写真 ソフトバンク・田中正義、ロッテ・佐々木千隼、中日・柳裕也(左から)【写真:福谷佑介、荒川祐史】
ドラフト直後の“評価”は当たったか? 5年が経過した2016年の指名を検証
内容をざっくり書くと
2位以下では酒居知史や土肥星也、有吉優樹、種市篤暉などが指名されている。
2016年のドラフトで高評価を受けていたのはソフトバンクとロッテ11日に都内で開催された2021年の… →このまま続きを読む
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種市篤暉
種市 篤暉(たねいち あつき、1998年9月7日 - )は、青森県三沢市出身[2][3]のプロ野球選手(投手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。愛称は「たね」[4]、「たねちー」[5]。
経歴
プロ入り前
小学校3年生から野球を始め、三沢市立第二中学校では同校の野球部に所属した[2]。
高校は八戸工大第一高校に進学した。2年生の秋には背番号1を付け、エースとなる[2]。甲子園出場経験は無いが、2年生の秋季青森大会では決勝に進出する[6]。3年生の夏の第98回全国高等学校野球選手権青森大会において、2回戦の対八戸高校戦では、8奪三振を記録[7]、準々決勝では3番・右翼手で出場し、1安打を打つも大湊高校に4対3で敗れる[8]。
2016年10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議にて、千葉ロッテマリーンズから六巡目指名され、11月25日に八戸市内で入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸480万円(金額は推定)で契約合意に達し[2]、12月13日にロッテ本社で新入団選手発表が行われた[9]。背番号は63。
ロッテ時代
2017年、ルーキーイヤーは身体作りを中心に取り組み[10]、イースタン・リーグでも1試合に登板したのみであった[11]。11月25日から台湾で開催されたアジアウィンターベースボールリーグのNPBイースタン選抜に選出され、同リーグでは5試合の登板で6イニングを無失点に抑えた[12]。
2018年はフレッシュオールスターに選出され、イースタン・リーグ選抜の先発として登板すると自己最速タイの153km/hを計測[10]。その投げっぷりの良さが評価され、二軍再調整となった涌井秀章の代役として8月12日のオリックス・バファローズ戦でプロ初登板初先発となった[13]。結果は6回5安打2失点と好投するも勝敗はつかず[14]、9月2日の北海道日本ハムファイターズ戦では5回2安打無失点の好投で勝利投手の権利を持って降板するもプロ初勝利とはならず[15]、同17日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で7回6失点(自責点4)を喫すると翌9月18日に初の登録抹消となった[16]。10月2日に一軍再昇格を果たし、同日の福岡ソフトバンクホークス戦では8回4失点で敗戦投手となったものの、プロ初完投、さらに10奪三振でプロ初の2桁奪三振も記録した[17]。この年は7試合の先発登板で0勝4敗・防御率6.10を記録。オフの10月19日から開催された第2回WBSC U-23ワールドカップでは日本代表に選出され[18]、2試合の先発で2勝を記録し、同大会の最高勝率賞を受賞[19]。さらに11月22日からはオーストラリアン・ベースボールリーグに参加し、同リーグでは5試合の先発で0勝3敗・防御率4.56、チームトップの29奪三振を記録した[20]。契約更改では200万円増となる推定年俸680万円でサインをした[21]。
2019年は中継ぎとして自身初の開幕一軍入りを果たし[22]、4月5日のソフトバンク戦で自己最速タイの153km/hを計測すると[23]同14日の日本ハム戦では1点リードの6回表を任され、1回1安打無失点でプロ初ホールドを記録した[24]。リリーフで8試合に登板し、2ホールド・防御率0.90と結果を残すと[23]4月29日の楽天戦でシーズン初先発を果たし、5回2失点の好投でプロ初勝利を挙げた[25]。その後は7月に細菌性胃腸炎で離脱した時期もありながら[26][27]先発ローテーションを守り、8月4日の楽天戦で江夏豊や木田勇と並ぶ日本人最多の23イニング連続奪三振を記録[28][注 1]。9月22日の日本ハム戦では自己最長タイとなる8回を5安打9奪三振無失点の好投で8勝目を挙げるなど[30]、シーズン最後まで先発ローテーションを守り抜き、この年は26試合(17先発)の登板で8勝2敗・防御率3.24を記録した。オフに背番号が16へ変更となることが発表され[31]、契約更改では2320万増となる推定年俸3000万円でサインをした[32]。
