写真 メジャー通算324勝を誇るドン・サットン氏【写真:Getty Images】
【MLB】通算324勝の大投手サットン氏が死去 ドジャースなどで活躍、98年に殿堂入り
内容をざっくり書くと
ドジャースではサットン氏が現役時代に背負った背番号「20」を永久欠番としている。
サットン氏が現役時代に背負った背番号「20」はドジャースの永久欠番にドジャースなどで通算324勝をマ… →このまま続きを読む
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永久欠番
永久欠番(えいきゅうけつばん、英語:retired number)は、背番号などを使用するスポーツにおいて、多大な功績を残した人物の使用した背番号を、その人物の栄誉と栄光の歴史を末永く称えるために、団体内で対象となった人物のみが使用できるように欠番にした番号をいう。
野球界の永久欠番
サッカー界の永久欠番
- ナショナルチームにおける永久欠番制度は国際サッカー連盟(FIFA)に認められていない。
- サポーターを12番目の選手にたとえる意味で12番を欠番とするチームが複数存在する。Jリーグでは2021年シーズン現在、浦和レッドダイヤモンズと後述の理由で17をサポーターナンバーとしているサガン鳥栖以外全チームで採用しているが、日本ではチームによって「サポーターナンバー」などと規定するチームはあるものの「永久欠番」との規定はされていない。欧州ではフェイエノールトなど永久欠番扱いとなっているチームも存在する。
- サッカーの場合、長い歴史の割には永久欠番の数は少ないが、最近では在籍中に死亡した選手の番号を永久欠番にする不幸なケースが増えている。
- リーガ・エスパニョーラも固定背番号制だが、1番から25番までの番号をトップチーム在籍選手に振るように定められているため、これらの番号を永久欠番にすることができない。アントニオ・プエルタの背番号16を永久欠番にできなかったのもこのためである[1]。
日本サッカー界の永久欠番
日本のプロサッカーリーグ・Jリーグでは、1997年の固定背番号制度発足に伴い、「選手が着用する背番号は連番とし、欠番を作らないように」という通達が出ていたが、サポーターとしての欠番や、移籍選手の背番号の空き番措置に対して各クラブチームの意思が強くなったために、2004年、原則として連番でなくてもよいと改正された。この改正により、選手個人としての永久欠番が認められるようになった。
チーム所在地順。
- 31 - 奥野僚右 2005年
- 選手兼任の初代監督としてチームをJリーグ昇格に導いた功績により、2005年に彼が付けていた31番を永久欠番に制定。
- 3 - 松田直樹 2011年8月12日
- 13 - 2011年
- 5 - 不明 2001年
- 17 - 坂田道孝 2005年1月30日
失効・消滅となった永久欠番
- 30 - 加藤康祐 2005年 - 2011年
- 2005年2月、練習中に心室細動を起こし急逝。彼の功績を称えて彼が付けていた30番を永久欠番に指定。2011年にアルテ高崎が解散したため永久欠番も消滅した。
ヨーロッパサッカー界の永久欠番
イタリアサッカー界の永久欠番
- 10:ディエゴ・マラドーナ
- 14:
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 11:ルイジ・リーバ
- 13:ダヴィデ・アストーリ
- 2016年までチームに在籍しており、フィオレンティーナ移籍後の2018年に急死。カリアリ時代に付けていた背番号が欠番となった。
- 10:ロベルト・バッジョ
- 13:
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 3:
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 25:ピエルマリオ・モロジーニ
- 2011年までチームに在籍しており、リヴォルノ移籍後の2012年に急死。ヴィチェンツァ時代に付けていた背番号が欠番となった。
- 30:
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 31:セルジオ・ペリッシエール
- 4:
- 27:
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 6:
- 7:マルコ・ロッシ
- 41:
- 13:ダヴィデ・アストーリ
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 25:ピエルマリオ・モロジーニ
