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🧳|幻の0番ホームも!妖怪ワールド炸裂のラッピングがスゴすぎた【鬼太郎列車】


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幻の0番ホームも!妖怪ワールド炸裂のラッピングがスゴすぎた【鬼太郎列車】

 
内容をざっくり書くと
鬼太郎はもちろんのこと、ねずみ男やねこ娘、目玉おやじ、こなきじじい、砂かけばばあなど、全6種類がラインアップ。
 

『ゲゲゲの鬼太郎』の作者としても知られる水木しげる氏。その出身地である鳥取県の境港市は“ゲゲゲの街お… →このまま続きを読む

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ねずみ男

ねずみ男(ねずみおとこ)は水木しげる漫画『ゲゲゲの鬼太郎』(旧題:『墓場の鬼太郎』)に登場する、主人公・鬼太郎悪友。人間と妖怪との間に生まれた半妖怪。水木しげるが創作した妖怪キャラクターである。

欲に目が眩んで鬼太郎の敵方に就くも結局最後に失敗する、鬼太郎や猫娘に懲らしめられる、改心して鬼太郎に味方するというのが典型的な行動パターンで、善悪の中間に位置するトリックスターとして行動する。

通称は「ゲゲゲの鬼太郎」に対して、「ビビビのねずみ男」。「ビビビの〜」の通り名はビンタの音が由来と言われるが、アニメ第5作では金儲けの予感がするとヒゲが「ビビビ」と震える設定になっている。ネズミ男とも表記される。

キャスト

設定

プロフィール

ローブのような布一枚を体にまとった姿で、ねずみに似た顔をしている。日本一不潔な男で「三百年生きているのにまだ一度も風呂に入ったことがない」と自称する。実際は原作・アニメ共に入浴場面が何回か見られ、単に滅多に入らないだけである。身体中にインキンタムシなど皮膚病が広がっている。吐く息は臭く、その息にかかると十メートル先のハエも落ちると言われる[6]。自称「怪奇大学不潔学科」卒業の怪奇愛好家で、「なまけ学」なる学問を修めて博士号を取得したとうそぶいている。妖怪世界の名門校である妖怪学習院で鬼太郎と同窓だったとの説もある[7]。一人称は基本的に「オレ」か「オレ様」だが(原作では稀に「ぼく」や「わし」も)、自分より強そうな妖怪を煽てる時などは「わたし」、弱気になった時は「アタシ」でオネエ口調になることがある。元来の性格もあり戦闘は不得手だが、機知に富み独自の能力を用いた奇襲を成功させることも多い。カナヅチである。

出自

人間と妖怪との間に生まれた半妖怪とされるが[8]ネズミだけが棲息する島になぜか人間が1人産まれ、それがねずみ男だとする説もある[9][注釈 2]

原作『鬼太郎地獄編』では人間界と地獄の中間に「ねずみ男の故里」が存在し、彼は幼い頃にそこから現世に迷い込んだとされている。「ねずみ男」の名は彼の故里に住む種族名としての総称であり[10]本名はペケペケ水木しげるの出兵したニューブリテン島英語版の言葉で「大便」の意味)[要出典]で、彼の母親も登場した(アニメ版『地獄編』でもねずみ男の世界と母親は登場したが、ぬらりひょんが鬼太郎やねずみ男たちを陥れるために作り出した罠であり、母親もぬらりひょん配下の蠍女が化けたものだった[11])。

初期の登場

原作は貸本漫画「下宿屋」から登場[12]。最初は四代目ドラキュラの下男という身分で、主人の新居を探す際に夜叉に操られた鬼太郎が営む下宿屋を見付けた[12]。またその直前、雨に流されて気絶していた目玉おやじを拾い、食欲を感じた主人に天ぷらにして食べさせている[12]。鬼太郎親子とは多くのいさかいのすえ、幽霊電車によって実力を見せられて降参する。

リメイク版の「おどろおどろ対吸血鬼」では途中で物語から消えてしまう。最初期は現在とは顔が異なり、頭は縦には長くなく、前方に突き出ていた。髪の毛も額まで生えていた。

鬼太郎親子との出会いについては、別に以下の2通りが描かれている。

  • 貸本版「おかしな奴」では、鬼太郎が父からちゃんちゃんこを授かった直後に現れ「自分は怪奇界の名士を多数育成してきた」と偽って[注釈 3]鬼太郎親子に取り入る。小学館の「鬼太郎大百科」における「鬼太郎の誕生」でも同様の説明がなされ、さらにコミックボンボンで連載された「最新版 ゲゲゲの鬼太郎」の回想シーンでも、この展開が語られている。アニメ版は、「墓場」第2話で下宿屋で会うより前にこれを元にした場面がある。鬼太郎親子は原作ではその話を信じた様子だが、アニメでは信じなかった。
  • 講談社刊『小説ゲゲゲの鬼太郎』第1話「鬼太郎の誕生」では、鬼太郎が育ての親の家を出た直後、猫娘から魚を横取りして逃げて来る。ここでは鬼太郎と出会う以前から猫娘や砂かけ婆らと面識があった設定になっている。

性格

普段は主に金と女性と食い物のことぐらいしか頭に無く、目的達成のためには手段を択ばない。人間界に至るまでの高い情報収集力を発揮しており、日頃より新たなビジネスの発見・開発や人間妖怪問わず社会での怪しげなコネをすぐに見つけてくるなど、正しい方向に発揮される事は少ないが、人間社会への適応力と対応力の高さ、探求心と想像力、カリスマ性など際立っている。普段はごみ箱をあさるような貧乏暮らしをしているものの、チャンスさえあれば口八丁手八丁を駆使して一時的にでも大金を稼ぎ出す。

第3作1話でねずみ男自身が言い放ったように、自身を守るために強い者に絶対服従するのが当たり前という考え方を持っており、基本的には鬼太郎たちの味方だが、悪党妖怪の口車に乗せられたり金が絡んだり、鬼太郎よりその敵の方が強いと判断するといとも簡単に鬼太郎たちを裏切る。『妖怪獣』では目玉おやじに「お前は敵なのか味方なのか」と責められている。怪奇趣味が高じて封印された妖怪を蘇らせ、罪もない人間を材料にしたり、破滅させることになっても平然としている場合も少なくない。ただし、手を組んだ悪党妖怪や卑劣な行為の人間たちを見て、「さすがにやり過ぎかも」と良心との板挟みになることも稀にある。鬼太郎に対しても奈落の底へ突き落としたり、悪党と共謀して毒殺しようとする、果ては内臓を売り飛ばそうとするなど、厄介な問題を頻繁に起こすトラブルメーカー。しかし鬼太郎は殆どの罪に対して、軽い折檻程度で許している(猫娘がねずみ男にお仕置きする行為も鬼太郎は仲間同士としての軽い折檻に含めている)[注釈 4]

反省することはあっても懲りるということが少なく、時々その場では懲りても直ぐ忘れるので、何度失敗しても悪事を働いて鬼太郎や猫娘に懲らしめられることが多い。そのためオオカミ少年よろしく、半ば自業自得とはいえ犯していない悪事の疑いまでかけられてしまう事も度々ある(第4作100話など)。人間社会の事物に詳しく、頭の回転は速いが、同じような悪事を懲りずに何度も行うなど学習力は低い。さらに鬼太郎が有利になったり、敵の妖怪に騙されていたと気付くとすぐに掌を返して鬼太郎側に戻ってくる。そのくせ、恩というものを感じることが少なく、鬼太郎たちに助けられても口だけの感謝で済ませることがもっぱらである[注釈 5]。しかし全てにおいて率直に感謝しないわけではなく、例えば原作でも、時折自分の悪事で引き起こした事態を庇ってくれた鬼太郎に「すまねえ」と心の中で呟いて涙ぐんだり、アニメでも第4作103話で自分を気遣ってくれたねこ娘に本気で心から感謝するなど、根は他者の善意を素直に感じ取れる純真な面もある。時には反省心から真面目になろうと思う事もあるが、長続きせず時間が経つと当初の気持ちを忘れてしまい、つい欲望に負けて同じことを繰り返す。

金には汚いが気前の良い一面もあり、羽振りが良い時には仲間の妖怪達に食事をおごったり小遣いを渡したりすることもある(ただ、「あの時のおごりで借りは返した」と火急の助けを渋る言い訳にしたこともある)。貧富に関して独自の美意識を持っており、何十年も前に一文無しになった際、鬼太郎親子がお茶漬けを食べさせてくれたことを「金持ちがおごるステーキより、貧乏人が食わせてくれるお茶漬けの方が何倍も価値がある」とし、この時ばかりは恩を感じている。第4作53話では自作の妖怪シール販売で得た金で鬼太郎に御馳走を奢り、第6作ではインチキ商売で儲けた時は頻繁に鬼太郎たちも誘ったり奢ろうとしたりする(13話、15話など)他、17話で境港の人から大量のカニを貰った際も独り占めせず鬼太郎たちと分け合って楽しく食べていたりと、それなりに鬼太郎ファミリーと強い仲間意識も持っている。

一方で案外なロマンチストでもあり、貸本『顔の中の敵』でがま令嬢に恋した時には「今まで恋という物を罵り軽蔑してきた」と心情の変化を語っている。それ以降は度々女性に恋心を抱く女好きとして描かれ、『ねこ娘とねずみ男』以来、金儲けが好調の際は度々結婚願望を口にしている。ただし、女性に嫌われる要素が多いため相手にされず、そうでない場合でもねずみ男の好みでないか女性側に利用されて終わることがほとんどである。アニメでは稀に相思相愛になったこともあるが、いずれも一話の内に哀しい結末を迎えている(第3作劇場版第4弾や第4作24話では死別、第5作80話では元彼とよりを戻すなど)。第6作24話では石妖の結婚詐欺にあい最初は騙された事に憤っていたものの、本当は彼女を憎みきれていない事に気づき、身体を張って赦そうとする純情さも見せている(原作では見逃さなかった)。

連載時期によっては(1980年代マガジン版など)、鬼太郎よりも積極的に妖怪退治に乗り出したり、気の毒な境遇の少年に同情して助けようとしたり、不良少年にお説教したりと、損得抜きの純粋な正義感で行動することもある。

『不思議な家』(水木しげる漫画大全集 ゲゲゲの鬼太郎(11)大ボラ鬼太郎他 より)にて人間を調べている事件の黒幕たる存在より「理想的な心を持つ人間」「人間代表たる者」と評されており(それで事件解決となった)、そのことに鬼太郎も同意していたのはもちろん、目玉おやじも認めていたため「(この事件調査に)なんとなくねずみ男と一緒に行かせた」と述べており、善悪込みで人間の本質を示す存在であることが示唆されている。

金儲け・住居

普段の所持品は着衣の他は皆無だが、金儲けのために「ビビビのねずみ男」(『ひでり神』では「長井風天」なる偽名)と書かれた名刺そろばんなどの小道具を持ち歩くこともある。また、自動車の運転の心得があり、自家用車として明治時代の霊柩車を所有している。

金儲けのために様々な肩書を自称し(主な例として妖怪研究家、探偵、コンサルタント、ボディーガードなど)、鬼太郎の代理人を名乗ることも多く、時には自分が鬼太郎本人であると詐称することもある。

金を稼ぐ手段としては、特に初期は「妖怪研究家」の肩書きのもと鬼太郎を妖怪退治に利用し、被害者や依頼人に対し報酬や鬼太郎の仲介料を要求するのが常套手段。また、妖怪の能力を利用した怪しげな商売を数多く立ち上げたり、妖怪の被害に付け込んだインチキ商売を行なったりして荒稼ぎをしている。しかし大抵の場合は鬼太郎にバレたり、他妖怪の妨害に遭ったりして、全額返金させられたり、盗られたりするため、結局もとの貧乏に戻るのがお決まりである。第6作31話では「お金儲けのセンスが無い」とねこ娘に評されている。

平気で窃盗や詐欺を働くこともあるがその一方で、肉体労働のアルバイトや、マンガ家の担当編集者(『ガマ妖怪』)といった真っ当な仕事を偶にすることもある。エッセイ『カランコロン漂泊記』所収「死神教」では、死神と共謀で自殺幇助のアルバイトを行っており、「聖なるアルバイトで、長年の悪い心が晴れたような気持ちです」と言っていた。岩波新書『続・妖怪画談』に収録された、鬼太郎の名勝負を紹介した「鬼太郎血戦録」ではねずみ男の愛読書として『』の名が挙げられている。

ねずみ男単独出演の短編では忍者仙人錬金術師神社の神、国会議員腰巻売りなど多様な存在として登場する[13]

定住している場所は作品によって異なるが、『地獄編』で彼の家が登場している。原作では鬼太郎の家に居候しており、アニメ第1、2作でも鬼太郎の家に入り浸っている描写が多い(一軒家が登場したこともある)。第3作では古アパートやテントに住んでいる。第4作では16話で廃アパート、69話で線路の下で寝ている描写などがあった。第5作では妖怪横丁で家を作っては壊して(または32話のように壊されて)移り住んでいる(38話では長屋の裏に小屋を建てていた)。第6作では古アパートの一室で暮らしている(20話では出した名刺に「住所不定」と記載されていた)。

