年11月19日に解禁したボジョレーヌーボーでも、短期間で飲み切ってしまうため、一時的にペットボトル入りワインが販売された[21][22]

飲料

特に小型ペットボトル飲料は、容器に直接口を付けるいわゆる口飲みでの飲用されることが多い[19]。特に口飲みされることが多い小型ペットボトル飲料では、開栓後はできるだけ早く飲み切り、飲み切るまで時間を要する場合は、冷所保存やコップへの移し変えて、安全に対する配慮が必要とされている[19]

酒類

アサヒビールが、日本国内大手初のペットボトル入りビールを2004年に発売すると発表した[23]が、国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンから、環境面での批判を受けたことから発売を見合わせた[24]。海外ではペットボトル入りビールは販売されているが、日本では他社が追従しなかったことから、アサヒビールは孤立したかたちとなり、発売予告を撤回せざるを得なかった。

牛乳

ペットボトル入りの牛乳については、法規制により長く認められていなかったが、業界団体が牛乳消費拡大を目指しての法改正を含めた規制緩和を求める動きにより、2006年に認められた。しかし、ペットボトルに牛乳を充填する設備を導入するのに数十億円かかるといわれ、消費者のニーズもさほど多くないことから、販売しているメーカーはない。他方、乳系のミルクコーヒーやココナッツミルクなどは、認められており、商品も多く存在する。

容器の製造

容器の成形

射出成形機で、試験管状のプリフォーム(パリソン)を成形し、プリフォームを延伸ブロー成形機でボトル状に成形する。口部分が白いボトルは、プリフォーム成形後に口部分のみ熱をかけ、PETを結晶化させている。射出成形機ではカナダのハスキー社や、機ではフランスのシデル社等、日本国内のペットボトル製造でも海外メーカーのシェアが高い。口部分を結晶化させる理由は、内容物充填時の殺菌時に高温になり、形状が変化しないようにするため。口部分が透明な物は無菌充填用。

プリフォーム成形とブロー成形を同一設備で一連の工程で行う方法を「ホットパリソン方式(1ステージ方式)」、別設備で行う方法を「コールドパリソン方式(2ステージ方式)」という。コールドパリソン方式は、あらかじめプリフォームを製造しておき、ボトルを使用する場所の近くでブロー成形を行う方法で、大量生産に向いている。

飲料の充填方式

非炭酸系の飲料の充填方式には、耐熱用ボトルに高温の内容物を充填・密封して殺菌するホット充填と、無菌充填用ボトルにクリーンルームで常温充填する無菌充填がある[5]

容器の廃棄とリサイクル

廃棄(排出)方法

廃棄(排出)方法については、各地方自治体によって異なるものの、

  1. 中身を全て使用(飲用)する。
  2. 中を水で軽くすすぐ。
  3. キャップを外す。
  4. 自治体の方法に従って排出するか、スーパーコンビニエンスストアのペットボトル回収ボックスに入れる。

という点は共通している。

ラベルについては、外してから出す地域と外さずに出す地域[25]とで分かれており、又、潰してから出す地域と潰さないで出す地域[26]とで分かれている。

汚れが残っていたり、タバコの吸殻などの異物が入れられると、リサイクルできない場合がある。キャップとラベルについては、それぞれ指定された廃棄(排出)方法をとる。

3Rとの関係

ペットボトルなどのプラスチック包装材料では3R(リデュース、リユース、リサイクル)を基本とする包装設計が行われている[2]

リデュース

事業者団体では製造段階における軽量化・薄肉化の取り組みが進められている[27]

リユース

生産量は少ないがリユース可能なペットボトルもある。リユースペットボトルは1986年に西ドイツで導入され、北欧諸国などでも実施されているが、主要なシステムとなっているのはドイツだけである[27]。もともとドイツではペットボトルだけでなくリターナブル容器が広く採用されており種類は100種類以上とされている[27]。ドイツでもリターナブルペットボトルは2003年をピークに減少しており、ワンウエイペットボトルが増加している[27]。日本ではペットボトルのリユース(循環利用)はほとんど行われていない(リターナブルペットボトル入りミネラルウォーターの販売で実証実験が行われた例などはある)[27]

一方、通常のペットボトル(ワンウエイペットボトル)も、家庭で作った飲み物の保存や持ち運び用などの各種容器に使われている。ただし、使い捨てを前提とした容器なので長期間の使用には向かない。また、家庭で耐熱性のない無菌充填用ボトルに高温の内容物を入れると収縮により中身があふれる危険がある[5]。なお、2011年以降は多機能な水筒が登場し、再び水筒のシェアが拡大しつつある。国際環境NGOグリーンピース・ジャパンが実施した調査では、東京都民の、2人に1人がマイボトルを所有している[28]

家庭での二次利用としてハサミカッターナイフなどを利用してをし、やとして利用されることがある。また、ボトルキャップにはめ込むことにより、ハンガーとして利用するものも出てきている[29]。このほかペットボトルロケットとして、教材としても利用される。

なお、水を入れ玄関先に置く事で避けになるとの情報が流通し流行したが、効果の程は確かではない(「#ペットボトルに関する事件・事故」で後述)[30]

リサイクル

  • ケミカルリサイクル : 高分子モノマーに化学分解し完全に素材の状態に戻す。その後に再重合してペットtoペットのリサイクルを目指すものが代表例である。しかしモノマー化を現実に実施するには、コストや投入エネルギーの課題がある。帝人が2003年にペットボトルからペットボトルを製造する施設を実用化している。しかし、コスト面などの問題で2005年7月に工場の生産を停止した(詳細は「#リサイクルの課題」参照)。
  • マテリアルリサイクル : 回収した廃ペットボトルを粉砕・洗浄し金属などの異物を取り除いた後、フレークやペレットの状態にする。このPET素材を、卵パックのシートやポリエステル繊維として再製品化する。
  • メカニカルリサイクル : ケミカルリサイクルのように分子レベルまで分解するのではなく、再縮合重合反応という化学反応で、高分子化合物のまま粘度(IV値)などの物性を回復させる手法。廃ペットボトルを粉砕・洗浄した後、フレークを200℃以上の高温、真空の状態で一定時間処理すると、紫外線や熱によって切断された分子の鎖が再結合し、本来の物性を回復する。[31]
  • サーマルリサイクル : 回収した廃ペットボトルを燃やして熱源として利用する。熱回収発電、RDFやRPFといった廃棄物固形燃料がある。素材の再利用はしないが、火力発電などで消費される原油を間接的に減少させる効果がある。
  • 国境を越えたリサイクル : ペットボトルリサイクル推進協議会は、推定海外輸出分も含めて実質回収率とし、再生品量には含めていないが、日本から輸出された廃ペットボトルの中華人民共和国でのリサイクル状況を年次報告に掲載し、事実上これもリサイクルであるとの立場をとっているが、中国での受け入れ禁止により、日本に溢れる事態になっている。

リサイクルの課題

コスト

ペットボトルtoペットボトルの事業モデルの破綻が、次の事例で指摘されていた。2003年、帝人グループの子会社帝人ファイバー徳山工場(山口県周南市)において日本で初めてペットボトル廃材からペットボトルを再生するための量産工場が立ち上がったが、2005年7月以降、ペットボトル廃材の価格高騰による原料調達難から工場が生産停止に陥ったり[32]、再生供給していた耐熱ボトルの需要が落ち込んだりした末、2008年11月にペットボトルへの再生事業からは撤退。ペットボトルからのリサイクルについては高付加価値な繊維への再生事業に一本化した[33]

