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🚄|IC定期券で「エリアまたぎ」可能に、3月13日から JR本州3社発表


写真 画像はJR東日本のプレス資料から

IC定期券で「エリアまたぎ」可能に、3月13日から JR本州3社発表

 
内容をざっくり書くと
SuicaエリアとTOICAエリアをまたがる定期券については、定期券区間などの条件を満たす場合に限り、小田急電鉄または伊豆急行との連絡定期券も発売するという。
 

JR東日本・JR東海・JR西日本は2021年1月19日、各社のICサービスエリアをまたがる在来線定期… →このまま続きを読む

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定期券区間

小田急電鉄

小田急電鉄株式会社(おだきゅうでんてつ、: Odakyu Electric Railway Co., Ltd.[1])は、東京都神奈川県を中心に鉄道事業不動産業などを営む日本の会社である。略称は小田急(おだきゅう)。

概要

小田急グループの中核企業で、東京証券取引所一部上場。日経225(日経平均株価)の構成銘柄の一社である。

1923年大正12年)5月1日に旧会社である小田原急行鉄道が設立。1941年昭和16年)に親会社の鬼怒川水力電気がこれを合併して小田急電鉄となった。第二次世界大戦中の1942年(昭和17年)5月1日に東京急行電鉄に統合されたが、戦後の1948年(昭和23年)、東京急行電鉄の再編成により、東京急行電鉄(現在の東急電鉄)、京浜急行電鉄(京急)、京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)および新会社の小田急電鉄の4社に分離されて発足した。

新宿駅 - 小田原駅間を結ぶ小田原線など3路線・120.5 km(営業キロ)、計70駅を運営している。鉄軌道部門収益は1198億8000万円で大手私鉄16社中5位であり、全事業収益に占める鉄軌道部門収益の割合は72 %となっている(2017年3月31日時点)[3]。グループ企業には、運輸、流通、不動産、ホテルなど99社ある(2018年8月1日時点)[1]小田急ポイントサービスの加盟店舗である。

経営理念

小田急グループの経営理念は『小田急グループは、お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献します。』である[4]。社会に対して事業を通じて果たすべき役割・責任や、企業市民として社会に存在する意義を表している。

社紋・ブランドマーク

社紋は1948年(昭和23年)に制定された。小田急の「小」を図案化したもので、中央の「工」は鉄道の象徴であるレール断面を、周囲の円は社内の輪を象徴している[5]

ブランドマークは2008年(平成20年)より使用を開始している。ロゴマークはアルファベットのOを図案化したマーク(O)と、小文字の「odakyu」ロゴの組み合わせで、「豊かな沿線環境のもとに、自然・歴史・都市文化の新しい融合、豊かな生活の創造、より多くの上質と感動を提供していく小田急グループ」を表現している。ブランドマークはodakyuとだけ記される「グループブランドマーク」、odakyuの下にELECTRIC RAILWAYと記される「コーポレートブランドマーク」、odakyuの下にGROUPと記される「グループ表示マーク」の3種類がある[5]

ブランドマークは導入とともに特急車両・一般車両にも掲出されている[6]。従前から一般車両に付けられている「OER」の略称プレートも存置されたが、4000形以降の車両やリニューアル車両では省略している。

かつては、小田急ロマンスカーのエンブレムとして1700形から採用された「OER」の飾り文字と神奈川県の県花であるヤマユリの花を合わせたイラストデカールが、3100形(NSE)7000形(LSE)10000形(HiSE)20000形(RSE)にも貫通路などに貼付されていた。

歴史

戦前の小田急は、星亨の側近利光鶴松が経営した電力資本・鬼怒川水力電気を親会社としていた。同社は明治43年(1910)に資本金1350万円で設立された会社で、取締役社長に利光鶴松、専務取締役に小林清一郎、常務取締役に大塚常次郎が就き、取締役には後藤勝造、、、岩下清周大田黒重五郎、、渡辺亨、監査役に平沼専蔵、、、が名を連ねた[7]

利光は郊外鉄道の将来性に着目し、東京市内の地下鉄網「東京高速鉄道」、山手線を外周する「東京山手急行電鉄」、城西地区の開発を目的とした「渋谷急行電鉄」などを次々と企画した。結局、実現したのは小田急線と井の頭線(渋谷急行計画の後身)だけであったが、東京高速鉄道は後に五島慶太らの手により実現した。

電力国家管理に伴う日本発送電への統合で、基幹事業の電力部門を奪われた鬼怒川水力電気は小田急を合併して電鉄会社となったが、中国・山東半島での鉱業に乗り出したのが裏目に出て同社の経営を圧迫した。そのため、利光は一切の事業を東京横浜電鉄の五島に譲渡し、吸収合併されて東京急行電鉄(いわゆる大東急)となった。このため企業乗っ取りの歴史である大東急形成の中で、小田急だけは事情が異なるのだが、大東急解体の旗頭となったのは旧小田急関係者であった。

新生小田急は1948年6月、東京急行電鉄(東急)から6635万1000円で事業を譲り受けて発足した。この時、井の頭線は東急から京王帝都電鉄(現・京王電鉄)に移譲され分離したが、その代わりに戦前は無関係であった箱根登山鉄道と元来は東京横浜電鉄の関連会社であった神奈川中央交通を東急から譲受して系列会社とした。また、やはり戦前は無関係だった江ノ島電鉄の持株の一部も東急から譲受したが、後に買い増しを行い系列下に収めている。

他方で、1950年頃には、東急の意を汲み、相模鉄道の株を大量に買い増すという事象も発生した。相模鉄道が株式の第三者割り当てによる敵対的買収の阻止を行ったため、買収に至ることはなかった。また相模鉄道は公正取引委員会に審査を申し立て[8]1951年(昭和26年)9月12日に「小田急電鉄が相模鉄道の経営に干渉する行為は、はなはだしく競争を制限する行為であるため、小田急が所有する相鉄の株式をただちに放出しなければならない。」という趣旨の裁定が下された。また10月には事態収拾のために国鉄総裁の長崎惣之助が仲裁に乗り出し、長崎と相模鉄道・小田急電鉄の3者間で、3カ条の覚書[注釈 1]が交わされ、手打ちとなった[9]。これら経緯から、今でも小田急は相模鉄道の純粋持株会社である相鉄ホールディングスの筆頭株主となっている。しかし、その持株比率は10%にも満たず、小田急自身、相模鉄道を関連企業とはみなしていないことから、一般に相模鉄道は小田急グループには含まれていない。

近年、犬猿の仲と称された西武鉄道と営業資産の協力関係、共通商品の開発に乗り出して功を奏している。箱根地区を巡る西武鉄道グループとの確執については「箱根山戦争」の項を参照。

