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🏥|「サル痘」欧米で感染相次ぐ 各国で計50人超報告


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「サル痘」欧米で感染相次ぐ 各国で計50人超報告

 
内容をざっくり書くと
「サル痘」は古代より幾度となく世界中で猛威を振るった感染症「天然痘(てんねんとう)」と同じ系統のウイルスによる感染症で、症状も天然痘に非常によく似ている。
 

かつて世界で猛威を振るった「天然痘(てんねんとう)」に似たウイルスによる感染症「サル痘」の感染が、欧… →このまま続きを読む

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超高齢社会と医療資源の逼迫を同時に迎えつつある日本の医療界に対し、それぞれの立場で、よりよい医療を提供しようと奮闘する医療関係者の声をできるだけそのままお伝えする、臨床目線、現場目線、患者目線のブログサイトです。


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感染症

感染症(かんせんしょう、英語: Infectious diseaseスペイン語: Infección)とは、感染する病気の総称であり、寄生虫細菌真菌ウイルス異常プリオンなどの病原体の感染により宿主に生じる病気の総称。

感染症体内に微生物が侵入し、増殖することでおこる[1]

感染症のうち、伝染性(ヒトや動物から他のヒトや動物へと次々に病気がうつる)をもつものを伝染病と言い、集団発生して流行する伝染病を疫病と言う。瘟疫(うんえき、おんえき)、疫癘(えきれい)とも言う(瘟、疫、癘ともに「はやりやまい」の意)。

感染症の歴史生物の発生と共にあり、先史時代(有史以前)から近代までヒトの病気の大部分を占めてきた。医学史は感染症の歴史に始まったと言っても過言ではない。人類の歴史を通して根本的な治療法が全く無かった時代が圧倒的に長く、伝染病は大きな災害と捉えられてきた。古今東西の歴史書には頻繁に疫病の記述が登場する。ペストの大流行はヨーロッパの人口の数分の1ほどを死に至らしめ、人類の文明のありかたを変えたとも言われているし、20世紀初期に全世界で大流行したスペイン風邪もおそらく1億人以上の人が死亡したと推計されており世界情勢に影響を与えた。

1929年にようやく初の西洋医学的な抗生物質であるペニシリンが発明されたが、そうした抗生物質類で治療できるのは感染症のごくごく一部にすぎない。

現代では、開発途上国では特に三大感染症[2]と呼ばれるマラリア結核AIDSや、腸管感染症は大きな問題であり、感染症学のみならず保健学開発学など集学的な対策が喫緊の課題である。2013年においても、世界では感染症により920万人が死亡しており、全死亡の約17%を占める[3]。一方先進国においては新興感染症再興感染症に加えて、多剤耐性菌の蔓延やバイオテロの脅威が公衆衛生上の大きな課題として注目を集める一方、高度医療の発達に伴って手術後の患者や免疫抑制状態の患者における日和見感染が増加するなど、日常的にもまだまだ解決に向かっているとは言えなかった。さらに2019年(~2021年)新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)が起き、先進国でも発展途上国でも、非常に多数の人々が感染し死亡しつづけている(2021年5月29日時点で世界累計感染者数1.72億人、死亡者数370万人超[4]と推計されている。)。

感染症を対象とする医学領域は感染症学である[5]

感染症には有効な治療薬が無いものも多いが、現在のところ感染症の治療に使われる薬には、抗生物質抗ウイルス薬抗真菌薬抗原虫薬駆虫薬などがある。ワクチン予防が行える感染症も一部にあるが、ワクチンの開発に成功していないものも多い。