鬼太郎との友情

鬼太郎とは周囲が「切っても切れない仲」「典型的な腐れ縁」と評する悪友同士。基本的に鬼太郎のことは呼び捨てにしているが、彼に助けを求める時は「鬼太郎ちゃん」「鬼太ちゃん」と呼んでいる。しょっちゅう裏切るせいで、鬼太郎に対しての友人としての振る舞いは、利用価値があるゆえの見せかけ・演技に見られることもあるが、原作・アニメ双方において、時には損得勘定なしに素直に協力し(「大海獣」等)鬼太郎のために尽力しており、この際には仲間の誰よりも進んで行動する節もある。『ゆうれい電車』では鬼太郎と二人で人間を懲らしめたり[12]、『吸血鬼エリート』ではエリートに味方していたが鬼太郎がエリートの溶解液で溶かされそうになった際にエリートの味方になるよう説得しようとしており、強情な鬼太郎の顔を張りながら思わず涙を流す[12]など、友情を感じさせる場面も少なからずある。原作『鬼太郎地獄編』では、せっかく会えた故里の母親と別れてまで鬼太郎たちに同行することを選んでおり、彼の「義理というものがある」という発言に「ねずみ男族がそんなことを言うとは」と母親から驚かれている(ただし、猫娘と牛鬼は「義理人情は言い訳で、興味のある所へ行くだけのエゴイスト」と酷評している)。

鬼太郎もねずみ男の言動に辟易しており彼の悪事に対し絶交を言い渡すこともあったものの、彼が命の危機に瀕すると必ず救いの手を差し伸べている。『ねこ娘とねずみ男』ではインチキ宗教「長寿教」を興しインチキ丸薬を売りつけた罪により閻魔大王が「ねずみ男を退治せよ」と鬼太郎に命令した際も、鬼太郎は彼との友情からためらいを見せたり、『妖怪大裁判』ではねずみ男のせいで無実の罪に陥れられそうになったが、最後には彼の偽証罪による1年の入牢を3か月に減刑させている[注釈 6]。しかしすべての悪事を許すわけではなく、度が過ぎるとお仕置きをしたり愛想を尽かして見捨てたりもしている。

第1作の初期においては第10話で西洋妖怪軍団に捕らわれ、鬼太郎を裏切るように脅迫されながら、ハッキリと拒否する(ただしバックベアードの催眠術により無理矢理裏切らされる)など、鬼太郎との友情には厚い描写があった(第1作の後期になるに従い、友情を簡単に金で売るようなキャラクターとして描写されるようになっていった)。

第2作の15話「牛鬼」では牛鬼に乗っ取られた鬼太郎が迦楼羅の笛によって火山に誘導されて落とされた時に、「こんなことになるんならもっと鬼太郎に親切にしてやればよかった」と涙ぐみながら後悔し、「鬼太郎は村のみんなの為に死んだんだ」と語る目玉おやじに「バカ言え!みんなの幸せなんかどうだっていいんだ!俺は鬼太郎が生きててくれた方がいいんだ!」と真顔で言っていた。

第3作では鬼太郎の態度や折檻が特に厳しく、原作以上に鬼太郎を裏切り厳しく懲らしめられる部分(鬼太郎に散々殴られ、罪滅ぼしとしてただ働きさせられるなど)も垣間見えた。しかし鬼太郎も彼のことを友人だと思っており、共にラーメンを食べに行ったり、敵に捕まってピンチに陥った彼を仲間として心配することも多い。熱を出して寝込んでいた際にねずみ男から手厚く看病を受ける等友情も強く感じており、閻魔大王から彼を死刑にしろと命令された際も困った奴だが根は悪い奴ではないと評している(55話「マル秘指令!!ねずみ男は死刑だ」)。

第4作では鬼太郎と共に行動することは少なく、事件先に既にねずみ男がいて敵対関係になったり、彼が原因を引き起こしたり、鬼太郎を利用した金儲けを思いついたり、バイト先などで事件に巻き込まれ鬼太郎に助けを求めることが多くなっている。距離もこれまで以上に離れており、鬼太郎に「親友だろ?」と言っても「誰が親友?」と受け流されている(10話)。しかし、鬼太郎が逃亡犯に銃で撃たれて倒れた際に心配して駆け寄ったり(35話「鬼太郎の地獄流し」)、商売が成功して羽振りが良くなった際に鬼太郎に食事を気前よく奢ったり(53話「霊園行き!幽霊電車」)もしており、65話でねずみ男が巨大樹マンモスフラワーに変化した際、鬼太郎も必死に彼を助けようとするなど友情の強さを感じさせる場面も見られる。

第5作では互いの友誼がしばしば描かれ、悪友という面が強調されている。一緒にふらりと旅に出ることも少なくないらしく、42話では共にドライブに、84話では妖怪昆虫採集(鬼太郎はねこ娘と映画を見に行く約束をすっぽかした)に出かけたりもしている[注釈 7]。14話では牛鬼に憑りつかれ、体を乗っ取られたねずみ男を救うため鬼太郎が「友達だもんな」と身代わりとなり活火山の火口に身を投じたり、27話ではねずみ男が黄泉の国の霊石を盗んだ罪で無間地獄に落とされそうになった際に「どうしようもない最低の奴だが、地獄に落ちるほどの悪党ではない」と評している。ねずみ男も47話の妖怪大裁判で百々爺に協力するふりをして裁判で鬼太郎の無実を証明するなど友情に厚い面を見せており、また裏切り時も鬼太郎を放っておけず助けることもある(54話[注釈 8]、劇場版『日本爆裂!!』[注釈 9]など)。その他の親しい知り合いには白山坊がおり、11話で彼が営んでいる寄席について「何百年同じネタをやってるんだ」と呆れて苦言を呈していることなどかなり古い付き合いと示唆されている。

第6作では羽振りが良くなった際には鬼太郎に気前よく奢ろうとしたり儲け話に誘ったりと、本人なりに鬼太郎に親切にする様子も見られるが、共に行動する頻度は少ない。だが鬼太郎がねずみ男を見捨てずに助けようとし、その際にねずみ男も彼を救うために奮闘することもある(13話[注釈 10]、34話[注釈 11]など)。49話では名無しによってねこ娘に続き目玉おやじを失い絶望に囚われていた鬼太郎をねずみ男が叱咤激励し、今すべき事を認識させ戦意を取り戻させる活躍を見せた[注釈 12]。鬼太郎は62話で悪事を働き石動零に捕らえられたねずみ男を「痛い目にあって詫びれば、それを許せる自分でいたい」と庇っているが本心では49話の件に感謝していたための行動であることをねこ娘に伝えている。95話で鬼太郎が妖怪大同盟に対抗するため、総理に共闘を申し入れようとした際に同行するも[注釈 13]、鬼太郎は総理に銃撃され消滅し、鬼太郎の仇討ちのために不本意ながらもぬらりひょんの勧誘を受けて妖怪大同盟に加入してしまう[注釈 14]。最終話では鬼太郎の死と終わらない戦争に絶望し悲しみに暮れていたが、アデル・アニエス姉妹から鬼太郎が無事だということを聞かされ歓喜して駆け付け、復活しバックベアードに立ち向かう鬼太郎を応援するべく、砂かけ婆と協力して動画配信を行い妖怪と人間の和解に貢献することになった。

仲間たちとの関係

妖怪仲間からはあまり信用されていないのだが、お祭り騒ぎをする時はねずみ男がいないと盛り上がらないらしく、ムードメーカー、幹事役としてはその能力を買われているようである。「妖怪ラリー」「地獄マラソン」などの競走系の大会では実況役として大いに活躍する。本人もお祭り好きなようで(どちらかと言えばイベントに便乗して商売をするのが目的で)、第3作劇場版第3弾では、わたあめ屋・焼きとうもろこし屋・かき氷屋、第3作84話で焼き芋売り・アイス売り、第5作25話では弁当売りといった露店商や立ち売りに精を出すことも多い。

『妖怪軍団』で一時倒れた時は、よく彼を怒る砂かけ婆にすら「宇野重吉に並ぶ名脇役だったのに」と惜しまれている。アニメ第2作26話『大首』でポックリ病で死んだ(大首とその配下の骨女に魂を抜かれた)時も、子泣き爺の家で葬式がとり行われ、戒名に「伊蚊様院小悪党居士(いかさまいんこあくとうこじ)」と付けるなど小バカにした発言も多少挟んだが皆がねずみ男を悼み、特に猫娘は泣き伏すほどの悲しみようだった[注釈 15]。また、原作『石妖』ではねずみ男の突然の結婚の知らせ(石妖の結婚詐欺だったが)に皆が驚きつつも心から祝福し、特に砂かけ婆は「お前に口うるさかったが嫁さんがきてくれてうれしい」と感涙している[注釈 16]。持ち前の悪臭のせいで周囲から避けられることもあるが、本人はそのことを棚に上げることが多い。

妖怪としてはねずみの妖怪(同じ系統の妖怪に鉄鼠、旧鼠がいる)に属するためそのものや猫系の妖怪(化け猫、猫又など)にはめっぽう弱く、特にねこ娘に対しては「我が生涯の天敵」(第5作2話)、「猫はねこ娘だけでコリゴリだ」(第3作3話)と語るほど苦手にしている[注釈 17]。しかし、普段は憎まれ口を叩き合いながらも、ねこ娘とは鬼太郎たちと同じ仲間でもあるので腐れ縁的に仲が良い部分も少なくない。 第4作65話「脅威!マンモスフラワー」では、巨大樹マンモスフラワーに変化し、傷つき絶命間近の今際の時に「一度で良いから思いっきり猫の頭を引っ叩いてみたかった」と遺言で鬼太郎に伝えている。

キャラクターの背景

幾度も周囲に迷惑を掛ける存在だが、一方でアニメ第4作26話では金持ちの令嬢に「お金のためだったら何でもする」と言われた際、「でなきゃ(金にすがるしか)、俺は生きていけねえんだよ。他に方法を知らねえんだ! けどよ、俺はこれでも必死に生きているんだ!」と、悔しさすら滲ませて語っており、自身の出自に苦しんだ過去を匂わせている。鬼太郎親子と出会う以前、半妖怪であるという理由で人間と妖怪の両方から蔑まれた経験を持っており、第3作5話でも「どっちつかずの半妖怪に生まれたばっかりに…」と夢子の同情を誘おうとする場面がある。第6作13話では輪入道と共謀し欲に目が眩んだ人間をエサに格安ダイヤモンドを作り出す商売を始めるが、その事で鬼太郎に拒絶されてしまった際、「いつも仲間に囲まれてるお前とは違うよ」「妖怪からも人間からも鼻つまみ者なんだよ」「俺はずっと一人でやってきたんだ」と吐露するなど、半妖怪という立場のため妖怪と人間から長年疎まれ、価値観の違いに苦しんできた過去を匂わせ、半妖怪という境遇に強いコンプレックスと孤独感を抱いている事がはっきり描写された。自身と同じように孤独な境遇にある者には同情や共感を見せることも多く、第3作31話では寂しさから悪戯をしていたかわうその境遇に自身を重ねて庇ったり、第6作56話で吸血鬼ジョニーの過去に対して同情したりもしている。第6作49話では名無しの目的が人間も妖怪も滅ぼすことだと気付き鬼太郎に伝えていた[注釈 18]

天涯孤独の存在(水木しげるの短編のひとつ『不思議な手帖』には妹「ねずみ女」[15]、2014年初頭の読切には甥「ねずみ猫」が登場している)だが、家族に対する憧れは強く、「おりたたみ入道」で生き別れの弟と出会った時には、弟が盗んだ金を立て替え、第4作版では兄弟で暮らすため真面目に働いた事もあった(しかしこれは後にムジナが化けたものだということが判明する。それでもアニメ第1、4作版ラストでは贋者でも兄弟として過ごした時間を懐かしんでいる)。また鬼太郎の命を狙う死神に「俺はお前の兄だ」と騙されて計画に加担させられるなど、内面に潜む寂しさを利用される事もある。ねずみ男本人も「親子の愛情とかそういうのには弱いんだよ」と認めており、特に子供にだけは甘いところがあり、損得抜きで優しく接することも少なくない。原作「オベベ沼の妖怪」では、かわうそが化けた少年の境遇に同情して「おれだって妖怪愛を持っている」と無償で援助を行い、そのことで酷い目に遭っても少年に恨み言の一つも言わなかった(後で騙されたと知った際には怒った)。第5作でのぬりかべ一家に対しては、心底嫌っているはずの無償労働まで施している。後々悲劇や裏切りに終わる事が多いが、たとえば妻や家族、同居人など扶養対象ができた際には、血のつながりや種族の壁を越えて真摯に世話を焼き、朝から晩まで苦労して就労する事も厭わないなど責任感に溢れており、差別を受ける等の不憫な幼少時代を送って極端に捻くれてはいるが、根はむしろ善人に近い部分がある。

