写真 土光瑠璃子、米倉みゆ、五木あきら、菅野芹那、高梨瑞樹、宮崎あみさら出演<サマラン祭2020>開催決定! 撮影会&ライブ&サウナイベントを実施
土光瑠璃子、米倉みゆ、五木あきら、菅野芹那、高梨瑞樹、宮崎あみさら出演<サマラン祭2020>開…
内容をざっくり書くと
“サマラン大撮影会”には、のべ100名のアイドル、グラドル、コスプレイヤーが出演。
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Pop’n’Roll
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コスプレ
コスプレとは漫画やアニメ、ゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為を指す。それらのジャンルの愛好者や同人サークルが集まるコミックマーケット、同人誌即売会を始めとする各種イベント、また、ビジュアル系バンドのライブ会場等で見かけられる。コスプレを行う人をコスプレイヤー (cosplayer) 、レイヤーと呼ばれる。
コスプレはコスチューム・プレイを語源とする和製英語だが、世界中で通用する単語であり[1]、英語表記のcosplayは、イギリスのオックスフォード英語辞書に載っている英単語である[注 1]。
近年は意味が拡大し、特定の職業で採用されている制服や特定の着衣を好む者が、その衣装を真似て作った服もしくは本物を着て、自らの意志でそのキャラクターになりきることもコスプレと呼ぶことがある[3]。しかし、狭義のコスプレに限るべしとの意見もある[4]。
歴史
人々が仮装する文化の始まり
人々が仮装を行い後世においても広く人々に浸透した文化の最初の例として、15世紀のイタリアで興った仮面舞踏会が挙げられる。当初は上流階級のみで行われていた舞踏会の一種であったが、後に身分を問わずヨーロッパ全土にまで浸透した。16世紀には仮面劇にも発展し、人々の娯楽の一つとして定着していった[5]。
また17世紀より、元々ケルト人の文化であったハロウィンにおいてスコットランドやアイルランドを中心に仮装する風習が文献の中で見られ始める。その風習がキリスト教圏内で広がりを見せ、アメリカ合衆国においても19世紀には伝わってるも、記録として初めて登場するのは1911年にオンタリオ州キングストンで発行される新聞にて見られる。ただし、1930年代まではハロウィンでの仮装は主に子供向けの文化であった[6]。
日本では、江戸時代に流行した集団参詣や民衆踊りの際に仮装を伴うものが多く見られた[7]。また、江戸時代の京都では、人気芸妓が歴史上の人物や物語の登場人物に扮して祇園などを練り歩き、途中で馴染み客から「所望!」という呼び声が掛かると、立ち止まって役にちなんだ舞を披露する「ねりもの」と呼ばれる仮装行列があり[8]、現在のコスプレ写真のように、個々の仮装姿が浮世絵に描かれ人気を集めた[9][出典無効]。
コスチュームショーとしての興り
記録として残るコスチュームショーとして最初の受賞は1912年5月24日ワシントン州にて開催された「仮面舞踏会(Masquarede Ball)」で、氏名不詳の女性によるコスプレであったと伝わる。題材となったものは1908年より描かれた「Mr.Skygack From Mars(火星から来たスカイギャック)」というアメリカンコミックの主人公・スカイギャックである。この報道は当時存在した地元紙であるタコマタイムズが伝えた[注 2][10]。
1939年より世界SF大会が開催され、第1回大会ではコスプレ大会は行われずこの時にはフォレスト・J・アッカーマンとマートル・R・ダグラスの2名だけがコスプレ参加者だったと伝わる。題材としたものはハーバート・ジョージ・ウェルズが1933年に執筆し1936年に映画化されたSF作品The Shape of Things to Come(映画ではThings to Come。和名「世界はこうなる」)であった[11][12]。 第2回大会よりコスプレ大会(当時はまだ"The Masquarade"と呼ばれている)が開催された。優勝者はフラッシュ・ゴードンの悪役であるミン皇帝のコスプレであった。
1950年代に入るとハロウィンの文化にも変化を及ぼし始め、世界SF大会参加者でなくとも成人した男女を問わず仮装を行う風習が芽生え始めた。1960年代に入るとコミコンの前身となるアカデミーコン(Academy of Comic-Book Fans and Collectors(ACBFC))が開催され始める。コスプレ参加者の中には後にマーベル・コミックの編集長となるロイ・トーマスの姿もあった。
第二次世界大戦後、日本においてもアメリカで主に開かれる世界SF大会の影響を強く受けた日本SF大会で1960年代末から1970年代に既にコスチューム・ショーとしてプログラムの中に取り入れられていた[13][14]。日本SF大会におけるコスプレは、1974年の京都大会からショウアップが行われて翌年から定着したとされる[13]。
1978年に神奈川県芦ノ湖で開催された第17回日本SF大会の仮装パーティーに於いて、当時はファンの一人だったSF評論家の小谷真理やひかわ玲子らで構成されたファンタジーサークル「ローレリアス」が、エドガー・ライス・バローズの『火星の秘密兵器』(創元SF文庫)の表紙イラスト(武部本一郎によるもの)を真似た格好で参加[注 3]。他の参加者がその姿を見てアニメ『海のトリトン』の仮装だと勘違いし、本人も強く否定しなかったことから、いつの間にかトリトンが日本のコスプレ第1号と言われるようになったとされる。その後も日本SF大会ではコスプレのコンテストが行われた[注 4]。