分類

感染場所による分類

脳など中枢神経
髄膜炎脳炎など
鼻炎副鼻腔炎咽頭炎、、など
喉頭蓋炎咽頭後壁膿瘍亜急性甲状腺炎レミエール症候群など
肺・気管支
肺炎気管支炎結核など
心臓・血管
感染性心内膜炎、、心筋炎、、敗血症など
腹部・消化器
胆嚢炎胆管炎肝炎肝膿瘍膵炎、、胃炎胃潰瘍腸炎虫垂炎腸腰筋膿瘍クラミジア肝周囲炎など
泌尿器
腎盂腎炎膀胱炎前立腺炎膣炎、など
皮膚
蜂窩織炎、、ガス壊疽(せつ)、(よう)、伝染性膿痂疹(とびひ)、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群帯状疱疹水痘麻疹風疹、皮膚白癬疥癬など
関節、筋肉、骨
感染性関節炎骨髄炎、、筋炎脊椎カリエスなど
リンパ節
リンパ節炎
口腔
歯周炎齲蝕、、インプラント周囲炎など

病原体の種類による分類

真正細菌感染症
レンサ球菌(A群β溶連菌、肺炎球菌など)、黄色ブドウ球菌(メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA))、表皮ブドウ球菌腸球菌リステリア髄膜炎菌淋菌病原性大腸菌(O157:H7など)、クレブシエラ肺炎桿菌)、、百日咳菌緑膿菌セラチア菌シトロバクターアシネトバクターエンテロバクターマイコプラズマクロストリジウムなどによる各種感染症
結核非結核性抗酸菌コレラペストジフテリア赤痢猩紅熱炭疽梅毒破傷風ハンセン病レジオネラ肺炎在郷軍人病)、レプトスピラ症サルモネラ菌腸チフスパラチフスライム病野兎病Q熱など
発疹チフスツツガムシ病日本紅斑熱など
クラミジア肺炎トラコーマ性器クラミジア感染症オウム病など
真菌感染症
アスペルギルス症カンジダ症クリプトコッカス症白癬菌症ヒストプラズマ症ニューモシスチス肺炎(旧名:カリニ肺炎)など
寄生原虫感染症
アメーバ赤痢マラリアトキソプラズマ症リーシュマニア症クリプトスポリジウムなど
寄生蠕虫感染症
エキノコックス症日本住血吸虫症フィラリア症回虫症、など
ウイルス感染症
インフルエンザウイルス性肺炎ウイルス性肝炎ウイルス性髄膜炎ウイルス性胃腸炎ウイルス性結膜炎後天性免疫不全症候群 (AIDS)、成人T細胞白血病エボラ出血熱黄熱風邪症候群、狂犬病サイトメガロウイルス感染症、重症急性呼吸器症候群 (SARS) 、中東呼吸器症候群 (MERS) 、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 、新型ブニヤウイルス重症熱性血小板減少症候群進行性多巣性白質脳症水痘帯状疱疹単純疱疹手足口病デング熱ジカ熱日本脳炎伝染性紅斑伝染性単核球症天然痘風疹急性灰白髄炎ポリオ)、麻疹咽頭結膜熱(プール熱)、マールブルグ出血熱腎症候性出血熱ラッサ熱流行性耳下腺炎ウエストナイル熱ヘルパンギーナチクングニア熱など
プリオン病 / 伝達性海綿状脳症
牛海綿状脳症 (BSE)、クールー病クロイツフェルト・ヤコブ病致死性家族性不眠症 (FFI)、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群 (GSS) など

病態からの分類

一次感染と二次感染
最初の病原体による感染を一次感染、続いて別の病原体による感染を二次感染という。また、同一宿主に2種類以上の病原菌によって感染が起こることを混合感染という。二次感染の一例として、一次感染を抗生物質で排除してもその抗生物質抵抗性の常在菌が異常増殖を起こす菌交代現象がある。
局所感染と全身感染
病原体が侵入・定着部位に限局して病変を起こす場合をという。この病原体が血行性など全身に広がって症状が出た場合をという。
持続感染と不顕性感染と潜伏感染
  • :病原体が生体から完全に排除されずに症状が治まっている状態。そういった状態の人を保菌者という。
  • 不顕性感染:病原体に感染しても発症しない場合をいう。
  • 潜伏感染:病原体に感染してもすぐ症状が出るわけではない。感染しても発症していない状態をいう。その期間を潜伏期間という。