各ダイヤ改正の詳細は「小田急電鉄のダイヤ改正」を、下記年表にある車両基地等の新設・廃止は「小田急電鉄の車両検修施設」をそれぞれ参照。

年表

歴代社長

法人氏名在任期間出身校備考
小田原急行鉄道利光鶴松1923年 - 1941年明治法律学校 
小田急電鉄
(旧法人)
利光鶴松1941年3月20日 - 7月3日明治法律学校
21941年7月4日 - 9月19日東京帝国大学戦後、神奈川中央交通取締役会長
3五島慶太1941年9月20日 - 1942年東京帝国大学法学部 
東京急行電鉄
(大東急)
五島慶太1942年 - 1944年東京帝国大学法学部 
21944年 - 1945年  
3平山孝1945年 - 1946年東京帝国大学法学部 
4小林中1946年 - 1947年早稲田大学政治経済学部中退日本開発銀行初代総裁
51947年 - 1947年  
小田急電鉄
(現法人)
安藤楢六1948年 - 1969年東京帝国大学旧小田急電鉄出身、東京急行電鉄取締役副社長
2広田宗1969年 - 1981年東京商科大学(一橋大学)三菱銀行出身
3利光達三1981年 - 1991年立教大学 
41991年 - 1997年  
5北中誠1997年 - 2003年一橋大学商学部 
6松田利之2003年 - 2005年法政大学経済学部 
7大須賀賴彦2005年 - 2011年早稲田大学政治経済学部1962年福岡県立修猷館高等学校卒業
8山木利満2011年 - 2017年東京都立大学 (1949-2011)法学部2017年5月26日から日本民営鉄道協会会長
9星野晃司2017年 -早稲田大学政治経済学部 

路線

小田急電鉄は以下の路線を営業している。小田急が営業している以下の路線、特に本線である小田原線は「小田急線」と呼ばれる。

記号路線名区間キロ程備考
OH小田原線新宿駅 - 小田原駅82.5 km
OE江ノ島線相模大野駅 - 片瀬江ノ島駅27.6 km相模大野分岐点からは27.4 km
OT多摩線新百合ヶ丘駅 - 唐木田駅10.6 km

過去には以下の路線を営業していた。

また、他の鉄道路線との連絡線として「その他の営業線」で述べる松田連絡線を保有しているほか、過去には「その他の廃止線」で挙げる連絡線を保有していた。

現有路線

小田原線

東京都新宿区新宿駅から神奈川県小田原市小田原駅までを結ぶ路線である。1927年(昭和2年)4月1日に全線開通した。

東京圏の通勤路線としての性格と、有料特急ロマンスカーをはじめとする小田原箱根方面への観光輸送の両面を持つ。

東京都区部やそれに近接する都下多摩地域・神奈川県東部を通る区間を中心にラッシュ時は混雑する。そのため、代々木上原駅 - 登戸駅間は輸送力増強および踏切解消のため連続立体交差化・複々線化事業が実施された。

若者の街として著名な下北沢、沿線有数の高級住宅街を擁する成城、大規模な住宅地および多摩地域有数の大規模繁華街を擁する町田、江ノ島線との交点であり運行の要所である相模大野ベッドタウンとして発展めざましい海老名市、県央地域最大の物流・産業拠点で厚木都市圏を形成している厚木市、東京都心部から行きやすく、登山者が多い大山丹沢のある伊勢原市秦野市や、海に面する歴史に満ちた城下町小田原を結ぶ、小田急を代表する路線である。

東京メトロ千代田線およびJR東日本常磐緩行線(常磐線各駅停車)と相互直通運転を行っており、小田急の車両は代々木上原駅から東京メトロ北綾瀬駅まで、さらに途中の綾瀬駅からJR常磐緩行線に乗り入れて、千葉県の松戸駅柏駅我孫子駅、茨城県の取手駅にまで足を伸ばす。2016年(平成28年)3月25日までは、小田急の車両は綾瀬駅までの運転で、東京メトロの車両のみが取手駅方面から千代田線・小田原線を経て多摩線唐木田駅へ直通運転されていたが、同年3月26日からは、小田急・東京メトロ・JR東日本の所属を問わず、関係するすべての車両(60000形およびJR東日本の209系1000番台を除く)が、小田急線・千代田線・常磐緩行線を通し運転するようになった。これにより小田急の車両が千葉県や茨城県に乗り入れることになった。

また、小田原駅から箱根登山鉄道箱根湯本駅まで特急ロマンスカーおよび一部の各駅停車(上りのみ)が乗り入れている。2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正以前は急行・準急列車も箱根登山鉄道へ乗り入れていた。

特急ふじさん」は新松田駅 - 松田駅間の連絡線(新松田駅の少し渋沢駅寄りにある)を経由して東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線御殿場駅まで直通運転を行っている。2018年(平成30年)3月16日までは「あさぎり」の愛称で運転されていた。1991年(平成3年)3月16日から2012年(平成24年)3月16日まではJR東海、小田急電鉄の双方の車両を使用して新宿駅 - 沼津駅間で運転されていたが、同年3月17日のダイヤ改正以降は、運転区間が新宿駅 - 御殿場駅間に短縮され、小田急電鉄の車両60000形「MSE」での運転となった。なお、関東地方の私鉄では唯一、営業路線が、JR2社(JR東日本・JR東海)の在来線管内を直接結んでいる(JR東日本新宿駅、小田原駅等とJR東海松田駅)[注釈 5]

江ノ島線

神奈川県相模原市相模大野駅から神奈川県藤沢市片瀬江ノ島駅間を結ぶ路線である。正確には相模大野駅から小田原駅方の地点に小田原線との分岐点「相模大野分岐点」があり、ここは運賃計算に反映されている。小田原線が開業して2年後の1929年(昭和4年)4月1日に全線開通した。

小田原線新宿駅町田駅などから直通列車が運行されており、新宿駅から特急ロマンスカーのほか、快速急行が日中、毎時3本ほど運行されている。

多摩線

神奈川県川崎市新百合ヶ丘駅東京都多摩市唐木田駅を結ぶ路線である。東京メトロ千代田線と併せて東京都の都市計画9号線を実現する。

多摩ニュータウンへの連絡鉄道として建設された経緯がある。途中の小田急多摩センター駅まで開業した当時、そこより先を橋本駅まで京王相模原線と併走する計画であったが、京王相模原線と競合することや単純に旅客需要が見込めないことから取り下げ、唐木田駅を開業させ、併せて喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)を開設した。

今後は相模原市と町田市が主導するかたちで横浜線相模原駅を経由して相模線上溝駅方面への延長も計画されており[45]、相模原駅延伸への前提となる米軍相模総合補給廠の一部返還が事実上内定したことから実現されるかどうか注目されている。