「コスチュームプレイ」という和製英語の登場
同人誌即売会等でもコスプレは行われており、漫画やアニメの扮装をすることをコスチュームプレイと呼ぶようになったのは、コミックマーケット(コミケット、コミケ)代表者の米澤嘉博を中心したメンバーだった[17]。米澤は、元は少女マンガの同人作家やファンがコミケをお祭りの場として派手な格好をしていた中から、アニメのキャラクターの扮装をする者が現われ、徐々に増えていったとしている[18]。
コスプレアイドルの先駆者的な存在になった漫画家・一本木蛮はプロデビュー前の1980年頃から『うる星やつら』のラムの衣装を自作、コミケ会場でコスプレをして注目を集めていた[注 5]。アニメやマンガのコスプレが登場する以前のコミケでは、自分が愛好するロック系の衣装を身につける事も行われていたが、1977年になってコミケにアニメ『海のトリトン』の衣装をした少女が登場して注目を集め、その次の回には『科学忍者隊ガッチャマン』のコスプレが登場し、徐々に広まっていった[13]。
日本のメディアでは、アニメ雑誌等が同人誌即売会に関連してコスプレを少しずつ取り上げ始めたが、特に大きく取り扱ったのは、ラポート発行の『ファンロード』1980年8月号(創刊号)で、同誌は、当時原宿を席巻していたタケノコ族を捩り、原宿にコスプレ集団「トミノコ族」が現われたとする「特集記事」を掲載した[19]。「トミノコ」は『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督に由来するもので、記事には『機動戦士ガンダム』の登場人物やモビルスーツ・ガンダムの仮装をした人々が踊っている写真が掲載された。実際には、当時そのような風俗は存在せず、これは報道記事の体裁を採った映画宣伝企画だった[13]。
しかし、翌年1981年2月22日、劇場版公開前に行われた「アニメ新世紀宣言」(サンライズ主催。新宿駅東口広場)の折には、ガンダムファンが1万人以上が集まり、ファンの中には自主的にキャラクターの衣装を制作して参加する者もみられた(永野護や川村万梨阿らなども参加していた[20])。
1985年になると、TBSがテレビ番組でコミケを取材して、多くのコスプレイヤーに取材を行った[13]。テレビでは1989年になって、テレビ番組『はなきんデータランド』(テレビ朝日系、1989年 - 1995年)が、アニメランキング特集を行った際にコスプレランキングも発表していた。
1985年頃には、同人誌界で人気だった『キャプテン翼』のコスプレが、Tシャツの改造やユニフォームショップに注文するだけの手軽さから拡大する。1986年からは集団で行うコスプレが発生したと言われ、同時期には、富士フイルムから発売された写ルンですの普及によりコスプレを撮影する人々が劇的に増加した[21]。
一方、1988年頃から、同人誌即売会でのコスプレは混雑やマナー、過度な露出などの問題から、禁止とするイベントも増えていった[13]。
アメリカでは、1970年代後半にSF映画『スター・ウォーズ』の人気によりコスプレはポピュラーとなり、日本のアニメ人気によりアメリカ全土で行われるようになったアニメコンベンションなどのイベントでは日本の漫画やアニメのキャラクターに扮する光景が見られるようになっている。そこでは従来の masquerade ではなく、和製英語由来の cosplay の名称で呼ばれている[22]。
1990年代での発展
1990年代にコスプレの人口は増大し、コミケのコスプレイヤーは1991年には約200人、1994年に約6,000人、1997年には約8,000人を数えた[13]。
この背景としていくつかの事象が重なる。まず、直接的な背景としてはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の流行等でサブカルチャーに注目が集まるようになり、コスプレという用語・行為も普及した事が挙げられる。間接的な背景としては1990年代初頭のヴィジュアル系バンドブームであり、特に火付け役となったX JAPANを筆頭にファンによる凝ったコスプレが披露される傾向を見せ、この傾向は2007年の復活後にも少数ながら見る事が出来、他のヴィジュアル系バンドのコスプレにおいても同様なファンが続いた。また、日本におけるハロウィンの定着もこの時期と重なる。1997年より東京ディズニーランドにおけるハロウィンイベントや、川崎市におけるカワサキハロウィン等のイベントが先駆けとなり、仮装する文化が定着する契機を作ることとなる。
同時期より商業資本もコスプレに着目するようになり、従来コスプレ衣装はコスプレイヤーによる自家製によるものしかなかったが、それらを既製服として製作・販売する業者「コスチュームパラダイス」(現・コスパ)が現れた。これは製作者の技術に出来が左右される自家製の物に対して、一定レベル以上の品質を保っていたために人気を集め、ブランドを確立している。コスパの成功以後、こうしたコスプレ衣装製作業社が増えた事で市場は拡大していった。