2020年は、新型コロナウイルスの影響で120試合制の短縮シーズンとなり、開幕も6月に延期された。この年は、自身初の開幕先発ローテーション入りを果たすと[33]、7月25日の埼玉西武ライオンズ戦では9回4安打10奪三振でプロ初完投・初完封勝利を記録した[34]。しかし、8月1日の楽天戦で5回2/3を自己ワーストタイとなる8失点で降板すると[35]、翌2日に右肘の違和感で登録抹消[36]。当初は最短の10日で復帰する予定だったが[36]、肘に腫れがあったため病院で診察した結果、手術が必要と発覚[37]。9月14日に横浜市内の病院で右肘の内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたことが球団から発表された[38][39]。この年は7試合の先発登板で3勝2敗・防御率3.47を記録し、オフに300万円減となる推定年俸2700万円で契約を更改した[40]。
2021年は実戦登板が無く、リハビリに専念。9月にはブルペン投球を再開するなど順調な回復を見せ、オフに500万円減となる推定年俸2200万円で契約を更改した[41]。
選手としての特徴
高校時代に最速148km/h(プロ入り後の最速は153km/h[42])のストレートに加え、変化球は縦と横に曲がる2種類のスライダー、落差が大きく予測のつかないフォークボールが武器[43]。横に曲がるスライダーはチームメイトの有吉優樹から教えてもらい習得した[44]。
人物・逸話
実家の隣が海という環境で育ったので、釣りが好きである。プロ入団後、ロッテの球団施設から比較的近い外房などによく釣りに出かけるとのことである。同時期、フグが釣れることが多いのでふぐ調理師免許の取得も考えているという。海産物は全て好きで、嫌いな海産物は一切無い[45]。
2019年4月29日の楽天戦で種市はプロ入り初勝利を挙げたが、その試合がパシフィック・リーグとして「平成」最後の公式戦であり、当日開催のリーグ公式戦3試合のウイニングボールが野球殿堂博物館に寄贈されることがあらかじめ決まっていた[46]。そのため、種市はプロ初勝利のウイニングボールを記念に手にすることが出来ず、その代わりに交代前の5回の三死目を取った際の試合球がプロ初勝利の記念として種市へと贈呈された[25]。
ロッテでチームメイトの鈴木昭汰は、生年月日が同じ。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | ロッテ | 7 | 7 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | .000 | 169 | 38.1 | 42 | 5 | 13 | 0 | 1 | 28 | 4 | 0 | 28 | 26 | 6.10 | 1.43 |
2019 | 26 | 17 | 0 | 0 | 0 | 8 | 2 | 0 | 2 | .800 | 506 | 116.2 | 114 | 11 | 51 | 1 | 2 | 135 | 5 | 0 | 47 | 42 | 3.24 | 1.41 | |
2020 | 7 | 7 | 1 | 1 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | .600 | 198 | 46.2 | 43 | 7 | 15 | 0 | 5 | 41 | 0 | 0 | 18 | 18 | 3.47 | 1.24 | |
通算:3年 | 40 | 31 | 2 | 1 | 0 | 11 | 8 | 0 | 2 | .579 | 873 | 201.2 | 199 | 23 | 79 | 1 | 8 | 204 | 9 | 0 | 93 | 86 | 3.84 | 1.38 |
- 2021年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2018 | ロッテ | 7 | 2 | 4 | 0 | 0 | 1.000 |
2019 | 26 | 1 | 11 | 1 | 1 | .923 | |
2020 | 7 | 3 | 6 | 0 | 1 | 1.000 | |
通算 | 40 | 6 | 21 | 1 | 2 | .964 |
- 2021年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2018年8月12日、対オリックス・バファローズ20回戦(京セラドーム大阪)、6回2失点で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、2回裏に吉田正尚から空振り三振
- 初完投:2018年10月2日、対福岡ソフトバンクホークス22回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、8回4失点10奪三振で敗戦投手
- 初ホールド:2019年4月14日、対北海道日本ハムファイターズ3回戦(札幌ドーム)、6回裏に2番手で救援登板、1回無失点
