2016下ノ廊下、旧日電歩道を歩く10月16日編-1 ロッジくろよん→内蔵助谷出合

この記事は2016年10月に「Head for the mountains」に掲載したものを2019年1月にPORTALFIELDへ移設したものです。記事移設にあたり一部加筆修正を行っています。

PORTALFIELD高橋

 

2016下ノ廊下、旧日電歩道ルート。10/16黒部ダム→阿曽原温泉小屋編1

この日の行程:ロッジくろよん→黒部ダム→内蔵助谷出合→別山谷出合→白竜峡→十字峡→S字峡→仙人谷ダム→阿曽原温泉小屋

 

 

このページで紹介の区間:ロッジくろよん→黒部ダム→内蔵助谷出合

 

出発時間を決定するにあたって

今回は、黒部ダムを出来るだけ早い時間に出発したかったことから、歩き始め前日に黒部ダム駅から歩いて30分ほどの距離にある「ロッジくろよん」に宿泊しました。(前日10/15の記事はこちら

前泊したことで、朝何時に出発するかの制約は無くなったものの、じゃあ、何時にしようかと少し悩みました。

下ノ廊下がどういうルートなのか、阿曽原温泉小屋のHPをチェックしたり、いろいろな方のブログを読んだり写真をみたりはしましたが、何となく全容が掴めないんですよね。

黒部ダムの歩き始めから、よく写真で紹介されているような断崖絶壁が現れてくるのか、そういう場所は最初から最後まで続くのか、そもそもルート上の地名が全然ピンとこないので、紹介されているそうした地点を地図で見てみても載ってない場所も多くて、予習するのもちょっと限界がありました。

そうしたこともあり、真っ暗なうちにあまり早い時間に下ノ廊下を歩くのは現実的で無いという結論になり、夜明けとともに黒部ダムを出発出来ればいいのではという話に落ち着きました。ロッジくろよんから黒部ダムまでは歩いて30-40分ほどかかるので、仮に少し早めに出て真っ暗だったとしても、黒部ダムで時間調整すればいいかなと。

で、結局ロッジくろよんを出発したのは4時50分頃。真っ暗な中を黒部ダムまで湖畔を歩きます。

 

(↑ストロボのせいで明るく写ってますが、実際は周囲ほぼ真っ暗です)

 

これから欅平に抜けるまで携帯は圏外(ドコモの場合)になってしまうので、ダム駅のトンネル入る所で「行ってきます!」ツイートなどしてました。こういう事やってるとあっという間に時間が経ってしまい、折角早く出た意味が無くなることもしばしば(笑)

 

早朝の登山者用出口までの行き方

 

 

ダムから駅へのトンネルを入って歩いて行くと昨日バスを降りたホームへ着くんですが、この時間はトロリーバス運行時間外ということもあり歩いてきたルートは通れません

この時間帯にホームまで行く行き方があるんですが、少し分かりにくいです。これに関しては今回はロッジくろよん「ダム方面から旧日電歩道方面へ行かれる方へ」という地図をもらえましたのでそれに従っていくと迷わないと思います(宿泊する日に地図がもらえるかどうかは保証できません。念のため)。

ここにその地図の写真なりPDFを掲載出来ればいいんですが、無断で掲載するのは問題があるといけないので控えます。内容だけ紹介します。

 

「ダム方面から旧日電歩道方面へ行かれる方へ(トロリーバス運行時間外17:40〜7:20)」

  1. ダムレストハウス横のトンネルを入る
  2. 右からの合流はそのまま直進
  3. 黒部ダム駅との分岐は駅方向に行かず直進
  4. 途中遮断棒が降りていた場合はその隙間を直進(今回は遮断棒は上がってました)
  5. 信号手前の分岐を左折

 

これで黒部ダム駅のホームへ出られますので、ホームに出たらそのまま真っ直ぐ進みます。

 

 

「日電歩道、内蔵助谷方面」へ直進します。

 

 

ここを左折します(この先へは進めないのですぐ判ります)左折すると登山者用トイレがあり、カレ谷出口に出ます。

 

トイレはどうしたらいいのか

黒部ダム駅構内、登山道へ向かうカレ谷出口手前にトイレがありますが、あまり大きくないので団体さんとタイミングが重なってしまうと少し待つことになります。この朝もちょうど団体さんと被ってしまい、混雑気味で少し待たされました。

トイレに関してですが、昨晩ロッジくろよんで同室になった年配のご夫妻の方から夕食の際にお話を聞くことが出来ました。

そのご夫妻は欅平から入り、阿曽原を経由して黒部ダムへと抜ける、我々とは逆ルートを歩かれて来た方だったんですが、黒部ダムから欅平までのあいだトイレは阿曽原温泉小屋だけだったとのこと。要するに今日の日程であれば、黒部ダムから阿曽原温泉小屋までトイレは一つも無いとのことでして。