イベントについても、それまではコミックマーケットを始めとする同人誌即売会や、ワンダーフェスティバル、日本SF大会等において付随的に行われていた状態から、コスプレ単独のイベントも開催されるようになった。形式としては、コスプレをしてダンスミュージックやアニメソングに合わせて踊る「コスプレダンスパーティーや、コスプレイヤー同士が互いに交流や撮影を行ったり、アマチュアカメラマン(カメラ小僧)に撮影の場を提供する撮影会などがある。
イベント会場は、東京ファッションタウン(TFTホール)や大田区産業プラザ(PiO)といった各種展示会場等が使われるが、ダンスパーティー形式ではディスコやクラブ等が使われる事もある。また、後楽園ゆうえんち(現東京ドームシティアトラクションズ)がハロウィンの仮装イベントとして始めたコスプレイベントが切っ掛けとなって、各種遊園地やテーマパークでもイベントが行われるようになった。これとは別に、「東京ゲームショウ」や「キャラフェス」、「DreamParty」等といったコスプレが可能な展示会等の各種イベントも開催されるようになっている。「コスチュームカフェ」と呼ばれる制服専門の同人誌即売会・コスプレイベントや、特定のジャンルのコスプレに限定したイベントも開催される。
同人誌即売会やコスプレイベント情報を集めた情報誌が同人誌として発売され、インターネットの普及以後は情報サイトも登場した。コスプレ専門のムック・雑誌もこの時期より発行されるようになる[23]。
定義なきコスプレ時代。仮装文化による弊害
1990年代末頃からになると、アダルトグッズによるメイドやレースクイーン、セーラー服やブレザーなどが販売されるようになると、これらの衣装の貸し出しや販売するラブホテルが多く見られるようになり、あるいは店員がコスプレ衣装を着用してサービスを提供するコスプレ系飲食店やイメージクラブも登場した。また、AV女優がアニメやゲームキャラの衣装を着用して登場するアダルトビデオ等も販売されるようになり、コスプレの定義が性風俗化した見方が強くなった時期と重なる。
コスプレの定義の登場
コスプレはその歴史的な背景から、仮装と同一視される事があるが昨今では別視されている。コスプレはハロウィンの仮装で一般的に使用される魔女やゾンビメイク等とは異なり、何らかの作品をモチーフにしたテーマが決まっている。ハロウィンの場合はその文化や象徴を反映した衣装(仮装)を目的としているが、コスプレの場合は前述の通り何らかの作品の特定のキャラクターを複製することを目的としている。したがって、そのキャラクターのコスチュームを着ている際には、キャラクターの感情や表情、仕草などを模倣している。
また、これらを継続的な趣味として続ける者は「コスプレイヤー」と呼ばれる。これらコスプレの定義は海外へも逆輸入される事となり、昨今の世界的なコスプレイヤーの考え方として寄与する結果となった。
インターネットの普及とコスプレ
2000年代以降になると、インターネットの普及でコスプレイヤー各自がホームページを作成するようになり、ネットアイドル的要素を包含するようになる。さらには自主制作・同人レベルでコスプレ写真集やCD-ROM写真集を作成、同人誌や同人ソフトとしてコミックマーケット等で直接、もしくは同人誌専門店を通じて頒布するコスプレイヤーやカメラマンも出るようになった。
また、Japan Expoの開催など日本製のアニメやゲーム等のコンテンツが海外で取り上げられるようになり、年を重ねる毎に日本の作品が海外でも認知される土壌を作った。
撮影の場は各種イベントだけではなく、コスプレイヤーやカメラマンが自主的に主催する個人撮影会、イベント会社やモデル事務所がコスプレイヤーと契約する形で、写真撮影会が行われる事もある。秋葉原の歩行者天国でコスプレ系飲食店や各種ゲーム等の宣伝活動を行っている店員やコスプレイヤーを撮影する事例もある。
アニメやゲーム等の宣伝要員として、人気のあるコスプレイヤーを「公式コスプレイヤー」として起用する例や、もとは無名でも、公式コスプレイヤーになった事で知名度を高めた例もある。公式HPのコンテンツとして、コスプレ衣装の紹介と通信販売へのリンクを貼る例もある。
中には芸能事務所に所属し、タレントや俳優(AV女優含む)、イベントコンパニオンやレースクイーン、キャンペーンガール、ファッションモデルを始めとするとするモデル業、声優等として活動する者おり、アイドルやタレント、声優等がイベントやプロモーション、グラビア写真上でコスプレをする事例もあり、コスプレが趣味であることを公言する者も居る。また反対にコスプレイヤーとして有名になった人物がアイドル、タレント等としてデビューする例もある。(有名コスプレイヤーを集めて結成されたパナシェ!や既存のアイドルグループにてコスプレイヤーがデビューした虹色幻想曲 〜プリズム・ファンタジア〜、初期メンバーにコスプレイヤーを加入させたでんぱ組.incなども見られる。
SNSの登場もコスプレを世界的に発信する展開に寄与したといっても過言ではなく、自撮りや撮影された写真を自らが投稿し発信する文化は昨今においても根付いている。
広がりを見せるコスプレ
2003年からはテレビ愛知(テレビ東京系)が主催となって、名古屋市内を会場とし、世界各地の著名なコスプレイヤーを日本に招いて「世界コスプレサミット」を開催するようになった。コスプレサミットは2005年は名古屋市内だけではなく愛・地球博会場でも行われ、ネット関連でライブドア(世界最大のコスプレコミュニティサイト「Cure」を傘下に持つ)の協力を得ており、2006年は大須夏まつりにて開催され、外務省・国土交通省の後援を得るなど、年を追う毎に大規模化している。2005年は欧米と中国の6国で、2006年には更にタイやブラジルでも予選が行われている。