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 失効した永久欠番
- ASローマ
- 6:アウダイール
- 1990年の加入以来、守備の要としてチームを牽引。2003年の退団時にその功績を讃えて永久欠番とした。
- その後、2013年に移籍加入したケヴィン・ストロートマンが6番を着用。2018-19シーズンは再び欠番となったが、2021年現在は2019-20シーズンにマンチェスター・ユナイテッドFCから期限付き移籍で加入(その後完全移籍に移行)したクリス・スモーリングが使用しているため失効されたと思われる。
- 10:イゴール・プロッティ
- 2007年3月にチームに返却された。
イングランドサッカー界の永久欠番
- 23:マルク=ヴィヴィアン・フォエ
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 25:ジャンフランコ・ゾラ
- 公式の永久欠番ではない。
- 6:ボビー・ムーア
- 38:ディラン・トンビデス
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 22:ジュード・ベリンガム
- 25:
- 31:
- 14:
フランスサッカー界の永久欠番
- 29:ロマン・ダンゼ
- 14:
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
- 29:ダヴィド・ディ・トマソ
- 2004年までチームに在籍しており、ユトレヒト移籍後の2005年に急死。スダン時代に付けていた背番号が欠番となった。
- 17:マルク=ヴィヴィアン・フォエ
- 1999年までチームに在籍しており、マンチェスター・シティ移籍後の2003年に急死。ランス時代に付けていた背番号が欠番となった。
ドイツサッカー界の永久欠番
- 11:
オランダサッカー界の永久欠番
- 14:ヨハン・クライフ
- 4:ダヴィド・ディ・トマソ
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
ベルギーサッカー界の永久欠番
- 23:フランソワ・ステルシェル
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
ポルトガルサッカー界の永久欠番
- 29:フェヘール・ミクローシュ
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
スイスサッカー界の永久欠番
- 2:
ギリシャサッカー界の永久欠番
- 17:
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
ポーランドサッカー界の永久欠番
- 10:カジミエシュ・デイナ
ハンガリーサッカー界の永久欠番
- 2:
- 10:フェレンツ・プスカシュ
オーストリアサッカー界の永久欠番
- 27:
ルーマニアサッカー界の永久欠番
- 11:カタリン・ヒルダン
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
チェコサッカー界の永久欠番
デンマークサッカー界の永久欠番
- 12:
- 32:
- 7:
- 22:
- 32:
スウェーデンサッカー界の永久欠番
- 15:
- 18:
ノルウェーサッカー界の永久欠番
- 8:
ロシアサッカー界の永久欠番
- 16:セルゲイ・ペルフン
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
イスラエルサッカー界の永久欠番
- 6:
メキシコサッカー界の永久欠番
- 12:
- 26:ウンベルト・スアソ
- 22:ホセ・マルティネス
- 7:
南米サッカー界の永久欠番
- CDコブレロア(チリ)
- 8:
- ウニベルシタリオ・デポルテス(ペルー)
- 22:ホセ・ルイス・カランサ
アメリカサッカー界の永久欠番
- 10:ペレ
韓国サッカー界の永久欠番
- 16:金鋳城
- 38:
中国サッカー界の永久欠番
- 24:シェイク・ティオテ
- 現役中に急死。付けていた背番号が欠番となった。
サウジアラビアサッカー界の永久欠番
バスケットボール界の永久欠番
アメリカンフットボール界の永久欠番
NFLの永久欠番
- アメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)
- ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)