ただしその一方で鬱屈した面はあまり見られず、むしろ逆境に強い精神的なタフさが目立つ。『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』ではヤトノカミ配下の大蛇女に「私と同じ、孤独とこの世界への憎しみを持って生きてきた」と寝返りを進められた際に「俺は誰も憎んでいないし孤独でもない。自分を慕ってくれる友達もいる」と言い返し、鬼太郎たちとの友情を吐露するシーンがある。

能力

鬼太郎も認める天性のしぶとさがあり、保身を最優先するので逃走することも多いが、逃げられなくなった際に咄嗟の頭の切れや馬鹿力を発揮する。

不潔であることが特徴かつ習性だが、しばしば温泉に入ることもある。全身に白癬(銭たむし)や疥癬などの皮膚病が出来ており、「タムシの歌」なるものを作詞・作曲したこともある。この全身の皮膚病は学会でも命名されていない、ねずみ男にしかない皮膚病だとする説もある[16](アニメ5作など、作品によっては皮膚病が無い)。口臭や放屁、不潔な衣服は武器にもなる(妖術・技の項を参照)。『二人狸』で狸の罠にはまり、行きがかりで切腹した際には、腹から巨大なサナダムシがうじゃうじゃと這い出している。

下記の悪臭技(妖力を使用する事で威力を増す)やネズミと話せる以外に妖術・特殊能力等は普段見せず、他の妖怪からも非力同然な存在のように見られることも多いが、人間では開ける事が絶対に不可能な刑天の封印を解いたり(第4作102話「凶悪!中国妖怪刑天」より。ほんの少しでも妖力があれば解封が可能)、人間よりも遥かに強力な生命力や後述のいくつかの妖怪としての特殊能力も時折披露している。

その弁舌は天才的で、鬼太郎や敵妖怪を上手く丸め込むことも多いが、基本的にその口の上手さは金儲けのために使われ、プロの詐欺師並みに人間を誑かし金品を巻き上げ(『ねこ娘とねずみ男』等)、妖怪の存在に懐疑的な人間をも言いくるめて交渉を成立させる。啖呵売も上手く、第3作劇場版第4弾では胡散臭い「お札付きサバイバルセット」を言葉巧みに完売させている。

生命力は非常に強く、幾度となく妖怪に食べられる、妖力や生気を吸い取られる、魂を奪われる等の目に遭っても結果的には元に戻っており、アニメ第3作劇場版『妖怪大戦争』では、頭上でダイナマイトが爆発するという状況からも無事に生還している。また、貸本「アホな男」では彼から輸血された瀕死の老人が生命力を受け継いだことで全快した上に若返っている。

人間の食べ物を特に好むが、ナメクジが好物でもある。普段は芋虫の天ぷらやガマガエルを食べたり、人家のごみ箱をあさったりして食料を得ている[17][7]ゴキブリもお気に入りのようで「ポリポリして美味い」と評している(『鬼太郎の世界お化け旅行』第1話)。しかし水は天然の綺麗な川の水を好み、「都会の小便の混じった水と違って美味い」と評している(『天邪鬼』にて)。腐った物を食べても平気でいられるのは、胃腸の殺菌能力が発達しているためである[18]

妖術・技

全体として、披露してきた能力や技は鬼太郎や砂かけ婆ほどではないが多彩であり、一見すると取るに足らないようでも、本人の機転で有効利用されて状況を好転させることも多く、その意味では同じ半妖怪である猫娘と対照的である。鬼太郎が戦闘不能になった後に目玉おやじと行動して強敵を倒したり(吸血鬼エリート、八百八狸、さら小僧他)、寝返った際の敵地での行動が結果として大逆転につながったり(『妖怪反物』、アニメ3期劇場版「妖怪大戦争」他)することもあり、敵妖怪相手の戦力としては猫娘よりも活躍が目立っている。

最も特徴的なのが「武器になるほどの強烈な悪臭」である。ねずみ男が本気になり妖力を加えれば更に凄まじい威力を発揮し、彼(の臭い)無しには勝てなかった、または鬼太郎たちが全滅に陥っていたであろうなどの状況までも多々あった。アニメにおいては、彼が近づいただけで悪臭が周囲に漂うといった不潔な描写が少なくなっていることもある。

口臭
がまおけらも常食し、滅多に歯を磨かないため(登場初期は「10年間磨いていない」と言われた[19])強烈な悪臭を放つ(『鬼太郎大百科』では悪臭を作り出す「口臭袋」という器官が体内に存在するとされている)。その威力はとても凄まじいもので、息を吹きかければ10メートル離れたところを飛ぶ蝿を落とし、至近距離なら人間を即時に卒倒させるほど。原作『妖怪反物』では中国妖怪の首領チーに操られた人々を一吹きで全員失神させ、井戸仙人からも「催涙弾よりも効く」と評される。アニメ第1、2作では武器として使い、第4作40話では猫娘に引っ掻かれたお返しに反撃した。劇場版『妖怪特急! まぼろしの汽車』では魔女相手に放つが香水の香りと思われ通じなかった(ただし一週間ため込んだ熟成の屁で倒すことができた)。第6作では後述の屁を「たった一つの大技」とも称しており、口臭で直接相手を攻撃する描写などは見せなくなっている。
自他共に認めるねずみ男最大の必殺技。口臭を遥かに上回る強烈な悪臭で、嗅いだ者は総じて意識が遠のき、更には目にしみて涙が止まらなくなる。ロケット噴射に近い風圧[20]で放たれるため、まともに喰らえばショックで心臓麻痺を起こすこともあり、人間ならあまりの悪臭に発狂や即死に至る危険がある(『アホな男』ではヤクザを全滅させた)。鬼太郎や吸血鬼エリート、夜道怪のような強豪妖怪ですら失神させ、伝説の西洋妖怪・初代ドラキュラ伯爵も怯むほどの威力を持ち、ぬらりひょんも何度か形勢逆転されるなどの辛酸を味わわされている。アニメにおいては、第3作以降武器として使用することが多い。
『いやみ』でいやみのイロ気を吸って色ボケになった際、同じく色ボケになった鬼太郎に最後っ屁を放ったが、精力を使い果たし自分も倒れた。
その圧力とメタン濃度ゆえ、屁に点火すれば原子力ならぬ「屁子力(へしりょく)」と呼ばれるほどの火力・爆発力を発揮する。火炎放射器として使われたこともある(第3作10話では猫娘とユメコがホースを繋がせて夜叉に、妖怪千物語ではつるべ火が点火してミイラ男に放ち、双方とも敵を全焼させた)。
このガスを生成する消化管は、「生物なら生きては出られない」と『おかしな奴』にて豪語(ただし、目玉親父は『妖怪軍団』や『決闘コロセウム』で口から肛門へ抜け生還しており、『二人狸』では多数の寄生虫が住み着いている)。
ねずみ男の弁によると腹の中で熟成させることで威力を増すという。古い傷んだ食べ物を「燃料」として消化することで、体内にガスが蓄積される。「燃料」は本人曰く「さすがの俺でも3年前くらいが限度」と述べているが、アニメ第5作52話「恐怖!夜道怪」では夜道怪を倒すために用意された100年前の食べ物を非常に美味しそうに平らげている(なぜ百年前の食べ物が保存されていたのか、どこから持ってきたのかは不明)。
第6作34話では昨年のゲゲゲの森の慰安旅行にて露天風呂で放屁し、一緒に入っていた仲間妖怪達に害を及ぼした(それが原因で今年は参加資格を抹消されており、94話では自らキャンセルした)ことが語られ、鬼太郎がバックベアードに拉致・催眠洗脳されたねこ娘達と同士討ちにされそうな中に妖力を集中して全力で放ち、彼を嘘の取引で騙したカミーラは失神、ねこ娘達も失神のうえ洗脳が解けた。更にライターで点火して物凄いガス爆発を起こさせて鬼太郎をベアードの前へ飛ばし、逆転に大きく貢献した。また第6作38話では老いぼれて死体を運べなくなった火車を唆して利用した時は、妖力が戻った火車と体を入れ替えられた際に自分が放屁を食らい気絶した。第6作56話では鬼太郎を妨害するために食らわせたり、ジョニーに騙されて湖に落とされた時は放屁を推進力にして湖から脱出したがジョニーに食らわせようとした時は既に弾切れだった。
ネズミの妖怪ゆえに歯が丈夫。壁を齧って穴をあけたり(『霧の中のジョニー』、アニメ第1作16話)、仲間を縛った縄を噛み切ったりしている(原作『地獄篇』1,2話、『ゲゲゲの鬼太郎新妖怪千物話』1話)。『千年呪い歌』では岩戸まで食い破った。卑しいから強い歯が育ったのか強い歯を持つから卑しくなったのか判からないらしい。目玉おやじ曰く「まるでノコギリ」。ただし、自分を騙したさざえ鬼(の本体)に噛み付こうとした時は殻が固すぎて歯が折れてしまった。なお、原作・第4作・第5作では顎から歯が出た状態で描かれることが多い(他シリーズでもたまにこの状態で描かれる)。
ビンタ
通り名の「ビビビの~」はこのビンタ(ビビビビンタ)に由来すると言われる。概ねは片手の往復ビンタだが、一発ビンタや両手の往復ビンタの場合も同様な表現をされる場合がある。これには単に音だけではなく「ビビビ」という軍隊へ召集された時の水木が殴られた時に感じた衝撃感も含まれており、「ビーン」と振動で延ばす描写も少なくない)[21]。吸血鬼エリートですら「強烈なパンチ」と評している。3期では鬼太郎ですらビビビンタを食らっており、しばしばねずみ男と大喧嘩になる。
ヒゲ
顔から生えた4本のヒゲ(シリーズによっては3本の場合もある)。匂いを嗅ぎわけることができる。原作ではヒゲが描かれていない場面もある。第5作では金儲けの予感がすると「ビビビ」と音を立てるようになった。第4作までは細いが、第5作以降は原作同様太く描かれた。墓場鬼太郎のアニメ版では彼のヒゲを煎じた毛生え薬を飲んだ死にかけの老人が若返っている(ねずみ男のようなヒゲが生え、ヒゲを切られると老衰死した)。
衣服
非常に不潔な布切れ一枚(原作では「皮衣」や「ガウン」とも表記される)で、ほぼ唯一の常備財産(いわゆる一張羅)。その下は全裸か褌一丁(アニメ1,2作では腹掛けを着けることも)。200年近くの間で数える程しか本格的に洗濯していないと言及しており、これを被せられたさら小僧は余りの不潔さに発狂してしまった。アニメ第2作30話では着たまま温泉に飛び込み中で洗うと、温泉がドブのように汚れ、先に入っていた鬼太郎は思わず裸のまま飛び出した。自ら叩いたりすることでその悪臭が周囲に拡散することもあり、第3作劇場版第1弾ではこれを利用して逃走を試みている。第3作105話ではうっかりハンカチ代わりにユメコの涙を拭いて失神させ「ユメコちゃんを殺す気か!?」と猫娘に怒られる。また、広げてムササビのように滑空することも可能で(通称パラシュート。原作『大海獣』で使用)、『妖怪特急! まぼろしの汽車』ではパラシュート代わりに使用し「何にでも使える万能マント」と称し、第6作81話ではウイングスーツのように広がっていた。第6作27話でも衣服をはたいた際に悪臭が拡散し、34話で自らが放った爆発で台無しになったり(鬼太郎に弁償させようとした)、79話でこうもり猫の投げたパンプキンの攻撃によって爆発し破れてしまったこともある。94話では自らキャンセルしたねずみ男に成りすますべくまなが同じデザインのガウンを羽織って不死見温泉を訪ねたが、寝太りの鼻息で脱げてしまった。
皮膚粉
インキンタムシを患っており、皮膚を掻くと不潔な粉が落ちる。『鬼太郎夜話』では鬼太郎に向けて粉を落とした際、目玉親父が「漆にかぶれたようになる」と忠告した。
マタタビ
猫に襲われた時に酔わせて難を逃れるため、懐に忍ばせている。『ばけ猫』にて、猫の亡霊達に襲われた鬼太郎をこれの煙で助けた。
寄生能力
どんなに困窮しても、他人の生活に擦り寄って最低限の生活を確保する能力がある。小学館『鬼太郎大百科』で解説された。
霊界電話
「鬼太郎霊団 阿部の奉連想」「セクハラ妖怪いやみ」で使用。骨のようなデザインの携帯電話状の機具で、霊界にいる鬼太郎達に連絡する際に使う。受信する鬼太郎側は特に機具を使っている様子はない。
ねずみ語
ねずみと会話できる。人探しなどの情報収集や鬼太郎への伝言を頼んだりと有用性が高く、ねずみ以外の動物では、カラス、ゲジゲジ(第4作74話)、コオロギ(第5作75話)等と会話をしている。
屁バリング(ヘバリング)
アニメ第5作38話で使用。衣服の中に屁を充満させて膨らませ、即席の救命エアマットにする。転落した見越し入道の赤ん坊を受け止めた。ねずみ男には珍しい、自身を投げ打って他者を守る技。
妖力波放射(妖力付与)
体内で貯めた妖怪エネルギーを様々な形で撃ち出す技。仲間妖怪に放射する事で強化する事などできるが、ねずみ男のエネルギーは黄土色でくねくねした弱いもの(時には「臭い」と言われることも)。攻撃に使った事は一度もなく、ねずみ男のそれは(臭いはともかく)攻撃に転用できるほどの威力があるのかは不明。詳しくは鬼太郎の項目を参照。アニメ第4作の52話や77話では他の妖怪と同時に妖力波を放っているが、ねずみ男の妖力はあまりまともに飛ぶことができなかった(しかし、104話では他の妖怪と同等の妖力を放出している)。アニメ第4作103話では旧鼠の配下のネズミに自身の妖力を送って旧鼠の支配から解放し、鬼太郎への伝言を頼んでいる。
透明化
鬼太郎のカメレオンの術に相当。アニメ第3作6話では透明になる(あるいはカメレオンのように身体の色を変えて背景に溶け込む)技を披露している。他にも4作53話では他の仲間同様、姿を瞬時に闇の中に溶け込ませている。第6作10話では、犬山まなを陰で助けるために、姿を消して彼女の学校へ侵入し、天井にへばりつくなどしていた。この時は教職員や一般生徒たちはもちろん、妖怪が見えるはずのまなにも「天井の人型の染み」や「見えない何者かの声」としか認識されていなかった。
痰壷地獄
劇場版『日本爆裂!!』で使用。口から黄色い痰を吐きつける。鏡爺が鏡を使えないようにした。
擬態・変形
第6作10話にて使用。体を変形させて狭い場所に身を隠したり、蛇のように細長い姿で這って逃げたり、机などの身近なものに擬態する。妖怪としての能力かどうかは不明だが、これで猫娘の目を欺いて逃げ切る程度には高い隠密性を持つ。
小便
股間から小便を出して(股間の部分は映らない)相手にかける。その尿は『陰摩羅鬼』でねずみ男を往診した医者から、「天然記念物になるかもしれない」と言及されたほど臭気が強く汚い。アニメ第3作70話では塩水が弱点の雲外鏡にかけるが、反撃を食らって股間を負傷した。第4作50話では姥ヶ火にこれで攻撃しようとしたがその前に燃やされ、猫娘に「下品」と突っ込まれた。第6作では大量に長時間出すことができ、2話では見上げ入道を封じていた札に立ち小便をかけて蘇らせてしまい、62話では黒坊主の本体である絵にかけて弱体化に成功した。

