PORTALFIELD編集部より
登山のみならず観光でも根強い人気を誇る立山。室堂ターミナルから一歩出ると目の前に立山がどーん!と、素晴らしい迫力でまさに絶景が飛び込んできます。室堂ターミナルから正面目前に広がる台形の山並み、これは左から別山(山頂は見えません)、大汝山、雄山の連なりからなり、その連なりの右隣に位置する浄土山を加えた、別山、雄山、浄土山の三つを総称したものが立山三山です。
登山で縦走する方ならご存じの方も多い「立山三山」ですが、この稜線から眺める室堂平の景色もこれまた絶景。写真は4月下旬頃に立山三山の稜線から室堂平を望んだ際の一枚。まさに絶景。
このあたりはバックカントリースキーのメッカの一つに挙げられるエリアで、雪のある時期には雪山登山者に混じってスキーヤー、スノーボーダーの姿も多く見られます。室堂ターミナルに美女平からの高原バスでターミナルに到着し、建物内に入るとすぐ右手には「入山安全相談窓口」があり、指導員の方が登山届の提出を呼びかけています(夏期も開いてます)。
こちらで、周辺の山々の登山道情報、要注意箇所などアドバイスを頂くことができます。
バックカントリーが楽しめるシーズンには、ビーコンのレンタルをしています。以前借りたことがありましたが、確か3日間で5000円〜6000円位(うろ覚えです。現在の価格は不明)で、定期的に使用してる方なら、自分のビーコンを買った方がやはりおすすめ。
下記のアクセス欄にも書いてありますが、立山までのアクセスは長野県側の扇沢からでも、富山県側からでも立山黒部アルペンルートを使う必要があります。4月中旬のアルペンルート開通直後や雪の大谷が楽しめる期間、連休、紅葉の時期などは劇的な混み方をすることがあるので、時刻表の接続通りにはまず移動できません。ただ、そういう時は各乗り物で増発便が出ることが多いです。
そんな立山登山の玄関口となる立山黒部アルペンルートの室堂ターミナルですが、駅構内に「立山そば」という立ち食いそば屋さんがあります。あまり早く着くとまだ営業していないこともありますが、時間に余裕があれば「白海老」のかき揚げそばをぜひ。このなるとが何とも言えない存在感(笑)。富山の名物である白海老ですが、お店で食べると比較的高いことが多いので、立ち食いそば屋さんでかき揚げを楽しむのはこれまた一興。ちなみに「立山そば」は北陸新幹線の富山駅にもあります。
富山駅の話がでてきたので、食べ飲みネタをもう一つ。日本酒を飲まれる方におすすめなのが、立山酒造の日本酒「立山」。いろいろ種類がありますが、個人的には「特別本醸造」を。どんな料理にも合うスッキリとした味わいと、熱燗もOKな守備範囲の広さ、で、比較的リーズナブルなのも嬉しいところ。ありがちですがリンク載せておきます。もし購入されるなら是非こちらで(笑)。
立山に登山する際は、稜線を縦走するにしても早朝に出発すれば、別山から回っても雄山から回っても1日で歩くことが可能です。また、一の越からタンボ平へ向かうルートは紅葉の時期は見事な紅葉を楽しめます。知る人ぞ知るに近いような比較的静かなルートですが、時期や気象状況によっては道の具合が良くないこともあるので、前述の入山安全相談窓口で聞いておくことをおすすめします。タンボ平を歩いてきた時の記事「紅葉真っ盛りの立山へ③ 紅葉のタンボ平を歩く!」がありますので、興味がある方は是非ご一読を。
紅葉真っ盛りの立山へ③ 紅葉のタンボ平を歩く! - PORTALFIELD
ただ、どこを歩くにしても、早朝に出発することを考えると、前泊するのがやはりおすすめです。
立山周辺登山の時に利用できる宿泊施設としては、室堂周辺には「ホテル立山」などの設備の整ったホテル、そこから少し歩いてみくりが池そばの「みくりが池温泉」など種類もあり、その他「立山室堂山荘」などの山小屋も充実。剱御前小舎(つるぎごぜんごや)、内蔵助山荘(くらのすけさんそう)、一の越山荘(いちのこしさんそう)など、縦走ルート上にも山小屋があります。テント泊であれば、室堂から1時間〜1時間半ほど歩くと雷鳥沢キャンプ場があり、広々としたテント場は気持ちよく、目前には山々が広がり雄大な景色を楽しめます。個人的には、数多くある山岳地帯のテント場の中でも一番好きな場所の一つです。(高橋)