このレビュー論文では、先日購入したfenix6Xについて、登山やハイキングでの利用をベースとした上での実際の使用感を織り交ぜながら、機能や使い心地、操作方法、候補に挙がりそうな他機種との比較、使い方のコツやノウハウなどをレビューを交え、前編・中編・後編に分けて詳しく紹介していきます。
fenix 6シリーズの中でもfenix6Xにクローズアップしてマニュアル的に解説しているブログ記事はあまりないので、購入を検討される際のイメージ作りや、購入後の操作方法の参考になれば幸いです。これはブログ記事と言うより、文字数ベースだと論文レベルですが、読み応えのある内容に致しました。
全体を通して話の流れが繋がるようにしましたので、かなりのボリュームがあります。必要に応じて目次を使って下さい。目次は前編・中編・後編の全てを含んでいます。
目次
【レビュー論文前編】GARMIN GPSウォッチ fenix 6X 機能使い方詳細レビューと購入の決め手
fenix6Xの機能
・スマートウォッチ
・音楽再生
・決済機能
・セーフティ機能
・Body Battery(ボディバッテリー)
スマートフォン連携アプリ
・Garmin Connect Mobile(コネクトモバイル)
・Connect IQ Store
・Garmin Explore App
・アプリやウェブサービスに関して
【レビュー論文中編】GARMIN GPSウォッチ fenix 6X 登山地図ナビゲーション完全マニュアル
地図とナビゲーション
・GPSの軌跡ログをなぞるだけの使い方では、せっかくのGARMINが勿体ない。
・ナビゲーションについて、一旦整理してみます。
・登山でナビゲーションするための準備(fenix6XやハンディGPS)
・実際の山行でどのように使うか(出発まで)
・実際の山行でどのように使うか(出発後)
fenix6Xで複数ポイントを経由して目的地までルートナビゲーションを行うには?
【レビュー論文後編】GARMIN GPSウォッチ fenix 6X 登山地図ナビゲーションフィールドレビューと購入のコツ
GARMIN fenix6シリーズとは
(Garmin: Introducing the fēnix 6 series)
「fenix6 Series(フェニックス6シリーズ)」は、GPS機器メーカーとしては大御所的存在のGARMIN(ガーミン)が展開する、登山やランニング、水泳など様々なアクティビティに利用できるマルチスポーツGPSウォッチです。前シリーズ「fenix5X Plus」の機能に加えて、バッテリーもちの更なるパワーアップ化、パフォーマンス計測機能の搭載、大型ディスプレイ化を実現しています。
fenix6シリーズになって、デザインより洗練されたのとともに、従来機種に比べて時計の厚みの薄型化を実現するなど、アウトドアアクティビティだけでなく日常使いでもより使いやすい時計になりました。
fenix6Xの購入動機
「登山での利用と普段使いの両立ができる、品質の良いものを使いたい」
現在使用している、GARMINのハンディGPS「GPSMAP」や「DAKOTA20」の基本性能には問題無かったものの、屋外での液晶の見やすさでは最近の新型液晶(反射型のChromaディスプレイ)に見劣りしてきたこと、GPSで利用している地図データが古くなってきたことで更新を検討するも、地図データを更新するにも2万円弱かかってしまうことがまず一つ。
次に、登山で現在メインに使っている時計であるカシオのプロトレック(PRW-3000)にはGPSが付いておらず、GPSによる高度を確認できないこと。
それに加え、普段使いしているSUUNTO(スント)のGPSウォッチ「Traverse(トラバース)」の時刻が狂いやすいんですが、GPSで補正するにも受信感度が悪くて一向にGPSを掴まず、事実上GPS機能の使用をやめていたこと。同様にスマートフォンの通知機能も、あまり見やすくなくすでに使っていませんでした。
このあたりを総合して考えた際に、それらを個別に新しくしようとすると、軽く10万円はあっという間にオーバーしちゃうんですよね。そもそも一気に買い換えるのは現実的でありませんし。
あとは、先ほど地図の話に少し触れましたが、本体に予め収録されている地図が魅力的でした。
fenix6Xには昭文社の「山と高原地図」データが全国分収録されているんですよ。山と高原地図は全国で60冊あるんですが、一冊あたり1000円程で、これが単純計算で60冊となると約6万円。実際には紙の地図も必要なので、これからも「山と高原地図」は買うんでしょうが、そのデータがGPSに収録されているって画期的じゃないですか。
最初から内蔵されているので、地図をダウンロードして入れておくとかそういう作業も不要です。「危」とか「迷」とか「山と高原地図」には記載ありますが、この情報、fenix6X上で見ることができます。コースタイムに至っては地図上にそのまま表示されており、これ見た時点でもはや驚愕(笑)。