その点心配していると、「いざとなったらその辺で済ませればいいよ」と。「その位の場所はいくらでもあるし、ちょっと茂みっぽくなってる場所もあるから大丈夫!もう一人の人が立って見張りを付ければいいし」と笑い話に。

まあ、ルート上で用を足すのは冗談として出た話だったんですが、用を足せるくらいの場所が所々にあると聞けたことで、断崖絶壁がずっと続く訳では無いと判り、少し気が楽になりました。それでも、細いルート上での反対側から来る人とのすれ違いには気を使ったそうです。下ノ廊下は一方通行という訳では無いので、なるほどなと。

がしかし、話してくれたのはおば様の方だったんですが、ご夫妻ともに百名山も歩いてしまったという方で、話を聞いていてもベテランな印象はあったんですが、なんと下ノ廊下に関しては「二度と歩きたくない」と。まあ半分は冗談だけどね、との補足付きでしたが、道の状況が聞けて少し気が楽になったはずが一転して不安感が。これから歩く我々にとっては洒落になってなかったです(笑)

 

いよいよ下ノ廊下へGO!

黒部ダム駅でトイレに行ったり装備を調えたりして、駅のカレ谷出口を出て歩き始めの地点に着いたのは5時40分頃。この時点ではまだ暗かったですが、それでも先ほどよりは明るくなってきて、問題無くスタート出来そうと判断しました。まずは、カレ谷出口を出てダムの下部まで降りていきます。

 

 

この時点で6時頃。何だかもう時間的にはあまり早くないんじゃないかという気が(笑)写真はダム駅出口から20分ほどの最初のポイント。黒部川にかかる橋から黒部ダムを見上げられます。

 

まずは内蔵助谷出合へ向かいます

 

 

歩き始めはこんな感じの道が続きます。いきなり断崖絶壁でなくて一安心しましたが、いつそうなるのだろうかと内心ドキドキしながら歩いてました。

 

 

周りが岩岩ゴツゴツした箇所が段々増えてきます。

それに伴い、川からの距離が縮まってきますが、この辺りも歩くのに特段の配慮が無くても問題無い、いたって普通の山道が続きます。この辺から「あれっ?結構普通の道も続くんだなあ」という感が。

 

 

色付き始めてました。紅葉は1週間後見頃そうな感じ。

 

 

少し目をこらすと、

 

 

団体さんが先行してるのが見えます。まだ普通な山道が続いてると思ってましたが、端から見ると結構な所歩いてます。

 

 

これから先、大小様々な谷や滝になってる箇所を通過しますが、写真にも何カ所か写ってるような丸太橋が大体あるのでそれ程心配ありません。写ってる2つの丸太橋もそうですが、番線と呼ばれるワイヤーが張っていない区間に関しては手すりが付いている橋もありました。

ここから先、欅平までの長い道のりで番線の存在が必要不可欠になってきます。

直径としては5mmほどの針金的なワイヤーなんですが、いわゆる鎖場にかかってる鎖的な役割のほかに、歩くバランスを取るのに手を添えることで安心感が違います。番線は2本位のワイヤーから出来ていて、番線が無い区間ではその代わりにロープが張られてる箇所もありました。

ルート全体を通しての感想ですが、黒部ダムから阿曽原温泉小屋にかけては道がそれ程広くないので、ストックは使わない方が歩きやすいというか、番線に手を添えて歩く区間が多いので、ストックがあるとかえって邪魔になるかと思います。現地で使ってる人は見かけませんでした。阿曽原温泉小屋から欅平にかけては少し道幅が広がるので使えないことも無いですが、この区間の為だけにストック持っていく必要性はあまり無い気がします。

 

 

どの沢も流れの勢いは見た目からだけで伝わってきます。

 

 

手すりが付いているような丸太橋があるのはこの辺で終わり、この先はただの丸太が並べられてるような足場を歩く区間が増えてきます。

この日は天気が良かったですが、いま思うと雨の日や雨上がり直後は避けたいなと。濡れてると結構滑りました。

 

 

内蔵助平方面への分岐点までやってきました。ここまで来ると、内蔵助谷出合はすぐそこです。

 

 

内蔵助谷出合到着

 

 

6:40頃、内蔵助谷出合(くらのすけたんであい)に到着。広々していてちょっとした人数でも大休止くらい取れるスペースあります。

 

 

少し前を先行していた団体さんに追いつきました。ガイドさんらしき人がお客さん達に「ここで靴紐を確認して下さい」とのこと。

この次のポイントである別山谷出合までは山と高原地図にも「危険」マークが2箇所ほど出てきますし、この辺りから道の感じが変わりそうな感じです。

この先、団体さんを追い越すのは難しいと思われたので、写真を数枚撮って軽く水分補給して、先に進むことにしました。

「10月16日編-2 内蔵助谷出合→別山谷出合」へ続きます。

前の記事「10月15日編 扇沢→黒部ダム→ロッジくろよん」はこちら。

山岳宿泊情報

この日に関係する山岳宿泊情報

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