前回のお話。
登山やアウトドアなどのアクティビティを楽しむ皆さんであれば、徐々にこだわりたくなるものの一つが山道具やアウトドアギア。
ネットで下調べはしたとしても、実際に良い商品を探すために登山用品専門店やアウトドア用品取り扱いショップに足を運ぶわけですが、そうした時に我々の心強い味方になってくれるのが、ショップのスタッフさんです。
商品についての知識はもちろんのこと、どのような用途で使うのか、日帰りなのか、何日間行くのか、はたまたテントなのか山小屋泊なのか?、登山やハイキングであればどの山域?、などなど、そういったことまで総合的に相談できるので、そのやり取りが楽しくてショップへ行く方も多いと思います。
普段は基本的にはお客様から相談を受けることの方が多いショップのスタッフさんですが、それではプライベートではどんなアクティビティを楽しんでいるのでしょうか?
静かな冬山や残雪期登山が楽しめるこの時期、このコーナーで取り扱うテーマはズバリ、「登山用品専門店スタッフが推す『お気に入りの冬山』」。何人かのスタッフさんにお話を伺うことができたのでご紹介します。
今回は前回に引き続き、さかいやスポーツ通販事業部の松田直樹さんに紹介していただいた「甲斐駒ケ岳黒戸尾根」、「伊吹山」編です。
Written by
有限会社さかいやスポーツ
通販事業部
松田直樹
③南アルプス・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根
標高1500~2000m付近より積雪が多くなり、本格的な雪山登山が堪能できます
標高差約2200mを誇る、日本有数の長大な尾根筋の登山道。冬季には標高1500~2000m付近より積雪が多くなり、本格的な雪山登山が堪能できます。
七丈小屋は冬季も開放しており、比較的軽い荷物で行動可能です。1泊2日の行程で、非常に体力的にも充実した雪山登山が可能です。
1泊2日の行程で、非常に体力的にも充実した雪山登山が可能です。
④伊吹山
滋賀県にある日本百名山。豪雪地帯であり、厳冬期はなかなか立派な雪山に変わります
滋賀県にある日本百名山。
非常に遠いように思いますが、夜行バスやJR東海道線の「ムーンライトながら」などを利用すると安く効率よく移動できるため、実は東京からでも比較的アクセスしやすい山でもあります。
実は伊吹山は積雪記録日本一を誇る豪雪地帯であり、厳冬期はなかなか立派な雪山に変わります。
標高こそ1377mと低いものの、見た目の優美さと、難しくはないが登り応えのある雪の急登は、初めての雪山登山にはうってつけかと思われます。
また冬場の空気が澄んで晴れた日には山頂からは眼下に広大な琵琶湖、南東には濃尾平野と伊勢湾、そしてはるか東方には御嶽山や北アルプスまで臨むことができ、景色に感動できることも間違いなしです。
PORTALFIELD編集部より
東京から行くには伊吹山はとても遠く、アクセスしにくいイメージがありましたが、なるほど、夜行バスや「ムーンライトながら」で名古屋までアクセスしてしまえば、意外と身近な山なのかもしれません。
名古屋からは、JR東海道本線で近江長岡まで行けば、近江長岡から伊吹登山口まで曲谷総合[湖国バス]に乗り約15分でアクセスすることができます。
「ムーンライトながら」は運転日が決まっておりますのでご注意ください。青春18切符を使うこともできます。
◆ムーンライトながら運転日(2019年春期)
○東京発 3/15-23
東京23:10発→品川23:18→横浜23:36→小田原00:31→沼津01:08→静岡01:50→浜松03:15→名古屋05:20→岐阜05:41→大垣05:50着
○大垣発 3/16-24
大垣22:48発→岐阜22:59→名古屋23:20→豊橋00:18→浜松00:55→静岡01:55→沼津03:19→横浜04:40→品川04:57→東京05:05着
「ムーンライトながら」は快速なので、特急券は必要ありません。乗車券、青春18きっぷで利用できますが、全車指定席ですので指定券520円(閑散期は320円)が必要です。週末前や祝日前など混雑期には指定券が売り切れやすいのでご注意ください。
いかがでしたか。前回に引き続き、さかいやスポーツ通販事業部の松田直樹さんに「南アルプス・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根」、「伊吹山」をご紹介頂きました。次回もお楽しみに!