備考
- ニューオーリンズ・セインツの8番は永久欠番とはなっていないが、アーチー・マニング以外に後にも先にも着用した選手はおらず名誉欠番となっている。
- ボルチモア・レイブンズ、ジャクソンビル・ジャガーズ、ヒューストン・テキサンズには今のところ永久欠番がない。
- アトランタ・ファルコンズ、ダラス・カウボーイズ、ラスベガス・レイダースは永久欠番制度を導入していない。
アイスホッケー界の永久欠番
NHLの永久欠番
北米アイスホッケーリーグ(NHL)全球団
- 99-ウェイン・グレツキー 1999年11月22日
- 8-
- 9-
- 30-
- 3-
- 9-ゴーディ・ハウ
- 10-
- 2-
- 3-
- 8-
- 11-
- 16-
- 24-バーニー・フェデルコ
- 7-
- 8-
- 19-
- 1-テリー・ソーチャック
- 7-テッド・リンジー
- 9-ゴーディ・ハウ
- 10-アレックス・デルベッキオ
- 12-シッド・エイベル
- 19-スティーブ・アイザーマン
- 1-
- 1-ジョニー・バウワー
- 4-
- 4-レッド・ケリー
- 5-
- 6- - 1934年。プロスポーツにおける初の公式な永久欠番とされる[10]
- 7-
- 7-ティム・ホートン
- 9-
- 9-
- 10-
- 10-
- 13-
- 14-
- 17-
- 21-
- 27-
- 27-ダリル・シトラー
- 93-
- 3-
- 4-
- 5-
- 9-
- 19-ブライアン・トロティエ
- 22-
- 23-
- 31-
- 1-
- 7-
- 11-マーク・メシエ
- 35-
- 2-ティム・ホートン
- 7-
- 11-
- 14-
- 16-
- 18-
- 12-
- 21-
- 66-マリオ・ルミュー
- 1-
- 4-
- 7-
- 16-ボビー・クラーク
- 9-ボビー・ハル
- 25-
- 2-エディ・ショア
- 3-
- 4-ボビー・オア
- 5-ディット・クラッパー
- 7-フィル・エスポジト
- 8-
- 9-
- 15-
- 22-
- 24-
- 77-レイモンド・ボーク
- 1-
- 2-
- 4-ジャン・ベリヴォー
- 5-バーニー・ジョフリオン
- 7-
- 9-モーリス・リシャール
- 10-ギイ・ラフレール
- 12-
- 12-
- 16-アンリ・リシャール
- 18-
- 29-ケン・ドライデン
- 33-パトリック・ロワ
- 16-マーセル・ディオン
- 18-
- 20-
- 30-
- 5-
- 7-
- 32-
モータースポーツの永久欠番
- 17-ジュール・ビアンキ
- 19-アントワーヌ・ユベール
- 7-バリー・シーン
- 14-アル・ホルバート
- 71-中村政信 (練習番号)
備考
- ケビン・シュワンツはロードレース世界選手権500ccにおいて1988年から1995年までの8シーズンでGP通算25勝を記録し、1993年にはチャンピオンとなった。引退後、功績を称え、シュワンツが長年愛用したゼッケン番号34をMotoGPクラスにおける永久欠番とした。
- 加藤大治郎は2003年4月6日、鈴鹿サーキットにて開催された第1戦日本GP決勝レース中の事故で死亡。日本バイク界への多大なる功績を称え、愛用していたゼッケン番号74はMotogpクラスの永久欠番となった。74番は誕生日の7月4日に由来。
- グレッグ・ムーアはCARTの最年少優勝記録を樹立するなど、下位カテゴリーを含め多くの最年少記録を塗り替え、若手の有望株として知られていた。しかし、1999年10月31日、最終戦フォンタナの決勝レース中に事故死。その死を悼み、愛用していた99番が永久欠番となったが、CARTの跡を継ぐ組織チャンプカー(CCWS)が2008年にインディカー(IRL)との再統合を果たしたのと同時にこの永久欠番制度も消滅した(CCWSとIRLの分裂時代、および統合以降のインディ500では、99番のマシンがエントリーしている)。
- 中村政信はSGを二度制覇するなどオートレース西の横綱と称されファンからも愛されたが、1999年12月23日の飯塚オート第11レースでの落車事故で死亡。その後、ファンからの強い要望もあり飯塚での練習番号71が永久欠番となった。
- ジュール・ビアンキは、フェラーリの契約下でマルシャに所属し、2014年モナコグランプリで自身とチームの初ポイントを挙げるなど若手の有望株であったが、同年10月5日、鈴鹿サーキットにて開催された第15戦日本GP決勝レース中での大事故で意識不明に陥り、翌2015年7月に死去。その死を悼み、折しも2014年に制定されたばかりのドライバー固定番号制のもとで、ビアンキが付けていた17番が永久欠番となった。F1で永久欠番が制定されるのは史上初めてである。