2006年後半以降の原油価格高によるPET樹脂原材料の高騰から、ペットボトル廃材が有償売却できるようになり、市町村レベルで入札により(容器リサイクル法に指定する特定事業者以外の業者)や輸出仲介業者に引き渡されるようになっているリサイクル情勢の変化の指摘もなされている。

  • 2018年の再商品化受託料は、総額2億8,909万361円である。かつて、2002年は89億6,980万3,628円の委託料であったが、中国等への廃ペット輸出の影響で約1/30に激減している[34]。かつてkgあたり100円以上であった再商品化委託単価は2020年度はわずか3.2円であり[35]、入札については再商品化事業者の落札単価は2006年から加重平均でマイナスに転じ、2018年はマイナス36.7円である[36]
  • 2003年には2,348あった廃ペットボトル取引市町村数は、この年をピークに2007年までに1,082市町村と落ち込んだ。この数は2009年には1,211市町村へと増加し、以後1,200市町村前後を推移、2018年は1,210市町村となっており、ピーク時の約半分であった[37]
  • 2017年ペットボトルのリサイクル可能量は38万4,000トンであった[38]。逆に再製品化量は前年比2%増の15万7,473トン[39]に過ぎず平均で3/5近くのリサイクル施設が実質休眠状態となっている。公費等の助成を前提とした事業モデルは完全に破綻しているのではないかとの指摘も強い。

ペットボトルの各自治体における分別・収集から、再生工場や海上輸送まで含んだプロセス全体の石油資源消費量や二酸化炭素(CO2)排出量をライフサイクルアセスメントの手法によって調査した結果では、国内の陸上輸送や中国向けの海上輸送で消費される資源が、リサイクルのプロセス全体で節約される資源を大きく下回っており、ペットボトルのリサイクルによって最終的に資源が節約出来ていることが確認出来るとされている。2008年に日本LCA学会が日中両国間のペットボトルのリサイクルを分析した研究論文では、各課程において消費される電力や化石燃料の量を産業環境管理協会や石油産業活性化センターのデータを元に算出しており、加工や再生のプロセスによる資源消費が主で、中国への輸送で消費される資源は全体のごく僅かとされている[40]。また、環境省の廃棄物処理等科学研究費補助金の総合研究報告書でも、日本から中国へのペットボトル破砕品やフレークの輸出で排出されるCO2や消費される化石資源は、リサイクルによって節約される量に対してごく僅かな量とされている[41]

再資源化率

  • 2018年時点で約68.6万トンの容器リサイクル法に定める回収対象ペットボトル[42]の内、回収されているペットボトルは約59.5万トン(市町村分別回収:31.8万トン、事業系回収:27.7万トン)[43]であった。そのうち約22%にあたる13.18万トンが繊維、約10%にあたる5.88万トンがシートに再利用されている。なお、再びペットボトルとして還流した量は約12%にあたる7.27万トンとなっている[44]
  • 2018年のペットボトル再商品化(リサイクル)量は16万9,927トン[39]であり、単純に同年のペットボトル生産量68万5,897トン[42]で除すると、リサイクル率は約25%の数値となる。ただし、この生産量は指定表示製品(清涼飲料・酒・醤油)の国内生産量のみであり、調味料・化粧品・医薬品他のペットボトル(およそ5.6万トン)や、500mL換算で年間7億本以上に相当するミネラルウォーター等の輸入分(2018年:351,986 kL[45])などは含まれていない。実際には、ペットボトルの国内総使用量は概ね60万トン程度(2018年)[46]と見られている。
  • 日本ではペットボトルの回収率が90%[46]を超え世界最高水準であると同時に、回収率とリサイクル率のギャップは、欧米に比べて低い。
ヨーロッパの場合は、2017年の回収率は61.5%であるが、回収したペットボトルの約2/3はリサイクルされている。アメリカの場合は、2018年の回収率は28.9%と高くないが、回収したペットボトルの約7割はリサイクルされている。日本の場合は、2018年で回収量57.2万トン、リサイクル量52.9万トンであり、約85%がリサイクルされている[47]。ただし、この85%という数値も、海外再資源化量(PETボトルもしくは束ねたベール状PETや粉砕したフレーク状PETをPETくずとして輸出した、いわゆる"資源ごみ輸出"量)を約1/3含んだ統計であり、真のリサイクルとは言い難いものを多分に含んでいる[48]。さらなるプラスチックごみの再商品化の成功には法律上の規定の強化と伴い、製造業者とごみ処理業者の協力が必要と考えられる[49]

ペットボトルリサイクル率比較表(2017年)[47]

日本アメリカ合衆国ヨーロッパインド [50]
85%21%42%90%
  • プラスチック製品のリサイクル率も、2000年の46%、2010年の77%から2018年は約84%と上昇傾向にある[51]。しかしながら、その大半は、ゴミ発電製鉄所還元剤として燃やされているに過ぎず、リサイクルの趣旨から外れているとの指摘もある[52]

その他

  • ペットボトル再生品には洋服(ユニフォームなど)やカーテンといった繊維製品・フリース鶏卵パックなどのシート材への転用が主で、ペットボトルとしての再生は帝人ファイバーが量産化事業を中止した影響で2004年度の2万3千トンをピークに大きく減少し2009年はわずか1千7百トンとなったが、その後増加し、2018年時点で7万2千7百トンとなり、ペットtoペット率も増加している。(2018年のペットtoペット率:26.3%)
  • スーパーやコンビニエンスストアなどではペットボトル回収が行われているが、「簡易洗浄」と「キャップの分離」という容器リサイクル法に定められた排出者(主に一般消費者)の義務が果たされていない場合が多く、リサイクルには後工程で多くのコストとエネルギーが必要となるなど課題が多い。
  • サントリー2011年4月、一部の商品の飲料用PETボトルの原料としてメカニカルリサイクル、ケミカルリサイクルそれぞれの原料を併せ100%の使用を目指すと発表[53]。同年5月よりリサイクル原料から生産したPETボトルを使用した茶飲料の販売を開始している[54]

ペットボトルそのものをリサイクルすることとは違うが、近年はペットボトルキャップの売却利益でワクチンを提供するというボランティアとの兼ね合いのあるリサイクル方法もある。

NPO法人エコキャップ推進協会等が進めるエコキャップ運動は、大きな業界規模を有するペットボトルのリサイクル義務を担う特定事業者にとって大きな利潤を生ずるものであるが、エコキャップ推進協会の収益の主な物はペットボトルキャップの販売金額やそれを多少上回る活動支援金であると報告されていることから、ペットボトルキャップリサイクルのキャンペーンにおける特定事業者からの支援は、それらの業界団体が得る利潤と比較すると余りにも少なく、ワクチン提供等の活動規模も業界団体が得る利潤と比較すると余りにも小さなものである。

武田邦彦の主張とそれに対する指摘
工学者の武田邦彦は「回収ペットボトルの94%は焼却処分のため、たくさんのお金をかけて回収されたペットボトルであっても、そのほとんどが再利用されていない」と著書[55]で主張した。これに対してPETボトルリサイクル推進協議会は、同著の「再利用量」データは一切同協議会のデータではなく、協議会の名前を騙った捏造だと反駁した[56]
その後、同著の増刷版ではこの部分が修正され、「再使用量は武田研究室算出」との説明が追記された[57]
武田邦彦は、PETボトルリサイクル推進協議会はペットボトルのリサイクル率を公表していないと主張しているが、実際には毎年公表されている[58]