ここまで来ると、買わない理由というか、選ばない理由はないなと。
時々聞かれるんですが、「SUUNTO 9」と比べましたか?って話。
もちろん比較しました。「Traverse(トラバース)」以前にも「Vector(ベクター)」とか使っていたほどSUUNTO(スント)ってブランドは好きですから。
ただ、最終的な決め手はやっぱり地図。登山で使う前提なので地図が使い物にならなければ意味はありません。
その点で、GARMIN fenix6XとSUUNTO 9との勝負は既についてました。
プロトレックのスマートウォッチもありますが、バックライトがネックになるバッテリー消費の問題がより改善しない限り、AndroidWearにしてもAppleWatchにしても、登山で積極的に使う気はしません。バッテリー性能大事です。詳しくは後述します。
fenix6シリーズのモデルによる違いを比較
fenix6シリーズには、今回購入したfenix6Xの他に、サイズの違うモデルがもう2つあります。小さい順に、fenix6S、fenix6、fenix6Xとなります。
fenix6シリーズの各モデルのサイズ感はこのような感じです。 手首周りのサイズは、シリコンバンドに基づいています。
fenix6シリーズでは、視認性を向上させた大きなディスプレイを採用しています。従来機のfenix5Xに比べ、fenix6Xは36%サイズアップした1.4インチディスプレイを搭載。fenix6も同様にfenix5の1.2インチから1.3インチと拡大しています。
写真を見て頂くと3モデルの大きさの比較が一目瞭然ですね。実際の大きさはそれぞれ、1.2インチ(直径42mm)、1.3インチ(直径47mm)、1.4インチ(直径51mm)です。6S、6に比べて6Xの大型のディスプレイはその分表示面積も増えますので、山行中に地図やデータをチラッと見る際にも視認性は良好です。
このディスプレイは、バックライトがなくても表示が見られる新しい方式の液晶を使っているので、晴れた日の屋外でもクッキリはっきり見えます。例えば、スマートフォンの画面を晴れた明るい日の屋外で見ると画面が暗く見えてしまい見にくくなりますが、このディスプレイにはそれがありません。
画面表示をする際にバックライトを光らせるのが必須では無くなったことから、結果的にバッテリーの高寿命化に多大な貢献をしています。もちろん、暗いところではバックライトを点灯できます。
fenix6Xの特徴
(03 Designated Animation JP)
この動画は旧機種のものがベースになっていますので、動画内のデータはfenix6Xのものとは違います。それでも、どんなことができるのか自体は参考になると思います。
また、この時計で重要な機能の一つである、アクティビティ時に利用するモードについては、例えば登山、ハイキング、ランニング、トレイルランニング、プールスイム、サイクリング、ゴルフ、クライミング、スキー、バックカントリースキー、SUPボート等の様々なアクティビティ用のアプリがプリロードされています。これも相当数あります。後から追加したり削除することも可能です。
アウトドア用に使える時計に必須とも言える、いわゆるABC機能(高度計、気圧計、コンパス)は、もちろん普通に装備。
(【仕様】ウィジェット:高度計と気圧計)
大画面化により、アクティビティで1画面に表示可能なデータ項目が、従来の最大4分割から最大8分割まで表示することが可能になりました。
上の写真のように、各項目にはトレーニングデータや心拍、ナビゲーション中の案内など様々な情報を表示できます。表示項目数は8項目だけでなく、それより少なくすることも可能です。
fenix6Xの機能
自分はこのテの精密機器とかガジェット類は大好きなタイプなんですが、このfenix6Xの機能の多さはそうしたものが好きな人や機械に強い人であったとしても、もはや一度に全てを把握できるようなレベルを超えています。
実際にはその人にとって必要な機能に絞って使い方を覚えていく形になると思います。ここではいくつかの機能をピックアップしてご紹介します。
スマートウォッチ
fenix6XはAndroidWearでもAppleWatchでもありませんが、スマートウォッチとしての側面も持っています。ウォッチフェイス(時計盤面の表示デザイン)やトレーニングページ(登山も含めアクティビティ中に表示できる情報画面)は自由に編集でき、自分好みの一台に仕上げることが可能です。
その日の気分やシチュエーションによってウォッチフェイスを変えるのも簡単で、このあたりはスマートウォッチで人気の機能をしっかり押さえています。
また、スマートフォンと常時接続しているため、スマートフォンで受ける通知はfenix6Xにもほとんどタイムラグなく飛んできます。例えば、Gmailなどのメール、SMS、WhatsApp等のメッセージ系、TwitterなどのSNS系、他には電話着信などなど。