2007年8月には衣装製作会社などが非営利法人「日本コスチューム協会」の設立準備委員会を発足、参加企業を募った上で、年内に正式に協会を発足すると発表した。同協会では日本のコスチューム文化の啓蒙や健全な発展を目的とし、定期的なイベントやコンテストの開催、SNSサイトなどを通じてのコスプレイヤーやコスプレファンの情報交換の場の提供、コスチューム製品の品質維持・消費者保護体制の確立・市場統計調査、PR活動・認知活動などを行っていくとしている。
一方、水商売などの風俗店においても、2010年代後半になるとアニソンバーの登場により店舗の中でアニメやゲーム作品のキャラクターを題材にしたコスプレを行いながら接客を行う店舗が見られるようになり、分野を問わずコスプレに関連した事業の広がりを見せている。
コスプレ専門誌としては『COSMODE』(インフォレスト)、『電撃Layers』(メディアワークス)、『CosCure』(livedoor Cure・双葉社)ほか多数存在していたが出版不況の影響で休廃刊が相次ぎ、2020年現在では様々な経緯を経て『COSPLAY MODE』()がファッション雑誌として唯一販売されている。
日本におけるコスプレ
日本においては、風紀的な問題からイベントや会場と無関係な場所をコスプレをしたまま歩く事はしばしば問題視される。したがって、日本においてはコスプレをしたままでの来場や帰宅をしたり、更衣室と指定されていない場所での着替えやメイクを行う事はマナー違反とされ、イベントによっては禁止事項とされている所も多い[24][25]。また、会場や主催者によっては極端に肌を露出する衣装を男装・女装共に禁止される場合もある。
防犯・安全上の理由からモデルガン、模造刀、鋭利な装飾など武器を連想させるものの持込を禁止したり、模造刀の所持は認められるも抜刀を禁止する事もある。中には棒[注 6]を始めとする全長の長い物などの持込が禁止されることもある。イベントによっては他の一般人や観光客から見た観点から血糊や部位欠損などグロテスクな表現を禁止しているものもある。
一般的に日本におけるコスプレを行う場所や傾向は次の様に大別される。
同人誌即売会とコスプレイベント
コミックマーケットを代表とする同人誌即売会において、規模の大小を問わずコスプレイヤーの参加が見受けられる。したがって、同人誌即売会主催側もコスプレイヤー側に対する規則や規約を作成し、これに準じて同意する事で参加を行う。
コスプレを主体とするイベントでも規則や規約に関して同様であり、同じくコスプレイヤー側は規約への同意が必要となる。これらのイベントでは同時に行動可能範囲と撮影可能範囲が明確に記載され、コスプレをしたまま立ち寄ったり通過したりする事は出来るが、自撮りも含めて撮影が禁止されているエリアもある為、注意が必要である。
個人主催のコスプレイベント
個人主催は主にコスプレイヤーが題材とする作品を明確に設定し、その作品の愛好家で同じ作品のコスプレが可能な人を募って行うイベントであり、通称「併せ(あわせ)イベント」と呼ばれる。イベントによっては作品のキャラクター毎に参加者が被らないように制限したものや、同一のキャラクターのみで集まるイベントも存在する。SNSの普及により多くなりつつあるイベント形式である。ファンミーティングや交流会としての側面を持ち、主催者はイベントを開催する場所の設定から行い、開催に伴う費用までも計算する。撮影も伴う為にコスプレイヤーの人脈からカメラマンの調達を行う場合も多い。最終的には個人主催イベントに参加するコスプレイヤーで割り勘を行われる。個人が主催する為、規則や規約は使用する場所に準拠している場合が多い。
撮影スタジオにおけるコスプレ
コスプレイヤーによってはスタジオを用いてコスプレを行われる場合もある。かつてはコスプレでの撮影を禁止するスタジオも多かったが、昨今においては需要の増加によりスタジオ側も寛容となり、コスプレによる撮影を許可するスタジオが増加した。また、コスプレ専用と謳うスタジオもある。基本的にシェアスタジオであり貸し切りでない限りは複数名の個人及び団体が同一のスタジオを使用する。コスプレ専用スタジオの多くはブース分けになっており、様々なモチーフとなる作品に合わせた背景や家具が設置されている。
公共の場所や私有地を利用したコスプレ
コスプレイヤー個人または団体が公共の場所や私有地を利用して撮影する場合もある。この場合、その土地や家屋を所有する自治体や個人に使用許可を取る必要がある[注 7]。 利用する場所によっては、それに伴う料金が発生する。また、一般客も入場する可能性がある施設ではコスプレを行う際の配慮も当然ながら行わなければならないのがマナーとされる。
マナー無視や問題行為となった結果、代表的な例として屋外型博物館である博物館明治村において行われた行為が問題となり、以降のコスプレ撮影を規制したり[26]、千葉県立房総のむらの様に一時的にコスプレ禁止の措置にまで発展した事例もある[27][28]。
法律との関わり
創作性のある表現にあたる独特な衣装は著作権法による保護の対象になるが、私的使用の範囲内であれば複製権ないし翻案権の制限により、権利者に無断で使用することができるとされる[29]。また、商業上の行為を目的として権利者の許諾を得ることなくコスプレ衣装等を製作する場合、商標法や不正競争防止法に抵触することも考えられる[29]。