その他、各々の使用回数は少ないものの以下のような特殊能力を見せており、妖怪としての基本能力は持っている。

  • 原作『妖怪大統領』では、鬼太郎のちゃんちゃんこの力もあるが、自分のヒゲを髪の毛針のように飛ばしていた。
  • 『牛鬼』で牛鬼に呑み込まれた時は体内でその脳波を感知し、それで得た情報を脱出後に鬼太郎に話している。
  • 『幽霊家主』では、目玉おやじから魂を離脱する術を習得している。ただし離脱中の肉体の用心を怠り、後でひどい目に遭った。
  • 原作『鬼太郎の世界おばけ旅行』では、キーエフ配下の吸血鬼の大群に襲われた際、瞬時に地中に潜って危機を回避した(地面からは彼の足の裏しか見えない状態で、鬼太郎は足首だけ残して食われたかと誤認した)が、自力で戻れず鬼太郎に引っ張り出してもらった。
  • 原作『鬼太郎の世界お化け旅行』では、ブードーの神に全身を溶かされるが、両の目玉だけで目玉おやじのような姿となって生き残る[22]
  • 漫画原作『地上絵の秘密』では古代語の「雲語(クモ語)」なるものを理解し話すことができるとされ、古代書を理解することが目玉おやじほどではないができる。「これができる者は俺と目玉おやじくらいだ」と話している場面がある。しかし理解があまかったため読み違い、古代書の中に閉じ込められたが、目玉おやじが呪文を逆さまにとなえると本から飛び出てきた。また、原作『井守』では邪馬台国で使用されていた古代日本語を完璧に理解し話す事ができた。
  • アニメ第6作第48話では、オメガトークに煽られてゲゲゲの森襲撃に向かう人間の群衆から立ち上る憎悪の黒いオーラが見えている。また同作最終話では鬼太郎を応援する者たちから憎悪とは対極の白いオーラが見え、動画配信での応援呼びかけを思いつく。

また、半妖怪ゆえに妖怪に有害なものが彼には効果半減、あるいは無効になる事がある。

  • 『ふくろさげ』でふくろさげの封印を解いて妖怪エネルギーを吸い取られた際、人間としてのエネルギーは残って助かった(アニメ第3作版では、子泣き爺達がエネルギーを吸われて全身青白く萎れる所を、ねずみ男は右半身だけ萎れた)。
  • 『こま妖怪』では妖力を吸引する岩をものともせずに動かして、行動不能になっていた鬼太郎を救出している(ただし、その岩を投げて鬼太郎を下敷きにしたのは妖怪あまめはぎである)。
  • アニメ第3作100話では鬼道衆の本拠地を囲む結界(純粋な妖怪は衝撃を受け通れない)を素通りできた。目玉親父はこれを利用して、ねずみ男を貢ぎ物に隠して敵に運び込ませる「トロイの木馬作戦」を発案した。この性質により妖怪を封印した所にも支障なく触れる事ができ、『千年呪い歌』では純粋な妖怪では触れることができない岩戸を齧って濡れ女の封印を解いた。

アニメでのねずみ男

アニメでは原作で見せる異常性や非道さは控えめで、“小悪党だがどこか憎めないお調子者”としての側面が強調されている。特に第3作では、想いを寄せる天童ユメコの歓心を買うため、色気への執着も多く描かれている[23]。なお、第3作以降では彼専用のBGMが制作・使用されている。

第1・第2シリーズ

原作同様に悪い手で金儲けを企む。鬼太郎の住まいに入り浸って新聞を読んだり食事にありつくシーンが多い。また、原作同様に鬼太郎と一緒に行動することも比較的多い[24]。1作目の第2話から登場しており[25]、以降毎回登場し妖怪の事件に絡んでいる。ずる賢さや鬼太郎への裏切りが歴代でも目立ち、場合によっては鬼太郎に襲い掛かることもあった[24]。第1作では無償で鬼太郎に協力することも多かった[23]が第2作ではさらにあくどさが増し、口調もいかがわしさに磨きがかかる[23]。第1作では妖怪研究家や怪奇愛好家であることを自称する傾向があり[23][25]、研究などの名目であくどい金儲けをすることも多々あった。しかし、そうやって知識人ぶる割に常識的な教養を欠いた発言で呆れられることも少なくない。模倣犯的行動を取って警戒していた人間達に捕まり、鬼太郎親子を呆れさせるパターンもある。第2作では妖怪研究家の肩書は影を潜め、鬼太郎のマネージャーを名乗り鬼太郎を利用することが増える[23]。自分の調子の良い時に鬼太郎の親友であることを強調するが、自分の身が危うくなると鬼太郎を平然と見捨てることも頻繁だった。多額の報酬目当てで鬼太郎をおびき寄せるパターンも多々ある。それ故目玉親父からは毎回散々な物言いをされることが多い。鬼太郎からも何度か呆れられている(逆に目論見を邪魔されてねずみ男が憤慨することもある)が、裏切って罠にはめた際に屈託なく許されたこともある[25]など、比較的友人として扱われている。ねこ娘との天敵関係、力関係は第1作の時点で確立している[26]。衣の色は、第1作ではモノクロ作品であるため「色」としては不明であるが、どちらかというと明るい色(すなわち黄色に近い)で表現されており、2作目では灰色である[24](放映前後の一部のイラストでは原作のとおり黄色になっているものもあった)。後の墓場鬼太郎の一部でも引き継がれているが、大塚周夫の担当版のみ、自分が劣勢に陥ると鬼太郎に対して女のような喋り(いわゆるオネエ言葉)になることがある。

第3シリーズ

第2作までと異なり、金儲けをする際にもきちんとした店舗・事務所をかまえているシーンが見られるようになり、商売の幅が広がった[23]。普段はアパートまたはテントに住んでおり、本作から鬼太郎と共に行動することは第2作までと比べると少なめになる[23]が完全に全話登場で、もう一人の主人公的に鬼太郎と対を成して事件に絡んでいる。鬼太郎と共に行動することが減った分、掌を返して敵妖怪と手を組むことも増える[23]。本作ではコミカルな面が強められる[24]ロリコン趣味となり[25]、天童ユメコに惚れて彼女に言い寄る場面が多い[23][24][25]。彼女の為ならば何でもしようとし、その為に身体を張って戦うシーンも見受けられ、女好きな面だけでなく一途な面も持つ[24]。だがユメコには相手にされず[23]、彼女の歓心を買うためにしたことが空回りし結果として却って彼女や周囲の迷惑になった例も少なくない。悪事を働いた際に原作以上に鬼太郎に懲らしめられることもある。ねこ娘との天敵関係も変わらず、引っ掻かれたり化け猫の姿で脅される機会が増えた。本作ではケンカ仲間という面が強くなった[26]。第10話で「日本有数の音痴ゆえ、音楽による妖術が効かない」という他の作品にはない設定も描写された[23](ただし、オープニングの映像ではボーカルを担当している)。劇場版第4作では、ゲストヒロインのカロリーヌとの心の交流が描かれ、鬼太郎に次ぐ準主人公として活躍を見せた。衣の色は濃い空色。風呂嫌いの設定は「自分で風呂を沸かすのが面倒くさい」という解釈もされ、温泉につかる場面は多い。本作からアニメでも皮膚病が全身に描かれるようになる。衣姿以外にタキシードや蝶ネクタイ姿など洋服を着ているシーンも比較的多くなり[23]、その際には頭髪を中分けの金髪にしている。

第4シリーズ

あくどい商売を企むのは相変わらずで、露天商のような口調で商売をすることも多い。ただし、多額の借金を抱え借金取りに追われることも頻繁になる。後半ではビルの清掃業や弁当配達など、比較的真面目にアルバイトする場面もしばしば見られた[23]。従来同様に本作でも毎回登場するが、例外的に49話と59話だけ未登場であった。また、本作から登場しても顔見せ程度で妖怪の事件に絡まない回も描かれるようになる。全体的にきっぷの良い雰囲気な江戸弁に似た口調となり、ねこ娘との掛け合いや普段見せない優しさなども随所に表れる[24]。女性への執着は前作と比べ控えめになったが大金で美女をはべらせたりなど女好きな描写は多い[25]。第24話では彼の悲恋が描かれ、自分を介抱してくれた少女・小百合に求婚されるが、陰摩羅鬼の罠だった[25]。本作でメイン回(第16話、第24話、第26話、第36話、第42話など)のほとんどは、彼の人情味が目立つ回となっている。他の妖怪(白うねり、がんぎ小僧など)の辛い境遇を放っておけないなどの人情に厚い一面も多く見られ、鬼太郎ファミリー以外には親切なことも多い[23]。一方で、掌を返す調子のよさは相変わらずで[23]事件の後、自分の悪事の責任を棚に上げた言動(他に過ちを犯した人間を説教したり、責任を取ったに過ぎない貢献を自慢したりなど)をして、ねこ娘に怒られて引っ掻かれるパターンも少なくなかった。また、鬼太郎達の事件捜査に対して非協力的な態度を取った際に、ねこ娘にヒゲを掴まれて引っ張られ「ヒゲ(を引っ張るの)だけはやめてくれ」と泣きつく描写も多かった。ねこ娘がねずみ男を心配したりと、何かと気にかける描写も見られた[26]。第6話や第11話などでバスガイド・巫女・芸者などの女装もしている。初めて衣が原作に合わせて黄色になった[24][25]。本作のみ袖口が小さくなり、裾がズボン型にデザインされている。キャラクターデザイン・設定資料での表情も原作を忠実に再現されており、全身皮膚病が前作よりも目立つ。担当声優千葉繁の個性が反映され、歴代以上にアドリブの多いねずみ男となった[注釈 19][27]

