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活動「あと50年」 81歳のスーパーボランティア 緑綬褒章の尾畠さん
内容をざっくり書くと
山への恩返しにと、50歳から地元・大分の由布岳を中心に登山道整備を続けてきた。
今でも忘れられない光景がある。40歳で初めて登った冬のくじゅう連山は見渡す限りの銀世界。「人間は何と… →このまま続きを読む
西日本新聞
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由布岳
由布岳(ゆふだけ、油布嶽)は、大分県由布市にある標高1,583メートルの活火山。山体が阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。
概要
東峰と最高峰の西峰の2つのピークからなり、山頂には1583.28メートルの一等三角点(基準点名は「油布山」)がある[1]。円錐形をしていることから、豊後富士とも称される。由布院盆地では、各所から由布岳の独特な山容を望むことができるため、ランドマーク的な存在となっており、別府湾からも鶴見岳の後方にその姿を望むことができる。
古来より信仰の対象として崇められ、『古事記』や『豊後国風土記』にもその名が記されている。『豊後国風土記』では「柚冨峯」と表記されており、その頂上には石室があって常に氷が凍っており、夏を過ぎても溶けることがないと述べられている。「柚冨郷」の近くにあることが「柚冨峯」という山名の由来とされている。宇奈岐日女神社(式内社)の祭神であり、また、山岳仏教信仰の山としてかつては中腹に佛山寺(湯布院町)の伽藍があった。
府内大橋から眺めると由布岳と鶴見岳が並び稜線が透けたように見える。これは一番手前にある小鹿山の稜線が由布岳と鶴見岳の稜線に偶然にも合致しているためである[2]。
火山活動
約9万年前に鶴見岳とほぼ同時期に火山活動を開始した火山で、主な岩石は安山岩およびデイサイトとなっている。約2,200年前には山体崩壊を発端とした大規模な噴火(噴出量0.175 DRE km3・VEI3)が発生した[5]。この噴火の際には、溶岩ドーム、溶岩流の形成、火砕流・火砕サージの流下を起こし、その後もしばらくは小規模なブルカノ式噴火が続いた。
最新の噴火は約2,000 - 1,900年前となっており、有史に残る噴火記録はないが、随所に溶岩ドームの名残が見受けられる。山麓には由布院温泉を始めとする温泉群が点在し、活火山であることを思わせる。
登山
深田久弥が日本百名山に入れなかったことを後悔した山といわれ、近年になって登山家である岩崎元郎が自身の新日本百名山の一座に選定した。また、日本二百名山のひとつにも、日本山岳会が選定した大分百山にも選ばれている。
山頂からは日本百名山の九重山、祖母山、阿蘇山などが見え、天候がよければ大分県・福岡県境の英彦山、長崎県の雲仙岳まで見渡すことができる。頂上付近になるにつれて草木はまばらになるが、山頂にはミヤマキリシマも多く山麓の草原には、マツムシソウも多い。
主要な登山道は、中央(正面)登山口、西登山口、東登山口の3つがある。このうち最も登山客数が多いのが中央登山口で、駐車場が整備されていてバスも通っている。2つの山頂のうち最高点は西峰だが、岩場が入り組んでいる。山頂付近には火口の縁を回るお鉢巡りルートが設定されている。5月末から6月初めにかけてはミヤマキリシマが開花する。
関連画像
由布岳パーキングエリア(上り)より
アクセス
- JR由布院駅から亀の井バスに乗り、由布岳登山口下車
- 大分自動車道湯布院インターチェンジから車で約15分
周辺スポット
脚注
- ^ “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2016年4月26日閲覧。 “基準点コード TR14931733101,北緯 33°16′56″.1605,東経 131°23′24″.8402,標高 1583.28(m)”
- ^ 大分川 府内大橋の上に透明な山が見えます
- ^ 中西 ほか「群列ボーリング調査と地中レーダ探査による伏在活断層の活動履歴の検討─大分平野西部の府内断層の例─」『第四紀研究』第58巻第2号、日本第四紀学会、2019年、 163-173頁、 doi:10.4116/jaqua.58.163、2020年1月8日閲覧。
- ^ “別府ー万年山断層帯(大分平野-由布院断層帯東部)における重点的な調査観測 平成26~28年度 成果報告書”. 地震調査研究推進本部 (2017年). 2020年1月8日閲覧。
- ^ 概ね同時期の約2100年前にの活動が推定されている[3]。なおこの断層の最新活動は1596年慶長豊後地震とされている[4]。
関連項目
外部リンク
- 由布岳 - 気象庁
- 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 由布岳 (PDF) - 気象庁
- 由布岳 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- Yufu-Tsurumi - Smithsonian Institution: Global Volcanism Program