開業当初から2002年(平成14年)までは線内折り返しがほとんどだったが、2018年(平成30年)3月17日現在は新宿直通の急行が日中に毎時3本運転されている。また、このほかに線内折り返しの各停が毎時6本運転されており、同線では最低でも毎時9本が確保されている。

急行は多摩線内では栗平駅小田急永山駅、小田急多摩センター駅、唐木田駅に停車する。なお、以前は平日の夜間には新宿駅・北千住駅 - 唐木田駅間のロマンスカーホームウェイ・メトロホームウェイなども見られた(3本)が、2016年(平成28年)3月25日をもって多摩線内のロマンスカーの営業を終了した。2018年3月17日のダイヤ改正では、多摩急行、準急、千代田線直通の急行の廃止で、千代田線からの直通列車が下り1本のみに削減された。

その他の営業線

JR御殿場線へ直通運転するために、小田原線新松田駅付近から御殿場線松田駅へ向かう単線の連絡線(通称・松田連絡線)が存在する。定期列車では特急ふじさん」が使用する。小田急の乗務員は松田駅到着まで乗務する。

小田急や小田原駅で接続する箱根登山鉄道と車両メーカーとの車両授受もこの連絡線を使用する(1994年(平成6年)より前までは小田原駅で行っていた)。車両メーカーとの甲種鉄道車両輸送はJR東海の御殿場線を経由して行われ、JR貨物が機関車・運転士共に担当する。連絡線は小田急電鉄に属するため、JR貨物の運転士の運転は松田駅到着までであり、松田駅で小田急の運転士に交代する。列車は、そのまま連絡線を通って新松田駅まで運転を行い、機関車を切り離し単機で松田駅に戻る。小田急の運転士はこの連絡線運転のため、JR貨物で電気機関車EF65の訓練を受けており、運転の頻度は多くないものの、輸送に対応する必要に応じて2017年(平成29年)時点で小田急の全運転士の約4%にあたる23名が資格を保有している[46]

廃止路線

向ヶ丘遊園モノレール線

小田原線の向ヶ丘遊園駅から向ヶ丘遊園の近くの向ヶ丘遊園正門駅までの間1.1kmを結んでいたモノレール路線。それまでの豆電車に代わって1966年(昭和41年)に開業した。独立した運賃体系となっていたほか、日本では数少ないロッキード式モノレールだった。

向ヶ丘遊園へのアクセス路線として機能していたが、2000年(平成12年)2月の定期検査時にモノレールの台車枠に致命的な亀裂があることが判明したため、同月13日に運転が休止された。改修費用の問題および遊園地の利用客減少に伴い2001年(平成13年)2月1日に正式廃止となり、向ヶ丘遊園自体も翌2002年(平成14年)3月いっぱいで閉園した(バラ苑のみ川崎市の管理で存続)。モノレールの各施設は全て撤去されたが、川崎市により廃線跡地の遊歩道整備や、モノレールの橋脚モニュメントの設置などが行われた。

その他の廃止線

  • 向ヶ丘索道線:向ヶ丘遊園内で運行されていた普通索道ロープウェイ)である。
  • 新宿省社連絡線1944年(昭和19年)8月、小田原線下り線路と国鉄中央緩行線下り線路の間に作られた連絡線。戦時中は、国鉄から小田急への車輛貸し出しに使われた線路であった。戦後は深夜1回の貨車受け渡しのほか、1951年(昭和26年)2月に小田急で行われたカルダン駆動の電車の走行テストを相武台にて実施する試験車両が、この線路を通ったほか、機材輸送のため、国鉄大井工場 - 小田急経堂工場間に配給電車日本車輌製造蕨工場にて作られた新造車の搬入もこの線路が使われた。その後、1960年(昭和35年)2月に1100形の4両を日立電鉄へ譲渡した際に使われたのを最後に、連絡線は使われなくなり、1963年(昭和38年)7月7日に撤去となった。
  • 代田連絡線大東急時代に設置された小田原線と井の頭線を結んでいた線路。大東急解体後は、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)所有となった。
  • 南武連絡線1935年(昭和10年)9月に小田原急行鉄道と南武鉄道(現・南武線)の間で協定が結ばれ、作られた連絡線。主に、小田急の座間駅(現・相武台前駅)にて集荷した砂利を横浜・川崎方面に輸送するために設けられた線路で、1936年(昭和11年)初頭に設けられた。連絡線は、砂利輸送を目的とするものであったが、電車のやりとりも行われた。しかし、1944年に南武鉄道が国有化され南武線となると電車のやりとりはなくなり、稲城長沼駅付近にあった弾薬庫からの輸送のため、小田急(当時は、大東急)所有の無蓋貨車がこの線路を使い貸し出され南武線を走った。戦後は、1947年(昭和22年)5月に小田急の1600形が南武線に貸し出される際に使用されるなどしたが、その後使われなくなり、1961年(昭和36年)に川崎市市道を造成することとなったことから、1967年(昭和42年)3月、廃止された。
  • 砂利軌道・砂利側線:相模川で採取した砂利を運搬するためにかつて存在していたいくつかの路線のうち、762mm軌間の2つの軌道は小田急が保有・運行(後に別会社に委託)していたものであり、座間駅(現・相武台前駅)から新磯鉱区へ至るものと、座間市新田宿付近から新田宿鉱区へ至るものであった。後に前者は相模線相武台下駅から新磯鉱区まで、後者は同じく入谷駅から新田宿鉱区までの区間に変更されている。また、螢田駅から酒匂川の河岸へ、新松田駅から川音川の河岸への砂利運搬用の側線がそれぞれ敷設されていた。

計画・工事路線

  • 複々線化(登戸駅 - 新百合ヶ丘駅) … 運輸政策審議会答申第18号(2000年)、交通政策審議会答申第198号(2016年)にて複々線化が答申されている区間。登戸駅 - 向ヶ丘遊園駅間は川崎市の土地区画整理に合わせ整備予定とされ、2009年に上り2線・下り1線の暫定3線化が完了している。一方、向ヶ丘遊園駅 - 新百合ヶ丘駅間について小田急は「当社単独による整備は事業採算上極めて厳しい」としており[47]、着手に至っていない。
  • 多摩線延伸 … 唐木田駅からJR横浜線相模原駅を経て上溝駅への延伸計画。長年、困難だと思われてきたが、相模原駅東側にある在日米軍相模総合補給廠の一部 (2ha) が鉄道・道路用地として返還されることになり、具体的な構想に至った。相模原市によると中間駅を1 - 3駅設置することを想定している。第三セクターを設立し国と県、市の3者で事業費を3分の1ずつ負担することが検討されている。運転などは小田急電鉄に委託する構想である。