公衆衛生学的な分類

新興感染症
輸入感染症のうち、継続的に国内での発症が見られるようになったもの。
例:後天性免疫不全症候群COVID-19
再興感染症
社会情勢の変化により、近年まで抑えられていた発症数が再び増加傾向を示すもの。
例:結核梅毒風疹麻疹
人獣共通感染症
ヒトとヒト以外の動物の両方に感染を生じ、予防対策に両者への介入を要するもの。
例:狂犬病エキノコックス
伝染病
病気を起こした個体(ヒトや動物など)から病原体が別の個体へと到達し、連鎖的に感染者数が拡大するもの。
輸入感染症
旅行者や輸入食品を介して病原体が海外から持ち込まれ、国内では稀な感染症を生じるもの。
例:重症急性呼吸器症候群デング熱黄熱病
検疫伝染病
輸入感染症のうち一度国内に進入すると流行する危険のあるものは、検疫法によって検疫伝染病の指定がされている。
例:コレラペスト

日本における法的な分類

感染症法による。

一類感染症
感染力・重篤度・危険性が極めて高く、早急な届出が必要になる
二類感染症
感染力・重篤度・危険性が高く、早急な届出が必要になる
三類感染症
感染力・重篤度・危険性は高くは無いものの、集団発生を起こす可能性が高い為、早急な届出が必要になる
四類感染症
人同士の感染は無いが、動物・飲食物等を介して人に感染する為、早急な届出が必要になる
五類感染症
国家が感染症発生動向の調査を行い、国民・医療関係者・医療機関に必要な情報を提供・公開し、発生及び蔓延や伝染を防止する必要がある感染症
新型インフルエンザ等感染症
新たに人から人に伝染する様になったウイルスを病原体にする感染症
指定感染症
既知の感染症の中で、上記の一から三類に分類されない感染症で、一から三類に準じる対人、対物措置が必要な感染症
一年以内の政令で定める期間に限り、感染症法の規定を準用する
当該期間の経過後、1回に限り、一年以内の政令で定める期間に限り延長することができる[6]
新感染症
感染した人から他の人に伝染すると認められる疾病で、既知の感染症・症状等が明らかにそれまでの物とは異なり、その感染力と罹患した時の重篤性から判ずるに、極めて危険性が高い感染症

診断

感染症は痛み・発熱などを契機に気付かれることが多いが、これらの症状はまた腫瘍やアレルギーなど感染以外によっても惹き起こされるため、診断学を踏まえた問診や身体診察により適切に鑑別を絞り込むことによって、必要十分な検査による診断が可能となる。

身体診察による診断の例として、蜂巣炎での皮膚発赤のように視診で気付かれるもの、気管支炎での呼吸器雑音など聴診で気付かれるもの、虫垂炎でのMcBurney圧痛点や腸腰菌膿瘍におけるPsoas signやObturator signなど触診で気付かれるものがある。

治療

感染症の多くは安静・休養・栄養・水分補給による免疫力の回復、あるいはによる排痰促進や利尿などの補助療法を通じて自然に治癒するが、先進諸国においては治癒を早めたり、徹底したり、後遺症を予防したりする目的でしばしば抗生物質/抗菌薬による化学療法 (細菌)や、抗ウイルス治療が併用される。また、局所感染においては切開排膿やドレナージといった外科的治療が併用される。敗血症ショック全身性炎症反応症候群(SIRS)などを合併する重症感染症においては、ときに抗体製剤や血漿交換を併用する。

予防

  • 宿主の免疫力を保つためには、日常から適切な休養睡眠栄養を要する。しかし、貧困などは、時にこれらを困難にする。
  • 特定の病原体に対する免疫の向上には、もしもワクチンが開発されていれば、そのワクチン予防接種が有効である。感染・発症・伝染・重症化を防ぐことができる。だがワクチンが開発されていない感染症が多い。
  • 伝染病において、病原体を体内に侵入させないためには感染経路の遮断が有効であり、感染管理消毒滅菌を要する。
  • 集団発生を早期発見・予防するために、医療機関・地域・国家・世界の様々なレベルで、感染症サーベイランスが行われる。