Gmailはタイトルだけでなく、ある程度文字数が表示されますので、短いメールならほぼ全文が読めます。メッセージ系に至っては、メッセージの中身が読めるだけでなく、受信した通知に予め自分で作成しておいた定型文を返信することもできます。SNS系も同様。もちろんカラー画面で表示されます。
これだけでも、AndroidWearやAppleWatchなどのスマートウォッチで重要な機能となる部分を問題なくカバーしてます。あと重要なのが、Android、iPhone両方に対応しており、どちらであっても機能に制約が出るとかがありません。この辺は強みかと。
音楽再生
fenix6Xは音楽再生機能にも対応しています。現在、Amazon Music、Spotify、LINE MUSIC、AWA等の音楽アプリを直接インストールできるほか(今後も対応サービスは増えそうな雰囲気)、PCなどから最大2000曲の音楽データを時計に保存することが可能です。Bluetooth対応のイヤホンやスピーカーとペアリングして聴くことができます。
音楽再生機能に関してはいろいろと試行錯誤しました。自分はApple Musicを契約していることもあり、結局はApple Musicを聴く形におさまりました。
GARMINは現在のところまだApple Musicには対応しておらず、「えっ、聴けるの?」と思われた方もいるかと思いますが、ちょっと工夫することで聴くことが可能です。
公式には対応していませんが(要はまだアプリが無いというだけの話)、実は音楽再生方法にはいくつか方法がありまして、「音楽プロバイダ」という設定項目で選ぶことができます。
項目としては、「Amazon Music」などのサービス、時計に保存した音楽データを聴く「マイミュージック」、そして「スマートフォンを操作」が選べます。
この「スマートフォンを操作」を利用することで、スマートフォンでApple Musicアプリを立ち上げておけばfenix6Xから操作が可能になります。
その際、Android機では標準の音楽再生系アプリがあるとそちらが起動することがありますので、それらのアプリは停止しておくか、必要がなければアンインストールしておくことが必要です。
それと、Bluetoothイヤホンに関しては、fenix6Xとももちろんペアリングはできるんですが、fenix6Xと直接接続した状態での音楽再生は結構バッテリーを食います。
スマートフォンを持たない状態で音楽を聴くにはfenix6Xと直接接続するしかありませんが、スマートフォンを持っている状況であれば、イヤホンはスマートフォンとペアリングさせて、音楽はあくまでスマートフォンで再生させるやり方がおすすめです。
その場合でも音楽再生のコントロールはfenix6Xでできますし、この方法だと、音楽再生に関してfenix6Xのバッテリーを食うことはありません。上の写真はその方法で再生しているところです。
決済機能
いわゆる「Garmin Pay」です。SuicaやPASMOのように非接触決済に対応しています。この機能は、自分のクレジットカードやデビットカードと紐付けて使います。
ただ、現在のところ国内で利用可能なカードは「三菱UFJ VISAデビット」と「ジャパンネット銀行 VISAデビット」のみ。せっかく時計だけで決済できるのに、現在はデビットカードしか利用できないという残念な状態です。幅広く一般的なクレジットカードとも紐付けができるようにならないと使い物になりませんね。今後の展開に期待です。
セーフティ機能
緊急時にメッセージを送信する機能です。警察や消防に自動通報するものではありません。
転落時や強いGがかかった場合などに時計がその衝撃を感知し、予め登録した連絡先へメッセージと位置情報を送信してくれます。救助がいらない場合には、所定の時間内に送信のキャンセルも可能なので、ちょっとした転倒などで自動送信されることはありません。
自動送信に対応しているアクティビティは現在のところ、ハイキング、トレイルラン、ウォーク、ラン、バイクです。登山が対応していないのが残念。また、自分の意思で手動でメッセージを送信し、援助を要請することも可能です。その場合はアクティビティの種類は問わず、いつでも送ることができます。
このセーフティ機能の仕組みは、ペアリングしているスマートフォンからメールやSMSを送信する形になるので、携帯電話圏外では使えません。
この緊急メッセージなんですが、どうもfenix6XのGPSが受信されていない状態でも、スマートフォンが位置情報を捕捉している場合にはその位置情報が送信されている感じです(確証はありません)。そういう意味だと、アクティビティ中以外でも、非常時に連絡する手段として利用することもできるのではないかと。