第5シリーズ

悪事を働くことや裏切ることが歴代シリーズより減少し、かわうそやアマビエなどの準レギュラーと共にコミックリリーフとしての活躍が目立つようになった。ストーリーテラー的なポジションはネコ娘が担当することが多くなり、本作からねずみ男が未登場の回や出ても1シーン程度の回が増えるようになる。鬼太郎を裏切り罠に嵌めることも少なからずあるが、彼の立場が本当に危ない時は損得を考えず助けることもある[24]。また、裏切り時も鬼太郎の危機には心が揺れ動く描写が増えている。鬼太郎との友情が強調された[25]ほか、ぬりかべ一家のために心底嫌っているはずのタダ働きをしたり、見越し入道の子供を拾い意外な父性を見せる[25]など家族への憧れや子供に弱い面も多く描かれた。鬼太郎との友情にネコ娘が嫉妬する姿が描かれ[25]、本人も第41話では自分が丸くなったことを気にしていたこともあった[25]。第2話で妖怪横丁の面々に「半分は妖怪、半分は人間」「悪いところは人間そっくり」と言われる程度で、本作では歴代に比べて半妖怪として扱われる描写は少なくなっている。ネコ娘とともに閻魔大王から鬼太郎の片腕として彼を支えていくよう指示を受ける。手先が器用な鍵開けの名人で、68話で地獄の牢の鍵を針金一本でものの数秒で開けており、また勘が鋭い所がある。好みではない女性妖怪に好かれては難儀する(骨女、雪女のお黒、大蛇女)ことが多い。年代物のオープンカーに乗り換えているが、これは白山坊から譲り受けたもので、よく故障する。携帯電話やノートパソコンといった近代的なアイテムも難なく使いこなし、鬼太郎親子もその器用さには一目置いている。『劇場版』の同時上映の短編『おまけ上映 ゲゲゲ祭りだ!!五大鬼太郎』では、映像のみながらもアニメ歴代の5人のねずみ男の競演も果たしている。衣の色は黄色。本作からヒゲが原作並みに太くなる。慢性の全身皮膚病も無くなっており(設定ラフの段階では皮膚病が描かれている[28])、不潔な描写も全体的に控えめである。

第6シリーズ

過去作以上にドライな利己主義となり、常に斜に構えた態度を取っている。金儲けのために鬼太郎を利用することが少なくなり、己の才覚のみで当世風ビジネスを開拓する能力に長けている[29]。画面がひび割れた黄色のスマートフォンを常用し、インチキ商売でネット広告を打つ、ステルスマーケティングを行う、仮想通貨事業を立ち上げるなど、悪い意味でネット社会に精通している。前作よりは出番が多くなったが未登場回もあり、出ても金にならないか保身を理由に事件に関わらないか途中で手を引くこともあった。恋愛回が2回あり、第10話では犬山まなに恋愛感情を抱いたが一瞬で失恋[29]。この回を除き当初彼女には無関心な態度が目立ったが、損得抜きで共に行動したり、鬼太郎を裏切った際にまなの説得で考えを改めるなど仲は悪くない模様。第24話では石妖の結婚詐欺にあう[29]が裏切られてなお相手を守ろうとするなど非常に純情な一面を見せた。ねこ娘との天敵関係は変わらないが、次第に普通に接するようになっており[29]、直接折檻される描写も従来と比べ減っている。名無しとの戦いで絶望に陥った鬼太郎を叱咤激励し一発見舞うなど漢気も見せ[29]、裏切る展開も歴代に比べ少なくなった他、鬼太郎ファミリーとの交流も比較的よく描かれている。鬼太郎やファミリーの彼への態度も歴代に比べ軟化している。一方で、旧知の仲でない他の妖怪や人間に対しては、歴代のように困っているのを見過ごせず助けるといった人情に厚い面は滅多に見せず、弱みに付け込んで利用するなどドライな態度が目立つ。人間に対して特に冷めた視点を持ち、毒舌家で皮肉屋な面も強いが、第20話で太平洋戦争を本当に嫌な時代だったと語って慰霊碑に手を合わせたり、南島で発見された戦没者の遺骨を遺棄するよう指示を受けた伐採業者に対し強い憤りを見せるなど戦争を恐れる良識な面も多く見られる。冷静に正論を吐くこともあり、彼の言った言動が後でその通りになるケースも多い。衣の色は第3作以来の濃い空色。従来の皮膚病は控えめながら描写されている(半袖半ズボンを着ても隠せる個所にある)。悪臭技は34話までは使用しておらず、人間に捕まっても抵抗できない、致命傷を負うことを恐れる等、非力な描写が目立っていた。担当声優の古川登志夫は第5作でねずみ男役のオーディションを受けていたが落選しており(第5作では、準レギュラーの蒼坊主を演じている)、今作で念願叶って演じることになった[30]

墓場鬼太郎

あくどい金儲けを企み、卑怯でずる賢い面もあるが、名士であることを鼻にかけることもある怪奇愛好家の側面も多く描かれており、幽霊電車に乗った際にも奇怪な現象を恐れる人狼とは対照的に、ねずみ男はしれっとしていた。本作の第2話で正式に鬼太郎親子と初めて出会っており、鬼太郎からは初対面の時点で「虫の好かないヤツ」と言われ、その後もお互いあまり関わりたくないと言い合い、何かと争いが絶えない付かず離れずの仲。お化け大学を卒業したと語るが、虚言であることが判明する。半妖怪であるため生命力は強く、ヒゲを煎じた毛生え薬は死に掛けの老人を生き返らせている(墓場鬼太郎の漫画版では単に「妖怪」としか明言されておらす、ねずみ男の血液を輸血してもらったヤクザの親分が若返っている。なお、この場合はアニメ版とは違ってねずみ男と同じヒゲは生えていない)。口臭による攻撃は勿論のこと、体から大量の垢を落としたりとかなり不潔で、フケの入った饅頭を食べた鬼太郎はショックで気絶してしまった。衣の色は原作と同じ黄色。

水木による評

俗っぽく、人間味溢れるねずみ男は水木しげるのお気に入りで、『鬼太郎』シリーズ以外にも短編作品に多く登場する。水木はインタビューなどで「最も好きなキャラクターは」等の質問には必ず「ねずみ男」と即答している[31](他に気に入りのキャラは特にいないという。鬼太郎ファミリーや妖怪全体に愛着があるため、しいてあげられないとのこと)。水木はゲゲゲの鬼太郎という物語中でのねずみ男について

鬼太郎は馬鹿でしょう。正義の味方だから、スーパーマンみたいなもんだから。(中略)…金とか幸せについて考えないのです。だからねずみ男を出さないと物語が安定しないのです

と解説している[32]
もともと水木は勧善懲悪のヒーローを好んでおらず、当初社会風刺的な色合いの強かった鬼太郎が、編集サイドの要望により水木の意志に反して次第に超能力で妖怪と戦うヒーローと化していったことから、水木自身のスタンスに近いねずみ男の活躍が増えていったという見方もある[33][注釈 20]
また、週刊実話版では回によっては事実上ねずみ男が主役で、鬼太郎親子は僅かしか(あるいは全く)登場しない話もある。

モデル

モデルは水木自身だけでなく、友人であり貸本時代の先輩漫画家にあたる「」がモデルでもあるとされる。当時、水木同様に貧しい生活を強いられ窮乏を切り抜けようと策を練る梅田の逞しさと、ひょうきんで憎めない梅田の人柄を反映したのだという。その後、梅田は画業から印刷業に転身して成功を収め、穏やかな生活を送っている。水木の作品については時々読んでいると語っている[31]

なお、2010年度上半期(3 - 9月)に放送されたNHK連続テレビ小説ゲゲゲの女房』の作中では、水木の境港の幼なじみで儲け話に目ざといが、憎めない人柄の「浦木克夫」(配役:杉浦太陽)に人物設定を変え、「ねずみ男」のモデルとしている。

同作品では、オープニング画面のアニメ合成で鬼太郎や目玉オヤジ、猫娘など、水木作品の主要キャラクターとともに登場しており、最終回のラストシーンでもアニメ合成で水木作品の主要キャラクターとともに登場する。

他作品への登場

水木しげるの『コミック昭和史』には、ストーリーの進行役として登場。実際の報道写真の中に書き込まれていたり、当時の出来事に関する解説を行なう。「話がなめらかにゆきかねるとき、この俺が登場して語ることになっているのだ」[34]と読者に話しかけているように、狂言回しとしての出演になっている。他にも『神秘家列伝』など水木の伝記漫画系の作品などでもストーリーの進行役として登場する事が多い[注釈 21]。また、数多の水木執筆の短編作品にも頻繁に様々な役割で登場している。

水木しげるのアシスタントをしていたことがあるつげ義春の短編漫画『噂の武士』には、宮本武蔵らしき男の噂を聞きつけて宿に集まった野次馬の中に、ネズミ男がまぎれこんでいる。

このほか、水木が直接手がけた事例ではないが、2017年の長編アニメーション『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』では、鬼太郎と仲間たちと共に「コラボ出演」という形で登場。声はアニメで声の初代担当だった大塚周夫の息子・大塚明夫が担当した。30年後の未来の世界が舞台ゆえ、鬼太郎の存在を知る者ははごく限られているため、主人公らを危険分子と見なし鬼太郎を守るため仲間とともに現れる。しかし相手が子どもであり、目的が妖怪退治であると分かると、小金をせしめようと仲間の目前で「自分が鬼太郎だ」と騙そうとするが、背後で鬼太郎の下駄の音を聞くと、無条件で怖がるような描写がある。その後鬼太郎が最小限の助太刀はしたものの、彼らの敵を倒すのは本来の自分の役目ではないと言い残し去っていこうとした時は、「ここは恩を売ってお礼をもらえばいいんじゃないのか」と、がめつさを出しつつ遠まわしに彼らを手伝おうとする言動もした。エンディングでは報酬を貰い損ねて文句を言っているシーンがあり(セリフは無い)、鬼太郎と目玉おやじを呆れさせた。衣の色は灰色。