軍服ないしは自衛隊の制服などについて軽犯罪法第一条十五号違反になるとして禁止するイベントもある。
また、盗撮や肖像権侵害を防ぐ意味から、開催当日もしくは事前申込という形で参加登録を義務付けるイベントがあるほか、主催者によっては特殊なカメラやレンズ、撮影機材に制限を設ける場合もある[24][25]。
世界各国でのコスプレ
欧米諸国を始め、東アジア諸国では韓国・中国・台湾・香港・東南アジア諸国等でコスプレを行う層が増えている。
世界コスプレサミットなどにおける各国での予選会場の中には、日本人から見ると想像もつかないほどの盛り上がりとなっているところもある[30]。それには、日本人のコスプレに対するイメージが「オタクがやるもの」に対して、世界各国のコスプレに対するイメージが「何かになりきってみんなで騒ぐのは最高」という、コスプレに対するイメージの違いが大きいとする意見がある[30]。
Japan Expoにおけるアニメ作品やコスプレイヤーの参加などの影響もあって諸外国では「日本発の新たな文化」と見られる節が強いが、モチーフとなっている作品によってはキャラクターの流血や部位破損等の表現が問題視されることもある。また、他国の異文化に対する差別思想の対象となることもある。各種のアニメコンベンションではアメリカン・コミックスや『スター・トレック』、『スター・ウォーズ』のような自国の作品のみならず日本発祥の作品のコスプレも行われる。イタリアの古都ルッカにおいても1966年に始まったヨーロッパ最古の「ルッカ・マンガ&ゲームフェスティバル(it:Lucca Comics & Games)」でコスプレが行われている[31]。
中国では、日本の漫画やアニメを愛好する者によるコスプレ(角色扮演)が行われる。中国政府は危機意識やビジネスチャンスなどを踏まえた上で、国家事業としてコスプレイベントの全国大会である角色扮演嘉年華(コスプレカーニバル)を毎年主催している。中国には様々な題材で仮装して劇を行う文化があり、角色扮演は同好会を作って数人でキャラクターに扮し、寸劇を行うことを意味している。台湾や韓国等でも同人誌即売会やイベントが開催され、日本作品のコスプレも行われている。
- 世界各国でのコスプレ
ジニー・ウィーズリーのコスプレ、ハリーポッター
パドメ・アミダラのコスプレ、スター・ウォーズシリーズ(フランス)
遊☆戯☆王より、ブラックマジシャンガールのコスプレ
ララ・クロフトのコスプレ
雷電 (メタルギアシリーズ)のコスプレ、アニメ・エキスポ
GANTZのコスプレ、C3 in hong kong
シリ、ウィッチャー3 ワイルドハントのコスプレ
うずまきナルトのコスプレ
コスプレの分類
「キャラクターになりきること」を目的としているため、漫画、アニメ、ゲーム他の分類とコスプレの分類も一致する。「見せる為のコスプレ」という側面から派生した物もある。特定の職種や固有の制服を有する団体・企業のコスプレも見られる。
漫画・アニメ・ゲーム系
各作品の登場人物の衣装や持ち物を個別に再現した物がコスチュームとして製作されるほか、特定のキャラクターの衣装ではなく、登場人物の通う学校や所属する組織の制服を再現した物も存在する。
- 漫画・アニメ・ゲームキャラクター
- 魔法少女
- アイドル(ラブライブ!、うたの☆プリンスさまっ♪など)
- SF
- 歴史系(真・三國無双シリーズ、戦国無双シリーズ、戦国BASARAシリーズなど)
- 特撮系
- ライトノベル
- ディズニーキャラクター
- スタジオジブリキャラクター
その他
- アニメキャラを模した仮面とコスプレ衣装を着用したもの
- ロボットや動物系キャラクターなどの着ぐるみを装着、もしくは特撮ヒーローのスーツを着用したもの
コスプレに利用される道具
- キャラクターを模した既成品、手作り、またはオーダーメイド、一般向け製品の流用・改造などがある。
ここに挙げたものは一部で、キャラクターの表現のために様々な手法がある。
脚注
注釈
- ^ Concise Oxford English Dictionary2008年版には"cosplay"が収録された[2]。「映画や本やテレビゲームの、特に日本の漫画やアニメのジャンルの登場人物として着飾ることの実践」と定義されている。
- ^ なお、"Mr.Skygack From Mars"は地球外生命を題材とした初のコミック作品とされる。
- ^ 同大会では小谷真理だけがコスプレをしたのではなく、後にガイナックス取締役となる武田康廣もSF映画『スター・ウォーズ』のキャラクターに扮したことを自著で語っている[15]。
- ^ 1980年の第19回日本SF大会では「コスチューム・コンテスト」と称するプログラムが行われた。『スーパーマン』『時をかける少女』『鉄腕アトム』『復活の日』などが登場した[16]。
- ^ このことがきっかけで、アニメ雑誌や漫画雑誌のグラビアにも登場し、写真集も出版している。
- ^ 一部のイベントでは自撮り棒の使用を禁止しているところもある。
- ^ 公共の場所によっては営利目的や商業利用をしない限りはコスプレに対して特別な許可を要しないとする所もあり、その場合は運営されるサイト等の利用規約に記載される等の処置がとられている。
出典
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- ^ ウェブ版oxforddictionaries-cosplay