上記のような内容のメッセージが、予め登録しておいた緊急連絡先に送信されます。緊急連絡先になっている方には、結構ドキッとするメッセージが届きます。
このメッセージには現在の状況を確認できるGARMINの緊急用ウェブサイトへのリンクがあります。そのサイトからは、送られた座標を元に地図上で場所を見られるだけでなく、心拍データも表示されます。なかなかよくできた仕組みでした。
Body Battery(ボディバッテリー)
心拍計で計測された心拍の変動などをもとに、身体のエネルギーの残量を表す指標です。ロールプレイングゲームのHPみたいな感じです。今の自分が休息をすべきか、運動すべきか、そのタイミングなどを視覚的に表示してくれます。
そもそも、これ以外に客観的に計る方法がないので、その数値が正しいかどうかを検証することはできないんですが、どんな状態かの目安にはなりますね。日常的に利用してる機能です。他の項目と同様に、スマートフォンからは、より詳細なデータを見ることができます。
スマートフォン連携アプリ
Garmin Connect Mobile(コネクトモバイル)
Garmin Connect Mobileは、fenix6Xとスマートフォンを結びつける中核となるアプリで、このアプリを経由することでスマートフォンの通知をfenix6Xで受信できます。fenix6X本体の設定をするのにこのアプリを利用することも可能です。
(【操作方法】 Garminウォッチデバイス:一般的なスマートフォンとのペアリング手順)
アクティビティ結果をグラフや地図を交えた各種データで見ることができ、心拍や歩数、睡眠の質やボディバッテリーなど日常的なログデータもこのアプリで見ることができます。時計本体からでも各種データは見ることができますが、スマートフォンの画面サイズだと格段に見やすくなります。
また、アプリに連動した「Garmin Connect」というウェブサービスがありまして、アプリのデータはそのサイトの自分のページと自動的にリンクされますので、Garmin Connect Mobileで表示されている情報はPCから見ることも可能です。
Connect IQ Store
fenix6Xは、ウォッチフェイスを好きなものにしたり、様々な機能を持った各種アプリを利用することができます。その際に必要となるのがこのConnect IQ Storeで、イメージ的には「Google Play」や「App Store」のようなものです。
(新しくなったConncetIQ)
これを利用することで、fenix6X用の各種アプリやウォッチフェイスを探せます。ほとんどのアプリやウォッチフェイスは無料で利用できます。
Garmin Explore App
Garmin Explore Appは、PC用の「BaseCamp」の後継のような位置づけのアプリです。ルートやトラック、ウェイポイントなどのデータを管理したり、それらをfenix6Xと同期することができます。こちらもアプリに連動したウェブサービス「EXPLORE」があります。
ただ、このアプリもウェブサービスも中途半端ですね。各種データの確認は普通にできるんですが、ルートを作成したりトラックを引くにも地図にマッピングされず直線ベースになりますし、表示できる地図についても、国土地理院地形図や山と高原地図などの登山地図は利用できないため、山行前にfenix6Xに入れておきたいデータを作るのにはあまり向いていません。
そのあたりは後述しますが、登山やハイキングなどのシーンで、GARMINのハンディGPSのような機能や使い方をfenix6Xに求める場合は、PCで「BaseCamp」を利用したほうがはるかに効率的です。
アプリやウェブサービスに関して
ウェブにも対応している上記の二つのサービスですが、トレーニング的なアクティビティを管理するのに向いている「Connect」と、登山用のGPSっぽく使いたいための「Explore」の二本立てになってしまっていることで、最初のうちはそれぞれどう使い分けるのか面倒かつ分かりにくいです。
というのも、そもそもその二つが目指す機能の概念は微妙に違うわけで。GARMINにしても、fenix6Xのような様々なアクティビティで利用できる時計についてはどのように対応していくのがいいのか、ユーザーに提案する方向性を一本化できていない印象があります。
このあたり、「Connect」や「BaseCamp」については後述します。
fenix6Xのバッテリー性能
fenix6Xのバッテリーのもち方は驚異的で、
ほとんどの機能をオンにして登山中に使うGPSモードで最大60時間(画期的な長時間!)、
こちらもほぼ全ての機能をオンにしたスマートウォッチモードで最大21日(スマートフォン系OSのスマートウォッチでは考えられない長時間!)、
バッテリー節約ウォッチモードで最大64日(もはやあり得ない長期間!笑)