- ニッキー・ヘイデンは2006年のロードレース世界選手権MotoGPクラスチャンピオン、28度の表彰台フィニッシュなど輝かしい成績を残してきたライダーだったが、2017年5月17日にイタリアのリミニ近郊で自転車でのトレーニング中に車と衝突、事故から5日後の5月22日に病院で死去した。
- アントワーヌ・ユベールは2018年のGP3王者で、今年からFIA F2に参戦。ルノーの秘蔵っ子として将来を嘱望された若手だったが、第9戦スパ・フランコルシャンでのレース1でのレース中に、クラッシュに巻き込まれ死去。所属していたアーデンはユベールが付けていた「19」を永久欠番となった。
その他のスポーツにおける永久欠番
バレーボール
- 1986年1月の試合中に意識を失い急死。オレンジアタッカーズおよびアメリカ代表[要出典]それぞれの7番を永久欠番とする。ただしオレンジアタッカーズの永久欠番については久光製薬には引き継がれていない。
- サントリーサンバーズ
- 16-ジルソン・ベルナルド
- 13-ロベルランディ・シモン
ソフトボール
- (NPF)
- 4-Carla Brookbank
- 6-クリストル・ブストス
- 24-Amy Kyler
ハンドボール
- 2-
- 1972年11月6日にインカレの帰途、東名高速の事故で死亡。主将として1部昇格へ導くなど功績を称え、2番を永久欠番とする。
- ハンガリー女子代表
- 13-
自転車(ロードレース)
- 108 - ワウテル・ウェイラント
その他転用
「永久欠番」という言葉は、その本来に意味合いにならったかたちで転用される事がある。
落語の名跡
落語などの伝統芸能では、功績が偉大だった者の名跡や、あるいは元々のジャンルでは軽い名跡であるが、別ジャンルへの移籍後に大きな功績を残した事により、襲う者がいない、名跡の管理を行っている者たちが触れたがらないなどの事情から、長年に渡り襲名が行われない名跡がある。これについて、「永久欠番の芸人」「永久欠番の名跡」などと評する事がある。 止め名の項も参照。
歌舞伎の掛け声
歌舞伎上演中に大向うが役者に掛ける「~屋っ!」「~代目っ!」といった掛け声のなかには、二つの歴代数が過去の特定の歌舞伎役者を指す語として歌舞伎の世界では定着している。
したがって、例えば当代の九代目市川團蔵や六代目澤村田之助が舞台にのぼっても、これに「九代目っ!」「六代目っ!」といった掛け声を掛ることはまずない。
また上方落語界において「六代目」は六代目笑福亭松鶴のことを指すといわれており、2012年7月に6代目の桂文枝を襲名した桂三枝は、六代目松鶴に畏敬を込めて「目」を入れずに「六代桂文枝」を名乗る。
脚注
- ^ “理由はさまざま!サッカー界の「永久欠番」”. 2019年12月15日閲覧。
- ^ “松田直樹選手、横浜M時代の「3」が永久欠番に”. サンスポ (2011年8月12日). 2011年8月12日閲覧。
- ^ 松本山雅FCでも2013年まで空き番であったがこれについての公式発表はなかった。2014年よりF・マリノスで松田とプレー経験がある田中隼磨が着用。
- ^ 木村元彦「永久欠番 未来永劫FC岐阜とともに戦い、走り続ける背番号13」『フットボール批評』第11号、カンゼン、2016年6月、 70-73頁。
- ^ クラブとともに戦い、走り続ける背番号13――。FC岐阜の永久欠番 ジュニアサッカーを応援しよう!(2016年9月9日)、2017年9月1日閲覧。
- ^ “J1横浜マ:急逝の松田直樹さんの背番号「3」永久欠番に”. 毎日jp (2011年8月12日). 2011年8月12日閲覧。
- ^ “齊藤俊秀監督兼選手 現役引退及び退団のお知らせ” (プレスリリース), 藤枝MYFC, (2013年11月28日) 2014年5月11日閲覧。
- ^ “永久欠番としていた「背番号2番」について” (プレスリリース), 藤枝MYFC, (2020年3月6日) 2020年3月6日閲覧。
- ^ “ナント、サラ選手の背番号9を永久欠番に…「クラブに貢献しファンから愛された」”. スポーツニッポン (2019年2月9日). 2019年2月9日閲覧。
- ^ Greene, Nick (2014-11-07). “Who Had the First Jersey Number to Be Retired in Sports?”. Mental Floss 2017年10月28日閲覧。.
