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アウトドアフェスティバル 自然を満喫
内容をざっくり書くと
会場にはキャンピングカーやキャンプ用のグッズが展示されているほか、バンジージャンプが楽しめるコーナーもあり、多くの家族連れでにぎわっていました。
東京都・立川市と昭島市にまたがる昭和記念公園で、アウトドア体験を通じて自然を満喫できるイベントが始ま… →このまま続きを読む
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キャンピングカー
キャンピングカーは、一般的には、寝泊りできる設備を備えた自動車の日本での呼称である。
呼称
広義では米国のRecreational vehicle(RV)、狭義では同様に米国での大型自走式「Motorhome(モーターホーム)」と同義。また欧州ではドイツ語で牽引タイプをWohnwagenやキャラバン、自走式をWohnmobilと呼んでいる。オーストラリアではCamperと呼ぶことが多い。これらを日本ではすべてキャンピングカーと呼ぶ。フランス語ではCamping-carは自走式のキャンピングカーを指す。
各国における利用と規格
米国
アメリカ合衆国では、古くから整備されたキャンプ場において、トレーラーハウスやキャンピングカーに宿泊して休暇を過ごす「デスティネーション・キャンピング」と呼ばれるレジャーの形態が発達してきた[1]。
米国においては、トレーラーハウス(被牽引式キャンプ用車両)やキャンピングカー自走式キャンプ用車両)の設備や設置方法等について、ANSI(アメリカ規格協会)規格によって規定されている[1]。
日本
日本では、キャンピングカーについて基本的に道路運送車両法に定める自動車として登録すれば運行が認められる[1]。
特種用途自動車の一種としてのキャンピングカー
日本の道路運送車両法においては、特種自動車の使用目的3-4の「キャンプまたは宣伝活動を行うための特種な設備を有する自動車」(ここではキャンピング車と定義される)に該当すれば特種用途自動車に区分され、いわゆる8ナンバー登録が可能である。「特種な設備」が必要かどうかは、使用者の判断による。
日本では、公道走行可能な車両の区分の一つの分類として道路運送車両法において、特種用途自動車という分類中に「キャンピングカー」という車両区分が定められている。あるカテゴリーの車両が、税金など法令上の諸条件の取り扱いを他のカテゴリーと区分して取り扱えるようになっているためのものである。
キャンピングカーが特種用途自動車の一種類として定められたのは、「所有者が日常的に頻繁に使うものではなく常用の車両を別途所有して納税している者がさらに追加で所有する車両である」といった認識から、日常的利用の乗用車や商用車とは税体系が異なる車両とされる免税措置的観点からであった。ところが、1980年代のRV(現代のSUV/ミニバン/ステーションワゴン相当)の流行時に、日常的利用の車両でも「キャンピングカー」として登録できることが一般に知れ渡り、これがRVの販売促進につながったことから、実質的には「特種用途自動車のキャンピングカー」に該当しない車両までもがこれを取得する状況が増加した。多くは単に税負担軽減目的での取得だった。このため、改正された法令が2003年に施行され、より厳密な構造要件が制定され、また排気量別の税体系に変更されたことにより税軽減のメリットは無くなっており、先の状況は解消されている。
- 構造要件
- 道路運送車両法では、車両の「構造要件」が決められている。「特種用途自動車のキャンピングカー」にも特有の構造要件が定められている。
- 寝台が必要である。乗車定員の3分の1以上の人数分の平坦な寝台の面積が必要である。走行中に寝台を使用してはいけない。よって寝台自動車として利用してはいけない。ただ、可動式であっても良く、通常は座席の状態となっているものが多い。
- 調理設備が必要である。最低でも「湯が沸かせること」が必要。流し台や、調理スペースと、調理をする人間がそこに立つことのできる空間(室内高160cm以上)が必要である。この点は先の構造要件改正時に厳密に再規定され具体的な寸法が要求されている。熱源(電気かガス)と水道設備(清水(=ホワイトタンク)と汚水(=グレータンク)の貯蔵設備と、その供給設備)が必要である。
