クリエイティブ・コモンズ・ライセンスと著作権について

著作権という概念についてご存じの方は多いかと思いますが、著作権に関係するキーワードとして「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons License 略称:CC)」というものがあります。

通常よく使われるのは、全著作権を行使する意味で「All rights reserved」という表記があります。「C」マークも同様です。この、「All rights reserved」の他に、利用の自由度を設けて著作権を管理できるのがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスです。

なんとなく聞いたことはあるけど、いろいろ種類があってよく分からないという話を時々聞きます。実際PORTALFIELDでも、記事などで多くの画像を利用しており、その著作権やロイヤリティー(特許権・著作権・商標などの使用料)を意識する機会が多いので、ここで改めて備忘録と確認の意味をこめて解説していきたいと思います。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは

クリエイティブ・コモンズは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。
 
CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません。」という意思表示をするためのツールです。
 
CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができます。

それでは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにはどのようなものがあるのか、一つずつ見ていきましょう。

この図はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスと著作権の関係を表しています。

上から下に向かうほど利用制限が強くなり、「All rights reserved」ではクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを利用しません。

CC0(著作権を行使しない)

パブリックドメイン。著作権が消滅している、もしくは行使を控えます。

CC BY(表示)

投稿者のクレジット(メンバー名や作品タイトル、URLなど )を表示すれば、改変、営利目的での二次利用が許可されます。

CC BY-SA(表示—継承)

投稿者のクレジット(メンバー名や作品タイトル、URLなど)を表示し、改変する場合もこのライセンスで公開すれば、改変、営利目的での二次利用が許可されます。

CC BY-NC(表示—非営利)

投稿者のクレジット(メンバー名や作品タイトル、URLなど)を表示し、非営利目的であれば改変しても利用できます。

CC BY-NC-SA(表示—非営利—継承)

投稿者のクレジット(メンバー名や作品タイトル、URLなど)を表示し、非営利目的かつ、改変する場合もこのライセンスで公開すれば利用できます。

CC BY-ND(表示—改変禁止)

投稿者のクレジット(メンバー名や作品タイトル、URLなど)を表示し、改変しなければ営利目的での二次利用が許可されます。

CC BY-NC-ND(表示—非営利—改変禁止)

投稿者のクレジット(メンバー名や作品タイトル、URLなど)を表示し、非営利目的かつ、元の作品を改変しないことを条件に利用できます。

C All rights reserved(全著作権行使)

全ての著作権を行使し、著作権法の範囲を超えての無断転用、無断複製を禁じます。

いかがでしたか。

身近な例としては、ストックフォトなどを利用する際に見かける「CC」という概念はここから来ています。

PORTALFIELDをご覧になってる方の中には、登山やアウトドア関係のブログを開設している方もいらっしゃると思いますが、ブログを書く際に「CC0」の写真を集めたコーナーなどは利用される方も多いかと思います。

そうした、自分以外の人が著作権を持っているものを利用する際に「CC」というのは分かりやすいだけでなく、自分が著作権を持っている写真などにももちろん使えます。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを使うと、写真や画像などをはじめとした著作権が関係してくるものについて、その著作権を持ってる方がその利用の自由度を自分で設定、管理することができます。

「自分で撮影した写真などを広くいろいろな方に使ってもらいたい、でも、自分が撮影したことだけは書いておいてね」

このような時にクリエイティブ・コモンズを記載しておくと、そのレベルに応じて利用してもらえるので、「C」マーク表示に比べると様々な媒体に掲載されるきっかけにもなります。自分の作品をアピールしたい場合などは便利に使えると思います。

「CC BY-ND(表示—改変禁止)」などは比較的使いやすいかもしれません。

使い方によっては自分の著作物を広く流通させる手段としても有効ですので、興味を持たれた方はぜひ活用してみてください。