ペットボトルに関する事件・事故

  • ペットボトルに水を入れ、玄関先などに置いておくと野良猫避けになるとの情報が流布した時期がある。その後、各地でそのような光景がみられるが、これを行ったことにより、ペットボトル中の水が太陽光を収束させ火事になった事故(収れん火災)がある。なお、今日ではこれら水入りペットボトルの風説については、消費者団体やテレビ番組上での実地テストにより、効果が全く無いことが知られている[30]
  • ペット飲料に、カビなどの異物が混入・発生し、メーカー回収されることは度々発生するが、中身の沈殿物などを異物と混同するケースも多い。缶飲料やが流通の主流だった時代に比べ発生件数が多いのは、の向上のほか、ペットボトルが透明なため発見しやすいという点がある。その一方でペット飲料をストローを用いて吸う際にストローの吸入が不慣れな幼児では口腔中の食べカスがストローを通じてボトル内に逆流し、これを異物混入としてメーカーに報告したり、滅菌した哺乳瓶代わりにペットボトルを用い、気温の高い時期に食べカスが原因で雑菌が繁殖したりする事例がある。
  • 飲み残しのペット飲料を放置することで、中身の飲料が発酵を起こして破裂し、打撲骨折などのけがを負ったり、吹き飛んだキャップにより天井の照明器具が破損したりするなどの事例が数件報告されている。これは環境中の出芽酵母乳酸菌などが容器内に進入し、飲料中の糖分がアルコール発酵を起こして二酸化炭素が発生するためである。飲みかけの飲料は早めに飲みきるか冷蔵庫などで保管するよう注意が必要である。このため、2004年には日本において、国民生活センターが警告を発し、メーカーに注意を促す表示を義務付けるよう働き掛けを行っている。また、炭酸飲料を速く冷やす為に冷凍庫に入れることも非常に危険である。飲料を凍らせることで、水に溶解することが出来なくなった二酸化炭素により容器が破裂するからである。
  • 小さな穴をあけたペットボトルに水とドライアイスを入れソーダ水を作る実験があるが、穴をあけずにペットボトルに水とドライアイスを入れ、フタをしめた結果ペットボトルが膨張し破裂した事故がある。消防庁や国民生活センターなどではドライアイスの扱いも含めてこのような実験を行わないよう注意を呼びかけている。ドライアイスの文章も参照のこと。
  • スポーツ・コンサート施設では、ペットボトルやガラス瓶入り飲料の持ち込みを規制しているところが多い。特に日本プロ野球Jリーグでは多くのサポーターに気持ちよく試合を観戦してもらいたいということで、チームによって対応は異なるが、ペット飲料の持参については次の3点のうちの1つが観戦の際のルールとして定められている。
    • ガラス瓶・缶飲料と同様に内容量の如何にかかわらず完全に持参禁止で、入場時に紙コップやタンブラー(近年は環境上の配慮からタンブラーになるケースが多い)に入れ替える。(札幌ドーム楽天生命パーク宮城福岡PayPayドーム他。2021年には多くの球場でタンブラーや水筒への移し替えサービスをやめているところもある)
    • 一定容量(例えば500mL入り)までであれば直接持参可能(蓋付きのまま持ち込める場合と外す必要がある場合あり)。それを上回る場合は前述のように紙コップやタンブラーに入れ替える。
    • 持ち込み制限なし(直接持参可能。蓋の取り扱いについては前項と同様)。
    • 2012 FIFA U-20女子ワールドカップ日本大会の際も、FIFA(国際サッカー連盟)の「クリーンスタジアム」事業のため、FIFA公認の協賛社・コカ・コーラとの契約関係の都合上、日本コカ・コーラ製のペットボトル製品はそのまま持参可能だが、それ以外の同業他社のものはそのままでは持参できず、紙コップに移すか、商品のラベルをはがした上で持参するかのいずれかとなる(持参可能なものでも蓋は外しておくこと)[59]
  • 国際線の飛行機内へも、2007年からペットボトルを含む100mL以上のプラスチック製容器に入った、飲料や化粧品などの液体の類が持ち込めなくなった。100mL以下のプラスチック製容器も、透明なビニール袋に入れないといけなくなった。国土交通省航空局全日空JAL
  • 2011年の東日本大震災で、蓋を製造する工場の被災とミネラルウォーターの需要急増による生産能力増強への対処から、業界の取り組みとして、蓋を白無地のもので統一することとした[60]

ペットボトルの蓋

1990年代最初期(1992年頃くらい)までのペットボトルの蓋は現在のものより一周り大きく作られていた(所謂「広口キャップ」)。しかし、飲み口が大きいことで隙間が生じ、そこから飲み溢してしまう事例が相次いでいたことから、隙間からの飲み溢しを防ぐために飲み口の範囲を狭くする方法が採用され、それに伴って現在のような小型の蓋となった。また、広口キャップは無駄に製造コストがかかるという事情もあった。近年では、サントリーの『Bikkle』『ゲータレード』、ダイドードリンコの『葉の茶』、キリンビバレッジの『ボルヴィック レモン』、コカ・コーラの『グラソー』シリーズ、伊藤園の『お〜いお茶 取っ手付き』などが広口キャップを採用していたが、『Bikkle』『ゲータレード』『葉の茶』は現行サイズのキャップに移行し、『ボルヴィック レモン』『お〜いお茶 取っ手付き』は廃番[61]、『グラソー』シリーズは2018年までに日本での販売を終了したため、ペットボトルのソフトドリンク飲料におけるレギュラー製品で現在も広口キャップを採用している製品は、大手飲料メーカーでは存在せず、中小飲料メーカーがわずかに販売している程度である。ただし、現在でも大手の各飲料メーカーが企画製品(期間限定、数量限定、地域限定など)として広口キャップを採用した製品を発売することもある。

ペットボトルの蓋はPETではなく密封性を高めるため、柔らかく変形しやすいポリエチレンポリプロピレンが一般的に利用される。ペットボトルの蓋はリサイクルの工程で比重分離される[62]