- 権利義務
- 取得した区分に応じて、車両それぞれには法的な権利と義務が生じる。これは各区分に対して生じるものであるため、先のとおり寝泊りするためのキャンピングカー(実質上のキャンピングカー)は、それぞれが取得している車両区分によって法的権利と義務をもつものとなる。その車両が「特種用途自動車のキャンピングカー」であればそれに応じたものとなり、そうでなければ、それ相応の区分のものとなる。
- 「特種用途自動車のキャンピングカー」を取得しいわゆる8ナンバーを取得している車両であるのに、上記構造要件が揃っていない場合、つまり、取得時は構造要件がそろっていたにもかかわらず、ある時点で、寝台が使えないまたは湯沸しが出来ないなどの状態となっているのであれば、違法として摘発される可能性がある。全長、全幅、全高、車両総重量が改造申請取得後に大きく変更されている車両は、構造変更検査を受ける必要がある。軽微な変更の場合は記載変更を受ける必要がある。
- また同様に、損害保険会社との契約上では、8ナンバーの車両が8ナンバー構造要件を満たしていない状態で事故を起こした場合は、申請時の内容と異なる条件であるため、同様に8ナンバーにかかわらず自動車保険金の支払に問題が生じることが考えられる。
「特種用途自動車のキャンピングカー」でないキャンピングカー
「特種用途自動車のキャンピングカー」でないキャンピングカーの場合は(たとえば1ナンバー、3ナンバー、4ナンバー、5ナンバーなどであれば)道路運送車両法上、上記「特種用途自動車のキャンピングカー」の構造要件の義務を負うことはなく、装備の有無は公道走行の可否に関連しない。
軽自動車のキャンピング仕様の完成車の販売も増加し、8ナンバーを取得せず、税や取得要件など軽自動車のメリットを生かしながら、ユーザーにキャンプ利用や長期旅を提供するような車両が、キャンピングカーメーカーから合法的に販売されている。
同様に8ナンバーでの自動車税の恩恵が小さくなるように変更されたので、自身でキャンプを楽しむ、旅を楽しむ車両仕様とした際にも、その他の区分(1, 3, 4, 5ナンバー)での登録も増加している。このようなキャンピングカー車両が、法令上適法であるかどうかは「特種用途自動車のキャンピングカー」の構造要件ではなく、取得している区分の構造要件との比較となる。
架装形態による分類
以下は架装形態での区分の一例である。専門誌では「コンバージョン」の“バージョン”を削って「フルコン」「バンコン」と呼ばれることもある。
- フルコンバージョン
- 専用のシャーシに架装したもの。フルコンなどと呼ばれる場合があるが、シャーシを含めて自製されており、他社の完成車を改装したものではないため、正確にはコンバージョンでは無い。米国ではRVと呼ばれ、クラスAに相当する。ドイツではVollintegriertes Wohnmobil相当。全長は7メートルを超えるものもある。
- キャブコンバージョン
- キャブ付きのシャーシに架装したもの。一般的にはトラックを改造したものが多い。昨今はワンボックス車のBピラーより後ろをボディカットして作られるものも多い。通称キャブコン。米国のクラスC相当。ドイツでは架装によりバンクのあるAlkovenやバンクのないTeilintegriertes Wohnmobilに相当。
- 日本では、トヨタ・カムロード(ダイナ / トヨエースベース)[2]や、いすゞ・びーかむ(エルフベース)[3]のように、キャブコンのベースフレームに市販車とは別の車名を与えているものもある。
- 車両総重量が大きいため、この型の一部(2t車ベースなど)は準中型自動車に分類される。日本で2017年3月以降に普通自動車免許を取得した場合、運転できない。
- バンコンバージョン
- キャンパーバンともよばれる、ワンボックス車などの内装、屋根等を加工して架装したもの。乗車定員が10名以下で普通免許で運転できるものが多い。一般的にバンコンと呼ばれる。米国ではクラスB相当。ドイツではKastenwagen。
- バスコンバージョン
- マイクロバスなどのバスに架装したもの。バスコン。窓が大きいため断熱性が低いと言われる。ドイツではWohnbusse。