消毒と滅菌

消毒
病原微生物を殺すこと、または病原微生物の能力を減退させ病原性をなくすことである。よって、すべての微生物を殺すことではない。一般に消毒に用いられる物質を消毒剤という。
滅菌
病原体と非病原体の有無に関わらず、すべての微生物を死滅させる、あるいは除去すること。手術における滅菌は無菌操作と呼ばれる。

法律

感染症に関する法律には以下のようなものがある。

日本

アメリカ合衆国

  • 市民の健康と安全の確保とバイオテロリズムへの対応に関する法律 2002[7]

疫学

2010年には、約1000万人が感染症で死亡している[9]。WHOは感染症による死者をICD分類で集計しており、2002年についてのデータを以下に示す。

感染症による世界の死亡率[10][11]
順位死因2002年の死者
(百万)
死因に占める割合(%)1993年の死者
(百万)
1993年の順位
N/A感染症すべて14.725.9%16.432.2%
1下気道感染症[注 1]3.96.9%4.11
2HIV/AIDS2.84.9%0.77
3感染性下痢[12]1.83.2%3.02
4結核 (TB)1.62.7%2.73
5マラリア1.32.2%2.04
6麻疹0.61.1%1.15
7百日咳0.290.5%0.367
8破傷風0.210.4%0.1512
9髄膜炎0.170.3%0.258
10梅毒0.160.3%0.1911
11B型肝炎0.100.2%0.936
12-17熱帯病 (6)[注 2]0.130.2%0.539, 10, 16–18

三大死因はHIV/AIDS、結核、マラリアである。感染症による死亡はほぼすべて減少しているが、しかしHIVによる死者は4倍に増加している。

歴史的パンデミック

非感染性疾患との関連

一部の感染症は非感染性疾患の発症に強い関連を持つことが、近年明らかになりつつある。

血液型別の感染率 

英語版の研究者が現在までの発見をまとめており、細菌やウイルス、感染症の感染性がABO式血液型に関係するのは、使用される血液型抗原によって抗原の感受性が異なるためである[13]。O型はペスト、ノロウイルス、耳下腺炎、結核に弱く、A型は天然痘や緑膿菌、サルモネラに弱く、B型は淋病、結核、大腸菌、サルモネラに弱く、AB型は天然痘、大腸菌、サルモネラに弱い[13]国立生物工学情報センター発行の遺伝医学の書籍では、O型はマラリアから防御され、コレラではO型が弱くAB型が強い可能性がある[14]

ヒト以外の感染症

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ たとえば肺炎、インフルエンザ、急性気管支炎など。
  2. ^ シャーガス病、デング熱、リンパ性フィラリア症、リーシュマニア症、オンコセルカ症、住血吸虫症、トリパノソーマ症などがある。