なお、蓋の開閉が可能な缶飲料では広口キャップを採用しているものが多い。

ボトルtoボトル

ペットボトルをリサイクルして、再びペットボトルにする取り組み。水平リサイクル。

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  7. ^ 「日本コカ・コーラ、ラベルのないペットボトルの水」日本経済新聞ニュースサイト(2020年4月8日)2021年1月2日閲覧
  8. ^ a b c 第5章 資料編”. PETボトルリサイクル推進協議会. 2020年6月22日閲覧。
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  10. ^ 小島道一『リサイクルと世界経済』57頁。
  11. ^ 小島道一『リサイクルと世界経済』58 - 59頁。
  12. ^ 炭酸用ペットボトルの底の形は『ペタロイド』と呼ばれます。【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
  13. ^ ペットボトルの形には、深い秘密がある
  14. ^ ペタロイド状の秘密
  15. ^ ペットボトルで飲み口が白いものがありますが、材質は容器本体と同じものですか?また、飲み口が白いものと透明なものの違いは何ですか? ダイドードリンコ お客様相談室
  16. ^ ガスバリア性とは?
  17. ^ 冷凍ペットボトルはゴルファーの声から誕生”. ゴルフダイジェスト社 (2015年7月14日). 2020年7月12日閲覧。
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  22. ^ ヌーボーに冷や水?「ペットボトル入り禁止を」と生産地代表者産経新聞』2009年11月19日
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  24. ^ 7月8日発表のPETボトル容器入りビール新商品に関するお知らせ - アサヒビール ニュースリリース 2004年9月30日
  25. ^ 外さないと定めている地域の例では「ラベルでもペットボトルであるかの判断ができるため。」としている。例:ペットボトルの出し方について。 - 福岡県筑紫野市ホームページ
  26. ^ 潰さないと定めている地域の例では「潰さない方が異物の選別が簡単で、またはじめから潰れていると圧縮されにくくなるため。」としている。例:鳥取県八頭町ホームページ
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  55. ^ 武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』p.18(洋泉社、2007年、ISBN 978-4-86248-122-1
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  60. ^ 東日本大震災について~ミネラルウォーターの需要増加に伴うペットボトル用樹脂キャップの共通化(白無地)について~ 農林水産省ニュースリリース、2011年4月13日
  61. ^ 『ボルヴィック』シリーズは現在、日本での販売を終了している。
  62. ^ Section1 PETボトルの基礎知識 | PETボトルQ&A | PETボトルリサイクル推進協議会”. www.petbottle-rec.gr.jp. 2020年2月2日閲覧。

参考文献

  • 小島道一『リサイクルと世界経済』中央公論社(中公新書)、2018年。

関連項目

外部リンク

成形機メーカー

富士市

富士市(ふじし)は、静岡県東部にある施行時特例市

概要

市町別人口は、浜松市静岡市に続いて県内第3位となっている。静岡県東部で富士都市圏を形成している。また、富士山の南にあり、岳南地域という言葉も使われる。富士山を望む地域の1つで、東海道新幹線富士川橋付近から新幹線とともに写された写真などが有名である。

富士川や富士山の伏流水など水資源が豊富であったことに加えて大消費地の首都圏に近い地の利を生かして最盛期の1991年(平成3年)には旧富士川町を含まない旧富士市内だけで6035億円の出荷額を誇る製紙の街として栄え、大昭和製紙本社工場(現・日本製紙富士工場鈴川事業所)や王子マテリア(旧・王子製紙)などの多数の製紙工場が活発に生産を行っていた[1]。しかし、2009年(平成21年)2月に王子製紙富士工場の製紙ラインの一部が操業停止となるなど「パルプ・紙」の事業所数は275から224に減少が進んだことから、2011年(平成23年)の製紙業の出荷額は4407億円へ落ち込んでいる[1]。2012年(平成24年)9月末には日本製紙富士工場鈴川事業所(旧大昭和製紙本社工場)での紙生産が全面的に停止となるなど、製紙業の衰退、製紙・パルプの生産減少傾向が続いている[1]

地理

高低差
  • 海抜最高 3,421 m(富士山9合目近辺)
  • 海抜最低 0.7 m(浮島沼)
  • 市街地から見て東に愛鷹山塊、北方に富士山が位置する。
  • 日本三大急流の一つである富士川や潤井川のほか、沼川・砂沢川・凡夫川・伝法沢川・千束川・赤渕川・須津川といった河川を有する。
  • 旧来は西部に広大な富士川氾濫原(恒常的な氾濫により生活圏でない地帯)が占め[2]また約147 haの湿地帯が広がる地域であった[3]。富士川氾濫原が分布する地帯は居住地とはなり得なかったため井戸が存在しない程であったが[4]、富士川の平定によるいわゆる「加島五千石」の形成と製紙業の隆盛を経て工業地帯へと変化した。
  • 愛鷹山塊のうち最高峰の越前岳が富士市に位置し(裾野市も含む)、その富士見台は富士山がある風景100選に指定されている[5]。また愛鷹山鋸岳に連なるキレットが特徴である[6]
  • 駿河湾に面する。海岸線は10 kmであり、周囲は95.9 kmである。東西に23.2 km、南北に27.1 kmの広さである。
  • 駿河トラフ南海トラフの北端の海溝)とその延長上の富士川河口断層帯に面しているため、プレート境界型の大地震(東海地震)の危険性が指摘されており、国・静岡県・周辺自治体とともに地震対策、特に津波対策に力が入れられている。
  • 江戸時代には東海道の宿場町の一つである吉原宿が存在したが、2度の高潮海嘯[7]により壊滅的な被害を受け、その度に宿場の位置が内陸部に移動している。最終的な吉原宿は現在吉原商店街になっている。
  • 東部(旧吉原市東部)は軟弱地盤を有する。第二次世界大戦前までは沼津市との間には浮島沼[注釈 1]が広がっており、排水に問題を抱えていた。これを解決するため明治2年(1869)に現在の昭和放水路の位置に巨額と2年半という工期をかけて大規模な堀割水路を建設したが、同年高波により破壊されている[8]。その後も水害に晒され続けており、後に県により昭和放水路が建設された。沼川を中心とする現在の東海道本線と岳南電車岳南線に囲まれた地域は浮島沼に付属する湿地帯であったが、戦後の干拓により一部を残して消滅している。しかし軟弱地盤であることは変わりなく、東名高速道路建設の際にも地盤沈下に悩まされ、砂杭類を3,000本以上埋め込み、また地下排水工の施行等で問題を解消したという背景がある[9]

気候

  • 富士山の見えた日数は1年の内、205日(全体145日、一部60日)であった(2015年)。
  • 例年は富士市中部の市公共施設が位置する「富士市森林墓園」辺りで積雪が見られる[10][11]
富士市(富士地域気象観測所)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F20.0
(68)
23.8
(74.8)
24.7
(76.5)
27.7
(81.9)
30.7
(87.3)
34.2
(93.6)
36.9
(98.4)
35.4
(95.7)
35.0
(95)
31.1
(88)
26.5
(79.7)
24.2
(75.6)
36.9
(98.4)
平均最高気温 °C°F11.1
(52)
11.5
(52.7)
14.3
(57.7)
19.1
(66.4)
22.7
(72.9)
25.3
(77.5)
28.8
(83.8)
30.7
(87.3)
27.8
(82)
22.9
(73.2)
18.1
(64.6)
13.6
(56.5)
20.5
(68.9)
日平均気温 °C°F5.6
(42.1)
6.3
(43.3)
9.4
(48.9)
14.3
(57.7)
18.3
(64.9)
21.5
(70.7)
25.0
(77)
26.5
(79.7)
23.6
(74.5)
18.2
(64.8)
12.9
(55.2)
8.0
(46.4)
15.8
(60.4)
平均最低気温 °C°F1.0
(33.8)
1.6
(34.9)
4.8
(40.6)
9.6
(49.3)
14.2
(57.6)
18.3
(64.9)
22.2
(72)
23.3
(73.9)
20.2
(68.4)
14.1
(57.4)
8.5
(47.3)
3.4
(38.1)
11.8
(53.2)
最低気温記録 °C°F−6.8
(19.8)
−7.5
(18.5)
−5.2
(22.6)
−0.2
(31.6)
5.8
(42.4)
11.4
(52.5)
14.1
(57.4)
17.3
(63.1)
10.5
(50.9)
4.8
(40.6)
−0.2
(31.6)
−4.8
(23.4)
−7.5
(18.5)
降水量 mm (inch)71.3
(2.807)
93.4
(3.677)
201.2
(7.921)
178.6
(7.031)
194.7
(7.665)
259.5
(10.217)
222.3
(8.752)
226.5
(8.917)
266.3
(10.484)
198.7
(7.823)
130.5
(5.138)
66.3
(2.61)
2,109.1
(83.035)
平均月間日照時間185.0167.8166.8175.9162.6111.5118.9164.6140.2150.3161.8187.41,895.2
出典:気象庁 (平均値:1981年-2010年、極値:1888年-現在)[12][13]