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- ^ “From pagan spirits to Wonder Woman: A brief history of the Halloween costume”. CNN. (2019年10月30日) 2020年1月4日閲覧。
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- ^ “「房総のむら」4月からコスプレ受付再開へ ルール明確にし「問題となる撮影が発生しないよう充分注意する」”. エキサイト. (2018年3月15日) 2020年1月4日閲覧。
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参考文献
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- 武田康廣『のーてんき通信 : エヴァンゲリオンを創った男たち』ワニブックス、2002年4月。ISBN 4-8470-1407-3。
- 堀淵清治『萌えるアメリカ : 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』日経BP社、2006年8月。ISBN 4822245284。
- 三田村蕗子『コスプレ : なぜ、日本人は制服が好きなのか』祥伝社〈祥伝社新書〉、2008年10月。ISBN 9784396111281。
- 櫻井孝昌『世界カワイイ革命 : なぜ彼女たちは「日本人になりたい」と叫ぶのか』PHP研究所〈PHP新書〉、2009年11月。ISBN 978-4-569-77535-7。
関連項目
外部リンク
- 世界コスプレサミット - テレビ愛知公式サイト内
撮影会
撮影会は、
- 主にアマチュアカメラマンが写真撮影を目的として集うこと。本項にて詳述する。
- イベントやショーなどで参加者がキャラクターやモデルなどと一緒に撮影する記念撮影。
- 展示会や発表会などで主催者が広報・報道目的でプロカメラマン用に提供する記者会見もしくはその一部のフォトセッション。
- ファッション雑誌やその関連のwebサイトが掲載を目的として日時と撮影場所を指定して公募するオーディション。
などの用例があるが、これ以外にも広く使われている。写真撮影に付随する集いであれば撮影会と使われることが多い。
撮影会(さつえいかい)とは、主にアマチュアカメラマンが写真撮影を目的として集うこと。被写体は主催者や対象によりさまざまである。
ここでは主にアイドル・モデル・レースクイーン・素人モデルなどが出演するポートレート撮影会について取り上げる。
各種オーディション参加者が集まり、その選考資料用にプロカメラマンに一括して撮影される「撮影会」や、子供用ブランドショップで購入者に対して行われる「撮影会」は本項では解説しない。
概要
もともとは同好の士がモデル撮影会を開催するために参加者で費用分担し会の形式で開催したものが発祥と思われる。正確な資料がないために、撮影会なる言葉の発生の起源も不明である。
運営スタイルは個々に異なるが、新聞社などマスコミ、自治体および観光協会などの公益団体、イベント企業、カメラ企業が開催するケース、撮影会団体による運営、芸能事務所が自らのタレントを起用し開催するケース、またモデル自らが開催するケースもある。元々は、レースクイーンやコンパニオンなどに集まる、いわゆるカメコ(カメラ小僧)などが開催し、レースクイーンのアルバイトのような位置づけであったが、近年では営利活動として主催する業者が登場し、或いは自社のタレントの売り出しのために中堅芸能事務所が直接関わって開催するものもある。
分類
モデルによる分類
- アイドル
- 主にグラビアなどを中心に活動、或いはそれを目指し知名度を向上させようとしているアイドルが出演する撮影会。
- 実際には一般的には無名の駆け出しアイドルタレントの出演が多く、テレビや雑誌グラビアで姿を見るタレントの出演は希であり、有名アイドルタレントの出演する撮影会は一部に限られる。また少数だがジュニアアイドルが出演する撮影会も存在する。
- レースクイーン・イベントコンパニオン
- アイドル撮影会と明確に区別はなく、モデルとして同列に扱われている場合もある。一部の売れっ子を除くレースクイーンの露出の機会はレースやイベントを除けば撮影会が主なものとなり、特にオフシーズンには重要な収入源かつファンとの接点でもある。また、モーターショーや見本市、パチンコ店の店内イベントでのイベントコンパニオンを本業とするモデルが出演することも多い。
- ヌードモデル
- ヌードやランジェリーなどのモデルが出演する撮影会。専門モデルの他、AV女優が出演する事も多い。
- 素人モデル
- 素人撮影会とは、プロダクション等に在籍していない素人モデルが出演する撮影会。ここをステップにネットアイドル等の活動へ進む場合もある。
- ファッションモデル
- カメラメーカー系の大撮影会などには、普段ファッション誌で活動しているモデルが起用されることがある。
- コスプレイヤー
- アイドルやレースクイーン、AV女優らの撮影会で衣装のバリエーションとしてコスプレをする場合も多いが、それとは別にコスプレを専門に行っている「コスプレイヤー」がモデルとなる。大規模なコスプレイベントに内包される場合も多い。またモデル・カメラマンの立場が明確でなく、コスプレイヤー自身が他の参加者を撮影し、逆に撮影されるという形式のものもある。