未成路線

  • 喜多見駅 - 稲城本町駅 (9.4 km) … 1967年12月14日免許失効。多摩線の当初計画[48]
  • 稲城本町駅 - 小田急多摩センター駅 (5.0 km) … 1967年12月14日免許失効[48]
  • 小田急多摩センター駅 - 城山駅 (16.7 km) … 1987年3月9日免許失効。唐木田方面への延長に変更[48]
  • 内藤新宿 - 大塚町 (14.7 km) … 1924年9月2日免許失効[48]

ダイヤ

2006年以降のダイヤ改正は小田原線・多摩線が東京メトロ千代田線およびJR東日本の常磐緩行線(常磐線各駅停車)と相互直通運転を行い、小田原線の特急「ふじさん」が渋沢 - 松田間の連絡線経由でJR東海の御殿場線と直通運転を行っている関係で、一部の例外を除きJRグループのダイヤ改正と同じ日程で行われている。ただし2007年・2011年は実施されず、2010年は一部列車のダイヤ修正に留まっている。2012年にはロマンスカーの使用車両および運行系統・停車駅の変更などが大きく、JRグループのダイヤ改正と同日の3月17日に3年ぶりの大規模なダイヤ改正が実施された。

現有路線の節で述べた通り、2016年3月26日のダイヤ改正では、それまで千代田線綾瀬駅までの乗り入れであった小田急の車両もJR常磐緩行線への乗り入れが開始された。小田急の車両は自社路線のある東京都神奈川県のほか、JR御殿場線への乗り入れで静岡県にも入っているが、同日より常磐緩行線への乗り入れで千葉県や、山梨県を除く関東地方で唯一大手私鉄の路線が存在せず、乗り入れてくる大手私鉄の車両もこれまで東京メトロのみであった茨城県にも入るようになり、また小田急は複数のJRグループの会社の路線に乗り入れる大手私鉄となった(これにより小田急の車両は茨城県から静岡県までの広範囲で走行することとなった)。

有料特急列車

小田急電鉄では、「ロマンスカー」と総称して呼ばれる有料特急列車を運行しており、系統・種類に応じて下記の愛称がある。全列車とも全座席指定で運行される。JRグループの「新幹線」や近畿日本鉄道の「近鉄特急」と同様、小田急電鉄の看板列車となっている。

現在の愛称

  • はこね小田原線系統の列車で、箱根登山鉄道鉄道線に乗り入れ、箱根湯本駅まで運行する列車。
  • スーパーはこね:小田原線系統の列車で、新宿 - 小田原間無停車であり、箱根湯本まで乗り入れ運行する列車。
  • さがみ:小田原線系統の列車で、箱根登山鉄道線に乗り入れないもの。基本的には小田原駅発着だが、入出庫の都合で区間運行の列車も存在する。1999年に「サポート」という愛称に変更されたが2004年12月のダイヤ改正で再度「さがみ」に改称された。
  • えのしま江ノ島線系統の列車。
  • ホームウェイ:新宿駅を18時以降に発車する下り列車。JRでの「ホームライナー」に相当し、該当する時間帯は「スーパーはこね」・「はこね」・「さがみ」・「えのしま」系統のすべての列車がこの愛称となる。通勤時間帯での運行となるため、日中に比べ多少時間が掛かることが多い。2016年3月までは平日に限り多摩線直通の列車も存在していた。

2008年3月15日からの東京メトロ千代田線乗り入れ開始に伴い次の愛称が登場した。同時に新設された後述のベイリゾート号以外はすべて頭に「メトロ」がつく。これらはすべて60000形MSEにより運転される。

  • メトロホームウェイ:夕方18時以降に千代田線から小田急線に乗り入れる下り列車(平日5本、土休日1本)。
  • メトロはこね:千代田線と箱根湯本駅間を運転する列車(平日上り1本・下り1本、土休日上り2本・下り2本)。

2018年3月17日のダイヤ改正で、次の愛称が新設された[49][34]

運行日が限定される列車

  • ニューイヤーエクスプレス:2001年12月31日運行開始。毎年同日夜から翌年1月1日早朝までの終夜運転にあわせて運行される臨時特急である。この列車は、初詣号の頃から明治神宮参詣客のために、普段は各駅停車しか停まらない参宮橋駅に一部列車が停車する。

過去の愛称

  • サポート:1999年に「あしがら」と「さがみ」を統合し登場。2004年12月のダイヤ改正で「さがみ」の復活に伴い消滅。
  • あしがら:1999年に廃止。小田原線系統で箱根登山線へ乗り入れていた。「はこね」より停車駅の多い列車として設定。
  • ベイリゾート:2008年5月3日運行開始。土休日に小田急線と東京メトロ有楽町線新木場駅間を結ぶ臨時列車(土休日上り1本、下り1本)。2012年より運行を中止している。
  • メトロさがみ:2008年3月15日ダイヤ改正より設定。朝方に小田急線から千代田線に乗り入れる上り列車。2018年3月17日のダイヤ改正で新設の「メトロモーニングウェイ」に統合され、設定が無くなった。
  • あさぎり:JR御殿場線に乗り入れ、御殿場駅まで運行する列車。2018年3月17日のダイヤ改正で「ふじさん」に改称された。

車両

小田急電鉄の場合、2600形までの通勤形車両については制御装置等の英字による略称を内部用語として用いることがあり、趣味的にも流用される。また、その延長で3000形 (初代)に"Super Express(Car)"の略称である「SE」の通称を与え、以降特急形車両については内部または公募で愛称・略称が与えられている。前者は全電動車式高性能車の問題を、後者は小田急ロマンスカーを参照されたい。なお、京浜急行電鉄京成電鉄東京都交通局名古屋市交通局、および阪神電気鉄道の昭和50年代までに落成した車両などと同様に「○○系(けい)」ではなく「○○形(がた)」と呼称される。また、特急形・通勤形とも固定編成を前提とした機器構成がなされているので、原則として編成替えは行われない。

技術面での評価は高く、1957年には3000形「SE車」東海道本線にて当時の狭軌鉄道での最高速度世界記録 (145 km/h) を樹立した。その他、ブルーリボン賞ローレル賞などの鉄道関係の賞を数多く受賞していた。しかし、近年では通勤形車両のみならず、特急形車両でも他社で実績のある技術や工法を多く取り入れ、50000形VSEを除いて独自性はない。

車両の製造メーカーは特急形が日本車輌製造川崎重工業通勤形は前記の2社と総合車両製作所横浜事業所(および前経営者の東急車輛製造)であったが、50000形VSE以降の特急形は日本車輌製造のみ、4000形(2代)は総合車両製作所横浜事業所(および東急車輛製造)とJR東日本新津車両製作所(現・総合車両製作所新津事業所)で製造している。車両更新・改修は車両製造メーカーまたはグループ企業の小田急エンジニアリング(過去には小田急車両工業)で施工される。制御装置の製造メーカーは60000形「MSE」までの特急形が東芝(現・東芝インフラシステムズ)、通勤形と70000形「GSE」EXEαの特急形は三菱電機と分けられている。