- 初勝利・初先発勝利:2019年4月29日、対東北楽天ゴールデンイーグルス6回戦(楽天生命パーク宮城)、5回2失点
- 初完投勝利・初完封勝利:2020年7月25日、対埼玉西武ライオンズ10回戦(メットライフドーム)、9回無失点10奪三振
- その他の記録
背番号
- 63(2017年 - 2019年)
- 16(2020年 - )
登場曲
- 『WILD WILD WILD』EXILE THE SECOND(2018年)
- 『High Hopes』Panic At The Disco(2019年 - )
代表歴
- 2017アジアウインターベースボールリーグ:NPBイースタン選抜[12]
- 第2回WBSC U-23ワールドカップ:侍ジャパンU-23代表[49]
脚注
注釈
出典
- ^ “ロッテ - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2021年12月16日閲覧。
- ^ a b c d “【ロッテ】ドラ6種市、契約金3000万円仮契約…ドラ3島と“共闘””. スポーツ報知 (2016年11月20日). 2017年10月20日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “ロッテ6位種市 お化けフォークで「三沢市の顔」に”. 日刊スポーツ (2016年10月28日). 2021年7月25日閲覧。
- ^ “16 種市 篤暉 選手名鑑2020|千葉ロッテマリーンズ”. 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2021年8月25日閲覧。
- ^ “16 種市 篤暉 選手名鑑2021|千葉ロッテマリーンズ”. 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2021年8月25日閲覧。
- ^ “秋季青森大会 八戸学院光星―八戸工大一(決勝)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2015年9月24日). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “八戸工大一のプロ注目・種市145キロ復活/青森”. 日刊スポーツ (2016年7月10日). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “全国高校野球選手権青森大会 大湊―八戸工大一(準々決勝)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2016年7月18日). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “ロッテ6位種市「ロッテのお菓子どれも好き」”. 日刊スポーツ (2016年12月13日). 2017年10月20日閲覧。
- ^ a b “ロッテ・種市篤暉 フレッシュ球宴での地元凱旋登板から飛躍を誓う/わがチームの速球王”. 週刊ベースボールONLINE (2018年7月28日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “2017年度 千葉ロッテマリーンズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2017年10月20日閲覧。
- ^ a b “2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. 日本野球機構 (2017年10月19日). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “ロッテ種市「抑えることだけ考える」12日涌井代役”. 日刊スポーツ (2018年8月10日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテの2年目・種市 プロ初登板初先発で堂々6回2失点 井口監督「いいピッチングだった」”. Sponichi Annex (2018年8月12日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ・種市、5回0封も…プロ初勝利ならず”. サンスポ (2018年9月3日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “【千葉魂】悔し涙を忘れない 種市、1軍経験糧に成長誓う”. 千葉日報 (2018年9月26日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ種市 7度目の先発で初勝利ならずもプロ初完投 井口監督「若々しい投球を見せてくれた」”. Sponichi Annex (2018年10月2日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ 安田 U―23侍選出へ 種市、成田両投手とともに”. Sponichi Annex (2018年9月21日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “惜しくもW杯連覇を逃した侍ジャパンU-23代表が手にしたもの”. 