人口

Population distribution of Fuji, Shizuoka, Japan.svg
富士市と全国の年齢別人口分布(2005年)富士市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 富士市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

富士市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

隣接する自治体・行政区

静岡県の旗静岡県

歴史

沿革

1966年昭和41年)に岳南地区(旧富士市、吉原市富士郡鷹岡町)の産業を発展させるため、市民サービスを高めるために新設合併して誕生したのが現在の富士市である。2008年平成20年)11月には庵原郡富士川町を編入合併した。

旧・富士市

  • 1889年明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、現在の市域にあたる富士郡下横割村、上横割村、十兵衛村、水戸島村、森島村、森下村、蓼原村[大部分]、宮下村、五味島村[大部分]、平垣村、本市場村、本市場新田、松本村[大部分]、長通村、中島村、柚木村[大部分]、岩本村[一部]、松岡村[一部]、依田原新田[一部]、永田村[一部]、富士川新田[一部]、五貫島村[一部]、青島村[一部]が合併して加島村が発足。
  • 1929年昭和4年)8月1日 - 加島村が改称、町制を施行し富士町となる。
  • 1954年(昭和29年)3月31日 - 富士町・田子浦村岩松村が合併(新設合併)、市制を施行し(旧)富士市となる。
  • 1964年(昭和39年)4月 - (旧)富士文化センター(1994年4月富士市民センターに改称)が(旧)富士市平垣(現・富士町)にオープンした[14]

吉原市

  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、富士郡吉原宿が(旧)吉原町となる。
  • 1940年(昭和15年)4月1日 - 吉原町が島田村を編入する。
  • 1941年(昭和16年)4月3日 - 吉原町が伝法村を編入する。
  • 1942年(昭和17年)6月14日 - 吉原町と今泉村が合併(新設合併)し、吉原町となる。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 吉原町が市制を施行し、(旧)吉原市となる。
  • 1955年(昭和30年)
    • 2月11日 - (旧)吉原市・元吉原村・須津村・吉永村・原田村が合併(新設合併)し、新たに吉原市となる。
    • 4月1日 - 吉原市が大淵村を編入する。
    • 4月29日 - 浮島村が駿東郡原町と合併(新設合併)し、新たに原町となる。
  • 1956年(昭和31年)4月1日 - 吉原市が原町のうち浮島地区三地区を編入する。
  • 1966年(昭和41年)9月24日、25日 - 昭和41年台風第24・26号の接近により、吉原海岸に防波堤を越える波浪が押し寄せ死者13人、負傷者64人の被害[15][16]

鷹岡町

  • 1933年(昭和8年)1月1日 - 鷹岡村が町制を施行し鷹岡町となる。

富士川町

岳南合併以降

新・富士市

行政

市長
小長井義正(2014年1月19日就任、2期目)
予算
2013年(平成25年)度[23]
  • 一般会計: 808億円
  • 特別会計: 482億7,512万円
  • 企業会計: 288億1,412万円
職員数
2,496名(2012年4月1日現在)[23]

歴代市長

氏名就任退任備考
旧富士市長
遠藤脩治1954年(昭和29年)3月31日1954年(昭和29年)5月6日市長職務執行者、旧富士町長
1遠藤脩治1954年(昭和29年)5月7日1962年(昭和37年)5月6日
2漆畑五六1962年(昭和37年)5月7日1966年(昭和41年)10月31日
富士市長[注釈 2]
1斉藤滋与史1966年(昭和41年)12月
21970年(昭和45年)1月
3鈴木清見1989年(平成元年)12月
42001年(平成13年)12月
5小長井義正2014年(平成26年)1月19日現職

地区

旧吉原市

  • 大淵(おおぶち)地区 - 旧大淵村
    • 大淵(おおぶち) - 旧大淵村
    • 中野(なかの) - 旧中野村
  • 浮島(うきしま)地区 - 旧浮島村
    • 船津(ふなつ) - 旧船津村
    • 船津南(ふなつ-みなみ)
    • 西船津(にしふなつ) - 旧西船津村
    • 西船津南(にしふなつ-みなみ)
    • 境(さかい) - 旧境村
    • 境南(さかい-みなみ)
  • 吉原市(2代目)
    • 吉永(よしなが)地区 - 旧吉永村
      • 桑崎(かざき) - 旧桑崎村
      • 石井(いしい) - 旧石井村
      • 鵜無ケ淵(うないがふち) - 旧鵜無ケ淵村
      • 間門(まかど) - 旧間門村
      • 比奈(ひな) - 旧比奈村
      • 富士岡(ふじおか) - 旧富士岡村
      • 富士岡南(ふじおか-みなみ)
    • 須津(すど)地区 - 旧須津村
      • 中里(なかざと) - 旧中里村
      • 大坪新田(おおつぼしんでん)
      • 神谷(かみや) - 旧神谷村
      • 神谷新町(かみや-しんまち)
      • 神谷南(かみや-みなみ)
      • 川尻東(かわじり-ひがし)
      • 川尻(かわじり) - 旧川尻村
      • 増川(ますがわ) - 旧増川村
      • 増川新町(ますがわ-しんまち)
      • 増川南(ますがわ-みなみ)
      • 江尾(えのお) - 旧江尾村
      • 江尾南(えのお-みなみ)
    • 原田(はらだ)地区 - 旧原田村
      • 三ツ沢(みつざわ) - 旧三ツ沢村
      • 富士見台(ふじみだい) - ニュータウン
      • 原田(はらだ) - 旧原田村
    • 吉原市(初代)
      • 今泉(いまいずみ)地区 - 旧今泉村
        • 今宮(いまみや) - 旧今宮村
        • 神戸(ごうど) - 旧神戸村
        • 一色(いっしき) - 旧一色村
        • 広見(ひろみ)地区
          • 広見西本町(ひろみ-にしほんちょう)
          • 広見本町(ひろみ-ほんちょう)
          • 広見東本町(ひろみ-ひがしほんちょう)
        • 石坂(いしざか) - 旧石坂村
        • 今泉(いまいずみ) - 旧今泉村
        • 依田橋*(よだばし) - 旧依田橋村
      • 伝法(でんぼう)地区 - 旧伝法村
        • 伝法(でんぼう) - 旧伝法村
        • 浅間(せんげん)地区
          • 浅間上町(せんげん-かみちょう)
          • 浅間本町(せんげん-ほんちょう)
        • 弥生(やよい) - 旧弥生村
        • 弥生新田(やよい-しんでん)
        • 香西新田(こうさい-しんでん)
        • 香西(こうさい) - 旧香西村
        • 日乃出町(ひのでちょう)
        • 瓜島町*(うりじま-ちょう)
        • 瓜島*(うりじま) - 旧瓜島村
        • 永田北町*(ながた-きたちょう)
        • 永田*(ながた) - 旧永田村
        • 永田町*(ながた-ちょう)
        • 依田原新田(よだはら-しんでん)
      • 吉原(よしわら)地区(狭義) - 吉原町吉原宿
        • 吉原(よしわら)
      • 旧市街地
        • 中央町(ちゅうおうちょう)
        • 御幸町(みゆきちょう)
        • 南町(みなみちょう)
        • 新橋町(しんばしちょう)
        • 依田原町*(よだはら-ちょう)
        • 緑町(みどりちょう)
        • 高嶺町(たかねちょう)
        • 津田町*(つだ-ちょう)
        • 荒田島町*(あらたじま-ちょう)
        • 吉原宝町(よしわらたからちょう)
        • 八代町(やしろちょう)
        • 依田橋町*(よだばし-ちょう)
      • 島田(しまだ)地区 - 旧島田村
        • 高島町(たかしまちょう)
        • 青島町*(あおしま-ちょう)
        • 青島*(あおしま) - 旧青島村
        • 錦町(にしきちょう)
        • 津田*(つだ) - 旧津田村
        • 荒田島*(あらたじま) - 旧荒田島村
        • 外木(とのき) - 旧外木村
        • 島田町(しまだ-ちょう)
        • 中河原(なかがわら) - 旧中河原村
        • 中河原新田(なかがわら-しんでん)
        • 依田原*(よだはら) - 旧依田原村
        • 田島(たじま) - 旧田島村
        • 田島新田(たじま-しんでん)
    • 元吉原(もとよしわら)地区 - 旧元吉原村
      • 鈴川(すずかわ)地区 - 鈴川村
        • 鈴川(すずかわ)
        • 鈴川本町(すずかわ-ほんちょう)
        • 鈴川町(すずかわ-ちょう)
        • 鈴川西町(すずかわ-にしちょう)
        • 鈴川東町(すずかわ-ひがしちょう)
      • 今井(いまい) - 旧今井村
      • 大野(おおの)
      • 大野新田(おおの-しんでん)
      • 檜(ひのき)
      • 檜新田(ひのき-しんでん)
      • 三新田(さん-しんでん)
      • 田中(たなか)
      • 田中新田(たなか-しんでん)
      • 西柏原新田(にしかしわばら-しんでん)
      • 沼田新田(ぬまた-しんでん)
      • 柏原(かしわばら)
      • 中柏原新田(なかかしわばら-しんでん)
      • 東柏原新田(ひがしかしわばら-しんでん)