など、実用の際にもバッテリーの保ち方でストレスを感じることはほとんど無いでしょう。
私の使い方としては、入浴やシャワーの時は時計を外しますので、その間に充電しておくことで、意識して充電する必要性は日常的にはほとんど無く、山行前日に100%にしておく位です。
(How to Use Power Manager on Garmin Devices to Extend Battery Life)
fenix6XはGPSモードで最大60時間使用でき、従来機のfenix5X Plusの最大30時間に比べて約2倍と大幅に電池もちが良くなっているほか、「パワーマネージャー」という新機能を搭載しています。
この機能があることで、GPSや地図、心拍計測機能などのON・OFFを自由に設定することができるので、アクティビティの目的に合わせてバッテリーの使い方をどうするかカスタマイズできます。
あと便利なのが、バッテリー残量表示を「パーセント」だけでなく、「残り時間」で表示することも可能です。例えば、86%の残量であれば、「86% 18d」と表示でき、あと18日使えるのが分かるようになっています。上の写真では「100% 21d」と表示されてますね。
fenix6XのGPS性能
衛星測位システム(GNSS)として、GPS、GLONASS、GALILEO、みちびき(補完信号)と、ほぼ全ての衛星を利用することができます。
モードとしては、「GPS」、「GPS+GLONASS」、「GPS+GALILEO」があり(GPSには「みちびき」の受信も含む)、それぞれバッテリーの持続時間が変わってきます。GPSのみの場合が一番バッテリー持ちが良く、GLONASSやGALILEOと組み合わせると少し電力消費は増えますが、充電せずに数日以上歩くとかの場合を除けばあまり気にするほどのレベルではないです。
また、その他に「UltraTrac」というモードもあり、これを使うとGPSの受信頻度を低くしてバッテリー消費を抑えることができます。
測位までの時間は、屋外であればほとんど待ちません。一旦測位すると、衛星の軌道情報データが本体に一時的に保存されるっぽいので(A-GPSのようなイメージ)、例えば、同じ日の二度目以降の測位は最初の測位よりスピーディーに測位が完了する印象です。
空が開けたところではどのモードでも大差を感じませんが、谷間部などではGPS+他システムと組み合わせた方が若干早いかな、な感じです。
ハンディGPSと比べての測位の精度としては、やはりハンディGPSの方が正確にルートに沿って記録されている感がありますが、これはどこに装着しているかによっても変わっているはずで、fenix6Xにしても、腕にはめた場合とザックに装着するなどした場合とでは当然変わってくると思われます。
(【仕様】データ記録モード:毎秒レコーディング/スマートレコーディング/UltraTrac)
あと、データ記録モードについては、基本的には毎秒レコーディングでいいかと。毎秒だからといって特段にバッテリー消費が増えてる感じはしません。もちろん、スマートレコーディングやUltraTracのほうがバッテリー消費は減るものの、軌跡ログ(track)データが荒くなるのでその辺は使い分けが必要ですね。
大変参考にさせていただき、6X自分も購入しました。ありがとうございました。
BaseCampとの連携ですが、もしかすると正しくルート、ウェイポイントが転送できるようになった気がするのですが、どうでしょう、、、?
まだフィールドテストができていないのでなんともいえないのですが、これができるようになったら、またできることが1つ、実現できたかな、とおもいます(^^)
て ふ@世界一の駄犬さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
どうやら、ファームウェアのアップデートが3月4日に来ていたようで、挙動が少し変わったようです。
https://www.garmin.co.jp/products/intosports/fenix-6x-pro-ti-black-dlc/#updateTab
私の方でもさっそく試してみました。
ウェイポイント、ルートともにfenix6Xに転送自体はできるんですが、ルートはやはりコースに変換されてしまってました。
その為、コースナビゲーションを行う場合、ウェイポイントはコースポイントとして認識されていないために経由地名称や目的地名称が表示されない状態は変化無しでした。
ただ、これまでのファームウェアですと、ルートをトラックに変換してからでないと途中の高度や実際どのルートを通るのかが一切分からず直線表示されていましたので、今回のファームウェアではその点大きな進歩がありましたね。
あとは、ウェイポイントをコースポイントとしてfenix6Xが自動変換できるようになれば、今回のナビゲーションの一連の件は解決です。今後のファームウェアのアップデートに期待ですね!^^