日本通運「侍ジャパン」応援特設サイト (2018年11月12日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ・平沢、豪州リーグで日本との環境の違いを実感「新鮮な部分もあった」” (日本語). SANSPO.COM(サンスポ) (2018年12月24日). 2019年2月21日閲覧。
- ^ “ロッテ種市200万増、自分にご褒美20万リュック”. 日刊スポーツ (2018年11月21日). 2021年7月25日閲覧。
- ^ “ロッテ・種市篤暉 高卒3年目右腕は中継ぎで勉強の日々/今季はひと味違います!”. 週刊ベースボールONLINE (2019年4月13日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ a b “大きく飛躍を遂げたロッテ・種市篤暉の1年”. BASEBALL KING. (2019年11月5日) 2020年11月16日閲覧。
- ^ “ロッテ・種市 プロ初ホールド「いい経験になりました」”. スポーツニッポン. (2019年4月14日) 2020年11月16日閲覧。
- ^ a b “ロッテ・種市「平成で勝ててよかった」8度目先発でプロ初勝利 でもウイニングボールは…”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2019年4月29日) 2019年4月30日閲覧。
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- ^ “ロッテ種市23回連続Kで江夏ら並ぶ日本人最長記録” (日本語). 日刊スポーツ (2019年8月4日). 2019年8月26日閲覧。
- ^ a b “25イニング連続Kも山本由伸黒星 記録上位では初”. 日刊スポーツ. (2020年8月26日) 2020年11月16日閲覧。
- ^ “【ロッテ】種市、チームトップ8勝! 奇跡の逆転CSへ希望つないだ”. スポーツ報知 (2019年9月22日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “ロッテ種市、涌井が背負った背番号「16」に変更 「素晴らしい番号、責任を感じます」”. Full-Count (2019年12月11日). 2021年7月25日閲覧。
- ^ “ロッテ種市2320万円増「想像より上」背番16に”. 日刊スポーツ (2019年12月11日). 2021年7月25日閲覧。
- ^ “ロッテ開幕ローテ固まる 19日からのソフトB戦は石川、種市、美馬”. Sponichi Annex (2020年6月16日). 2021年12月16日閲覧。
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- ^ “【千葉魂】種市「けがの功名」信じて 手術日、タオル持つファンに涙”. 千葉日報. (2020年9月25日) 2020年11月16日閲覧。
- ^ "種市投手の手術について". 球団公式サイト. 千葉ロッテマリーンズ. 14 September 2020. 2020年9月14日閲覧。
- ^ “【ロッテ】種市篤暉がトミージョン手術 スローイング開始は4ヶ月後”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年9月14日) 2020年9月14日閲覧。
- ^ “ロッテ・種市が300万円減の年俸2700万円で契約更改”. スポニチ Sponichi Annex (2020年12月3日). 2021年7月25日閲覧。
- ^ “ロッテ種市篤暉リハビリ順調「早く打者と対戦したい」500万円減で更改”. 日刊スポーツ (2021年12月15日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “フレッシュ球宴で自己最速153キロ 高卒2年目・ロッテ種市が見せる急成長”. Full-Count (2018年7月20日). 2021年7月25日閲覧。
- ^ “ロッテ6位種市 お化けフォークで「三沢市の顔」に”. 日刊スポーツ (2016年10月28日). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “探究心に溢れるロッテ・種市篤暉”. BASEBALL KING (2019年4月12日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 p.47.
