この日の行程:ロッジくろよん→黒部ダム→内蔵助谷出合→別山谷出合→白竜峡→十字峡→S字峡→仙人谷ダム→阿曽原温泉小屋
このページで紹介の区間:別山谷出合→白竜峡→十字峡
難所に注意な白竜峡付近
別山谷出合(黒部別山沢)を出発し、まずは白竜峡へ向かいます。
出合の所はちょっとした岩場になっていて、下りた分を登り返す感じです。岩には足場が設置されているのでそれ程問題ありませんが、岩の下の斜面が不安定なので少し注意です。
白竜峡までは別山谷出合からコースタイムで20分ほどですが、この先険しい道が続き、難所も出てきます。ルート全体を通して思い出してみると、整備が追いついていなかった場所はやっぱりこの区間に多かったです。
岩の濡れ方や苔の具合からすると、水量増えたときの状況が何となく想像できます。
この辺りは番線の整備が追いついていないのか、通常2本のワイヤーの代わりにロープが張られてます。
岩壁が張り出してて、結構な圧迫感。
流れが速いだけじゃ無くて、この辺結構深そう。
この流れにはうっとり。ただ、結構道が細い区間なのであまりゆっくりは眺められないかもです。
いよいよ難所登場
この先、この辺りで一番の難所が出てきます。
朽ちた足場の先、左にほぼ直角に曲がるんですが、切れ落ちてて足を置ける所が一瞬見えません。
足をかけられる部分が一段低くなってるのと、岩が張り出してる関係で足場が見えにくく、ぱっと見ここで道が終わってるような錯覚を覚えます。番線の有り難みはこの場所で一番感じました。
ここに関して言えば、阿曽原側から来ると登る形になるので少し歩きやすいかもしれません。滑落注意ポイントです。
気の抜けない区間が続きます。山と高原地図ではこの区間「一帯転落注意」の記載があります。
この辺りに限った話ではありませんが、雨の日や雨上がりは岩も足場も相当滑りそうで、ルートの難易度がかなりアップしてしまうかと。景色も楽しめませんし、雨の日はお勧めしません。
それにしても、いい色。
白竜峡の看板までやってきました。別山谷出合から40分ほど。
山と高原地図では同区間のコースタイムは20分となっていますが、写真など一切撮らずに歩いても20分はちょっと厳しいかも、な印象。すれ違いの際にも結構時間食いますし。抜きつ抜かれつ歩いていたお二方も同じくらいの時間をかけて通過されていました。
白竜峡を無事通過して十字峡へ
白竜峡から先は、道の感じが徐々に元の感じに戻ってきます。
番線の補修用のものと思われるワイヤーが置いてありました。4-5mm程度の太さしかありませんが、このワイヤーにどれだけ気持ち的に助けられたことか。
白竜峡を過ぎるとルートは徐々に高度を上げていきます。
草木が付いているので恐怖感は多少弱まりますが、普通に断崖絶壁です。
紅葉したら綺麗だろうなあ。
道の整備される方の道具らしきものが置いてありました。つくづく感謝です。
この辺も紅葉まではあと少しかかりそうです。
道のすぐ脇の沢が滝のようになっています。
ここから先、欅平まで通してこんな滝のような箇所がいくつも出てきます。ここは濡れずに通過できますが、この先凄いの来ます(笑)
数年前に崩落した箇所に足場が組まれてます。番線も一応張られていますが、手が届きにくいせいか手すりも付いてました。
足場付近の下はこんな感じ。激流です。
やってきました。本日の滝行箇所。
結構な水量が足元を流れてるのでツルツル滑りやすいのを気にしつつ歩くので、あまり早く通過できません。
今になって思い返してみると、意外と危険箇所なのかもしれません。柵っぽくなってるのは滑落防止かと思われますし。
とにかくここは上からまともに流れ落ちてくる水で、まず間違いなく濡れます(笑)
この辺りから木々が増えてきて道の雰囲気がまた変わってきます。ここも紅葉したら絶景ポイントかと。十字峡はもうすぐです。
十字峡広場に出ました。
ここから十字峡が間近で見られる川べりに下りられますが、ロープもあるような結構な斜度がある所をちょっと下りていくので帰りの登り返しが辛そうだなあ、と。
ここは何も案内は無いので、下に下りられること自体気付かないで通り過ぎる人も多いんじゃないかと思います。ここまでせっかくいいペースで歩いて来られているので、このまま歩いて行っちゃおう、この先でも十字峡見れるはず、とタカをくくってたんですが、この先見えるポイントはありませんでした(笑)
実際には十字峡広場の先に位置する十字峡吊橋上から見えたそうなんですが、全く気付かず。。
(2016年11月12日追記)
この次の「10月16日編-4 十字峡→S字峡」に十字峡の写真を掲載しました。併せてご覧下さい。
十字峡広場から少し下りると十字峡吊橋です。
仙人谷ダムが近づいてきました。ここまで来ると残り距離も減ってきて気持ち的にホッとしたのを覚えてます。
この記事は2016年10月に「Head for the mountains」に掲載したものを2019年1月にPORTALFIELDへ移設したものです。記事移設にあたり一部加筆修正を行っています。(PORTALFIELD高橋)