- ほとんど普通自動車に分類されるが車両総重量が大きいものが一部存在し、このような車両は準中型自動車に分類される。
- 軽自動車キャンピングカー
- 軽自動車をベースにしたキャンピングカー。近年[いつ?]のキャンピングカーブームや団塊の世代の余暇で注目を浴びている。ベース車両の価格の低さ、低維持費、取り回し易さ、駐車場を選ばない、夫婦2人での使用が可能など、日本での使用スタイルにマッチしていることが人気の理由。このジャンルの中でもフルコンバージョン、キャブコンバージョン、バンコンバージョン、軽トラック用トラックキャンパーに分かれる。なお、軽登録のトラベルトレーラーも日本国産で少数ながら存在する。
設備
搭載される設備には、以下のようなものがある。
- トイレ
- 個室がある場合とない場合があり、個室の場合もスペース効率の関係で、トイレとシャワー室を兼ねたものが多い。簡易水洗機能と汚物をためるブラックタンクを備えたもので、ポータブルタイプと据付タイプがある。また単に容器にビニールシートをひいて使用後に凝固剤や芳香剤、おがくずなどを加えて使い捨てするタイプもある。汚物の処理は煩雑であるが、トイレが無い場所でのキャンプなどでは重宝される設備である。
- シャワー
- シャワールームが無く、冷水もしくは温水のシャワーをトイレと同じ部屋に備える場合が多い。またキッチンからシャワー水栓を車外に伸ばして、車外でシャワーを利用できるタイプも多い。ただし、シャワーは使用水量が多く、大きな清水タンクが必要になる。温水シャワーにはガス燃焼式や電気式、もしくはエンジン冷却水と熱交換式のボイラーと温水タンクが必要となるためこれを取り付けないユーザーも多い。
- シャワールーム
- 大型車両に装備される洗面台とトイレ、シャワールームを1つにまとめた設備。
- 冷暖房設備
- エンジン付きの車両は、走行中はエンジン冷却水による暖房およびエンジンにより稼働するエアコンによる冷房が主流である。走行用エンジンを停止した場合、もしくはエンジンを持たないトレーラーでは、暖房は灯油やガソリンを燃焼させ室内の空気を汚染しないFFヒーターが主流である。冷房については発電機、もしくはキャンプサイトからの商用電源を利用してルームエアコンを稼動するものもある。最近では大型バッテリーとインバーターによりルームエアコンの数時間の使用を可能にするものが増えている。暖房はFF式が一般的で、発電機やバッテリーでファンを回す強制循環方式と、電気を使用しない自然対流方式がある。
- ギャレー(シンク)
- 一般的な四角いものから、2つ付いているもの、半球型もある。通常清水タンクから電動ポンプで給水できるようになっており、排水は専用のタンクに貯められる。コンパクトな車種に装備する場合、座席下に引き出し式としたり、引き出して車外で使用できるものも存在する。特種用途自動車(8ナンバー)にする際、構造要件における必須装備のひとつであるが、2003年以降は、これ以外の必須要件も満たさないと、8ナンバー取得は不可である。
- コンロ
- 世界的にはLPGのボンベを用いたものが一般的であるが、我が国では法規によるLPG機器の取扱いの厳格化により減少している。現在は広く流通している使い捨て式のカセットガスを複数セットできる構造のものや、一般向けのカセットガス式コンロが用いられる。コンロは特種用途自動車(8ナンバー)にする際、構造要件における必須装備である。
- 冷蔵庫
- ガスとバッテリー、AC100Vの3ソースがあるものを3way冷蔵庫と呼ぶ。電気またはガスでタンクに封入してあるアンモニアを熱し、それが気化する際の温度低下(気化熱)を利用し庫内を冷やす。気化後のアンモニアは冷えることによって液化しタンク内に戻る。構造が複雑で車体にガス燃焼のための吸気口および排気口が必要となるため、最近は家庭用と同じコンプレッサー式の冷蔵庫が主流となっている。
- ダイニングテーブル
- ベッドを格納して、ダイニングルームとする場合が多いが、大型車両では専用のスペースとテーブルを持つものもある。
- テレビ、ビデオ、DVDプレーヤー
- 山間部や走行中等で電波状態が悪い場合もあるため、ビデオも搭載される場合が多い。かつてはブラウン管式テレビデオが主流であったが、最近は薄型テレビやDVDプレーヤーが主流となっている。