旧鷹岡町

  • 鷹岡(たかおか)地区 - 旧鷹岡町
    • 天間(てんま) - 旧天間村
    • 入山瀬(いりやませ) - 旧入山瀬村
    • 久沢(くざわ) - 旧久沢村
    • 厚原(あつはら) - 旧厚原村

旧富士市

  • 岩松(いわまつ)地区 - 旧岩松村
    • 岩本(いわもと) - 旧岩本村
    • 松岡(まつおか) - 旧松岡村
  • 富士駅周辺地区 - 旧富士町(加島村)
    • 松本(まつもと) - 旧松本村
    • 長通(ながどおり) - 旧長通村
    • 本市場新田(もといちばしんでん)
    • 五味島(ごみじま) - 旧五味島村
    • 米之宮町(よねのみやちょう)
    • 中島(なかじま) - 旧中島村
    • 青葉町(あおばちょう)
    • 蓼原町*(たではら-ちょう)
    • 蓼原*(たではら) - 旧蓼原村
    • 本市場町*(もといちば-ちょう)
    • 本市場*(もといちば) - 旧本市場村
    • 上横割(かみ-よこわり) - 旧上横割村
    • 横割(よこわり)
    • 横割本町(よこわり-ほんちょう)
    • 下横割(しも-よこわり) - 旧下横割村
    • 十兵衛(じゅうべえ) - 旧十兵衛村
    • 八幡町(はちまんちょう)
    • 加島町(かじま-ちょう)
    • 平垣*(へいがき) - 旧平垣村
    • 平垣本町*(へいがき-ほんちょう)
    • 平垣町*(へいがき-ちょう)
    • 本町(ほんちょう)
    • 富士町(ふじちょう)
    • 元町(もとちょう)
    • 柚木(ゆのき) - 旧柚木村
    • 松富町(まつとみちょう)
    • 水戸島*(みとじま) - 旧水戸島村
    • 水戸島元町*(みとじま-もとちょう)
    • 水戸島本町*(みとじま-ほんちょう)
    • 森島(もりじま) - 旧森島村
    • 森下(もりした) - 旧森下村
    • 宮下(みやした) - 旧宮下村
  • 田子浦(たごのうら)地区 - 旧田子浦村
    • 前田(まえだ) - 旧前田村
    • 鮫島(さめじま) - 旧鮫島村
    • 浜田町(はまだちょう)
    • 田子(たご) - 旧田子村
    • 柳島(やなぎしま) - 旧柳島村
    • 中丸(なかまる) - 旧中丸村
    • 川成島(かわなりじま) - 旧川成島村
    • 川成新町(かわなりしんまち)
    • 宮島(みやじま) - 旧宮島村
    • 五貫島(ごかんじま) - 旧五貫島村

旧富士川町

  • 富士川(ふじかわ)地区 - 旧富士川町
    • 松野(まつの)地区 - 旧松野村
      • 北松野(きた-まつの) - 旧北松野村
      • 南松野(みなみ-まつの) - 旧南松野村
    • 富士川(ふじかわ)地区(狭義) - 旧富士川村
      • 木島(きじま) - 旧木島村
      • 岩淵(いわぶち) - 旧岩淵村
      • 中之郷(なかのごう) - 旧中之郷村

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市
提携都市

国内

提携都市
    • 2013年7月30日に災害時相互応援協定締結。同年11月1日に友好都市提携締結。
その他

立法

市議会

  • 定数:32名
  • 任期:2019年(令和元年)5月1日 - 2023年(令和5年)4月30日
  • 議長:一条義浩(凜の会)
  • 副議長:笠井浩(民主連合)
会派名議席数議員名(◎は代表)
新政富士10◎荻田丈仁、稲葉寿利、石橋広明、太田康彦、川窪吉男、遠藤盛正、小野由美子、藤田哲哉、佐野智昭、下田良秀
民主連合8◎影山正直、小沢映子、笠井浩、鈴木幸司、杉山諭、山下いづみ、小池義治、長谷川祐司
凜の会5◎高橋正典、海野庄三、一条義浩、望月徹、吉川隆之
ふじ214◎米山享範、小山忠之、井上 保、小池智明
公明党議員団3◎望月 昇、井出晴美、萩野基行
無会派(日本共産党議員団)2笹川朝子、鳥居育世

県議会

  • 静岡県議会富士市選挙区
  • 定数:5名
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(平成4年)4月29日
氏名会派名当選回数備考
早川育子公明党静岡県議団5
伴卓ふじのくに県民クラブ2所属党派は国民民主党
植田徹自民改革会議7
鈴木澄美自民改革会議3

国政

衆議院

選挙区議員名党派名当選回数備考
静岡県第4区静岡市清水区富士宮市、富士市(旧富士川町)深澤陽一自由民主党2選挙区
田中健国民民主党1比例復活
静岡県第5区三島市、富士市(旧・富士川町域を除く)御殿場市

裾野市伊豆の国市(旧・伊豆長岡町域)、田方郡駿東郡(小山町)

