写真:JR新函館北斗駅に入線する試験車両「ALFA―X」=12日未明、北海道北斗市
新幹線試験車、北海道走行 厳寒地でデータ収集
JR東日本は12日未明、次世代新幹線の開発に向けた試験車両「ALFA―X(アルファエックス)」の試験… このままもっと読む
PORTALFIELD編集部より
2031年の札幌駅延伸が待たれる北海道新幹線ですが、今回の試験車両はJR側にとって、東京〜札幌間における飛行機との競争力を高めるためには必要不可欠な車両ですね。
この次世代車両の営業時最高速度によって、現在の状況が大きく変わると思われるのが、今や世界中の人に知られているニセコへのアクセスです。バックカントリースキーやスノーボードを楽しむ方だけでなく、登山を楽しむ方であれば、百名山である羊蹄山があるエリアなのをご存じの方も多いと思います。
そんなニセコエリアでの北海道新幹線の最寄り駅になるのが「倶知安(くっちゃん)」です。現在は新千歳空港から車やバスでアクセスするのが一般的ですが、倶知安まで新幹線でアクセスできるとなると状況は一変します。
飛行機は搭乗前後で時間が取られるだけでなく、新千歳空港からの移動時間も加わります。そのため、絶対的な移動スピードでは飛行機にかなわない新幹線でも、直接倶知安までアクセスできるとなると俄然競争力を持ってくるわけです。
この試験車両が今後どういった形で営業用車両に仕上がっていくのか、これからの開発の行方には目が離せませんね。
共同通信