出典

  1. ^ メルクマニュアル医学百科 P1,082 188章 感染症の基礎知識
  2. ^ 三大感染症について 外務省 2011年7月, 2021年4月5日閲覧。
  3. ^ GBD 2013 Mortality and Causes of Death, Collaborators (17 December 2014). “Global, regional, and national age-sex specific all-cause and cause-specific mortality for 240 causes of death, 1990-2013: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2013”. Lancet 385 (9963): 117–71. doi:10.1016/S0140-6736(14)61682-2. PMC 4340604. PMID 25530442. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4340604/. 
  4. ^ [1]
  5. ^ Infectious Disease, Internal Medicine”. Association of American Medical Colleges. 2015年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月20日閲覧。 “Infectious disease is the subspecialty of internal medicine dealing with the diagnosis and treatment of communicable diseases of all types, in all organs, and in all ages of patients.”
  6. ^ 指定感染症及び検疫感染症について (PDF) 厚生労働省(2020年11月27日閲覧)
  7. ^ アメリカ合衆国の感染症対策
  8. ^ World Health Organization (2009年2月). “Age-standardized DALYs per 100,000 by cause, and Member State, 2004”. 2009年2月閲覧。
  9. ^ “Could Ebola rank among the deadliest communicable diseases?”. CBC News. (2014年10月20日). http://www.cbc.ca/news/1.2802071 
  10. ^ (PDF) The World Health Report (Annex Table 2) (Report). (2004). http://www.who.int/whr/2004/annex/topic/en/annex_2_en.pdf. 
  11. ^ (PDF) Table 5 (Report). (1995). http://www.who.int/whr/1995/en/whr95_ch1_en.pdf. 
  12. ^ ICD-10 #A00-A79を参照
  13. ^ a b Ewald DR, Sumner SC (November 2016). “Blood type biochemistry and human disease”. Wiley Interdiscip Rev Syst Biol Med 8 (6): 517–535. doi:10.1002/wsbm.1355. PMC 5061611. PMID 27599872. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5061611/. 
  14. ^ Laura Dean (2017). “ABO Blood Group”. Medical Genetics Summaries. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK100894/  PMID 28520352

関連文献

  • 千酌浩樹「麻酔科医が知っておくべき感染症の知識(第1回) 基本的な感染症」『日本臨床麻酔学会誌』第37巻第4号、日本臨床麻酔学会、2017年、 513-531頁、 doi:10.2199/jjsca.37.513

関連項目

世界の疾病負荷(WHO, 2019年)[1]
順位死因DALYs (万)DALYs(%)DALYs
(10万人当たり)
1新生児疾患20,182.18.02,618
2虚血性心疾患18,084.77.12,346
3脳卒中13,942.95.51,809
4下気道感染症10,565.24.21,371
5下痢性疾患7,931.13.11,029
6交通事故7,911.63.11,026
7COPD7,398.12.9960
8糖尿病7,041.12.8913
9結核6,602.42.6857
10先天異常5,179.72.0672
11背中と首の痛み4,653.21.8604
12うつ病性障害4,635.91.8601
13肝硬変4,279.81.7555
14気管、気管支、肺がん4,137.81.6537
15腎臓病4,057.11.6526
16HIV / AIDS4,014.71.6521
17その他の難聴3,947.71.6512
18墜死3,821.61.5496
19マラリア3,339.81.3433
20裸眼の屈折異常3,198.11.3415

外部リンク

  1. ^ (Excel) Global health estimates: Leading causes of DALYs (Report). 世界保健機関. (2020-12). Download the data > GLOBAL AND BY REGION > DALY estimates, 2000–2019 > WHO regions. https://www.who.int/data/gho/data/themes/mortality-and-global-health-estimates/global-health-estimates-leading-causes-of-dalys 2021年3月27日閲覧。. 

サル痘

サル痘(サルとう、: monkeypox)は、ポックスウイルス科Orthopoxvirus)に属するサル痘ウイルス(Monkeypox virus)の感染を原因とする人獣共通感染症。日本では感染症法において四類感染症に指定されている。

概要

1958年にポリオワクチン製造のため、世界各国から霊長類が集められたコペンハーゲンの研究施設にてシンガポールから輸入されたカニクイザルより分離された[1]

上記の経緯から「サル痘」と名付けられているが、遺伝子解析の結果、自然宿主(病原巣、レゼルボア)はげっ歯類と考えられており、ヒトからヒトへの感染は日常生活においては稀である事[2]から、そこから感染が広がる事は少ないという意味で、ヒトは終宿主に近い位置にあると考えられる。

人間への感染は1970年にコンゴ民主共和国で初めて確認され、最終的に11か国から患者が発生した[3]。エンベロープを有するウイルスのため、消毒薬に対する抵抗性は比較的低い。中央アフリカおよび西アフリカの熱帯雨林においてげっ歯類やサルなどの間で感染環を形成している。接触感染やヒトからヒトへの感染も成立し、ヒトでは発熱や発痘を主徴とする天然痘のような症状を示すが、比較的症状は軽度であり、感染力も天然痘より劣ると考えられている。ヒトにおける死亡率は1%から10%程度[4]。非流行地域ではサルの検疫が重要である。種痘はサル痘の予防に有効とされることがある[5]