脚注

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注釈

  1. ^ 原作および第2作20話・第3作27話「ふくろさげ」での「360年も生きていますと…」という台詞より。第1作10話「妖怪大戦争(前編)」でも「俺は300年生きているんだ」という台詞がある。2007年に公開された実写版映画では1000歳と設定されており、ゲスト出演した『オールナイトニッポン』において初代ネズミ男を演じた大塚周夫も「1000歳だから」と語っている。しかし、映画版は青年期の体格であるウエンツ瑛士田中麗奈の出演を考慮し、原作と年齢設定だけは違うということになっており、大塚周夫も番組で終始「ネズミ男はいい加減だから」と語っているため、このことについては明確になっていない。また、『ねずみ男の冒険』( 筑摩書房ちくま文庫〉)に収録されている短編集や、その他水木しげるの数多くの作品に登場した際は、『鬼太郎』シリーズと同様に「ねずみ男」と名乗っていても時代が従来の「生まれたのは300年以上前だ」と自称する江戸時代より遥か昔の時代を舞台に活動している場合も少なくない。
  2. ^ ねずみ男に限らず、同じ半妖怪の猫娘も『鬼太郎国盗り物語』では純粋な妖怪として描かれたり、逆に本来純粋な妖怪である鬼太郎や子泣き爺が、『鬼太郎地獄編』や『国盗り物語』などで人間の血縁とされるなど、基本的な公式設定はあっても作品ごとで時に曖昧な描写もなされる事が多い。
  3. ^ 自分の息がかかっている名士としてフランケンシュタインやドラキュラなどを挙げているが、他の話では彼らにこびへつらう様子が見られる。
  4. ^ 最も過激な罰は原作『煙羅煙羅』での「ハリツケ火あぶり」だが、これは執行時に十年溜め込んだが大爆発する騒ぎで有耶無耶になった)。実行された中では「猫娘に腕の肉を半分食い千切られる(『妖怪危機一髪』。ただし猫娘の独断)、「置き去りにされる(主に事件現場が多い。アニメ第3作劇場版第1弾や第5作63話では海上、第4作65話ではマンモスフラワーの島)」などがある
  5. ^ 恩を感じてもピントのずれた報い方をすることがあり、第3作55話では悪質商法で閻魔大王に死刑にされるところを鬼太郎のおかげで財産没収と保護観察に減刑された事で「鬼太郎の友情に報いるためにもう一度金儲けのやり直しだ」と言い、この時だけは悪意無しで「純粋に金を儲けて鬼太郎に分けてやらなければ」と、ねずみ男なりに本気で恩返しをする気だったのだが、そもそも罰せられた理由が悪質な金儲けによるものだった点を根本的に理解しておらず、まるで懲りていなかった。
  6. ^ アニメ第3、4作では偽証罪を言い渡される描写は無い。第6作では小次郎らによる尻叩き100回の刑罰。実写映画版第1作では事件後に鬼太郎から絶交される。『妖怪千物語』では6か月の入牢。
  7. ^ 42話での子泣き爺の弁によると、昔はよくねずみ男が運転する車に乗って日本中を渡り歩いていたという。
  8. ^ この時は元々吸血鬼ジョニーに味方していたが、改心してジョニーに溶かされた鬼太郎を助けたため、事件後他の仲間からは責められていたが鬼太郎だけは許していた。
  9. ^ ヤトノカミの無限毒に侵された鬼太郎を地面に埋め解毒させた(埋葬のつもりだった)
  10. ^ 鬼太郎と仲違いし絶交を宣言するも輪入道の暴走に遭い、絶交した負い目もあって犬山まなの名を騙って鬼太郎に救援を求める手紙を送った。鬼太郎はその意図を見抜いた上で助けに応じ、この際には自分の危険も顧みず挺身して鬼太郎を庇うという行動も見せている。
  11. ^ カミーラに騙されて利用された上に人質にまでされてしまうが、洗脳された他の仲間同様にバックベアードの手から助けようと奮戦する鬼太郎のために尽力。この際、鬼太郎のことをバカにしたカミーラに憤慨し、渾身の放屁によって形勢の逆転に一役買っている。
  12. ^ 鬼太郎はまなと共に名無しの暴走を食い止め、名無しに吸収されていた目玉おやじも復活、ねこ娘は魂ごと消滅していたが鬼太郎が地獄の閻魔大王と密約を交わすことで復活できた。
  13. ^ その前に人間と妖怪の戦争から逃れるために海外に高飛びしようとするが、鬼太郎から「どこかでお前が元気でいてくれたら僕はとてもうれしい」と後押しされ、空港でその言葉を思い出し、鬼太郎を放っておけずに戻って来た。
  14. ^ ゲゲゲの森の妖怪達と共に人間と戦争を行うが、実はぬらりひょんが裏で糸を引いて総理に鬼太郎を殺させたことに96話で気づき、激怒して問い詰めている。
  15. ^ 一方で、アニメ第4作3話で夜叉に魂を抜かれた時は、ねこ娘は悲しんでいたものの他の仲間からは「死んでも悲しい気がしない」「生き返っても嬉しい気がしない」と散々な言われ様だった。
  16. ^ アニメ第6作24話では借金までして結婚式を挙げていた事を知ると砂かけ婆は「利子ぐらいはカンパしてやる」と財布を差し出している他、結婚詐欺にあって憔悴しきったねずみ男のために鬼太郎ファミリー総出で敵討ちに出向くなど絆の強さを見せている。ねこ娘も当初は冷たい態度を取っていたが一番この件に憤り、被害者の署名を集めて訴えを起こして財産を取り戻させようとしたり、「ねずみ男の敵!」と激しく敵意を示していた。
  17. ^ なお本作には、『最新版』や第3作で五徳猫を妻にした鉄鼠、『国盗り物語』で猫系妖怪に呪いをかけた旧鼠王、第4作でねこ娘をねずみ化した旧鼠など、弱点を克服したねずみ妖怪もいる
  18. ^ 第6作シリーズ構成担当の大野木寛は「名無しはねずみ男の裏返しであり、闇落ちしたねずみ男」であると述べている[14]
  19. ^ アニメ公開直前に千葉がレギュラー参加していた『週刊ファミ通』誌上のコラム[要文献特定詳細情報]にて「先代のイメージを継承しつつ独自の演技で新たなネズミ男像を模索したい」旨の発言が為されている。
  20. ^ 鬼太郎より先に映像作品になり、同じく社会風刺から、勧善懲悪ヒーロー活劇に変わった『悪魔くん』でも、ねずみ男と類似キャラのメフィストを登場させている。
  21. ^ 伝記や史伝漫画系の作品で進行や案内役の時も、『鬼太郎』シリーズ同様に一人称は「オレ」だが、時折「わし」や「わたし」となったり、『鬼太郎』本編と異なり礼儀正しく敬語を使った丁寧な口調で解説する場合も多い。鬼太郎ファミリー、作者の水木しげる、山田(メガネ出っ歯)、解説対称である歴史上の人物などと会話しながら解説する時もある。気まぐれで登場人物にビンタを喰らわせたり、図々しい態度を取ったりするのは『鬼太郎』本編とも同じだが、一方で悲しい事件や過激な戦争・災害などの解説時には、顔を苦しそうに歪ませたり「可哀想デスネ」などと涙をみせていたりと表情も豊かで、明るい話題だと笑顔で説明する事も頻繁である。

出典

  • 『鬼太郎大全集』は水木プロダクション刊行の電子書籍版『鬼太郎大全集』を指す。
  1. ^ キャストコメント到着!”. 新番組「ゲゲゲの鬼太郎」. 東映アニメーション (2018年1月19日). 2018年1月19日閲覧。
  2. ^ 『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』ジバニャン役に黒田崇矢さん、ねずみ男役に大塚明夫さん決定! 待望の本予告映像が解禁- アニメイトタイムズ(株式会社アニメイトラボ)” (2017年10月27日). 2017年10月27日閲覧。
  3. ^ DVD『月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎』 東映ビデオ、2007年。
  4. ^ DVD『妖怪奇伝ゲゲゲの鬼太郎 魔笛エロイムエッサイム』 東映ビデオ、2007年。
  5. ^ 舞台「ゲゲゲの鬼太郎」に荒牧慶彦・上坂すみれ・藤井隆が出演、新ビジュアルも”. コミックナタリー (2021年9月8日). 2021年9月8日閲覧。
  6. ^ 『愛蔵版 ゲゲゲの鬼太郎』第2巻、809ページ。
  7. ^ a b 水木しげる 『ねずみ男の冒険』 筑摩書房〈ちくま文庫〉、2007年、339頁。ISBN 4-480-03061-1
  8. ^ 『鬼太郎大全集』4巻、163頁。『愛蔵版 ゲゲゲの鬼太郎』第2巻、809ページ。
  9. ^ 水木しげる 『水木しげる 鬼太郎大百科』 小学館、2004年、42頁。ISBN 4-092-20322-5
  10. ^ 水木しげる 『ゲゲゲの鬼太郎(7)─鬼太郎地獄編』 中央公論新社中公文庫〉、2007年、181頁。ISBN 4-122-04905-9
  11. ^ 『ゲゲゲの鬼太郎』第3作第109話「母を求めて地獄旅」 Archived 2009年8月5日, at the Wayback Machine.
  12. ^ a b c d e 『ねずみ男大全』原作『墓場鬼太郎』『ゲゲゲの鬼太郎』「ねずみ男活躍エピソード BEST7」より。文藝春秋電子書籍刊。2019年。他。
  13. ^ 短編集「ねずみ男の冒険」
  14. ^ 『ねずみ男大全』INTERVIEW 大野木寛「ねずみ男と名無しは裏返しの存在なんです」より。文藝春秋電子書籍刊。2019年。他。
  15. ^ 水木しげる 『妖怪パラダイス4 コケカキイキイ』 嶋中書店、2002年、161-184頁。ISBN 4-901-81908-9
  16. ^ 『水木しげる 鬼太郎大百科』 40頁。
  17. ^ 『鬼太郎大全集』1巻、147頁。
  18. ^ 『水木しげる 鬼太郎大百科』 41頁。
  19. ^ 『鬼太郎大全集』1巻、191頁。
  20. ^ 「霧の中のジョニー」作中解説より抜粋。
  21. ^ 『水木しげるの戦場-従軍短編集-』中公文庫刊。2016年。他。
  22. ^ 『鬼太郎大全集』19巻、174頁。
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 田神健一・奥津圭介・中村亜津沙編 『アニメ版 ゲゲゲの鬼太郎 完全読本』 講談社、2006年、20-21頁。ISBN 4-062-13742-9
  24. ^ a b c d e f g h i ゲゲゲの鬼太郎 DVD-BOX1 2007TVシリーズ SPECIAL BOOKLET 13ページ
  25. ^ a b c d e f g h i j k l 『ねずみ男大全』名セリフ&秘蔵資料で振り返る「ねずみ男の歴史」より。文藝春秋電子書籍刊。2019年。他。
  26. ^ a b c 田神健一・奥津圭介・中村亜津沙編 『アニメ版 ゲゲゲの鬼太郎 完全読本』 講談社、2006年、24-25頁。ISBN 4-062-13742-9
  27. ^ 『ねこ娘大全』「第4期ネコ娘役 西村ちなみさんへ3つの質問」より。文藝春秋電子書籍刊。2018年。他。
  28. ^ ゲゲゲの鬼太郎 DVD-BOX2 2007TVシリーズ SPECIAL BOOKLET 30ページ
  29. ^ a b c d e 『ねずみ男大全』ある時は敵に、ある時は味方に……「ねずみ男ってどんなやつ!?」より。文藝春秋電子書籍刊。2019年。他。
  30. ^ @TOSHIO_FURUKAWA (2018年1月19日). "🔷ねずみ男のオーディションを受けたのは今回が2回目。前回は落ちたが今回は決まった!念願のねずみ男を演れる!やった~٩(^‿^)۶‼️" (ツイート). Twitterより2020年5月11日閲覧
  31. ^ a b 中公文庫「ゲゲゲの鬼太郎(2)-妖怪反物」 ISBN 4122048265 内の後書『ねずみ男の役割』足立倫行
  32. ^ 「水木しげる画業40周年」
  33. ^ 『鬼太郎大全集』22巻、187頁。
  34. ^ 「コミック昭和史」文庫版第一巻94頁。

関連項目

外部リンク

目玉おやじ

目玉親父(めだまおやじ)は、水木しげる漫画『ゲゲゲの鬼太郎』(旧題:『墓場の鬼太郎』)の主人公・鬼太郎の父親(正確には、死んだ父親の分身)。水木しげるが創作した妖怪キャラクターである。

キャスト

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ第1作目より殆どの媒体において田の中勇が2010年に亡くなるまで担当した。その甲高い声は印象的で、物真似のレパートリーとしてもよく用いられる(「オイ、鬼太郎!」(2回繰り返す時もある)の台詞が有名)。なお、2007年の映画化およびアニメ放送に伴うプロモーションでは、田の中のプライベートを織り交ぜたオリジナルの設定追加も見られた。

田の中の死去後に制作されたNHKの番組では青野武が代役を務め(青野も2012年に死去)、その後は島田敏が代役として2012年に担当してから数本の映像作品で継続出演した。2018年のアニメシリーズで初代・鬼太郎役だった野沢雅子がキャスティングされ[注釈 2]、公式のアニメシリーズ作品としてメディアなどでも正式な『2代目』と報じられている[3]

人物像

鬼太郎の父親。眼球に体が付いた姿。身長9.9cm、体重33.25gと手のひらに載るサイズだが、非常に博学で知識面で鬼太郎たちをサポートすることも多い。原作・アニメと共に鬼太郎同様、ほぼ全話に登場している。アニメでは第1・3作の幽霊電車の回のみ例外的に未登場だった(一部の回では登場しても出番が全くない場合がある)。

かつて地上を支配していた種族である幽霊族の生き残りであり、鬼太郎誕生以前は、不治の病である「溶ける病」を患い、ミイラ男のような風貌をしていた(罹病前の風貌が原作において描写された事はなく、アニメ第6作14話にて初めて描写された(後述))。身籠った妻とひっそり暮らしていたが、生活の手段として売った血液が、輸血した患者を幽霊化する混乱の元となってしまう。調査に訪れた血液銀行の銀行員・水木に、身の上を打ち明け調査の引き伸ばしを願い出たが、妻ともども病死。鬼太郎を案じて、自らの遺体の左の眼球に魂を宿らせて生き返り、眼球に小さな身体と手足が生えた現在の姿に変わったため、「目玉おやじ」と呼ばれるようになる。なお、実写映画版では目玉おやじとなった時期が江戸時代と変更された(原作では戦後。但し、久しぶりに会った相手に「数百年ぶりだな、目玉」と姿の変化に驚く様子もなく言われる場面もある)。仲間妖怪の多くが鬼太郎の誕生以前から旧知の仲だが、みんな総じて「目玉おやじ」や「おやじ殿(砂かけ婆)」「おやじさん(猫娘)」等としか呼ばず、自身も本編で一度も名乗らないため[注釈 3]、本名は不明である。

趣味は茶碗風呂。自宅で浴槽として使われる茶碗は鬼太郎の食器と兼用である(第4作1話では長湯しすぎて鬼太郎に「そろそろご飯食べたい」と文句を言われている)。アニメ第3作以降は茶碗以外の容器や浸かる湯のバリエーションが増え、ワンカップ風呂、湯飲み風呂、皿風呂、鍋風呂、カキ氷風呂、イチゴパックを使った炭酸水プール、砂風呂、泡風呂、風呂、紅茶風呂(お気に入りは猫娘が持ってきたアールグレイ)、コーヒー風呂、トウモロコシ茶風呂、玄米茶風呂などがあり、人の家にお邪魔したときに飲むように出されたお茶に浸かることもある(第4作4話など)。入る理由は、きわめて清潔好き・を隠すためなど、いくつか語っている。

鬼太郎誕生まで世界中を放浪していたため、世界中の妖怪について博学。ほぼ全ての妖怪の種類、性格を知っている。閻魔大王とも旧知の仲であり、親子で大王直々に依頼をされる事もある(第4作91話「夜の怪!百鬼夜行の鬼」など)。他にインカの旧文明人や、悪魔などにも知り合いがいる。なお、目玉おやじに限らない事だが、普段どのように罰を受けていない妖怪が地獄と現世を行き来しているのかはエピソードによってまちまちである(渡歩可能な秘密の地下道―アニメ第6作では黄泉比良坂―、死人の魂、霊界列車など)。