- ^ “平成、令和 関連資料収集について”. 公益財団法人野球殿堂博物館 (2019年4月2日). 2019年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月1日閲覧。
- ^ “ロッテ種市が記録した日本人投手タイの記録とは? 最多はソフトバンクの守護神”. Full-Count (2020年9月25日). 2021年7月25日閲覧。
- ^ “【データ】佐々木朗希、記録ずくめの完全試合 初完投でマークも毎回奪三振も史上初”. 日刊スポーツ. (2022年4月11日) 2022年4月11日閲覧。
- ^ “「第2回 WBSC U-23 ワールドカップ」侍ジャパンに成田投手・種市投手・安田選手が選出!!|千葉ロッテマリーンズ”. 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト. 2021年12月16日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 種市篤暉 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、 The Baseball Cube、 MLB
- 16 種市 篤暉 選手名鑑 - 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト
有吉優樹
有吉 優樹(ありよし ゆうき、1991年3月12日 - )は、千葉県大網白里市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。横浜DeNAベイスターズ所属。
経歴
プロ入り前
大網東小学校、大網中学校を卒業後、東金高等学校へ進学。高校時代は投手兼遊撃手としてプレーしていた。3年夏は3回戦でその年の準優勝校である東海大望洋に敗れた。東京情報大学へ進むと2年秋からリーグ戦に出場。3年春には大学選手権2回戦に先発して無失点の好投もチームは延長タイブレークで敗れる[2]。4年秋にはリーグ最多勝、奪三振王を獲得[3]、関東地区大学野球選手権大会では初戦で先発し、高梨裕稔(山梨学院大)と投げ合って敗れた[3]。
卒業後は九州三菱自動車に入社。営業回りをする傍ら、野球部の練習に打ち込む毎日だった。社会人の強豪としては珍しく、チーム方針として練習よりも業務が最優先で、練習中に携帯電話へ得意先から着信が入り抜け出すこともあったという[4][5]。有吉自身も「野球より仕事のほうがしんどかった」と回想している[6]。山内孝徳コーチのもとで練習を続けた結果、3年目に西部ガスの補強選手として都市対抗に出場するなどスカウトに注目される存在となる[7][8]。2016年度プロ野球ドラフト会議で地元の千葉ロッテマリーンズから5位指名を受け、契約金4000万円、年俸1000万円(金額は推定)で契約した[9]。背番号は36。
ロッテ時代
2017年は、春季キャンプでは一軍メンバーに選ばれ、さらにオープン戦でも結果を残し、開幕一軍の座を手にする。プロ初登板は開幕戦である福岡ソフトバンクホークス戦で、0回2/3を無失点。7月18日のオリックス・バファローズ戦でプロ初勝利を挙げる[10]。53試合に登板し13ホールドを記録と、最下位に低迷するチームにあってルーキーイヤーからブルペン陣の一角を担った。同年オフに一般女性と結婚した。
2018年も開幕を一軍で迎え、開幕当初は前年と同様リリーフとして起用されていた。しかし、二木康太、唐川侑己ら先発陣の不調により先発要員へ転向し、5月23日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初先発。この試合では打線の援護がなく敗戦投手となったが、5回2失点と試合を作ったことが評価され、以後は先発ローテーションに定着した。先発転向3戦目となった6月6日の中日ドラゴンズ戦で、7回1/3を無失点の好投で先発としての初勝利を挙げた。
2019年は、先発として開幕一軍入り。3月31日東北楽天ゴールデンイーグルス戦に登板するも4回2/3を投げて5失点で敗戦投手、4月7日福岡ソフトバンクホークス戦でも3回もたず6失点で降板し敗戦投手となり、翌日一軍登録を抹消された。4月22日に右肘鏡視下関節クリーニング手術を受けた[11]。この年は2試合の登板にとどまった。
2020年は、7月7日の対埼玉西武ライオンズ戦に先発し6回2失点で679日ぶりの公式戦勝利を挙げる[12]も、一軍登板は3試合に留まった[13]。
2021年は、春季キャンプから二軍スタートとなりオープン戦でも1試合リリーフ登板のみとなっていたが、二軍では6月頭まで防御率1点台と好調をキープしていたが、一軍での登板がなかった。
DeNA時代
2021年6月14日に国吉佑樹とのトレードで横浜DeNAベイスターズに移籍することが発表された[14]。背番号は67に決まった。
7月9日の中日13回戦にて移籍後一軍初登板初先発し敗戦はしたものの7回途中を2失点と上々のデビューをしたが、シーズン後半戦に入る前に練習中に打球を右足に当て戦線離脱。その後、二軍登板でも7試合登板して防御率13.27と不振で昇格できず、シーズンを終えた。契約更改では現状維持の2700万円でサインした[15]。
選手としての特徴