主催母体による分類
- サークル・同好会
- アマチュアカメラマンの同士が集い、非営利で開催されるもの。多くは会員制組織で運営されている。本来の撮影会の形であるが、会員組織が主催の場合は外部から参加する利用者にとっては業者型と近い費用負担が発生する。
- マスコミ
- カメラ雑誌アサヒカメラの出版元である朝日新聞社が主催しているオールアサヒ(ただし、この撮影会はサークル・同好会の運営形式による)、デイリースポーツが主催しているデイリービューティーフォトコンテストなどマスコミの事業部門が開催するフォトコンテストと一体となっている撮影会。これらは年に1回程度の定期開催となっている。
- 2009年からはサンケイスポーツがサンスポフォトセッションという撮影会の主催を開始したが、こちらは後述する専門業者型撮影会となっている。これに追随する形でスコラ、週刊少年チャンピオン、日本テレビ放送網(系列の日本テレビイベント主催でアイドルの穴という番組のタイアップ企画)が参入している。
- 自治体および観光協会などの公益団体
- 当地の観光協会などの公益団体が観光政策の一端として地場のミスなどをモデルとして開催する撮影会。フォトコンテストと一体化している場合が多い。
- カメラ・フィルムメーカー
- 自社のユーザーに向けた宣伝活動の一環として撮影会を開催する。多くの場合、都市部周辺の公園で「ポートレート部門」「ネイチャー部門」「風景部門」などのカテゴリ分けをして、それぞれに講師が付いて指導を行いながら進められる。自社製カメラなどの機材の貸し出しが行われたり、コンテスト出展の際のフィルムやプリント用紙のメーカーの制限がある場合がある。
- カメラ店
- メーカー撮影会とほぼ同趣旨。コンテスト用のプリントが指定店舗のみという制限が付く場合が多い。
- スタジオの経営者
- 自社スタジオの活用のため撮影会を開催する。モデル事務所からモデルを調達するスタジオ、モデルを専属させて開催するスタジオなど開催形態はさまざまである。
- 芸能事務所
- 所属タレントの売り出しを目的に撮影会を開催している。2000年代はレースクイーン系の事務所に多く見られたが、2010年代にはライブアイドル・ローカルアイドルの盛行とともに収入源確保のひとつとして撮影会を行うケースも多い。
- 専門業者
- 撮影会の開催を業とする団体、会社組織。自らはモデルを抱えず、開催の都度所属事務所に出演依頼をしてモデルを調達する。
- その他
- カメラの新機種のキャンペーンのため店頭などでの試写を目的としたものも「撮影会」と呼ばれる場合がある。多くの場合無料である。
- グラビアアイドルなどが自らのDVDや写真集の販売促進のため、購入者を対象に店舗内で1~数カット撮影をさせる事があり、それを「撮影会」と呼んでいる。通常、商品代金以上の対価は発生しない。
参加人数による分類
- 大規模
- 参加者は100人規模で、モデルも10数人、主に大きな公園や施設を借り切って開催される。いくつかの撮影ポイントが設定され、参加者は好みのモデル・シチュエーションのポイントで撮影を行う。撮影形式としては「囲み撮影」となってカメラマンが一斉に撮影することが多い。
- 中規模〜小規模
- 参加者10〜50人程度、モデル2〜4人。公園や撮影スタジオを使用する。「囲み撮影」の他、撮影者が列を作って順番に撮影していく形式もある。
- 個人撮影会
- 参加者1人に対しモデル1人。1対1の形式で行われる。主催者はモデルと、場合によっては撮影場所を提供するだけで、定められた時間内であれば、自由に撮影することが出来る。本来は撮影者がモデルに直接に交渉して撮影を行うが、それを「主催者」が仲介し、利益を得る。(仲介者がいなければ、会ではなく単なる「個人撮影」)
撮影場所による分類
- 野外
- 公園が多く用いられる。東京では代々木公園、大阪では鶴見緑地公園、名古屋では名城公園などが代表的な開催地であり、浜離宮恩賜庭園や博物館明治村などの有料公園・施設で行われる場合もある。選ばれる条件としては立地、規模、ロケーションの良さ、そして一般客の少なさなどがある。公園を管理する自治体によっては事前の許可が必要であり、その認可の是非も大きなポイントとなる。また、スナップ撮影、ストリート撮影などと称して街中で撮影を行うこともある。厳密に言えば道路上や施設内の撮影はその管理者に対して使用許可や営業許可などが必要なことが多いが、小規模/少人数の撮影会では無許可で行っていることもある。
- スタジオ
- 写真撮影を専門とする大規模スタジオが用いられることは少ない。賃貸料金に照明や背景などが入っておらず、それを作り上げる費用と手間の問題から、あまり使用されることはない。ある程度の設定があるハウススタジオやデザイナーズマンションを使用したスタジオ、自社が保有する(賃貸した)物件の1室をスタジオ風に撮影が出来るように改装したものなどが比較的多く用いられている。
- その他
- レストランやプールバー、ダーツバーなどを営業時間外に借りて、その一角または全面で撮影を行う。セットではない本物の什器備品を撮影に活かすことが出来る反面、撮影に向かない奥行きや高さ、照明の問題を解消することが必要である。
- 独特の雰囲気を求めて廃線跡や廃墟にて撮影を行う団体もあるが、それは不法侵入など問題を伴うことが多い。また一部のヌード撮影会の中にはシティーホテルの1室を借りて行われるものもある。