鬼太郎同様に生命力が高く、踏み潰されて紙のように薄くなっても、目玉部分を潰されても、天ぷらにされて大やけどをしても、しばらくすると元通りになる。原作『鬼太郎国盗り物語』では鬼太郎共々、飲まず食わずで10年間もの間活動できることが明らかになっている[4]。 原作『妖怪獣』で右眼を潰された鬼太郎の左眼に入り、眼の代わりを務めたり、原作『雨ふり天狗』でも指鉄砲で失明した雨ふり天狗の右眼に移植されるなど、眼球としての機能もそのまま残している(彼の四肢胴体は、もともと視神経である)。 まぶた(「黒目部を覆う蓋」のようなもの)があり、水木しげるは「人と同じで眠いときや考え事で目をつぶる」とし、睡眠時にまぶたを閉じているシーンがある[5]

は非常に小さいが、唇を突き出したような形で眼球の前下方にあり、出したり引っ込めたりできる[6]。ただし、原作やアニメでは曖昧(『目目連』の原作およびアニメ第2、3作では、黒目の中央から息を吹きかけるシーンがある)にされている。アニメ第4作までは食事シーンの描写が滅多にない[注釈 4]が、好物はサクランボや梅で、朝食には朝露を飲む[7]。アニメ5作では食事シーンは頻繁に見られ、「魚の目玉のスープ」や「シュークリーム」が好物で、飲食中のシーンも描かれた(黒眼の下あたりが口のような描写。頬=黒目の両斜め下や腹を膨らます演出がなされる)。また同5作目ではくしゃみをして鼻水(または)を噴き出すシーンもあるので気管支も持っていると考えられる。

基本的に裸だが、浴衣白衣などを着ることもある。また、イギリスの小鬼(アニメ第5作では白山坊)から貰ったシルクハットや、サンタクロースから貰ったこの世にただ一つしかない靴など衣類も所有している[8]。なお、アニメ第5作の第4エンディング「夏の魔物」の映像では、芸術家スタイル(カラフルな上着を着てアフロヘアーのかつらと赤ベレー帽を被り、絵筆を担いだ姿)で登場した。

目玉親父を用いた商品もあり、新選組メイドクリオネなどに扮した日本各地のご当地商品としてキーホルダーストラップなどに採用されたり、「目玉おやじPCカメラ」(株式会社ゲート)が発売されている。ニコンの銀塩コンパクトカメラ「ニコンミニ」ことAF600のイメージキャラクターとして起用されたこともある。また他のキャラクターと共に缶ジュースにもなった(「目玉のおやじ汁」や「ねずみ男汁」株式会社エイコム。この場合の「汁」はドリンクと読む)[9]。また、コンタクトレンズのイメージキャラクター(セイコーコンタクトレンズ株式会社)に起用されたり、目薬の商品名(「目玉おやじ」の目薬:寺島薬局)ともなった。 また、1994年4月21日に放送された「TMNのオールナイトニッポン・終了スペシャル」(ニッポン放送)では、木根尚登への質問役として出演した。

アニメ版のエンドロール表記が、第1作、第2作では「父親」、第3作では「目玉」、第4作以降は「目玉おやじ」となっており(第4作劇場版『妖怪特急! まぼろしの汽車』では「目玉のおやじ」と表記)、鬼太郎からの呼称は原作では「おとうさん」(貸本初期では「おとっつあん」)、映像作品や(水木以外による)派生漫画では「父さん」。仲間妖怪からは「目玉」「おやじ」、若い妖怪からは「おやじさん」(猫娘からも同様だが、彼女は将来の義父の意味合いで「お父さん」「お父様」と呼ぶことがある)、人間の子供からは「目玉のおやじさん」と呼ばれる。また、『地上絵の秘密』では「世界の目玉」なる異名で海外の知り合いから呼ばれ、『大ボラ鬼太郎』で「解決黒頭巾」と名乗って開業したねずみ男に協力する際は「黒頭巾の顧問・不思議博士」と名乗った。 「水木しげるの古代出雲」など、水木が晩年に描いた史伝や伝説、民話、神話などを扱った作品にも登場し、作中で作者の水木と共に解説役を務めている。

妖術・技

病に蝕まれて衰弱し、一度は死亡したものの、死後に肉体を失ったものの目玉だけで蘇るなど幽霊族特有の強い生命力・霊力を持っている描写がある。時には鬼太郎が不覚を取るほどの強敵を倒すこともある。アニメシリーズ第5作では通称「七つの最強伝説」を持っており、第90話「新年大暴走!!鬼太郎火車」では、鬼太郎ですら一方的に倒されてしまう強豪の火車を、鬼太郎自身が「世にも恐ろしい方法」と青ざめ震え上がるほどの手段で倒して更生させた事もあるという(そのため、火車はこの件で目玉おやじにだけは頭が上がらなくなった)。

体内戦術

その体の小ささを活用し、敵に呑み込まれたり自ら体内に侵入したりして内部から攻撃する。

脳操縦
敵の脳に侵入して操る。貸本『顔の中の敵』でねずみ男に初使用。『地上絵の秘密』では大悪魔ルキフェルをもこれで手玉に取った。
貸本時代は侵入された者の頭部にやおできのような物が現れているが、雑誌連載開始以降はなくなった。
鬼太郎も『妖怪獣』の大なまずなど、巨大な敵に対して同様の技を使うことがある。

他にも、

  • 顔のあらゆる穴から顔を出して撹乱させる(『下宿屋』『夜叉』など)
  • 胃や心臓などに穴を開ける(『血戦小笠原』『水精』など)
  • 喉を塞いで窒息させる(『決闘コロセウム』など)
  • 他者の体内に寄生している敵を撃退する(アニメ第3期劇場版第1弾、第5期第60話など)
  • 全身に香辛料をまぶした上から砂糖で固めて菓子に化け、食べた敵にくしゃみをさせる(『ガマ妖怪』)

などのバリエーションがある。

肉体変形技

逆モチ殺し
『逆モチ殺し』(アニメ第2作第23話「逆餅殺し」)にて、火車(体は鬼太郎)に「モチ殺し」で餅につき込まれた際に使った反撃技。餅の中で目玉部分を尾を引いて飛ぶ多数の目玉餅に分身変化させ、火車を追いかけ包み込み、鬼太郎の体の奪還に成功した(原作や第2作ではねずみ男、第3作では一反木綿が逃げようとした火車の魂を捕まえ、火車の体に戻すことで鬼太郎の魂も戻った。第6作では火車に入れ替えられていたねずみ男や猫娘の魂も戻った)。戻った火車は降参した(第3作・第6作では元に戻った火車は改心せず、前者ではユメコの体を奪おうとしたため鬼太郎に倒され、後者では人間と入れ替わり逃亡した)。アニメ第2作によると1度使う毎に命が5年縮むという。
アニメ第4、5作では未使用(第4作では鬼太郎が餅に魂を移して火車を包む。第5作では鬼太郎が蒼い顔で原作や歴代アニメでの「逆モチ殺し」を使った可能性の暗示をさせているが、「父さんはかつて『世にも恐ろしい方法』で火車を懲らしめた」と語るのみで、具体的な技の明言はしていない)。
フロシキ目玉
『死神』(アニメ第2作第30話)にて、死神に宇宙旅行と称して大砲で打ち上げられた際に変化。普通の生物なら粉砕される所だが、目玉おやじはフロシキ状に膨張、鬼太郎の魂を奪った死神を包み捕らえた。アニメ版初披露の第2作では、死神を退治すると同時に気合を込めて元の目玉おやじ形態に戻っている(原作では砂かけ婆の台詞から、山彦の若返りマッサージで戻ったであろうことが示唆され、第3作では砂かけ婆が何らかの処置をしている描写がある)。
『妖怪千物語』第27話では自分の意志でフロシキ化、鬼太郎を追う天狗ポリスを足止めした。この形態は3分しか持たない。
隙間を抜ける
鍵穴(アニメ第2作第33話)や水道の蛇口(第5作第54話)のように目玉の大きさでも無理そうな狭い隙間を潜り抜けることも出来る。第3作第49話ではこれが災いして、密室殺人の容疑をかけられそうになった。

まぼろしの汽車

『まぼろしの汽車』(アニメ第2作第25話)にて使用。時を遡る汽車を召喚し、乗った者の状態を過去に戻す。吸血鬼ピーに吸血鬼にされた鬼太郎や村人達をこれで元に戻した。この術は親が子を思う強い心があってこそ可能。「逆モチ殺し」よりさらに消耗が激しく、1ヶ月は起き上がれないほどのダメージを受ける上に[10]寿命が10年縮む[11]。使用後に目玉は倒れ、鬼太郎が悲しい表情で搬送しており、次回まで入院する破目になった[注釈 5]。アニメ第3、4作ではこの汽車は閻魔大王の管理下にあり、使用者が消耗する様子は見られない。第4作劇場版ではどこにでも行くことができるという設定。地獄に落とされた西洋妖怪が乗っ取り、暗黒空間で世界中の妖怪を支配するパワーを手に入れようとしたが、鬼太郎達によって西洋妖怪共々地獄に送還された。第6作では乗った者が記憶を持ったまま過去に戻り、召喚した者や汽車の存在を他者に明かした者は命を失う設定で、目玉おやじはねこ娘にピーによる吸血鬼蔓延を回避させることを託し、その場では消滅したが、過去改変に成功して「汽車を使わなかった」ことになり生存している。

その他の術・武器

霊素
『目目連』(アニメ第2作第32話)にて、目目連の幽素で石化した鬼太郎に必死で吹き付けた。どのようなものか、詳しい説明はない。ここでは幽素と霊素が混じったため(アニメ第3作版では霊素の量が不十分だったため)、鬼太郎は幽霊になり、目目連を倒した後で別の処置を施し元に戻った。アニメ2作では猫娘が「何だか『幽霊の素』みたい」と感想を述べている。
妖力波放射
アニメ第4作で使用。自らの妖気を電気またはオーラのような形状のエネルギーにして発射する。攻撃や防御の他、味方の補助にも応用は可能。目玉おやじの場合は両手から電流を発射し束ねて放射する(第4作77話「海和尚と船幽霊」)。この時は、夜行さん達と共に妖気で作られた海流を逆回転させる事に使われた。
縫い針のような針や釘で敵の急所などを突く(針を持ち歩いたりしているような描写は特に無いが、アニメ第2作6話ではゲゲゲハウスのはしごに出ていたを、第5作60話では鬼太郎の髪の毛針を借用している)。『妖怪大戦争』では敵の大将バックベアードをこの技で倒している。また、『奪衣婆』では又五郎鬼から借りた「金剛針」で奪衣婆の術具「万有自在玉」を破壊、無力化した。
魂の離脱
精神を集中することで魂を肉体から分離して行動する。『獏』にてに吸われた鬼太郎のを奪い返すために使った。
耳電話
耳の中にあり、遠く離れた仲間とも会話できる[12]。似た術として、『釜なり』『海坊主先生』などでは「霊波通信」を使っている。
3つの願い(?)
貸本『ないしょの話』ではねずみ男が「目玉には3つの願いを叶える力がある」と語り、それを聞いた山田一郎の両親は一郎が保護した目玉に願いをかけた。目玉を迎えに来た鬼太郎はこの能力を否定しているが、結果として願いは3つとも叶ったため、山田夫妻は信じ続けている。
指鉄砲
アニメ第6作第14話で、夢の世界で枕返しの術と鬼太郎を守りたいという強い想いによって、一時的に生前の姿になった時に使用。鬼太郎が主に右手を左手で支える構えで撃つのに対して、右手のみで構えて撃つ。同作第12話終盤で鬼太郎が犬山まなの手に宿った要石の力を得た際や、第37話で鬼太郎の怒りに同調し赤く染まった霊毛ちゃんちゃんこから霊力を供給された際に撃ったものとほぼ同じ描写であるが、鬼太郎の指鉄砲は妖怪を完全に倒す為のものであり、目玉おやじの指鉄砲は妖怪が今後悪さが出来ない様に防御貫通及び持っている道具を破壊する程度(≒セーブした状態)に留めており(受けた妖怪自身はその後も成仏せず残っている)、それぞれ用途が異なる。
第6作第48話では現在の姿で、鬼太郎を押し潰そうとする名無し虚無の手に向けて(この時は鬼太郎と同じく右手を左手で支える構えで)放つ。その衝撃で鬼太郎は近くのビル屋上まで飛ばされ難を逃れるも、名無し虚無はノーダメージで発射後の隙に目玉おやじのいた所は名無し虚無の掌打で潰された。97話でもあらざるの地から鬼太郎を呼び戻す際、妨害を防ぐために臨戦態勢で発射準備をした(実際の所は鬼太郎が戻ってきたため未使用であった)。
八角円
アニメ第6作78話で使用。各所に呪文が書かれた八角形の円陣を描く。その中に入ると外にいる妖怪からは姿も見えず、声も聞こえない。なお、少しでも消されると逆に見えてしまい、聞こえてしまう。

