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黒部ルート携帯OKに 県新年度、基地局設置を調査
2024年度に一般開放される関西電力黒部ルートの旅行商品化を見据え、県は、ルート内で携帯電話を使える… このままもっと読む
PORTALFIELD編集部より
関西電力黒部ルートの旅行商品化は、「立山黒部の世界ブランド化に向けた28のプロジェクト」の1つとして検討会を重ね、2024年度に一般開放されることが決定されました。(参考記事:立山黒部世界ブランド化プロジェクトを追う④【1月26日最新】黒部ルートの一般開放へ向け、案内ガイド養成と愛称検討)
携帯電話不通エリア、WiーFi未整備エリアの解消は、「立山黒部」世界ブランド化プロジェクトのひとつでありましたが、当初は黒部ルートは含まれていませんでした。
現在進められているのは、
① 携帯電話不通エリアの解消
・「一ノ越~五色ヶ原」間の携帯電話不感エリア解消のため、携帯基地局を整備 (事業主体:立山町) ※総務省の補助事業(携帯電話等エリア整備事業)を活用
・携帯基地局用の電源ケーブルを敷設
② 弥陀ヶ原への商用電源供給設備の整備
・弥陀ヶ原地区への商用電源供給に向け、費用、ルート、工期等の調査・検討を実施
・平成31年度、大観峰~弥陀ヶ原間(約12km)の電源供給設備を整備 (予算額:412,000千円)
③ Wi-Fi未整備エリアの解消
・観光客の散策ルート上にある山荘のオープンテラスや、最盛期600人以上が利用する地獄谷近傍のキャンプ場などに、Wi-Fiアクセスポイントを整備 ※総務省の補助事業(公衆無線LAN環境整備支援事業)を活用
・平成31年度本格供用予定 。 観光客や登山客の安全確保。
今後、観光客や登山客の安全確保や利便性向上の観点から、美女平~弥陀ヶ原間の通信インフラの整備について検討が進められる予定です。また、黒部ルートも携帯電話が利用可能になるとされます。
確かに、携帯電話などの通信機器が使えるようになれば、利便性は格段に上がります。利用者が増えることになれば、安全面を考慮する上でも通信手段の確保は必要不可欠なことなのかもしれません。
しかし、あれほど山深い黒部において、広範なエリアで携帯電話が利用できるようになるということに違和感を感じるのは私だけでしょうか。開発にあたっては、自然環境への影響を最小限にする方策や配慮が必要不可欠です。
この機会にぜひ、こちらの記事も併せてお読みください。
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北日本新聞