最速149km/hのストレートのほかシュート、スライダー、カーブ、チェンジアップなどを投げ分ける[16][17]。新人時の春季キャンプでは伊東勤監督が「制球が安定している」、取材に訪れた三浦大輔も「バランス良く投げている」と高く評価したという[18]。
人物
- ジグソーパズルが趣味。「小さい頃からジグソーパズルをやっていた。気分転換になる」と入寮の時に語っている。寮にはドラフト指名後2週間で作った1000ピースのジグソーパズルを持参した[19]。
- 好きなテレビ番組は『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、前番組『怒り新党』の時代からよく見ているとのこと[20]。
- 2018年4月28日に広島東洋カープファンとして知られる同姓でタレントの有吉弘行が自身のTwitterにて、「同姓という特殊事情でロッテの有吉投手も応援しています」とツイートした。有吉優樹自身も、「頑張って投げます」と自ら返信した[21]。そして6月6日に行われた交流戦・対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)にてシーズン初勝利を挙げた際には、有吉弘行からTwitterで「ロッテ有吉投手! おめでとうございます!! 同姓会万歳!!」との祝福コメントが寄せられた。なお、有吉優樹本人は恐縮し、「僕なんて、全然まだまだなんで何もないですよ!」とコメントした[20][21]。
- ホームゲームにおける登場曲も有吉にちなみ、猿岩石の『白い雲のように』である。なお、プロ入り時点では有吉はこの曲を全く知らず、チームの先輩でもある涌井秀章による「いじり」であったが、以後は本人も気に入って継続して使用している[22]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | ロッテ | 53 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 1 | 16 | .286 | 222 | 53.1 | 48 | 4 | 14 | 0 | 3 | 27 | 0 | 0 | 17 | 17 | 2.87 | 1.16 |
2018 | 29 | 15 | 0 | 0 | 0 | 6 | 5 | 0 | 2 | .545 | 462 | 106.0 | 118 | 15 | 31 | 1 | 4 | 54 | 2 | 0 | 50 | 44 | 3.74 | 1.41 | |
2019 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 37 | 7.1 | 12 | 4 | 5 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 11 | 11 | 13.50 | 2.32 | |
2020 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 49 | 11.0 | 15 | 1 | 2 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 6 | 6 | 4.91 | 1.55 | |
2021 | DeNA | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 27 | 6.2 | 8 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2.70 | 1.20 |
通算:5年 | 88 | 20 | 0 | 0 | 0 | 9 | 14 | 1 | 18 | .391 | 797 | 184.1 | 201 | 25 | 52 | 2 | 7 | 91 | 2 | 0 | 86 | 80 | 3.91 | 1.37 |
- 2021年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2017 | ロッテ | 53 | 3 | 9 | 0 | 0 | 1.000 |
2018 | 29 | 6 | 16 | 1 | 0 | .957 | |
2019 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | |
2020 | 3 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1.000 | |
2021 | DeNA | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 88 | 11 | 32 | 1 | 1 | .977 |
- 2021年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板:2017年3月31日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、8回裏2死に3番手で救援登板、1/3回無失点
- 初ホールド:2017年4月6日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦(ZOZOマリンスタジアム)、6回表に2番手で救援登板、1回無失点