- ^ サントリーサンバーズ. “メンバー”. 2012年7月20日閲覧。
関連項目
背番号
背番号(せばんごう)とは、スポーツ選手のユニフォームの背中に識別のためにつける番号のことである。
概要
団体競技の場合には、たいていのスポーツで背番号が与えられ、競技によっては背番号により大まかなポジションが推定可能である場合がある。
個人競技の場合には、ゴルフなど背番号とは無縁のものと、陸上競技などのように背番号(選手登録時に申告した番号または競技会主催者が用意したもの)が与えられるものがある。
背番号の文字には現代では、アラビア数字が使われるが、日本においては漢数字が使われた時代がある。競技によっては、特定の数字の使用を禁じるルールが採用される場合もある。
背番号は単なる数字ではなく、時に選手の象徴となり、しばしば思い入れや敬意の対象になる。プロスポーツにおいては、名選手を称えるためにその選手の背番号を永久欠番として使用を控える場合がある。また、永久欠番までには至らなくても、そのチームにおいて名誉ある背番号であるとされる場合もある。
陸上競技
陸上競技では、1人の選手が複数の種目に参加することもあり、他の選手と重複しない1つの番号を種目に関係なく使う。所属団体や参加する大会の単位で採番されるため、チームごとに採番される「背番号」とは位置づけが異なる。球技の場合における、協会や連盟から発行される登録者番号に等しいものと考えることができる。
地区レベルの大会では、選手が所属する地区の陸上競技協会へ選手登録(登記)する際に申告した番号を使用する。競技会では、番号を書いた布地(ゼッケン。日本陸上競技連盟による正式名称は「ナンバーカード」。最近は後者で呼ぶことが普通)を服装の前面と背面に縫いつける。ただし、地域のシティマラソンや大規模な大会の場合は不織布でつくられたものを、その大会のみ使用することが多い。
競技会によっては、トラック競技の順位判定における番号確認を容易にするため、同一組の選手に1から順に番号を割り当てた通称「腰ゼッケン」をパンツの右側に付ける。ただし、リレー競技の場合はアンカーのみが使用。腰ゼッケンは大抵の場合、主催者によって用意される。
夏季オリンピックや世界陸上選手権、全国規模の大会や冠スポンサーが付いた大会などでは、主催者によって用意された、冠スポンサー名・大会名入りナンバーカードを用いる。
番号は、登録者の数もあり3桁や4桁に及ぶ。また、球技のような永久欠番という概念はなく、特定の選手に暗黙で特定の番号が割り当てられるということもない。日本国内の競走では、車両ナンバープレートと同じフォントで表記される場合がある[1]。
但し、通常の参加選手と、主催者による招待選手で、それぞれ異なる色のナンバーカードを用意する場合がある。この場合、招待選手は1から採番されることが多く、トップ選手や有名選手が1番を割り当てられることが多い。またナンバーカードは、例えば一般選手は白、招待選手は黄など、明確に識別できるようなカラーリングがされている。また、市民マラソンなどでは、招待選手に番号ではなく「氏名」が書かれたナンバーカードを着用させる場合もある。
野球
ソフトボール
ソフトボールでは、背番号(ユニフォームナンバー;UN)は1 - 99番までを使用しなければならない。ただし、監督は30番、コーチは31番と32番、主将は10番と定められている。
また、中学・高校での公式戦の場合、コーチ番号のうち、31番は教員、32番は外部指導者がつけるように定められているケースもある。
サッカー
ラグビー
ラグビーユニオンでは、一般的には、正選手には1 - 15番までが与えられ、その背番号がポジションを示す場合が多い。
現在ではフォワードからフルバックへと、1 - 15の順にナンバリングされているが、背番号がつけられるようになった当初は、1がフルバック、2 - 5がスリークォーターバック、6と7がハーフバック、8 - 15がフォワードというように、今とは逆に番号がつけられていた。
背番号 | ポジション | 略号 |
---|---|---|
1 | 左プロップ | PR |
2 | フッカー | HO |
3 | 右プロップ | PR |
4 | ロック | LO |
5 | ||
6 | フランカー | FL |
7 | ||
8 | NO.8 | NO.8 |