- 充電システム
- エンジンルームの物とは別にサブバッテリーを備えているものが多く(同一物を使ったりすると、キャンプを楽しんでいざ撤収・帰宅という場合にバッテリーあがりでエンジン始動不能の憂き目に遭う)、エンジンがかかっている時の自車オルタネーター、発電機、外部電源(ランド、陸電)などからの入力を切り替えるスイッチと、複数のバッテリー()への充電を制御するを持つものが多い。太陽電池パネルや風力充電するものもある。なお、自動車はエンジンがかかっていてもアイドリング状態では、オルタネーターからの発電量は少ないので注意が必要である。
- 発電機
- 大電力が必要なクーラーや電子レンジは、バッテリーでの駆動は大きなバッテリーであっても短時間に限られる。キャンプサイト等で外部AC電源が装備されている場合は問題ないが、外部電源をとれない場所でのキャンプは発電機を使う場合が多い。小型発電機を荷物室に積んでおいて、使用時に外に出して稼働させるケースが一般的であるが、小型発電機室を設け、そのまま発電可能な車種もある。最近は騒音などの問題から発電機の使用が制限されている場合が多い。ソーラーパネルによって充電が可能なものも増えている。
- サイドオーニング
- 車体に取り付けられている、日避けテントで、手動もしくは電動で展開する。オーニングを支持する折りたたみ式の脚があり、地面もしくは車体に固定して使用する。
- サイクルキャリア
- 自転車を積む設備。
- 油圧ジャッキ
- 主に、車体が傾斜した状態で停車する場合などでも、居住空間部分について水平を保つために使われる(この用途のものは「オートレベラー」とも呼ばれる)。また停車中に必要以上に車体が揺れないようにするクッションとしての役割も担う。大型の車体の場合、車体側面を押し出すことで室内を拡張したり、天井部分を持ち上げることで2階建て空間を作り出すような使い方もされることがある。
これらの装備品は、ボートの呼び名に倣って、キッチンをギャレー、リビングをダイネット(ダイニング)ということもある。
類似車両
- トラベルトレーラー
- トレーラーの名の通り被牽引タイプ。欧州、米国では従来このタイプが一般的であり、日本でも欧州や米国からの輸入が多い。日本でもそこそこ普及しているが、車体重量によってはけん引免許や車検が必要になることから需要は限られており、製作する日本の業者は少ない。欧州ではWohnwagenもしくはキャラバンCaravanと呼ばれる。日本ではキャンピングトレーラーと言う呼び方が一般的である。
- トラックキャンパー
- ピックアップトラック・トラックの荷台や乗用車の荷室に載せるタイプのもの。車検を受けるときにはトラック部分と分離することができ自立するための専用脚を持つものも多い。キャンプは可能だがキャンピングカーとは呼ばない。車両に搭載した貨物扱いなので車両のナンバーを変更する必要がない。荷台部分の寸法に制約されるため、他の架装形態車より内部スペースや設備が少ないが、大型で十分なサイズと設備を持つものもある。
- プレジャーボート (Pleasure craft) などと同様、インフラや法律上の扱いが国によって異なるために、日本国外と日本国内を直接比較することは出来ない。
トピック
2017年、鹿児島県曽於市は、ふるさと納税の返礼品に軽トラックベースのキャンピングカーを用意した[4]。
2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大したアメリカ合衆国・カリフォルニア州では、ビーチに感染者隔離用のキャンピングカーが停められた[5]。
脚注
- ^ a b c “市場開放問題苦情処理推進会議第3回報告書 トレーラーハウス、キャンピングカーの輸入の円滑化”. 内閣府. 2018年7月4日閲覧。
- ^ “キャブコンのベース車・トヨタ「カムロード」の最新2019年式が登場!【ジャパンキャンピングカーショー2019】”. JAF Mate Park Blog (2019年2月6日). 2019年10月22日閲覧。
- ^ “いすゞ「びーかむ」がモデルチェンジ 出力UPのエンジンと新機能に期待”. 朝日新聞デジタル &M (2019年5月22日). 2019年10月22日閲覧。