火災防止のため、全ての通勤形車両で車両間にある仕切扉のドアストッパーを撤去した。また、在籍する営業用車両の集電装置はすべてシングルアーム式パンタグラフを搭載している。これは大手私鉄では初めてである[注釈 6]

台車については、開業以来一部(ロマンスカー3000形SE車、国鉄タイプの1800形、旧型車の機器を流用した4000形 (初代)ほか)を除いて長い間住友金属工業(現・日本製鉄)製のもの(特に2200形から1000形までの新造通勤用車両やロマンスカー7000・10000・20000形はリンク式の一種であるアルストム#アルストムリンク式台車式と呼ばれる構造)が採用されていたが、ロマンスカーの50000形VSE以降は日本車輌製造製に、通勤用の3000形以降は東急車輛製造(→総合車両製作所)製に切り換えられている。

現有車両

特急形車両

通勤形車両

鉄道事業用車

除籍車両

特急形車両

特急形気動車

特急形車両として登場後通勤形車両に格下げされた車両

通勤形車両

モノレール

その他

車両基地・検修施設

乗務員区所

  • 喜多見電車区・(新宿出張所)
  • 喜多見車掌区・(新宿出張所)
  • 大野電車区
  • 大野車掌区
  • 海老名電車区
  • 海老名車掌区
  • 足柄電車区
  • 足柄車掌区

研修センター

2001年平成13年)1月15日に「小田急研修センター(動力車操縦者養成所)」を開所した[52]。鉄道係員養成のほか、グループ会社合同の研修で使用される。

運賃

大人普通旅客運賃(小児半額・ICカード利用の場合は1円未満の端数切り捨て、切符利用の場合は10円未満の端数切り上げ)。2019年(令和元年)10月1日改定[40]

キロ程運賃(円)キロ程運賃(円)
ICカード切符利用ICカード切符利用
初乗り3km12613038 - 41462470
4 - 615716042 - 46503510
7 - 918919047 - 51545550
10 - 1322022052 - 56597600
14 - 1725126057 - 61639640
18 - 2128329062 - 66682690
22 - 2531432067 - 71733740
26 - 2934635072 - 76786790
30 - 3337738077 - 81838840
34 - 3741942082 - 83891900
  • 小田原線小田急相模原駅以西の各駅と江ノ島線東林間駅以南の各駅相互間の運賃は相模大野駅 - 相模大野分岐点間のキロ程を含めずに算出する。
  • 2005年3月20日の運賃改定では運賃初乗り3kmを120円に値下げした。1997年に値下げを行った京王電鉄に次ぐものである。

乗車券類の発売

  • 特急券のモバイル購入システム「ロマンスカー@クラブ」を導入している。クレジットカード情報を登録の上、パソコンおよび携帯電話から予約・決済が可能(携帯電話の画面によるチケットレス乗車も可能)。取扱区間は、小田急線・東京メトロ線の各駅相互間。なお、「ふじさん」の松田 - 御殿場間は空席照会のみ利用可能。登録可能なクレジットカードは自社が発行するOPクレジットのほか、Visaマスターカードジェーシービーアメリカンエキスプレスカード、ダイナースクラブカード
  • 駅の窓口・多機能券売機では定期券、普通乗車券(連絡乗車券は除く)、回数券、特急券、フリーパス類をクレジットカードで購入することができる。利用可能なクレジットカードは自社が発行するOPクレジットのほかに、VISA、マスターカード、ジェーシービー、アメリカンエキスプレスカード。
  • 一部を除く乗車券・特急券・フリーパスはJTBなど旅行エージェンシーでも購入可能である。

フリーパス・クーポン

小田急は沿線に、箱根江の島鎌倉丹沢大山伊豆といった有名観光地があり、観光客向けに「フリーパス」や「クーポン」を発売している。

一部のものは相模鉄道西武鉄道でも販売しているので、両鉄道の各駅からも利用できる。

フリーパス

かっては西伊豆フリーパス中伊豆フリーパス南伊豆フリーパスも発売していた。

クーポン・パス・割引きっぷ

温泉クーポン

日帰り温泉 箱根湯寮クーポン
小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根湯寮内の大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
箱根小涌園ユネッサン 湯遊びクーポン
小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線強羅駅までの往復割引乗車券(途中下車可)、箱根登山バス指定区間往復乗車券(途中下車可)および小涌園ユネッサンの入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。なお、出発日が4月30日 - 5月5日および7月31日 - 8月31日の場合、料金が増額。
「湯の里 おかだ」温泉三昧クーポン
小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根湯本「湯の里 おかだ」入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
箱根野天風呂クーポン 天山湯治郷
小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線箱根湯本駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および天山湯治郷割引入湯券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
小田急箱根レイクホテル(日帰り)入湯クーポン
小田急箱根高速バスの新宿 - 箱根レイクホテル間往復割引乗車券および箱根レイクホテル天然温泉シャクナゲの湯割引入湯休憩券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて1日間。
箱根仙石入湯クーポン
小田急箱根高速バスの新宿 - 仙郷楼前間往復割引乗車券および南甫園割引入園券がセットになったクーポン券。有効期間は、使用開始日を含めて1日間。現在、発売休止中。

かつては箱根ベゴニア園・ひめしゃらの湯のクーポン箱根ホテル小涌園 湯ったりクーポンも発売していた。

ハイキングパス

宮ヶ瀬ダムハイキングパス
小田急電鉄線発駅から本厚木駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および神奈川中央交通バスの指定区間に乗降自由のフリーパスがセットになった券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。

かつては足柄古道・万葉ハイキングパスも発売していた。

その他のパス・きっぷ

彫刻の森美術館クーポン
小田急電鉄線発駅から箱根登山鉄道線彫刻の森駅強羅駅までの往復割引乗車券(途中下車可)および箱根 彫刻の森美術館割引入場券がセットになった券。有効期間は、使用開始日を含めて2日間。
箱根旧街道・1号線きっぷ
小田急電鉄線発駅から小田原駅までの往復割引乗車券と箱根登山鉄道線小田原駅 - 小涌谷駅間および箱根登山バス小田原駅 - 元箱根港・箱根町間に乗降自由のフリーパスがセットになった券。有効期限は、使用開始日を含めて1日間。日本初のカーボンオフセットを導入した周遊券。2008年9月1日発売開始、同年10月1日利用開始。これの発売に伴い1988年3月から発売されていた「箱根旧街道ハイキングパス」廃止。
小江戸・川越フリークーポン