9 | スクラムハーフ | SH |
10 | スタンドオフ | SO |
11 | ウイング | WTB |
12 | センター | CTB |
13 | ||
14 | ウイング | WTB |
15 | フルバック | FB |
16 - 23 | 控え選手 | - |
一方、ラグビーリーグでは、今でもフルバックの方から番号がつけられている。フルバックが1、バックスが2 - 7、そしてフォワードが8 - 13までである。ただし、ラグビーリーグでは、近年では選手背番号固定制を採用するチームが増え、ポジションと背番号は必ずしも一致しなくなっている。
背番号 | ポジション | 略号 |
---|---|---|
1 | フルバック | FB |
2 | 右ウイング | W |
3 | センター | C |
4 | ||
5 | 左ウイング | W |
6 | スタンドオフ | SO |
7 | スクラムハーフ | SH |
8 | 左プロップ | PR |
9 | フッカー | HO |
10 | 右プロップ | PR |
11 | 第2列FW | FL |
12 | ||
13 | ロック | LO |
14 - 17 | 控え選手 | - |
バスケットボール
バスケットボールでは、各競技団体によって規定が異なる。
FIBAの国際ルールでは、1961年から、審判の3秒ルールに対するシグナルとの混同をさけるため、使用できる背番号は4 - 15番までとされていたが、2015年より0,00および1から99の番号が使用できるようになった。1桁数字に0を付けた01から09は使用できないが、0番と00番は同時に使用できる。ただし、大会主催者の決定によって使用する番号を制限することができる。
NBAでは、0(00) - 99番まで使用可能である。ただし、56以上の番号を使用するにはリーグの許可が必要であり、また同じチーム内に00と0番を着ける選手がいてはならないという条件がある。また、チームを移らずに背番号を変更する際は、同じチームで最低4年間は同じ背番号を着け、期限までにリーグに申請を行う必要がある。そして、新しい背番号は最低3年間着けなくてはならない。
アメリカの大学バスケットボールのNCAAでは、六進数の背番号が使用される。使える数字は 0 から 5 までの六種類で、0 から 55 までの三十六種類に、00 を合わせて計三十七種類が使用可能な番号である。六進数なので、数列は4 → 5 → 10 → 11 … 15 → 20 → 21… 55 となる。
Bリーグでは、2桁の番号であればどの番号でも使用可能である。また、1桁の番号は0を前に付けることも可能である。
バスケットボールでも偉大な選手の背番号を永久欠番とする慣習がある。NBAで最も数が多いのはリーグ最多の優勝を誇るボストン・セルティックスで、現在21の背番号が永久欠番となっている。セルティックスの「18」はが着用していたが、永久欠番を辞退し、後にデイブ・コーウェンスが着用し永久欠番となった。2003年には、マイアミ・ヒートでプレーしていないにも関わらず、マイケル・ジョーダンの背番号「23」がヒートの永久欠番となった。球団によってはコーチ、オーナー、ファンの他、コーチに纏わる記録までも永久欠番に指定している場合がある。また、現役中に事故や病気で亡くなった選手の番号が永久欠番となる場合もある。日本でも2010年に日立サンロッカーズの菅裕一、ライジング福岡の川面剛が永久欠番に指定されたが、それらの永久欠番はともに「11」である。
背番号がある特定の選手と結びついて記憶されていることも多く、カリーム・アブドゥル=ジャバーの活躍以後は33番を着用する選手が増え、マイケル・ジョーダンの活躍以後は23番を着用する選手が増えた。特にジャバーの33番はバスケットボールのエースナンバー的扱いになり人気の背番号となった。その為、既に使用されていたり永久欠番になっていたりと使えない場合に前後の32番や34番を選ぶ例も多く(マジック・ジョンソンはレイカーズ入団時にジャバーが居たため32番を選択している)、そこから新しいエースナンバー的背番号が生まれている。また、尊敬する選手や親族と同じ番号を着用する選手もいる。
背番号 | 尊敬対象選手 | 着用選手 |
---|---|---|