- ^ “返礼品にキャンピングカー/ふるさと納税、鹿児島県曽於市”. 四国新聞社 (2017年5月15日). 2017年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月29日閲覧。
- ^ “米国・ロックダウンの街で暮らす日本人の「リアル」すぎる生活と意見”. ITmedia. (2020年4月9日) 2020年4月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
バンジージャンプ
バンジージャンプ(Bungee jumpingまたはBungy jumping、Bunjee jumping)は、高層ビルや橋の上などといった高い場所から命綱一本で飛び降り、そのフォームの美しさなどを競う競技、またはアトラクション。
その起源はバヌアツ共和国ニューヘブリディーズ諸島にあるで行われていた通過儀礼である「ナゴール」(ランドダイビング)といわれている。
近代的バンジージャンプの概要
バンジー (bungy) とは英語のニュージーランド方言でゴムひものこと。1979年4月1日、英国オックスフォード大学デンジャラス・スポーツ・クラブのメンバー3名が、バヌアツにおける儀式に影響を受け、英国ブリストルにある高さ76mのクリフトン吊橋からジャンプしたのが、現在に至る近代的バンジージャンプの初の例と言われている。
その後、ニュージーランド出身のA. J. ハケットが、どうにかして安全にジャンプすることは出来ないかと考え、1980年代中盤に超伸縮素材のゴムひもを作成。1986年11月、オークランドのアッパー・ハーバー・ブリッジから、ゴムひもをパラシュートのハーネスに繋ぎ初のジャンプを敢行する。その後、ニュージーランド各地の橋からのダイブを成功させ、アッパー・ハーバー・ブリッジからの2度目のジャンプでは、ハーネスを足首付近に巻くスタイルでのジャンプを成功させた。さらに1987年6月26日には、フランスの首都パリにあるエッフェル塔からのジャンプを成功させた後、短期間、逮捕・収監されたことで有名となる。
1988年、ハケットは自らの名を冠した会社、A.J.Hackett Bungyを立ち上げ、ニュージーランド南島のオタゴ地方、クイーンズタウン郊外にあるカワラウ渓谷吊橋で、一般向けのエクストリームスポーツとしてバンジージャンプを始めた。同社はその後オーストラリア、フランス、ロシア、ドイツ、アメリカ合衆国、メキシコ、インドネシア、マカオ(マカオタワー)などにも事業を展開した。
また、ハケット自身、1990年にはヘリコプターからのジャンプ、2006年には先述のマカオタワーからの初のジャンプ、2007年にはマレーシアで、ヘリコプターから初の1,000m超となる1,499.6mのジャンプにいずれも成功。2017年には、ニュージーランドのアドベンチャー・ツーリズムへの貢献を評価され、ニュージーランド・メリット勲章を授与されている。
日本での状況
日本においては、遊園地や渓谷などにおけるアトラクションとして発達している。足首などをゴムロープで縛り、高所より飛び降りる。遊園地においては常設の鉄塔が用意されており、ハーネスを装着してその上から飛び降りるものが多い。ゴムロープであるために、一度最下点まで達した後に、空中で上下動を繰り返す。
国内の公式ブリッジバンジーは山形県朝日村(現・鶴岡市)の「ふれあい橋」(梵字川・道の駅月山)上に1994年に開設されたものが最初。
1990年代後半から、主に罰ゲームとしてバラエティ番組で放送されることが多くなった。クレーンなどで相当の高さからゴムロープを垂らし、そのロープを地上に伸ばして人の体に括り付け、押さえが外れるとその人がゴムの勢いで中空の高所に持ち上げられる、即ち「逆バンジー」もバラエティ番組などで用いられている(『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』など)。またTBSのバラエティ番組『DOORS』シリーズでは「IQバンジー」「バンジー7」など、アトラクション名に「バンジー」の付くものは失敗及び負けた場合罰ゲームとして逆バンジー、または通常のバンジーによって飛ばされるというものがある。
日本での事故