かつては御殿場往復割引きっぷ小田急・世田谷線散策きっぷも発売していた。

設備

駅の設備

  • 小田急では2005年をのぞき年2回社債を1月(愛称「小田急箱根ゆけむりボンド」)と7月(愛称「小田急箱根あじさいボンド」)に野村證券大和証券などで一般投資家向けに起債している。この資金などで各駅のバリアフリー化、待合室の設置などを行っている。
  • 新宿駅、小田原駅、藤沢駅、片瀬江ノ島駅、新百合ヶ丘駅(多摩線)、唐木田駅(以上は全て路線の起終点駅またはスイッチバック構造の駅)、東北沢駅、下北沢駅、世田谷代田駅をのぞいた全ての駅で上下別々のホームを使用している。かつては梅ヶ丘駅において上下で島式ホーム1面を共用していたが、その後対向式ホームへ改良された。下北沢駅は当初は上下共用の島式ホームで、その後ホーム増設が行なわれたが、地下化に伴い島式ホームとなっている。また、代々木八幡駅は改良工事完了後に島式ホームとなる。
  • 沿線における戦後の急速な人口増加を見きわめきれず、新宿駅の大改良では短期間での再工事を行わざるを得なかった。
  • 自動券売機などの更新には積極的で、早い時期に1万円札まで対応の券売機が全駅に設置されている。自動改札機の導入も全駅で完了しているが、有人改札口では改札鋏が引き続き使用されていた。改札鋏は、2016年11月末で廃止され、日付の入ったスタンプ式となった。改札鋏の鋏痕は各駅で異なっており、これを利用して、通常は部外秘である各駅の鋏痕を公開しただけでなく、1985年春には全駅の改札鋏を集めて回る「ぱちんぱっちん 68駅パンチめぐり」、1986年春には全駅の改札鋏とスタンプを集めて回る「ぺたんぱっちん 68駅スタンプ・パンチめぐり」といったイベントが行なわれた。
  • 2006年から主要駅構内に自動体外式除細動器 (AED) が設置され、2012年4月に全駅への設置が完了した。また、2008年3月から運転を開始したロマンスカー60000形MSEには日本で初めて列車内にAEDが設置され、同年内に他のロマンスカー全編成にも設置された。

駅名標

  • 2002年サッカーワールドカップでの旅客輸送などに対応するために、2001年頃から中国語朝鮮語による案内を導入した。これは、横浜国際総合競技場方面(JR横浜線)への乗換駅である町田駅までの案内のためで、駅名標には英字に加えてハングル(一部には中国語簡体字繁体字)の併記も行われている。ただし一部の主要駅のみにとどまっており、それ以外の駅では中国語と朝鮮語の表記は無い。2001年以降に新設・交換された駅名標などのサイン類は、主要駅においてはハングル(一部は中国語簡体字)表記がなされたもので製作されているが、それ以外の駅では従来通り日本語と英字のみである。2014年1月より駅ナンバリングを導入した[23]
  • 小田急のブランドマークの導入の前後からユニバーサルデザインピクトグラムがほぼ全駅で導入されている。2011年以降に交換された駅名標などの案内サイン類は、すべて新型のデザインであるほかLED照明付きのもので製作されている。2020年6月現在では46駅が新型駅名標に更新されている。[要出典]平成時代では2010年(平成22年)度に新宿駅海老名駅を皮切りに順次更新され、2018年度末(2019年3月中旬)頃には本厚木駅が更新され、40駅が更新された。なお、一部の駅では番線表示・案内サインのみ交換されている駅もあり、後に駅名標が新型になることもある。

発車標

  • 発車標については一部の駅をのぞいてLED式のものが使われており、近年はフルカラー式の表示に更新が始まっており、LCD式のものが使用されている駅もある。特急列車の空席案内ではLCD式のものが使われており、使用車両もわかる表示になっている。特に新宿駅のホームの発車標は乗車位置の表示(一般列車)や特急列車の使用車両や空席状況も表示されている。

アナウンス(自動放送)

現在、駅構内のアナウンスは上りホームを関根正明、下りホームを緒方智美が担当している。ただし、以下の駅は例外である。

車内の自動放送は、日本語を西村文江[54]、英語をクリステル・チアリが担当している[55]。なお2018年3月17日のダイヤ改正時からは、新たに駅番号と次の停車駅の案内のパーツが追加されている。

線路

  • 安全面としては、脱線防止ガードを半径400m以下のカーブに設置している。
  • 複々線区間などの一部の軌道にはラダー軌道(ラダー枕木)など最新の軌道技術を採用し、乗り心地にも配慮している。
  • 東京都世田谷区を中心とする沿線地主・支援者の反対運動などもあって、複々線化工事は遅れていたが、2018年3月、代々木上原駅 - 登戸駅間の複々線完成による新ダイヤにより、ラッシュ時の混雑緩和や列車の遅延減少などが実現した。なお、2004年11月に梅ヶ丘駅 - 和泉多摩川駅まで複々線が完成。引き続き梅ヶ丘駅 - 東北沢駅間(代々木上原駅 - 東北沢駅間は一旦完成していたが下北沢駅周辺の整備との関係で再工事、2018年3月完成)と和泉多摩川駅 - 向ヶ丘遊園駅間(川崎市による周辺地域の区画整理の遅れのため2009年3月に暫定的に3線化で完成)の複々線化工事が行われた。また、梅ヶ丘駅以西の高架複々線化が完成するまで、世田谷区内の沿線には、「高架複々線建設反対」「地下複々線化の実現を」などといった立て看板が多数設置されていた。しかし、経堂地区で高架複々線促進協議会が発足していたなど、世田谷区内の沿線では高架複々線化推進の動きもあった[56]

早期地震警報システム

鉄道事業者としては初めて「早期地震警報システム」を導入し、2006年8月1日気象庁が特定事業者に向けて提供する高度利用者向け緊急地震速報の配信開始にあわせて運用している。

自動列車停止装置

デジタル信号を用いた自動列車停止装置のD-ATS-Pを全線で使用している。D-ATS-Pは2012年3月に多摩線で導入し、以後、各線で導入が進められ、2015年9月12日に全線で導入が完了した[57]。D-ATS-P導入前は変周式の自動列車停止装置(OM-ATS)が全線で使用されていた。

踏切集中監視システム

小田急線内にある230余の全踏切に監視カメラ・集音マイク・スピーカーを設置(立体化によって廃止された踏切9個には監視カメラのみ設置)し、運輸司令所と隣接している電気司令所にて踏切の各動作(遮断機の動作、異常発生時の機器の状況)を監視するもので、踏切支障時の迅速な対応が可能になる。2005年から導入が始まり、2008年12月に全線で導入を完了した。