1 | アンファニー・ハーダウェイ | トレーシー・マグレディ |
2 | ジェリー・ターカニアン | グレッグ・アンソニー、ラリー・ジョンソン、ステイシー・オーグモン |
10 | ウォルター・ザービアック | ウォーリー・ザービアック |
11 | アルビダス・サボニス | ジードルナス・イルガスカス |
21 | マリック・シーリー | ケビン・ガーネット |
23 | マイケル・ジョーダン | レブロン・ジェームズなど |
25 | ベン・ウィルソン | デリック・ローズ |
30 | デル・カリー | ステフィン・カリー、セス・カリー |
31 | レジー・ミラー | ショーン・マリオン |
32 | マジック・ジョンソン | ジェイソン・キッド、シャキール・オニールなど |
33 | パトリック・ユーイング | アロンゾ・モーニングなど |
91 | デニス・ロッドマン | ロン・アーテスト |
一般的には、ガードの選手は1番、3番など小さい数字を、パワーフォワードやセンターなど背の高い選手は大きい数字を選択すると言われている。
アメリカンフットボール
アメリカンフットボールでは1915年からユニフォームに番号着用が義務付けられた。ポジションごとに選手の番号が規定されており、審判が各選手の不正な動きを判断する作業を助けている。番号はユニフォームの前と後ろに大きく、両肩やヘルメットにも書かれている。そのため、アメリカンフットボールでは、背番号ではなく番号と表現する。
NFL
NFLでは1952年に番号の割り当てがルールに規定され[2]、1973年[3][4]および2004年[5]に改正された。
番号 | 攻撃側 | 守備側 |
---|---|---|
0, 00 | 着用不可 | |
1 - 9 | クォーターバック、キッカー、パンター | なし |
10 - 19 | クォーターバック、キッカー、パンター、ワイドレシーバー | |
20 - 39 | ランニングバック | ディフェンシブバック(コーナーバック、セイフティ) |
40 - 49 | ランニングバック、タイトエンド、Hバック | ラインバッカー、ディフェンシブバック(コーナーバック、セイフティ) |
50 - 59 | オフェンシブライン(センター) | ラインバッカー、ディフェンシブライン |
60 - 79 | オフェンシブライン(タックル、ガード、およびセンター) | ディフェンシブライン |
80 - 89 | ワイドレシーバー、タイトエンド | なし |
90 - 99 | なし | ディフェンシブライン、ラインバッカー |
番号は選手の登録上のポジションを基準に決められる。登録しているポジションとは異なるポジションでプレーすることは可能であり、1番をつけたQBがワイドレシーバーの位置につくことも可能である。 ただし、攻撃では「有資格の番号(1~49、80~89)」「無資格の番号(50~79、90~99)」の2種類の大別されており、この区分を越えるようなポジション変更は、プレー毎にプレー前にあらかじめ審判に報告しなければならない。
なお、プレシーズン中はチームはレギュラーシーズン中より多くの選手を抱えることがあるため、必ずしも上記ルールに従って番号を割り当てる必要はない。この場合、53名のロースターが確定した後に、上記ルールに従って再割り当てを行う必要がある。
ワイドレシーバーの番号
ワイドレシーバーの番号は1973年に80 - 89と規定されたが[4]、1996年、80番台に空きがなくなったニューヨーク・ジェッツに入団したキーション・ジョンソンは、19番の使用を求め、彼の主張は認められた。その後、2004年、空きがあってもワイドレシーバーが10 - 19番を使用することを正式に認められた。
番号の割り当てをめぐるトラブル
- 2006年、ニューオーリンズ・セインツのランニングバック、レジー・ブッシュはUSC時代に使用していた番号5の使用を認めるか、番号規定を変更するよう求めたが、NFL側は「1人の選手にだけ例外を認めることはできない」としてこれを却下し、チームは番号25を与えた[6]。
- シアトル・シーホークスに在籍したラインバッカー、ブライアン・ボズワースはオクラホマ大学時代に番号44を使用しており、プロ入り後の1987年のプレシーズンでも44で通した。彼は番号44の使用を求めてNFLに対して訴訟を起こしたが敗訴し、番号55に変更した。