サル痘ウイルスには大きく分けてコンゴ盆地系統群(クレード)と西アフリカ系統群の2種類の遺伝的系統群があり、コンゴ盆地系統群は西アフリカ系統群に比較して死亡率が高く、またヒトからヒトへの感染性が高いとされる[6]

感染源

自然宿主はげっ歯類とされる。

感染経路

ウイルスに感染したサルやげっ歯類による咬傷、また、それらの加熱不十分な肉の摂取による感染が報告されている[3]。また、ヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染も感染経路の一つである[3]

診断

発疹が表れる疾患(天然痘、水疱瘡、はしか、アレルギー等)との判別が必要であり、本疾患特有のリンパ節の腫れ(天然痘や水疱瘡では腫れが起こらない)やPCR検査でウイルスの存在を確認する。

症状

潜伏期間は7日から21日[3]。その症状は、発疹(顔面及び手足の末端に多く発生し、時間の経過で水疱から膿疱となり痂皮がみられるようになる)、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、リンパ節腫脹などであり[3]、発症後2週間から4週間で症状は軽快する。

上記のとおり死亡率は1%から10%とされており[3]、ナイジェリアでは2017年から2022年に558人の患者が発生し、8人が死亡している[7]。2003年のアメリカ合衆国の流行では死者は出ていない[3]

治療

確立された治療法がないため、対症療法を行う[3]。ただし種痘が効果があるとされている[3]

流行

2003年にはアメリカ合衆国でガーナから輸入されたアフリカオニネズミが原因とみられる流行が起きて71人の患者が発生した(2003 Midwest monkeypox outbreak[3]。2015年6月11日にフジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』で詳細に紹介された[8]

2022年のアウトブレイク

2022年には欧米諸国で感染例が確認されている[9]。イギリスの保健当局は5月18日までにサル痘の患者9人を確認した[9]

2022年5月20日、欧州全域で100人を超える感染および感染疑い例が確認される[10]。世界保健機関(WHO)がサル痘の感染状況を巡り緊急会合を開く[10]

2022年6月9日世界での感染者数が1000人を超えた。

出典

  1. ^ [1]
  2. ^ 感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について 1.3 サル痘 厚生労働省
  3. ^ a b c d e f g h i j 大使館からのお知らせ【感染症広域情報】”. 在ナイジェリア日本国大使館. 2022年5月19日閲覧。
  4. ^ [2]
  5. ^ 霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第146回)6/30/2003 - 日本獣医学会
  6. ^ [3]
  7. ^ “Monkeypox: Nigeria records 558 cases, eight deaths in five years” (English). Premium Times. (2022年5月21日). https://www.premiumtimesng.com/news/top-news/528825-monkeypox-nigeria-records-558-cases-eight-deaths-in-five-years.html 2022年5月21日閲覧。 
  8. ^ 奇跡体験!アンビリバボー:悪魔のウイルス復活!?★感染爆発を食い止めろ - フジテレビ(インターネット・アーカイブ) ※記述内に2003年とは書かれていないが、感染当時3歳だった生還者が取材時には15歳になっていることから、2003年の流行であることがわかる。
  9. ^ a b 天然痘に似た症状「サル痘」イギリス アメリカなど患者相次ぐ”. NHK. 2022年5月19日閲覧。
  10. ^ a b 欧州でサル痘拡大、100人超感染か WHO20日に緊急会合」『Reuters』、2022年5月20日。2022年5月21日閲覧。

参考文献

  • 高島郁夫、熊谷進編 『獣医公衆衛生学第3版』 文永堂出版 2004年 ISBN 4830031980

関連項目

外部リンク


 

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