- 1995年9月10日、愛知県知多郡南知多町のテーマパークで、跳ぶ番になり怖くなった客が、ためらった後、従業員の右腕をつかんでジャンプ。従業員は命綱を着けておらず、高さ約18.5メートルのジャンプ台から転落、即死した。地面には幅6メートル、縦9メートルの二層式のエアマットがあったが、従業員の体が振られたため、マットから約50センチ離れた芝生に叩きつけられた[1]。
- 1998年12月20日、大分県別府市の「城島後楽園ゆうえんち(現城島高原パーク)」で、逆バンジーの座席がワイヤから外れ、鉄塔に激突した後、コンクリートの地面に落下、客2人が重軽傷を負った[2]。
- 2002年6月22日、群馬県利根郡新治村(現みなかみ町)の赤谷川に架かる水管橋に設けられた「猿ケ京バンジージャンプ場」で、約60メートルの高さから客がジャンプした際に、ゴムロープが伸びきった川面まで3メートルのところで、足首とゴムロープを繋ぐベルトから足首が抜け、深さ4メートルの川に落下し、顔などに軽傷を負った[3]。
- 2017年8月1日、長崎県佐世保市の「ハウステンボス」で、約20メートルの高さから客がジャンプした際に、ゴムロープが伸びきった反動で縮もうとした時に突然ゴムロープとジャンプ台を繋ぐワイヤーが切れ、客はマットに落ちた弾みで地面に落ち、肩などに軽傷を負った[4]。
変種
- (en:Reverse bungee)
- バンジーロケットとも呼ばれる。一般のバンジーとは逆に、ゴムの伸縮性を利用して下から打ち上げられるもの。絶叫マシンに近い。ハーネスを装着して生身の状態で飛ぶものと、4点シートベルト又は安全ハーネスが用意された座席に座って打ち上げられるものがある。バラエティ番組では前者、遊園地では後者のものが多い。現在世界一のものはフロリダ・オーランドの Magical Midway にある「スリングショット」で、地上115mまで打ち上げられる。
- スカイコースター
- ゴムロープではなくワイヤーを利用したアクティビティ。ハーネスを着用し腹這いの状態で高所まで巻き上げられ、カウントダウンと共にハーネスのロックを自ら外して落下する。落下後は大きくスイングされる。現在世界一は逆バンジー同様フロリダにあり、地上91mの高さから落下する。
- キャニオンスイング
- 日本ではバンジーブランコとも呼ばれる。スカイコースター同様ワイヤーを利用したアクティビティ。ワイヤーで吊り下げられ、カウントダウンと共にワイヤーのロックを解除して落下後、大きくスイングされる。日本国内では唯一、埼玉県秩父市にある「秩父ジオグラビティパーク」で体験できる。
- 紐無しバンジー
- 高所で仰向けに吊り下げられ、カウントダウンと共にワイヤーのロックを解除して生身の状態でただ自由落下していくというもの。下にはネットが用意されている。
- スカイジャンプ
- ハーネスを装着し、ガイドレールに沿って飛び降りる。機械で速度が制御され、一定の速度で降下する為、一般のバンジージャンプよりは恐怖感は少なめ。中国のマカオタワーや、アメリカのストラトスフィアタワーにある。
- VRバンジー
- 実際に飛び降りるのでなく、バーチャル・リアリティ(VR)で疑似体験するアトラクションを京都タワーが2018年に期間限定で開設した[5]。
日本のバンジージャンプ
ブリッジバンジージャンプ(橋の上から跳ぶバンジージャンプ)
- みなかみバンジー
- 群馬県利根郡みなかみ町にある、高さ42mの諏訪峡大橋の上から飛び降りるバンジージャンプ。当初は10月初旬に行われるイベントの一環として始まったが、現在は6月 - 11月の期間限定で行われている。
- 猿ヶ京バンジー
- 群馬県利根郡みなかみ町にある、高さ62mの赤谷水管橋の上から飛び降りるバンジージャンプ。
- 五木村アウトドアウィーク
- 熊本県球磨郡五木村にある、高さ77mの橋から飛び降りるバンジージャンプ。8月の最終週から1週間限定で行われている[6]。
- 竜神バンジー
- 茨城県常陸太田市天下野(けがの)町にある、竜神大吊橋から飛び降りるバンジージャンプ。高さは100m。事前に予約が必要。ジャンプ下は湖面になっている為、ジャンプ後はウインチにより橋の上に引き上げられる。
- 富士バンジー
- 静岡県富士市比奈の大棚の滝に架かる須津渓谷橋から飛び降りるバンジージャンプ。高さは54mで、予約制[7]。