一日平均乗降人員上位25駅

関東交通広告協議会東京都統計年鑑神奈川県統計要覧 より。

増加減少は、右欄の乗降人員と比較して増(増加)、減(減少)を表す。

順位駅名路線名2015年度2010年度2005年度2000年度特記事項
1新宿駅小田原線増加 492,234減少 476,773減少 486,765495,438(各社局線総合では世界一)
2町田駅小田原線増加 291,911増加 290,621増加 281,280277,304 
3代々木上原駅小田原線増加 251,439増加 224,032増加 182,257171,288東京メトロ千代田線との直通人員を含む。
4藤沢駅江ノ島線増加 162,345増加 154,045増加 142,109142,096 
5登戸駅小田原線増加 161,548増加 151,662134,448 
6本厚木駅小田原線増加 152,467増加 141,839減少 141,390145,001他路線と接続しない私鉄の駅として日本一。
7海老名駅小田原線増加 143,629減少 131,505増加 133,132128,427 
8相模大野駅小田原線
江ノ島線
増加 129,015増加 119,166増加 113,093106,000 
9新百合ヶ丘駅小田原線
多摩線
増加 124,747増加 121,119増加 106,52599,791 
10大和駅江ノ島線増加 116,042増加 111,481減少 102,765105,975 
11下北沢駅小田原線減少 114,118増加 131,992減少 127,048132,404 
12中央林間駅江ノ島線増加 97,382増加 89,89284,104 
13湘南台駅江ノ島線増加 90,208増加 82,948増加 76,24758,557 
14成城学園前駅小田原線増加 88,516増加 84,182減少 77,91185,386 
15経堂駅小田原線増加 74,691増加 67,541増加 65,91663,785 
16鶴川駅小田原線増加 69,261増加 68,18866,647 
17向ヶ丘遊園駅小田原線増加 65,774増加 64,199減少 60,74163,106 
18小田原駅小田原線増加 64,580増加 64,685減少 63,60066,220 
19千歳船橋駅小田原線増加 57,112増加 51,663増加 47,25647,009 
20小田急相模原駅小田原線増加 56,293増加 55,03454,477 
21伊勢原駅小田原線増加 51,733増加 49,70350,170 
22愛甲石田駅小田原線増加 51,341増加 47,46045,686 
23小田急多摩センター駅多摩線増加 49,809増加 46,984増加 36,49332,290 
24祖師ヶ谷大蔵駅小田原線増加 47,857増加 42,856増加 38,68933,654 
25生田駅小田原線増加 45,279増加 43,92541,314 

小田原線のターミナル駅である新宿駅の一日平均乗降人員は約50万人であるが、京王線新宿駅と比較すると25万人程度少ない。しかし、新宿駅の南側に位置する代々木上原駅で東京メトロ千代田線への相互直通運転を行っており、都心方面への利便性と輸送の冗長性に寄与している。同駅の一日平均乗降人員は約25万人であり、近年は増加傾向が続いている。

小田原線の新宿駅から本厚木駅までのうち、快速急行が停車する9駅は乗降人員が10万人を越えている。特に横浜線と接続する町田駅は、新宿駅から30km程度離れているのにも関わらず一日平均乗降人員は約30万人であり、他の私鉄路線と比較しても突出して輸送人員が全体的に多い。また新宿駅から45km程度離れた本厚木駅は、他路線と接続しない単独駅でありながら一日平均乗降人員が15万人を越えている。小田原線はこれらの主要駅を利用する乗客を捌くために、優等列車を基軸としたダイヤが終日にわたって組まれている。朝のラッシュ時に運転される通勤急行は、登戸駅を通過する代わりに成城学園前駅に停車する千鳥停車を行い、快速急行に乗客が集中しないようなダイヤが組まれている。

江ノ島線で最も乗降人員が多い駅は藤沢駅であり、一日平均乗降人員は約16万人である。路線距離に対して比較的接続路線が多く、同駅と相模大野駅、大和駅、中央林間駅、湘南台駅の5駅は乗降人員が9万人を超えている。

多摩ニュータウンへのアクセス路線である多摩線は、他2路線と比較して輸送量が少ない。都心方面へは京王相模原線と競合しており、多摩急行の新設を機に小田原線への直通運転を増発した。輸送人員は年々増加傾向にあるものの、小田急多摩センター駅の乗降人員は京王多摩センター駅の6割程度である。

金融・与信事業

  • 2003年10月24日横浜銀行と連携し、全駅にATM設置を開始し、2005年4月1日に全駅でATMを稼働させた。日本の鉄道会社の中では初の試み。利用可能時間は、年数回の特定日を除き、毎朝6時から深夜0時までとなっており、預金通帳の利用も可能。
  • 小田急電鉄は、国際ブランド(VisaMasterCard)のクレジットカードを自社で発行している。元々は子会社の「小田急カード株式会社」が発行していたが、2005年に同社を小田急電鉄が吸収合併して以降、自社での直接発行となった。自社でクレジットカードを発行している鉄道会社は、日本では2017年4月時点で小田急電鉄のほか、J-WESTカードを発行しているJR西日本の2社のみ[注釈 7]。VISAとMasterCardのブランド供給会社は三菱UFJニコスMUFGカード(カード裏面に表記あり)。このほか、JCBブランドのカードもジェーシービーに委託する形で発行。入会申込書の郵送先もジェーシービー宛になっている[注釈 8]。ただしコールセンターはそれぞれのカード会社になっている。

広報

キャッチコピー

ファン向けサービス

  • 毎年10月の休日に、鉄道の日にちなみ、海老名電車基地とビナウォークで「小田急ファミリー鉄道展」を開催している(2019年は5月下旬開催、2020年は開催中止)。鉄道グッズ・食品の販売、鉄道模型の展示、鉄道車両の撮影会が実施されているほか、他社の鉄道イベントにも随時出店している。
  • 「小田急グループ 親子体験イベント」の一環として、小田急沿線に住む親子を対象に「ファミリー鉄道教室」を開催している。運転士・車掌の仕事や電車が動く仕組みについて学び、車両洗浄などの見学を行う。
  • 2007年の小田急線開業80周年を記念して、公式サイトに「小田急バーチャル鉄道博物館」を開設している。
  • 2012年3月24日・25日に同年3月16日のダイヤ改正で営業運転を終了した5000形およびロマンスカー10000形・20000形のお別れイベント「The Last Greeting 〜想いは、引き継がれる。〜」を開催した。毎年行われるファミリー鉄道博の内容に加え、前記3車種の車内撮影などが行われた。
  • 2008年以降、子会社の箱根登山鉄道とのつながり(全国登山鉄道パーミル会)で関西圏の南海電気鉄道のイベントでも出店を行い、関西圏でのPRを展開している。また南海電鉄もファミリー鉄道展でほぼ毎年出店を行っている。