細野豪志自由民主党[26]8選挙区
吉川赳自由民主党3比例復活

施設

文化施設

ホール・劇場

スポーツ施設

図書館・博物館

マスメディア

新聞

  • 富士ニュース - 富士市、富士宮市を中心とした地方新聞社。

FM放送

経済

第一次産業

  • 農家数が3,072戸(2005年)で、周辺自治体と比べても多い[27]
  • 農業特産物はイチゴ。中でも茶は「富士のやぶ北茶」のブランドイメージの普及を目指している。
  • 林業では、ヒノキの生産が盛んで、富士ヒノキの銘柄化を目指している。
  • 漁業特産物はシラス

第二次産業

富士市は工業の盛んな街で、工業の指数の一つである製造品出荷額等は1兆4,487億7,976万円(2007年)であり、現在県内6位である。

県内にはスズキヤマハホンダなど自動車関連企業が工場を置いており、自動車のトランスミッション大手のジヤトコが本社を置いている。

製紙業

豊富な地下水を利用した製紙業が盛んである。製紙工場は市内に62社73工場(2010年4月現在)あり、その数は日本一である。市内での紙・板紙類の総生産量は日本全体の11.6 %あまり(2009年4月現在)を占め、特にトイレットペーパーは321,925 t、全国比率31.5 %で生産量日本一を誇る。

戦後の高度経済成長期、製紙工場の排水で田子の浦港ヘドロが溜まり水質が極度に悪化した。また大気汚染気管支喘息患者が多発し(富士喘息)、大きな社会問題となった。

明治時代に入り、洋紙の製造技術が導入され、(旧)王子製紙が近代的な製紙工場を開設した。その後、水源が豊富な吉原地区を中心に中小製紙会社が次々と設立され栄えたが、1990年代半ばより、海外からの安価な紙の輸入増加やバブル崩壊による需要減などによる紙価低迷で経営難に陥る中小製紙会社が急増し倒産・廃業し、かつては優良企業だった天間製紙や井出製紙など多くの会社が倒産した。生き残った企業でも、2000年代前半の製紙業界全体の再編により、大手であった本州製紙、大昭和製紙も淘汰された。また2007年(平成19年)に始まった金融危機および物価高による世界同時不景気に伴い、企業向けの上質紙(パンフレット用)などの生産が大幅に落ち込み、市への納税額と地域の雇用問題にも大きな影響を及ぼしている。

本社や工場(支社)をおく主な企業

市内に本社を置く主な企業
主な工場・支社(一部上場企業)

第三次産業

小売業の商業ランキングでは富士市は静岡市、浜松市に次ぐ県内3位である[28]

中心市街地
中心市街地活性化基本計画による市の規定により中心市街地を「富士駅周辺地区」と「吉原地区」に定められた[28]
中心市街地来街者が減少傾向にあり、富士市による「中心市街地来街者実態調査」で富士地区の平均来街者が2008年度比で日曜日2.4 %減、平日が7.2 %減という結果で、吉原地区が2008年度比で日曜日4.7 %減、平日は12.7 %減となった。2005年度比では両地区ともに2割以上の減少率となっている[29]
富士駅周辺地区
富士駅周辺地区は旧富士市の中心市街地でもあり、駅北には富士本町商店街がある[30]。当地域の核店舗として「富士ショッピングセンター・パピー」と「イトーヨーカ堂・富士店」があったが、パピーは老朽化による耐震性の問題が浮上し、補強による投資効果が期待できないことなどから撤退となった[31]。パピーの5階にあったシネコンは唯一営業を続けていたが、2010年4月の撤退が決定した。[32]。残ったヨーカ堂も2009年10月1日にセブン&アイ・ホールディングスの業績悪化の波から不採算店舗の閉店が検討され、選定された4店舗の内の1つである富士店の閉鎖が決定し、2010年1月11日に閉鎖した[33]。イトーヨーカ堂跡地はホリデースポーツ富士店、パピー跡地は市は富士市立中央病院の移転先予定候補と定めた。
吉原地区
富士地区最大級の都市旧吉原市があった地区である。最も歴史がある街でもある。市街地中心には東海道53次吉原宿があった。現在は吉原中央駅から吉原本町駅まで吉原商店街となっているが日産吉原工場やヤオハンや大手百貨店が撤退したためシャッター街となってしまっていた。しかし近年はヤオハン跡地に複合マンションやラジオ局のスタジオや市民活動センターなどを含めた再開発が行われた。現在も市は商店街活性化の力を入れている。昔は吉原商店街周辺には完成時東海1の吉原市民文化センター(現在マンションを核とする商業施設を建設中)、吉原市民体育館(現在富士市立富士体育館)、吉原信用金庫本店(現在富士信用金庫吉原支店)、吉原郵便局(現在同市国久保に移転)、吉原市役所(現在合併により移転し跡地は住宅街)などがあり吉原市の中心市街地であった。
主な商業集積地(商店街など)
市役所・ロゼシアター地区
富士市の中心的な商業地区であり、地理的にも富士地区と吉原地区のおおよその中心地にあたる。1980年代後半より市役所方面からと、東名富士ICから潤井川を越えて延びる片側2から4車線の道路(橋)を整備し、クルマ社会を中心に考えた区画整備をすることで、建物の建設が進められた。
新富士駅周辺地区(国道1号線沿い)
新富士駅周辺地区は、東海道新幹線新富士駅開設後に栄えた地区である。当地区を東西に走る富士由比バイパスの国道1号への格上と富士川橋の無料化を期に、富士市による展示場ふじさんめっせ(富士市産業交流展示場)の建設や、イオンSC、ヤマダ電機、ニトリといった大規模小売店舗や中規模小売店舗が進出している。
鷹岡地区(国道139号線沿い)
富士市と富士宮市を結ぶ国道139号線(通称大月線)が通っており、国道沿いに商業地域が続いている。2012年に、新東名高速道路新富士ICが開通し、従来の西富士道路と接続され、取り付け道路の一部が静岡県道88号一色久沢線の自動車専用道路として新たに供用された。
県道396号沿い
富士市を東西にまたがる県道396号は旧国道1号であり、古くより国道沿に発展した地域である。今でも富士警察署付近から富士川橋付近までの6 km程に区切れなく商業地域が続いている。
富士川地区
旧富士川町の旧国道1号線沿いと隣接する富士川駅周辺に、東海道の古くから残る商店街がある。富士由比バイパス(国道1号)で簡単に新富士駅周辺地区や静岡市清水区の商業地区へ行くことができることから、富士市への合併以前から町外への流出が多く商店街としては衰退が続いている。また富士宮市へのアクセスが便利な松野地区に中規模店舗が何店が出店しており、富士川地区の商業地域としては松野地区へ移行しているといえる。
中里地区
富士市と沼津市を結ぶ吉原沼津線(通称:沼津線 または もみじ通り※街路樹が全て紅葉樹のため)を中心とした富士市東部の商業地区。食料品や生活用品を扱う店舗が集積し、街路樹(モミジバフウ)や歩道も整備されているためウォーキングを楽しむ人も多い。地域の住民アンケートによると自動車社会の富士市では珍しく、自転車または徒歩で買い物する人の割合が非常に高いのも特徴。岳南電車東名中里バス停など公共交通機関も発達しているエリア。富士市の紅葉の名所、須津川渓谷や富士バンジーなど、観光地としても注目されている。現在県道三島富士線(通称:根方街道)のバイパス路線としての整備が沼津市側にて行われているとともに、新東名高速道路の駿河湾沼津スマートICからも近い。