- 八ッ場バンジー
- 群馬県吾妻郡長野原町にある、八ッ場大橋から飛び降りるバンジージャンプ。八ッ場ダム完成前の高さは106mで、開設当時は日本一の高さを誇っていたが、2020年のダム完成後は高さ45mに縮小されている。
- 岐阜バンジー
- 岐阜県加茂郡八百津町にある、新旅足橋から飛び降りるバンジージャンプ。高さは日本一の215m[8]。事前に予約が必要で、ジャンプ時はウイングスーツを着用する[9]。
常設のバンジージャンプ
- よみうりランド 22m
- マザー牧場 21m
- 鷲羽山ハイランド 30m
- 南知多グリーンバレイ 20m
世界常設のバンジージャンプ
- マカオタワー(中華人民共和国)
- 高さ338mのタワーのうち、233mの高さから飛び降りる。2009年現在世界一の高さを誇るバンジージャンプであり、ギネスブックにも登録されている。安全の為ガイドレールが着いている。
- ヴェルザスカ・ダム(スイス)
- 220mの高さのダムの上から飛び降りる。マカオタワーに次ぐ高さを誇り、ガイドレールが無いバンジージャンプでは世界一高い。制限時間が設けられており、10分以内に飛ばないと強制的にリタイヤとなる。また『007 ゴールデンアイ』の中で、ジェームズ・ボンド役を務めたピアース・ブロスナンは、このダムの上からバンジージャンプを行っている。
- ブロークランズ橋(南アフリカ共和国)
- 216mの高さにある橋の上から飛び降りる。
- カワラウ橋(ニュージーランド)
- 高さ47mの橋の上から飛び降りる。素人が金銭を支払って楽しむ形式のバンジージャンプの元祖。1989年の「史上最大!第13回アメリカ横断ウルトラクイズ」の第9チェックポイントの舞台であった。
- パラバンジー(オーストラリア)
- とバンジージャンプが一体化した海上のバンジージャンプ。モーターボートに引っ張られて上空150mのパラセーリングの後、そこからバンジージャンプを行う。
- キャニオンスイング(ニュージーランド)
- 地上から150mの崖の上にあるジャンプ台から飛び降りる。ゴムではなくワイヤーである為、落下した後は振り子のように大きくスイングする。落差は109m、スイング速度は150km/hにも及ぶ。このアトラクションには様々な飛び方がある事が大きな特徴である。後ろ向きに落とされる「ザ・バック」や、自転車に乗った状態で落下する「ザ・バイク」、椅子に括り付けられた状態で後ろ向きに落とされる「ザ・チェア」などがあり、それぞれ恐怖度が設定されている。
- ヴィクトリアフォールズ橋(ザンビア・ジンバブエ国境)
- 高さ111メートルの橋ほぼ真ん中(国境)の上にある台から飛び降りる。2011年12月31日にオーストラリア人がバンジージャンプを行った際に、ロープが切れて下を流れるザンベジ川に落下し切り傷を負うなどしたが、命に別状はなかった。
脚注
- ^ 「バンジー台から転落死 愛知 従業員、客につかまれ」 読売新聞 1995年9月11日 朝刊(縮刷版)。「バンジージャンプ、命綱外して指導中 客に引っ張られ転落死」 毎日新聞 1995年9月11日 朝刊(縮刷版)
- ^ “逆バンジー「スカイショット」でイスが鉄塔に激突”. SYDROSE 知識データベース 機械分野失敗百選. サイドローズ. 2020年2月14日閲覧。
- ^ “バンジーで足首抜け落下 日本一の高さ、2人軽傷”. 共同通信. (2002年6月22日). オリジナルの2014年10月17日時点におけるアーカイブ。 2014年10月11日閲覧。
- ^ “バンジージャンプのワイヤー切れ男性けが”. 日本放送協会 (2017年8月1日). 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月14日閲覧。
- ^ 京都タワーVRバンジー ~京のおばんじぃ はんなりジャンプ~(2018年11月23日閲覧)。
- ^ 五木村アウトドアウィーク
- ^ 富士バンジー - Bungy Japan
- ^ “日本一の岐阜バンジーがオープン 岐阜県八百津町”. 時事通信社 (2020年8月6日). 2020年8月6日閲覧。
- ^ “岐阜バンジー”. Bungy Japan. 2020年8月6日閲覧。