その他

  • 1970年代前後には多くのテレビドラマの舞台として電車が登場し、沿線ドラマは全国に知れ渡るところとなった(代表例:ウルトラシリーズケンちゃんシリーズなど)。
  • 藤子不二雄の作品との関係
    • オバケのQ太郎』の命名の経緯として、作者が小田急で通勤していたので小田急からオバQになったという説がある。
    • ドラえもん』に「小羽急百貨店」が登場する。「のび太特急と謎のトレインハンター」では取材に協力し、歴代の小田急車両が劇中で多数登場した。
    • 笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造は、小田急線沿線に在住しているという設定で、作品内に度々小田急線が登場する。
  • テレビ東京日経スペシャル カンブリア宮殿』2017年5月4日の放送分にて、小田急電鉄の事業戦略について放送した[59]
  • 江の島海岸において清掃活動を行う「小田急クリーンキャンペーン」を毎年実施している。グループ社員や沿線住民が参加している。

スポーツとの関係

  • 1949年11月27日付の『朝日新聞』朝刊に、プロ野球に関する記事があり、その中に「新リーグの一つは名称セントラルリーグで、巨人阪神中日・大陽[注釈 9] の既成球団と、大洋漁業西日本新聞小田急の八チーム」とあり、この時点では小田急はプロ野球球団の所有を計画していた[注釈 10]。しかし球団所有が具体化しつつあったものの、結局は球団所有を断念した。「プロ野球再編問題 (1949年)」も参照。
  • 過去に女子バレーボールチーム小田急ジュノーを所有していた。丸山由美を初代監督に招いて1986年に発足したが、Vリーグ所属時の1998年限りで休部した。現在、小田急は丸山を主任講師としたバレーボールクリニックを世田谷区などで開催している。
  • 東京都町田市が本拠地のプロサッカークラブFC町田ゼルビアのスポンサーとしてユニフォームの背中部分にodakyuの広告を掲出し、町田市内にある小田急線の駅構内に掲示板を設置し試合告知や試合結果を貼りだしたり、ホームゲーム開催週には小田急線車内に試合告知のための中吊り広告ポスターを掲出したりしている。シーズン中のFC町田ゼルビアのホームゲームの一部の試合では、「小田急」マッチを開催[60] し、その試合関連イベント運営にも協力している。

労働組合

有価証券報告書によれば、労働組合の状況は以下の通り[61]

名称上部組織
小田急労働組合日本労働組合総連合会日本私鉄労働組合総連合会

その他

  • 株式会社日本格付研究所による格付けは、「AA-」となっている。(2016年11月24日時点)[62]
  • 安藤記念奨学財団と小田急電鉄事業団を前身とする公益財団法人小田急財団を通して社会還元を行っている。安藤楢六は小田急中興の祖である。
  • 成城学園前駅付近の地下区間上のスペースを利用した貸し農園の経営も行っている。
  • 5分以上の遅れが発生した際は、公式サイトから遅延証明書をダウンロードすることができる。
  • 日本映画主題歌第一号となった『東京行進曲』(作詞:西條八十1929年)に当時急速に発展していた新宿の代名詞の一つとして「いっそ小田急で逃げましょか」というフレーズが歌い上げられており、その部分は検閲を恐れて原案の歌詞を差し替えた経緯があり、当時から「小田急」という名称が浸透していたことがわかる。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 合併を含む提携強化を図る、小田急が所有する株数は相鉄の発行済み株式の16%まで、小田急出身の役員を2人受け入れの3つが定められた。ただし合併を含む提携強化については、実施されなかった。
  2. ^ 多摩線開通までの計画変遷については多摩線の記事を参照。翌1967年6月に喜多見 - 多摩間の免許廃止ならびに百合ヶ丘(後に新百合ヶ丘に変更) - 多摩間の敷設免許を申請し、同年12月に認可されたことで喜多見からの新線計画は放棄された。
  3. ^ 多摩 - 城山間の免許は存置されたが、後に失効した。
  4. ^ 特急ロマンスカーでは50000形「VSE」に限り担当乗務員専用の制服を着用していたが、以降は車種にかかわらずロマンスカー乗務員専用の制服を着用するようになる。
  5. ^ JR2社の在来線管内を直接結んでいる私鉄は、小田急電鉄のほか大手私鉄では近畿日本鉄道第三セクター鉄道ではえちごトキめき鉄道がある。
  6. ^ かつて非シングルアームパンタの車両が在籍していた会社で、現在営業用車両がすべてシングルアームパンタ搭載車となった大手私鉄は、他に京王電鉄がある。JRの電車では、JR北海道JR東海の車両がすべてシングルアームパンタである。
  7. ^ かつてはJR東日本も自社発行であったが、2009年10月にカード部門を完全子会社「株式会社ビューカード」として分社化している(ブランド供給会社はクレディセゾンのUCカードと、JCBのブランド供給会社扱いで発行している)。
  8. ^ JR西日本の場合は、JCBブランドも自社発行扱い(業務はジェーシービーにアウトソーシング)となっている。
  9. ^ 1949年のシーズンまで「大陽ロビンズ」(1948年に太陽ロビンズから改称)と名乗っていた松竹ロビンズのこと。
  10. ^ 他には山陽電気鉄道がプロ野球球団の所有を企図し、一時期2軍チームの山陽クラウンズを所有している。

出典

  1. ^ a b c d 会社概要 - 小田急電鉄(2019年7月22日閲覧)
  2. ^ a b c d e f g 第98期有価証券報告書
  3. ^ 大手民鉄の素顔 (PDF) - 日本民営鉄道協会2017年度版
  4. ^ “グループ経営理念・長期ビジョン2020”. 小田急電鉄. 小田急電鉄. (2020年9月7日). https://www.odakyu.jp/company/philosophy/ 2020年9月7日閲覧。 
  5. ^ a b 小田急電鉄 (2014年5月). “小田急グループのブランドマーク (PDF)”. 『SUBWAY 日本地下鉄協会報』第201号. 日本地下鉄協会. pp. 55-57. 2018年10月5日閲覧。
  6. ^ “「小田急グループ ブランドマーク」を制定” (PDF) (プレスリリース), 小田急電鉄, (2008年2月8日), オリジナルの2010年2月15日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20100215040557/http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/3353_1782322_.pdf 2017年11月6日閲覧。 
  7. ^ 明治43年(1910)7月15日小田急電鉄(株)『小田急五十年史』(1980.12)
  8. ^ 相鉄グループ100年史』 相鉄ホールディングス 、2018年12月、42ページ
  9. ^ 神奈川サンケイ新聞社 編『ヨコハマ再開発物語』 日刊工業新聞社、1982年1月、ISBN 4-8191-0510-8、89-99ページ
  10. ^ 『日本全国諸会社役員録. 明治44年』国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1922年6月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第32回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1926年10月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 小田急五十年史”. 小田急電鉄 (1980年). 2019年7月26日閲覧。(渋沢社史データベース)
  16. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年4月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
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参考文献

関連項目

外部リンク


 

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