システム
- 価格・時間設定
- 一部のキャンペーン的な撮影会を除いてほとんどは有料である。30分から2時間を1部として、それに対して数千円から数万円という価格が設定されており、複数部の参加には「通し割引」がされたり、スタンプカードによる参加回数の積算による割引が行われる場合もある。
- モデル
- 1人のモデルのみが出演するものから十数人のものまで様々である。複数人の場合、時間内全てに同時に出演するもの、部によって出演モデルが異なるもの、前後半などで時間を区切ってモデルが交代するものなどがある。ある程度撮影時間が続く場合は休憩を挟むこともある。交代、休憩のタイミングで衣装替えが行われる場合もある。
- 使用機材
- 一概には定まっていないが撮影会の円滑な運営などの理由によって制限がある場合が多い。下記はその一例である。
- フィルム及びデジタルの一眼レフ、並びにコンパクトカメラ、レンズ付きフィルムの使用は可能。ビデオカメラの使用も一部では可能である。インスタントカメラ(ポラロイド・チェキ)の対応はまちまちで、カメラ付き携帯電話は使用禁止とされている。
- カメラ内蔵或いはクリップオンストロボの使用も可能だが、モデルの保護、他の参加者との兼ね合いという観点から使用には注意が必要である。また至近距離からの使用を禁じているところもある。
- 三脚はその取り回しの問題から使用不可、一脚の使用は状況によって許されている場合もある。
- 照明
- 野外ではレフ板が用意され、主催者(撮影アシスタント)が当てることが多いが、撮影者が持ち回りでレフを当てるという形式もある。
- スタジオでは前提として定常光の照明である。立ちポーズ、座りポーズなどある程度の範囲を決め、それに対して中庸に光が回るようなライティングがされる。囲みの状態で様々な角度から撮影が行われ、その都度変更していては進行に差し支えるためである。昔ながらのタングステン灯は減少し、比較的セッティングが手軽なHMIや高演色性蛍光灯系の照明が多数である。但し一部小規模撮影会ではレフランプなどが用いられることもある。
- またモノブロックや大型ストロボを用いた撮影を行う撮影会も少数ながら存在し、その場合はジェネレータからのシンクロコードを個人のカメラに順番に付け外ししながら撮影していく。
- 色温度や適正露出の値を事前に計測、提示するところもある。当然ながら写真表現には好みが介在するため、特にそれに従う必要はない。またデジタルカメラのオートホワイトバランス(AWB)機能またはRAW現像の為に反射率18%グレーカードを撮影状況と同じ照明下に置き、計測時間を設けるところもある。
- 衣装
- 一般的なアイドル、レースクイーン系の撮影会の場合、野外では洋服、スタジオでは水着、というパターンが多いが、スタジオでも洋服という場合や、マリンルックと称する、上半身はセパレート型の水着、下半身は水着の上にショートパンツ着用というスタイルもある。これは局部の拡大撮影を防止するためである。
- 場合によっては制服や各種職業、キャラクタのコスプレを行う事もあるが、本職のレースクイーンがレース時に着用する「本物の」コスチュームはチーム・スポンサーの許可の関係上撮影会で着ることは少ない。
- 夏期は野外で浴衣を着用したり、プールを借り切って野外水着撮影会を行うところもある。
- ポーズ、目線
- ポージングを学んでいない素人モデルやジュニアアイドルを除けば、モデルは自らポーズを取り、1カット撮影されればそれを変える。撮影者の意図によりポーズを付けることも可能だが、参加者の人数によってはそれが難しい場合もある。
- ポーズにはNGが存在する場合がある。その限度はモデルにより、或いは撮影会により様々である。
- 同様に、極端なローアングルまたはハイアングルからの撮影が禁じられている場合がある。
- モデルは目線を順送りしていくことが一般的で、かつて行われていたような撮影者が一々呼びかけて目線を要求していくことはトラブルの原因ということもあり今では少数派である。
- シチュエーション
- 白ホリスタジオを用いた屋内撮影の場合、大規模・本格的なセットを組む事は、費用的な問題で行われることは少なく、バック紙・布バックを背景にした撮影が多い。専門業者の中には部屋の一角に撮影専用スペースを設けて、床や壁面にフローリングやレンガ風の装飾を施したり、ソファーやベッドなどの家具・什器で普通の部屋の雰囲気を作っているところもある。また貸しスタジオ側もその需要に応えて、打ち放しコンクリート、檻、廃墟風、学校風などの内装を行っているところがある。
- その他
- 囲み撮影のマナーとして、自分に目線が回ってきて数カット撮影したら他の参加者に場所を譲るというものがある。撮影画像のプレビューやレンズ交換などを行う場合もその囲みから離れて行う。
- 撮影が主目的の催しだが、アイドルやレースクイーンの場合、ファンとの交流という側面もある。その為、撮影終了後にサイン会が設けられている所も多く、ボウリング、お茶会、バーベキューなどのレクリエーションを行うところもある。
主な撮影会
- Fresh!撮影会/フレッシュ撮影会
- momo撮影会関西-ミスコンモデル、ミスキャンパスなどのモデルで構成される、関西で開催するポートレート撮影会
- メモライズ撮影会
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