アニメにおける変遷

第1シリーズ・第2シリーズ

1期では現代っ子の気質を見せる鬼太郎を嘆いたり、2期では火車のような強力な妖怪を相手にすると知って「行くな」と言ったり、半魚人の罠でかまぼこになった鬼太郎のために借金までするなど、様々な面における親心が強い。幽霊族の生き残りということで、鬼太郎のことを「妖怪の中でも名門の生まれ」と鼻高々に語ることも[13]。鬼太郎に対し子煩悩を通り越して親バカな面も目立つ[14]。1期では瞳を開けたまま失神したり頭(眼球)全体から涙を流すなど、2期以降と表現が異なる描写もある。ねずみ男をうっとおしく思っていることが多く、顔を見ただけで文句を言うことも。2期からはねこ娘がレギュラーになり、彼女の世話になったり鬼太郎のピンチを二人で救うことも増える[14]。2期ではレンジャー部隊に憧れていた[14]

第3シリーズ

3期では黒目の中に幻(天童ユメコの祖母の代から現代までの歴史)を見せたり、黒目から光線を出して削り取られた名前を再現して見せるなど、アニメオリジナルの技を度々披露した。鬼太郎をべた褒めする親バカな面や過保護な面が少なくなり、自惚れる鬼太郎を戒めることもあった[14]。煙草を吸うシーンがあり[14]、ふくろさげに妖気を奪われ干からびたこともある[14]。鬼太郎とユメコの交際を応援する傾向にあり、デートの準備をしている所をからかったり、邪魔なねずみ男を食べ物で釣って二人きりにしたりしているなど世話焼きな父親としての面も見せた[13]。これは、3期の鬼太郎は母である岩子が人間という設定が地獄編で明らかにされたことによるもので、他期での目玉おやじは鬼太郎と人間の女の子との恋愛は(人間の寿命は長くても約100年であり、人間を愛しても妖怪の鬼太郎だけが残され孤独な思いはさせたくないと)反対する傾向にある。地獄編の回想場面で鬼太郎を授かった場面が描かれ、アニメで初めて目玉だけになる前(闘病中)の体がある姿が登場[14](ただし原作のような包帯姿ではなく、蒲団の中から髪と目と手が覗くのみ)。行方不明になった妻を捜すために、動かない体を捨て目玉になり、妻の墓と彼女が遺した鬼太郎を見付けたとされた。

第4シリーズ

4期では以前より表情がコミカルになり[14]、鬼太郎を心配したり[13]、鬼太郎をべた褒めする親バカな面や過保護な面が再び見受けられるようになった。鬼太郎が食べられたりしてしまうと愕然として涙を流すというパターンも多い。また、遊園地のジェットコースターを楽しむなど子供っぽい一面も描かれる[14]陰陽師・一刻堂の言霊で人形(目玉のオモチャと呼称)に変えられた(鬼太郎に「父さん」と呼ばれ元に戻った)。人の家にお邪魔した際に飲むように出されたお茶につかるのが定番化[14]。第21話で白粉婆の白粉を浴びた際は顔(瞳と虹彩)が無くなり、ねこ娘にてるてる坊主と間違われた。第28話で結膜炎にかかったことがある[14](ねこ娘が持ってきた目薬で治した)。

第5シリーズ

5期においてはマスコット的な役割を前面に出された。4期以降の少々過保護な言動に加えて、肥満を気にして様々なトレーニングを試す(蓄音機をルームランナーとして使用するが失敗した)、花火の爆音で気絶(その直後鬼太郎を救うため、命懸けで地獄の炎を借りたことで克服した)、売れないお笑いコンビ・タロウズの駄洒落を楽しみ連発(受けたのは目玉おやじだけ)するなど非常に俗っぽく「親父」らしい面が多くなった。目玉おやじが熱くなるシチュエーションが多く見られ、鬼太郎の手に負えないほど[13]。流行に割と敏感で、ミーハーな所も時折見せる。お笑い番組やテレビドラマなど人間界の娯楽に興味を持つが、数日後に飽きて別の番組に乗り換えるなどあまり長続きしないことも[13]。自転車を欲しがる鬼太郎のためにバイトして自転車を買ったこともある(ただし鬼太郎は自転車に乗れていない)。ネコ娘を鬼太郎の嫁にと考えている発言をしているが、その直後に親子して彼女にかなり失礼なことを言っており、妖怪には人間とは比べられならないほど長い寿命があることから無理強いしてはいない。

5作の設定を取り入れた漫画「妖怪千物語」四巻では、ネコ娘の料理を高く評価しているが、その料理を貶してたたき落としたねずみ男にバケツの水をぶっかけたり彼が逃げ去った後でも化け猫顔で唸りながらコマの枠線に噛みついたりしているネコ娘を見て、目玉おやじは鬼太郎の髪の中に避難し「将来は鬼嫁」と言っており、鬼太郎も苦笑しながら同意している。

放送終了翌年に田の中勇が死去したため、田の中が演じる目玉おやじは本作が最後となった。

第6シリーズ

6期は何かと鬼太郎の身を案じ、息子の不死性を信じながらも時におろおろとして涙を流すなどの愛情深さは変わっていない。ドライで閉鎖的な性格の鬼太郎とは対照的に好奇心旺盛で、スマートフォンに興味を示すなど人間世界に興味を持っている。一方、窮地を救ってくれた犬山まなに対し、そっけない対応をする鬼太郎を叱りつけてきちんと礼を言わせたり、時には説教をする(見上げ入道たちに騙された子供たち[注釈 6]や、元の世界に戻ることを拒む桃山雅と雅を引き留めようとした木の子たち)など、の厳しさを見せる。時々鬼太郎の女性に対する極端な鈍さを見て嘆くことも多く、鬼太郎に男の子として恋愛とかにも少しは関心を持って欲しいと内心願う部分もある。原作や従来のシリーズと異なり、本作では「西洋妖怪の事はよく判らんのじゃ」と言っており、自身の知識としても日本国内においても西洋妖怪の事には謎な部分が多いような認識となっている。第14話では、まくら返しの「夢繰りの鈴」で大人たちを夢の世界に閉じ込めていた幽霊の少女(夢繰りの鈴の少女)の猛攻から鬼太郎を助けるべく、まくら返しの協力で一時的に生前の本来の姿に変身して鬼太郎を救出した。本体の姿は砂かけ婆曰く元々「男前」とのことで、実際に当時の姿は等身の高い銀髪の美男子(髪型は鬼太郎とほぼ同じ)であった。作中でこの姿を実際に目撃確認できたのは、対峙した「夢繰りの鈴の少女」と「僅かながら意識が遠のく鬼太郎」の2者のみで[注釈 7]、生まれた時に既に目玉だけだった父の本当の姿を見たことが無い鬼太郎は、一度会って見てみたいと同話の冒頭で述べていた[注釈 8]。アニメオリジナルとはいえ「溶ける病」罹患前の姿が描写されたのは、原作を含めた全シリーズを通して初めてとなる。

その存在を全く知らなかった「名無し」とは、最終決戦においてようやく正体が確信できたものの、鬼太郎を守るべく怪物姿の名無しに押し潰されてしまう。しかし、その後も名無しの体内で鬼太郎を見守っており、名無しが成仏したことにより復活した。93話では『まぼろしの汽車』を発動したことで消滅したが、ねこ娘が過去改変に成功したことで生存する。

デザインと設定などはこれまでのシリーズと変わりはないが、田の中の後任として、初代鬼太郎を演じた野沢雅子が担当することになった。野沢は「鬼太郎が長年経ってお父さんになった、家族ができた、といううれしい気持ち」と語っている(番組公式ページ「スペシャル」内イベントレポートより)。

墓場

墓場編は1期の時代よりもずっと以前の年代が舞台で、第1話初登場時はまだ目玉おやじになっておらず、不治の病に侵されてミイラ男のように全身を包帯で巻いた状態である本体の姿だった(声: 郷里大輔)。1話の中盤で肉体は滅びるが、生まれてくる鬼太郎の事が心配なあまり溶け落ちた左目に小さな体と手足が生えて、その部分だけが蘇生する事で所謂「目玉親父」となった。鬼太郎ともども原作初期のややアナーキーな性格を反映しているため、目玉になってからも(本編内の時間軸上)後年のシリーズで特徴の一つともなる「年齢の高さを感じる言動」が少なく、目玉が血走ったり、鬼太郎に物凄い剣幕で怒ったり、ねずみ男に口汚く啖呵を切ったりしている[注釈 9]。恋にうつつを抜かして大切なちゃんちゃんこを偽物にすり替えられるという、幽霊族としての自覚に欠ける鬼太郎の不甲斐なさを嘆いて自殺未遂を起こしたこともある(ただし、息子の目の前でヤカンのふたを開けて中へ飛び込むという方法だったため、驚いた鬼太郎により即座に救出された)。

その他

脚注

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注釈

  1. ^ クレジットは「田の中勇」と表記され、大竹の名前はゲストに表記されている。
  2. ^ 島田は子泣きじじいとぬりかべの二役を改めて担当することとなった。
  3. ^ 「わしは鬼太郎の父親じゃ」「わしは目玉おやじじゃ」などとしか自称しない。
  4. ^ 担当声優の田の中は「食べたところを見たことがない、一度たくさん食べてるところを見たい」と語っており、第5作で叶っている。
  5. ^ 原作初出時で次回に当たる『赤舌』終盤で現れ「わしが妖怪病院に行っている間に…」との台詞から、この時まで入院していた模様。
  6. ^ 目玉おやじの話癖で長引きそうなので、この時はねこ娘が途中で切り上げさせた。
  7. ^ 避難しつつ協力したまくら返しは自分の身を守ることに精一杯の状態であったため、その姿を確認したかは定かになっていない。
  8. ^ 本作では鬼太郎も目玉おやじの元の体について、どんな容姿だったかは14話まで聞かされておらず、仲間の妖怪たちは鬼太郎が生まれる何百年も前から目玉おやじと旧知の仲なので、砂かけばばあをはじめ大半の者が当時の姿を知っているが、鬼太郎と同世代のねこ娘は、単に見たことが無いだけでなく目玉おやじに昔は元々の体が存在していた事すら14話で聞かされるまで知らなかった。
  9. ^ それでも現代の放送倫理を考慮し、原作よりは抑えた表現になっている。例、貸本版「あいつは二回も脳まくえんやってんだから」→マガジン版「あいつぁ頭がおかしいんだ」→墓場アニメ版「あいつぁおつむがモケケのケだ」等。

出典

  1. ^ ゲゲゲかわら版”. 『ゲゲゲの鬼太郎』のスタッフによる公式ブログ. 東映アニメーション. 2013年8月31日閲覧。
  2. ^ 『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』ジバニャン役に黒田崇矢さん、ねずみ男役に大塚明夫さん決定! 待望の本予告映像が解禁- アニメイトタイムズ(株式会社アニメイトラボ)” (2017年10月27日). 2017年10月27日閲覧。
  3. ^ a b 新作「ゲゲゲの鬼太郎」“二代目”目玉おやじ役に野沢雅子 アニメ化50周年記念,デイリースポーツ,2018年1月19日
  4. ^ 水木しげる『鬼太郎国盗り物語(1)』 角川書店角川文庫〉 2007年、119頁。ISBN 4-041-92920-2
  5. ^ フジテレビトリビア普及委員会 『トリビアの泉〜へぇの本〜 1』講談社、2003年。 
  6. ^ 小学館『鬼太郎大百科』で水木しげるが描き下ろした体内図解イラストや鬼太郎茶屋にあるキャラクター紹介パネルより。
  7. ^ 水木しげる 『水木しげる 鬼太郎大百科』 小学館、2004年、58頁。ISBN 4-092-20322-5
  8. ^ 『水木しげる 鬼太郎大百科』 36頁。
  9. ^ ライブドアニュース、2005年5月27日0時4分「ファンキー通信」”. 2016年10月26日閲覧。
  10. ^ 水木しげる 『電子書籍番 鬼太郎大全集 14』 水木プロダクション、94頁。
  11. ^ 『電子書籍番 鬼太郎大全集 14』 247頁。
  12. ^ 『水木しげる 鬼太郎大百科』 39頁。
  13. ^ a b c d e ゲゲゲの鬼太郎 DVD-BOX1 2007TVシリーズ SPECIAL BOOKLET 11ページ
  14. ^ a b c d e f g h i j k 田神健一・奥津圭介・中村亜津沙編 『アニメ版 ゲゲゲの鬼太郎 完全読本』 講談社、2006年、16-17頁。ISBN 4-062-13742-9
  15. ^ 『アサヒグラフ別冊 美術特集 西洋編7 ルドン』、朝日新聞社

外部リンク


 

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