NCAA
カレッジフットボールでは、より緩やかな番号割り当て制度が採用されている。ルールでは「無資格」ポジション(オフェンシブライン)の番号は50から79と規定されている。他にも攻撃側にはポジションごとの番号は規定されているが「強く推奨」であり義務ではない。また、守備側には規定がない。
アイスホッケー
アイスホッケーでは、1 - 99までの背番号の使用が認められる。
背番号 | 選手の特徴 |
---|---|
1, 30, 31, 33, 35 | ほとんどの場合、1番がGKの背番号となる。また30、31、33、35番もGKの背番号とされることが多い。 |
2 - 8 | DFである場合が多い。 |
9, 10, 11 - | FWはほとんどの場合、9番や10番台の背番号をつけ、それよりも大きい数字の背番号をつけることも多い。また、9番はチームの主力FWの背番号となる場合が多い。 |
99 | “アイスホッケーの神様”ウェイン・グレツキーが現役時代につけていた背番号で、NHLでは全チームから永久欠番として扱われている。グレツキーのデビュー以前は30番より若い数字の背番号が主流となっていたがグレツキーの影響で大きい数字の背番号をつける選手が見られるようになった。 |
ハンドボール
ハンドボールのユニフォームには、背番号と胸番号の表示が義務付けられている。番号は1番から99番までが認められている[7]。サッカーと同様、ゴールキーパーが1番や12番、16番などを着用することが多いが、規則上の規定は無い。
ゴールキーパー以外のポジションに関しては、明確な統一性はみられない。交代が自由であることもあり、正ゴールキーパーが1番以外を着用するなど、主力選手が大きな背番号を着用する例も珍しくない。
バレーボール
ポジションごとの背番号は決まっていないが、以前はスタートポジションの後衛ライトから始まるサーブ順に、1→2→3→4→5→6と背番号を振るのが一般的だった。そのため、4番は前衛のレフトに入る選手に割り当てられ、そこはエースが入るポジションでもあるため、4はエースナンバーだった。中学、高校のバレーにはまだこの名残があり、4はチームの大黒柱という印象。また、1も伝統的にキャプテンが付ける番号のイメージが強い。[8]
国際的に使用できる番号は年々増え、1 - 18番(FIVBの公式大会では1 - 20番[9][10])となったが、ワールドリーグでは2014年には22番の選手も、2015年には25番の選手も出場した。日本のVリーグでは、かつて0や00番を付けた選手(佐々木みき)がいた。
日本国内に関して、6人制・9人制で、数字の高さの指定が異なる[11]。
脚注
- ^ 陸上用ゼッケン・ナンバーカード - シナノ体器 (長野県上伊那郡中川村の制作会社 (有限会社))
- ^ Packers.com » History » Record Book » Results And Rosters » All Time Jersey Numbers
- ^ Football 101 - Uniform Numbering System
- ^ a b “背番号システム始まる”. NFL JAPAN (2011年4月6日). 2011年4月10日閲覧。
- ^ NFL Rules Changes for the 2004 NFL Season
- ^ ESPN - NFL won't change numbering system for Bush - NFL
- ^ “競技運営に関する事項”. 日本ハンドボール協会. 2019年11月12日閲覧。
- ^ “最近のバレーボールを観て不思議に思ったアレコレ(後編)”. Excite Bit (2013年9月18日). 2014年10月18日閲覧。
- ^ FIVB「RULES OF THE GAME | VOLLEYBALL 2011-2012 New Edition」 p.10 - 「4.3 EQUIPMENT」4.3.3
- ^ FIVB「RULES OF THE GAME | VOLLEYBALL 2015-2016 New Edition」 p.20 - 「4.3 EQUIPMENT」4.3.3
- ^ 小西マーク - バレーボール 競技用マークの規定