- 初奪三振:2017年4月22日、対オリックス・バファローズ4回戦(ZOZOマリンスタジアム)、8回表に若月健矢から空振り三振
- 初勝利:2017年7月18日、対オリックス・バファローズ16回戦(ZOZOマリンスタジアム)、5回表に3番手で救援登板、2回無失点[10]
- 初セーブ:2017年9月21日、対埼玉西武ライオンズ25回戦(メットライフドーム)、9回裏に4番手で救援登板・完了、2/3回無失点
- 初先発登板:2018年5月23日、対北海道日本ハムファイターズ11回戦(ZOZOマリンスタジアム)、5回2失点で敗戦投手
- 初先発勝利:2018年6月6日、対中日ドラゴンズ2回戦(ナゴヤドーム)、7回1/3 無失点
- 打撃記録
- 初打席:2018年5月30日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、3回表にデーブ・ハフから空振り三振
背番号
- 36(2017年 - 2021年6月13日)
- 67(2021年6月14日 - )
登場曲
脚注
注釈
出典
- ^ “DeNA - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2021年12月2日閲覧。
- ^ 第60回全日本大学野球選手権記念大会
- ^ a b 週刊ベースボール増刊 大学野球2012秋季リーグ戦決算号 ベースボールマガジン社
- ^ “顧客300人の営業マン!ロッテドラ5有吉「練習中も携帯電話を」”. スポーツニッポン (2016年12月1日). 2021年6月25日閲覧。
- ^ “ドラフト5位有吉優樹、営業マンからの転身――お客様優先で、プロへの夢を切り開く【マリーンズ浦和ファーム通信#30】”. ベースボールチャンネル (2016年12月10日). 2021年6月25日閲覧。
- ^ “登場曲「白い雲のように」/ロッテ有吉アラカルト” (日本語). 日刊スポーツ. (2018年6月7日) 2018年9月26日閲覧。
- ^ “元鷹100勝エースが育てたプロ注目コンビがV大本命を撃破! 九州三菱・有吉148キロ”. Yahoo!ニュース (2016年9月8日). 2021年6月25日閲覧。
- ^ “千葉ロッテ5位の有吉優樹は阪神安藤タイプ! 元鷹エース直伝の投球術”. Yahoo!ニュース (2016年10月21日). 2021年6月25日閲覧。
- ^ “ロッテ5位有吉、営業マンの観察力で開幕1軍だ”. 日刊スポーツ (2016年12月1日). 2018年5月28日閲覧。
- ^ a b “ロッテ ルーキー有吉がプロ初勝利 福浦 満塁走者一掃の二塁打!”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年7月18日) 2017年7月18日閲覧。
- ^ “ロッテ・有吉が右ひじクリーニング手術で全治3~4カ月 井口監督「早く戻ってきてほしい」”. サンスポ (2019年4月23日). 2020年4月26日閲覧。
- ^ “ロッテ有吉が679日ぶり勝利「復活の年になる」”. 日刊スポーツ (2020年7月7日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ “ロッテ有吉700万円減 CS「見たくなかった」”. 日刊スポーツ (2020年12月4日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ “国吉佑樹選手と千葉ロッテマリーンズ有吉優樹選手のトレードについて”. 横浜DeNAベイスターズ. (2021年6月14日) 2021年6月14日閲覧。
- ^ “【DeNA】今季途中移籍の有吉優樹が現状維持2700万円でサイン”. スポーツ報知 (2021年12月3日). 2021年12月23日閲覧。
- ^ “ロッテ5位 九州三菱自動車・有吉 昼間は営業で訪問販売”. スポーツニッポン. (2016年10月21日) 2020年5月16日閲覧。
- ^ “有吉 優樹(千葉ロッテマリーンズ)”. グラッドキューブ. 2020年5月16日閲覧。
- ^ “ロッテ5位有吉、番長が認める成り上がり候補生”. 日刊スポーツ (2017年2月4日). 2021年6月25日閲覧。
- ^ “ロッテ5位有吉、ラッセン絵画のジグソーパズル持参”. 日刊スポーツ (2017年1月8日). 2021年6月25日閲覧。
- ^ a b “【ロッテ】有吉、3度目の正直で先発初勝利! あの大物カープ芸人も祝福”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2018年6月7日) 2018年6月16日閲覧。
- ^ a b “有吉弘行「同姓会万歳!」ロッテ有吉祝福ツイート”. 日刊スポーツ. (2018年6月7日) 2018年6月16日閲覧。
- ^ “ロッテ有吉、好投支える入場曲「猿岩石」選んだワケ - プロ野球番記者コラム” (日本語). 日刊スポーツ 2018年9月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 有吉優樹 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、 The Baseball Cube
- 67 有吉 優樹 選手名鑑 - 横浜DeNAベイスターズ公式サイト