教育

教育政策

  • 2003年(平成15年)度より、一部の小中学校に於いて二学期制を導入。その研究結果を基に、「子どもたちに『確かな学力』の定着を図り、『豊かな人間性』をはぐくむ学校教育の一層の充実をねらう取り組み」として、2006年(平成18年)度より富士市内全小中学校で二学期制を実施している。
  • 読書の大切さを感じ、本と親しむ子どもを増やすため、全小中学校に学校図書館司書を配置している。

専修学校

市立

私立

  • 富士リハビリテーション専門学校
  • JA静岡厚生連するが看護専門学校
  • 富士調理技術専門学校(高等課程も併設)
  • タカヤマアドバンスビューティー専門学校

特別支援教育学校

県立

幼稚園・保育所

幼稚園
市立 9園、私立 16園
保育所
市立 18ヶ所、私立 13ヶ所

まちづくりセンター

  • 26館

その他

  • ランゲッジビレッジ(合宿制英語学校)

交通

交通政策

富士市都市計画マスタープランでは、都市交通の基本方針として、道路や鉄道などの既存の交通基盤を有効に活用するとともに、自動車交通や公共交通などの交通需要の適正な管理を行い、過度に自動車に依存しないで移動できる都市交通体系を構築することとしている。また、超高齢社会の本格到来を見据え、高齢者をはじめ、誰もが安全・安心・快適に利用できる都市交通体系を構築することとしている。

鉄道

市内で最も利用者の多い富士駅や、新幹線の駅である新富士駅を中心とする。

新富士駅は東海道本線の富士駅とは離れている。新富士駅開設当時は富士駅から新富士駅のすぐ近く(100 mほど)まで伸びている日本製紙(当時の大昭和製紙)への引込み線を利用して、身延線を新富士駅まで伸ばす計画もあったようだが実現はしなかった。

東海旅客鉄道(JR東海)
東海道新幹線
新富士駅
東海道本線
東田子の浦駅 - 吉原駅 - 富士駅 - 富士川駅
身延線
富士駅 - 柚木駅 - 竪堀駅 - 入山瀬駅 - 富士根駅
岳南電車
岳南線(全線市内)
吉原駅 - ジヤトコ前駅 - 吉原本町駅 - 本吉原駅 - 岳南原田駅 - 比奈駅 - 岳南富士岡駅 - 須津駅 - 神谷駅 - 岳南江尾駅

バス

富士市内のバス網は吉原中央駅を中心として放射状に形成されている。そのため、地域の拠点駅である富士駅(在来線)や新富士駅(新幹線)から目的地に向かうために、吉原中央駅で乗り換えざるを得ないことが多い。現在、富士駅を基点として再編することが計画されている。

民間の路線バスの他に、市のコミュニティバス等も運行されている。

主なバスターミナル
路線バス
コミュニティバス等
  • 富士急静岡バス運行路線
    • ひまわりバス富士駅循環、吉原中央駅循環
    • まちなか循環バス「ぐるっとふじ」
    • 富士市自主運行バスふじかぐやの湯線
  • 市運行路線(コミュニティバス)
    • 田子浦地区「しおかぜ」
    • 富士南地区「みなバス」
    • 岩松北地区「こうめ」
    • 吉原・富士駅北地区「うるおい」
    • 吉原中央駅→富士駅南口「モーニングシャトル」
    • 桑崎→富士東高校「なのはな」
    • 伝法地区おでかけバス(実証運行中)
  • 市運行路線(デマンドタクシー)
    • 天間地区「てんまーる」
    • 大淵富士本地区「こぶし」
    • 原田地区「ほたる」
    • 吉永地区「かぐや」
    • 丘地区「おかタク」
    • 元吉原地区「マリン」
    • 吉永北地区「なのはな」
    • 神戸地区「やまぼうし」
高速バス

道路

高速道路
自動車専用道路
国道
主要地方道
一般県道
旧街道

港湾

観光・施設・催事・スポーツ

文化財

重要文化財(国指定)
登録有形文化財
  • 旧岩渕火の見櫓(久保田農園内)
史跡(国指定)
  • 浅間古墳:1957年(昭和32年)7月1日指定

名所・旧跡

  • 左富士
  • 平家越橋
  • 雁堤
  • ディアナ号の錨
  • 実相寺
  • 曽我寺
  • 東海自然遊歩道
  • 須津川渓谷
  • 大棚の滝
  • 須津渓谷橋
  • 浮島ヶ原自然公園

寺社

公園・レジャー施設

日帰り入浴

  • 野草風呂 よもぎ湯
  • 鷹の湯
  • 湯らぎの里

ゴルフ場

祭事・催事

主な祭事
  • 毘沙門天大祭 旧暦1月7日 - 9日開催 日本三大だるま市の一つ。
  • 曽我まつり 5月下旬開催
  • 吉原祇園祭 6月第2土・日曜日
  • 富士まつり 7月第4日曜日
  • 甲子神社例大祭 8月第1土・日曜日
  • 姫名の里まつり 9月下旬
  • かりがね祭り 10月第1土曜日
  • きのえね秋祭り 10月第3土・日曜日

スポーツチーム

著名人

出身人物

学者

文化・芸術・美術・音楽界

スポーツ

アナウンサー

芸能界

富士市に縁のある人物

著名団体

  • 鬼太鼓座(和太鼓集団) - 結成は佐渡2000年(平成12年)より富士市の合宿所を活動拠点とする

関係する団体

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 浮島沼は、周辺の湿地帯と合わせて浮島ヶ原とも呼ばれる。浮島沼は東海道五十三次(浮世絵)に描かれている。富士市側は吉原宿、沼津市側は原宿でその姿を見ることができる。
  2. ^ 特記なき場合「富士市のあゆみ」による[24]
  3. ^ 公園内にでごいち文庫(旧国鉄客車を改装した図書館がある・その隣にはD51形蒸気機関車が静態保存されている)

出典

  1. ^ a b c 平松洋志「富士市長選 市政の課題(上)製紙のまち 斜陽化」『読売新聞』読売新聞社、2013年12月7日。
  2. ^ 藤村翔『浮島沼西岸・沖田遺跡の調査からみた湖沼利用の推移』(レポート)、(PDF)富士山かぐや姫ミュージアム。2019年3月3日閲覧。
  3. ^ 全国の市区町村別の湿地面積”. 国土地理院. 2019年3月3日閲覧。
  4. ^ 海域地質環境調査確証技術開発成果報告書』(レポート)、(PDF)。2019年3月3日閲覧。
  5. ^ 富士山西麓・南麓の"富士山がある風景100選"位置図 (PDF)”. 富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念事業. 環境省. 2018年4月2日閲覧。
  6. ^ 日本の典型地形 国土地理院技術資料D1-No.357”. 国土地理院. 2016年3月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年3月3日閲覧。
  7. ^ 石渡明. “東海道五十三次と地震・津波・噴火”. 日本地質学会. 2018年5月30日閲覧。
  8. ^ 富士山麓の水田地帯を守る 昭和放水路 静岡県富士市 (PDF) 」 『水土の知』、農業農村工学会2019年3月3日閲覧。
  9. ^ 日本道路公団高速道路東京管理局技術部補修課「東名高速道路維持管理における2,3の問題点について (PDF) 」 『土と基礎』第18巻第12号、地盤工学会、1970年、 NAID 1100039652182019年3月3日閲覧。
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関連項目

外部リンク


 

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